プレイヤーのテクニック次第で“ジャイキリ”も!? アクション性の高いスマホ向けサッカーゲーム「激突!! Jリーグ プニコンサッカー」のインプレッションを紹介

　コロプラは2016年春，スマートフォン向け新作サッカーアクションゲーム「激突!! Jリーグ プニコンサッカー」（iOS / Android：以下，プニサカ）の配信を予定している。本稿では，本作の配信に先駆けてプレイできたテストバージョンのインプレッションをお届けする。

本作の料金形態は基本プレイ無料のアプリ内課金制。コロプラの看板タイトル「白猫プロジェクト」（iOS / Android）同様に，制限なく何度でもクエストに挑戦できる仕様だ

「激突!! Jリーグ プニコンサッカー」公式サイト

　サッカーゲームといえば，チームマネジメントがメインのシミュレーション系と，プレイヤーが試合中の選手を操作するアクション系の2種類に大別できると思う。本作は，スマートフォンアプリでは少数派といえる後者に属するタイプで，「ぷにコン」の採用により，ドリブル，パス，シュートなどを直感的に操作できるのが特徴だ。
　また，クラブレベルや選手の能力を上げることも可能となっているが，プレイヤーテクニックを磨けば，戦力差のある相手に勝利，いわゆる“ジャイアントキリング”を起こすことも可能となっており，そこも本作の魅力的な部分なのだ。

「ぷにコン」でアクション性の高い試合が楽しめる

　本作のポイントとなるのは，やはり「ぷにコン」で楽しめるアクション性の高い試合だろう。試合中の選手の操作は，タッチしてスワイプで「ドリブル」，フリックで「パス」「シュート」「スライディング」「アクションスキル」が行える。
　また，選手ごとにスタミナが用意されており，ドリブルやアクションスキルの発動などで消費していき，スタミナが0になった選手は，ドリブルが非常に遅くなるなど能力が著しく低下する。ボールを持っていなければ減少したスタミナは少し回復するので，強い選手がいたとしても，その選手に依存しすぎず，ほかの選手にボールを回すことも重要だ。

ゲーム開始時にクラブタイプと本拠地（地域）を選択する必要があるのだが，基本的には変更ができないとのことなので慎重に選ぼう

　オフェンス時のフリック操作は，ゴール付近であればシュート，ゴールから離れているとパスになる。フリックした方向にボールが飛んでいくほか，フリックの力加減によって弾道の低いシュートになったり，山なりのロングパスになったりとボールの軌道を調整することも可能となっている。

試合時間は3分程度。カメラワークはどこか懐かしさを感じる縦向きで，プレイヤーは常に上側へ攻めるようになるとのことだ。また，ゲームを進めていくと，タップした場所にボールを飛ばす「タップパス」が解禁される。このほか，ディフェンス時は選手が自動でボールを追いかけるが，選手をタップすることで直接操作することもできる

　ディフェンス時のフリック操作はスライディング。基本的には相手が保有するボールに触れられれば奪取できることもあるのだが，お互いが一定の速度で動いていると，なかなか体を寄せきれずボールを奪えないことも多い。そんな時には瞬発力のあるスライディングを使って相手に避ける間を与えないようにすれば，奪える確率をグッと高められるのだ。
　ただし，スライディングの角度によっては，ファウルになることもあり，場合によってはカードをもらってしまうこともある。ファウルになれば必然的に相手ボールになり，退場者が出たときには相手よりも少ない人数で戦うことになるので，使いどころの見極めは重要だ。


　また，よく言われていることだが，サッカーは短時間で何点も取ることが難しく，たった1点でもかなりの重みがある。そのため，相手に絶好のチャンスがめぐってきた時，ファウルになると分かっていてもスライディングなどで止めに行くという選択肢も十分にありだ。
　現実のサッカーで同様のことをすると，ブーイングなどの対象になり，チーム（もしくは個人）の士気低下につながるというデメリットがあるが，本作ではブーイングによる影響はないので問題にならない。先述したように使いどころの見極めが大切ではあるが，状況次第では勝ちを引き寄せる重要なポイントになるので，覚えておいても損はないだろう。

試合中には，「監督指示」を出すことも可能だ。「プレッシング」「ゴールを死守しろ」「パワープレー」「全員攻撃」「右サイドアタック」「右サイド守れ」「さがれ！」など，さまざまな種類が用意されている

　このほか，特定条件を満たすことで選手が“オーラ”を帯びた状態になり，この状態で特定の行動を取るとアクションスキルを発動できる。
　アクションスキルは選手ごとに設定されており，ゴールからある程度離れた状態でシュートを放つと威力が上がったり，特定のエリアからセンタリングを行うと精度が上がったりする攻撃に使うものから，通常よりも奪取できる可能性の高いスライディングが行える守備に使うものまで，さまざまな種類が用意されている。ただし，アクションスキルはスタミナの消費が非常に激しく，1試合の中で何度も連発できるものではないので注意が必要だ。

「グランプリ」でプレイヤーの頂点を目指せ！

「白猫プロジェクト」を遊んだことがある人であれば，「クエスト」＝「Jチャンピオンツアー」と考えると分かりやすい

　本作には，「Jチャンピオンツアー」「グランプリ」という2つのメインモードが用意されている。

　Jチャンピオンツアーは，試合や練習などをしながらストーリーに沿って日本全国を回るというもの。日本列島上に配置された各ステージは複数のクエストで構成されており，すべてのクエストをクリアすると次のステージが開放されるという仕組みになっている。プレイヤーはこれを繰り返して次の都道府県を目指しつつ，ストーリーを進めていくのが目的となる。
　また各クエストには，開始30秒以内にシュートを決めろ，レッドカードをもらわずに勝利，といったミッションが用意されており，これらの条件を満たすことで有料通貨「Jダイヤ」を追加で入手できる。

　グランプリは，ほかのプレイヤーが登録したチームと非同期対戦（対NPC）を行い，勝利した際に得られるポイントでランキングを競い合うモードだ。シーズンごとにランキングがリセットされるが，シーズン終了時に上位ランクに入っていると特別な報酬が得られるという。
　また，チームの総合値が自身より勝っている相手を倒すと，“ジャイアントキリング”として，通常よりも多くのポイントが得られるといった要素も用意されている。

また，さまざまな施設を設置することができ，選手の能力を引き上げたり，保有できる選手の数を増やしたりできる「タウン」や，Jダイヤを消費することで新しい選手を入手できる「ガチャ」などの要素も用意されている。なお，選手はいわゆる“進化”などをしないため，☆4が最高グレードだ

　また，モードではないが，チーム編成や選手育成といったチームマネジメントを行える「スタメン」も重要な要素だ。チーム編成は「4-4-2」「3-4-3」といったフォーメーションだけでなく，攻撃意識や重視するサイド，フィールドを大きく使うかコンパクトに戦うかなど，細かい戦術の設定もできる。
　選手育成は，ツアークリア時などに得られる「スピリッツ」と「結晶」を消費して選手の能力やアクションスキルレベルを強化するという形式だ。能力はオフェンス，ディフェンス，テクニック，スピード，パワー，スタミナの6種類。最大値は決まっているが，役割に応じて優先すべき項目を考える必要があるだろう。アクションスキルは選手によって異なるが，レベルを上げることで扱いやすくなるようだ。

「戦術設定」では，攻撃スタイル（守備的/攻撃的），プレイウェイト（左サイド重視/右サイド重視），ポジショニング（コンパクト/オープン），守備スタイル（リトリート/プレッシング），ディフェンスライン（ライン/カバーリング）を5段階で設定できるほか，「攻撃重視」「守備重視」「バランス重視」というコンセプトに合せて自動設定することも可能だ

選手によっては，パッシブスキルともいえる「アビリティ」が備わっており，選手の個性を引き立てている。また，特定の能力を強化すると開放されるアビリティなども用意されているという

「キャプテンスキル」はいわゆるリーダースキル。特定の条件を満たすことでチーム全体にプラス効果を与えられる

ぷにコンとサッカーゲームの相性は抜群

対人要素などの伸びしろにも期待

　スマホゲームながら，縦画面とぷにコンを採用したことにより，指先一つでアクション性の高いサッカーゲームが楽しめる「プニサカ」。アクションスキルは発動時に派手なエフェクトが入り，試合にメリハリを生んでいるのも好印象だ。
　エンドコンテンツとなるグランプリが非同期対戦であったり，気軽に楽しめるフリー対戦がなかったりと，まだまだ伸びしろのある本作だが，“短時間で楽しめる”“重すぎず軽すぎない”“やり込める”といったベースが整っており，スマホゲームとして最適な作りのサッカーゲームに仕上がっている。
　また，コロプラがJリーグのトップパートナーであることから，実名選手が登場するのも見逃せない。配信は2016年春が予定されており，LINEを使った「友だち登録キャンペーン」も実施中だ。配信時期を考えると，そろそろ新たな発表があるはずなので，サッカーやJリーグが好きな人は大いに期待しておこう。

「激突!! Jリーグ プニコンサッカー」公式サイト