レビュー
目指せ最強のモンスターブリーダー! 「モンスタートレイル オンライン」のクローズドβテストレポート
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本作はレースを通じてモンスターを育成し,交配を重ねてさらに速く強いモンスターを育成していくゲームだ。4Gamerでも“日本発”の新たなオンラインゲームとして記事を過去数回掲載しているが,具体的な内容に触れているものはなかったので,紹介を兼ねたプレイレポートをお届けしよう。
トレーナーとモンスターの選択からスタート
![]() トレーナーのアバターアイテムは,育成パラメータを上昇させる。今回のテストでは,若干ではあるが女の子が優遇されていた |
トレーナーの選択後は,「モンスターマーケット」でモンスターを購入。プレイヤー間でモンスターを売買したり,交配相手を選んだりする項目が並ぶが,今回実装されていたのはモンスターの卵を販売する「エッグマーケット」のみ。
卵はスピード型の「ティラノス」とスタミナ型の「ステゴス」の2種類があり,それぞれオス/メスの性別と3段階の等級が設定されている。最低ランクの★1のものなら無料で入手可能だが,高確率でパラメータの高いモンスターが誕生する★2/★3の卵は,それぞれ1万トレイルゴールド(TG)/2万TGと大変高価で,プレイ開始直後では手が出せない。
![]() バランス型だが,どちらかといえばスピードに優るティラノス。モチーフは,もちろんティラノザウルスだろう |
![]() 同じバランス型でもスタミナが若干多いステゴス。スタミナの量は,レース後半の接戦で如実に差が出るので非常に重要だ |
購入する卵を決定すると自動的に孵化する。ここで初めてモンスターと対面し,どんなパラメータになっているかを確認できるのだ。モンスターのパラメータは下記の通りで,スピードやスタミナといった能力のほか,得意なコースや苦手な攻撃などに影響するものが用意されている。
またモンスターには,最初からパラメータが高い反面,あまり成長しないもの,逆に初期パラメータは低めだが,あとで成長する大器晩成型のものなど,さまざまなパターンのものがいるようだ。なおトレーナーも同じ項目の育成パラメータを持っており,モンスターの成長傾向に影響を与える。
・スピード:モンスターの速さに影響
・スタミナ:モンスターの体力に影響
・インテリジェンス:アイテムの効果とレース中の位置取りに影響
・クイックネス:モンスターの加速などに影響
・ラック:使用アイテムの効果に影響
・パワー:悪路でのモンスターのスピードに影響
・スタート:レーススタート時のスピードに影響
・スイム:モンスターの泳ぐ速度に影響
・ソリッド:無属性攻撃を受けたときのダメージに影響
・ウォーター:水属性攻撃を受けたときのダメージに影響
・ファイヤー:火属性攻撃を受けたときのダメージに影響
・ウィンド:風属性攻撃を受けたときのダメージに影響
![]() ★1の卵から孵化したばかりのティラノス。筆者にとって初めてのモンスターなので,ほかとは比較できないが,あまりできはよくなかったようだ |
![]() 血統を見ると父親はBランクで,スタミナとインテリジェンスがそこそこいい。将来に期待できるかも? |
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賞金稼ぎの「オリジナルレース」と育成重視の「ラントレ」
![]() レースはルームを作成して行う。今回のテストでは勝敗よりも資金稼ぎを目的とした「アイテム使用禁止」のルームが人気だった |
レースには「オリジナルレース」と「ラントレ」の2種類があり,オリジナルレースは4〜8人が出走可能。1〜3位まで入賞扱いとなるが,出走した人数に応じて獲得できるメダルと賞金額などが異なる。例えば同じ1位でも8人出走のレースなら金メダルだが,4人しか出走していない場合は銅メダル止まりといった具合だ。
なお,出走した場合には最下位であっても一定額のTGがもらえ,またランダムで各パラメータも0〜2ポイント上昇するために,モンスターは確実に成長していく。
![]() アイテムにはバフ/デバフ用のものがあり,レースに持ち込めるのは全部で10個。ゲーム序盤はスタミナ増強アイテムが効果的かもしれない |
![]() 出走待機画面では持ち込むアイテムを2個まで変更可能だ。同じレースに出走するライバルのアイテムと見比べて決定しよう |
もう一方の「ラントレ」は,オリジナルレースに参加するごとに1ポイントもらえる「トレーニングポイント」を2ポイント消費して出走する育成重視のレース。2〜4人が出走可能で,レース後にはパラメータが5〜6ポイントと大幅に上昇する場合もある。またラントレ専用アイテムを使用すれば,特定パラメータの強化が可能だ。
なおラントレは1レース3ラウンド制で行われ,それぞれの順位に応じたポイントの合計で勝敗が決定する。とはいえ,ラントレは育成重視のレースで,賞金額もかなり低いため,ここでの勝敗にはあまりこだわる必要はないかもしれない。
ゲームのキモとなるのは,子孫を遺す「ブリーディング」
![]() 一定の出走レース数を超えたので引退できるようになった。まだまだ出走の限界には達していないし,トレーニングポイントも残っているがブリーディングに挑戦 |
ブリーダムモンスターには「メイティング回数」,すなわち交配可能回数が設定されており,その回数だけ一部の能力を受け継いだ子孫を誕生させられるのだ。メイティングでは父親となるモンスターを選ぶのだが,卵と同様,父親のパラメータが高ければ料金も高くなる。しかし生まれてくる子供のパラメータが高くなる確率が増えるだけで,実際の能力は未知数だ。結局は,孵化したあとに育成してみなければ分からない。また,将来的にはメイティング時にアイテムの使用もできるようだが,今回は未実装だった。
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さて説明ばかりとなってしまったが,実際にプレイしてみると実に単純明快。マウスのみでプレイ可能で,1レースにかかる時間も(出走可能人数に達しさえすれば)数分とサクサク進められ,非常に快適だった。また,レースで勝てれば面白いのはもちろんだが,例え負けても確実に成長して次に繋がっていると実感できるので「よし,もう一度」「いつかは勝てるようになるはず」と,モチベーションを保ちやすい。このあたりのバランスはよくとれていたと思う。
今回はプレイできる期間が短く,十分な育成と資金稼ぎができなかったのであまり実感できなかったのだが,オープンβテスト以降で本作のキモとなるのは,やはりブリーディングの要素だろう。いかに優秀なモンスターに成長させようとも必ず引退が待ち受けているので,その資質をどこまで子孫に遺せるのか,そこにプレイヤーがどれだけ介在できるのかが,ゲームのカギとなりそうだ。もう少しじっくりと遊べるであろう,次回以降のテストを楽しみに待ちたい。
![]() メスモンスターを引退させると,ブリーダーファームが使用可能になる。このブリーダムモンスターは4回までメイティング(交配)可能だ |
![]() 用意されたモンスター群から父親候補を選択。パラメータが高いモンスターはメイティング費用も高いが,あまり妥協しないほうがいいだろう |
![]() ……とはいえ先立つものがないので,そこそこのステゴスを選んでメイティングしてみた。しかし卵から孵ったのは! |
![]() なんとティラノスだった! ステゴス同士をメイティングしても,ティラノスが生まれてしまうことがあるようだ |
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