連載
インディーズゲームの小部屋:Room#549「Old School Musical」

明日からの東京ゲームショウ2018に備えて,今日はさっさと帰って早寝したい筆者がお届けする「インディーズゲームの小部屋」の第549回は,La Moutardeが開発した「Old School Musical」を紹介する。本作は,バグだらけになってしまった,どこかで見たようなレトロゲームの世界を舞台にするリズムゲームだ。オレ,TGSが終わったら故郷に帰るんだ……。
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ヒーローになるため,子供の頃からママの理不尽なほどに厳しい訓練を受けてきたティブとロブの兄弟。あるとき,世界がバグに浸食されるという大事件が起こり,ママが姿を消してしまう。そして2人はママが残した置き手紙を頼りに,ママの行方を探すことに……。
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背は低いがしっかり者の兄のティブと,のっぽで少し抜けているところがある弟のロブが冒険するのは,バグでおかしくなってしまったレトロゲームの世界だ。「ロックマン」や「メタルギア」,「アウトラン」や「ゼルダの伝説」といった懐かしの名作ゲームを再現したようなステージが次々と登場し,ユーモア満載で無駄に壮大なストーリーが繰り広げられる。
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といっても,本作は元ネタになったゲームのようなアクションゲームではなく,リズムゲームというのが大きな特徴。2人がさまざまなステージで冒険している様子を眺めつつ,リズムに合わせてキーを叩くのだ。リズムアクションは,画面の上下左右からノートが飛んでくる場合と,画面下から上にバーが流れてくる場合の2パターンあり,楽曲の途中で切り替えが発生する。
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うまくリズムに乗れず,キー入力をミスするとHPが減っていき,これがゼロになるとゲームオーバー。逆に,連続して成功させるとHPが回復していく仕組みだ。BGMはどれもノリのいいチップチューンミュージックで,聴いていると思わず体が動き出してしまうこと間違いなし。リズムゲームとしては簡単な部類で,誰でも楽しくプレイできるだろう。
レトロゲームを模したステージの再現度はなかなか高く,音楽に合わせて2人がちょこまかと動き回る様は可愛らしく,見ていて楽しい……のだが,そっちにばかり気を取られていると,肝心のリズムゲームでミスしてしまうのがつらいところ。背景をじっくり眺めたいけど,ノートも見逃せないというジレンマが,程よいスパイスになっている。
そんな本作は,Steamにて1320円で発売中。果たして2人はママと再会し,バグだらけの世界を救えるのか。完成度の高い音楽も一聴の価値があるので,レトロゲームやチップチューンミュージックが好きな人はぜひどうぞ。
■「Old School Musical」公式サイト
https://www.osmgame.com/![]() |
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