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The Walt Disney Companyがソーシャルゲーム開発会社,Playdomを傘下に。買収総額は実に650億円
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Playdomは,わずか2年前の2008年,カリフォルニア大学バークレー校の卒業生であるリン・カオ(Ling Xiao)氏とクリス・ワン (Chris Wang)氏によって設立されたメーカーで,急成長を続けてきたソーシャルゲーム市場においては,トップのZynga,そして2009年11月に4億ドル(約350億円)でElectronic Artsに買収されたPlayfishに続く3番手につけていた。
Facebookを中心に「Social City」「Sorority Life」「Market Street」,そして「Bola」といったタイトル展開を行ってきた同社は,月間のアクティブユーザー数4200万人,年商3億ドル(約265億円)の規模に成長していた。2010年5月にAcclaim Gamesを買収しており,それを加えて,世界15か所に開発拠点を持っている。
今回のPlaydomの買収額は,The Walt Disney Companyが2006年にアニメーション会社のPixar Animation Studiosを買収したときの74億ドル(約6500億円),そして2009年9月にMarvel Comicsを買収した際の40億ドル(約3500億円)にはおよばないものの,2009年の日本のソーシャルゲーム市場の規模が約338億円とされていることを考えると,その倍近い額が一つの企業の買収に使われたわけだ。
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The Walt Disney Companyは現在,傘下のDisney Interactive Studiosによるゲーム開発に力を入れており,「Split/Second」(PC/PlayStation 3/Xbox 360)のようなノンライセンスタイトルのほか,「Epic Mickey」や「Tron Evolution」(PC/PlayStation 3/Xbox 360)など,自社IPを使ったタイトルも増やしつつある。
今回のPlaydomの買収によって,これまで手薄だったソーシャルゲーム市場にディズニーブランドを浸透させることが可能になったわけで,今後,欧米のソーシャルゲーム市場では,ますます苛烈な競争が繰り広げられるだろう。
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