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「リネージュトーナメント Battle GP」東京大会レポート
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このイベントでは,日本では未実装(韓国,台湾では実装済み)のシステムである"Lito"(Lineage Tournament)が採用されており,通常様々な制約のあるPvP(プレイヤー対プレイヤー)を,多彩なゲームモードで気軽に体験できる。専用サーバーを介し,所属ワールドの壁を越えてゲームが楽しめる点も,Litoシステムの大きな特徴であり,魅力である。
本来のLitoシステムでは,各プレイヤーが実際に使用しているキャラクターを使用できるのだが,今大会ではエヌ・シー・ジャパンが用意した10種類(5クラス2タイプずつ)のキャラクターの中から,プレイヤー自身が使用キャラを選ぶというスタイルが採用された。自分が普段使用しているキャラクターをトーナメントに出場させられれば,高レベルキャラクター所有者にとっては非常にエキサイティングな体験ができるだろうが,そうなってしまうと,誰もが気軽に参加できる雰囲気ではなくなってしまうし,トーナメントの公平性にも影響が出るので,判断が難しいところだ。
とはいえ,エヌ・シー・ジャパンが用意したキャラクター達は,変身のレベル制限が解除されているほか,大会オリジナルのハイグレード装備を身にまとっていた。そんな夢のキャラクターを操作できることは,ベテランプレイヤーを含むすべてのリネージュプレイヤーにとって貴重な経験と言えるだろう。
リネージュトーナメントに関するルールや概要は,「こちら」の公式サイト内特設ページや,先日お伝えした福岡大会レポート(「こちら」)を読めばおおよそ理解できると思うが,一応ここでも簡単に紹介しておこう。
Litoシステムには,デスマッチ,オナーマッチ,クエストバトル,タイムアタック,Siege War(攻城戦)という五つのモードが用意されており,それぞれ違ったスタイルの対人戦や競争が楽しめる。
リネージュトーナメントでは,Siege Warを除く四つのモードが解禁されており,カノープス,アークトゥルス,リゲル,シリウス,ベガ,アルタイルという六つのワールド(サーバー)を代表するプレイヤー達が,優勝賞金100万円(!)を目指して激戦を繰り広げることとなる。
トーナメントは,各ワールドの代表チームがAブロック,Bブロックに分かれ,第一予選であるデスマッチモード,第二予選であるオナーマッチモードで総当たり戦を行う。最終的には,デスマッチモードとオナーマッチモードの各優勝チームがクエストバトルで決勝戦を行い,そこでの勝利チームが優勝賞金100万円を授与されるのだ。なおタイムアタックモードは,決勝戦であるクエストバトルが終了した後に,(当日Litoに触れていない)観戦者が中心となって遊べるモード。トーナメントの行方には関係のない,純粋なお楽しみモードとしてプレイできるようになっていた。
ちなみに,福岡大会,大阪大会ともにアルタイルチームが優勝,賞金100万円と最強チームの座を手に入れた。アルタイルワールドの完全制覇となるか,あるいは他のワールドが阻止するのか? そういった意味でも,東京大会の行方は興味深いものといえるだろう。
それでは,8月28日に行われた東京大会の模様をレポートしよう。
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■第一次予選:ノリのいいリゲルチームが場を支配
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トーナメント会場であるトッププレイヤー秋葉原店には,大会開始前から多数のリネージュファンが駆けつけていた。惜しむらくは,イベントの動員数に対して会場の面積が狭く,立錐の余地もないというほどではないものの,参加者の誰もがかなり窮屈な思いを強いられたこと。最もこの問題は,イベント(リネージュ)の人気の表れでもあるので,多くの参加者たちは好意的に受け止めていたようだ。
大会出場チームに10人以上の欠員があるとのことで,急きょ当日参加者を決める抽選会が行われたのだが,"優勝賞金100万円"効果もあってか,早くも予想以上の盛り上がりを見せてくれた。
予定よりも30分ほど遅れたものの,13時30分頃,東京大会は開幕。プリンセスに扮するリネージュガールの市川円香さん,同じくウィザードに扮する水野雅美さんが登場し,「皆様にアインハザードの祝福がありますように」「マナの力で皆様を支援したいと思います」といった雰囲気満点の応援メッセージを投げかけると,大会参加者達も大きな歓声で答える。福岡大会でも参加者達の活気に驚かされたものだが,東京大会に参加したリネージュプレイヤー達も,負けず劣らずのノリの良さである。
続いて二人のリネージュガールによる,ブロック分け抽選会が行われた。第一次予選であるデスマッチモードでは,Aブロックがシリウス,アルタイル,カノープス。Bブロックがリゲル,アークトゥルス,ベガという組み合わせで争われることになった。第二次予選オナーマッチモードのブロック分け抽選では,奇しくも第一次予選とまったく同じ組み合わせになるという珍事が発生した。
デスマッチモードは,10名対10名で行われる,文字通りのデスマッチ。狭い戦場で,いずれかのチームが全滅するまで続けられる,復活(リザレクション)不可のモードである。
13時54分,第一次予選のAブロック第一試合,シリウスチーム対アルタイルチームがスタート。10秒間のエンチャントタイムを利用して各自がキャラクターを強化し,司会者のGOサインで一斉に攻撃へと移ると,観戦者達のボルテージも一気に爆発。その気勢に煽られるように,シリウス/アルタイルチームの選手達も互いに激しくダメージを与え合う。最初の犠牲者はシリウスチームから出,人数での優位を得たアルタイルチームはここぞとばかりに集中攻撃を繰り出した。シリウスチームは徐々に数を減らされていき,最後の一人がアイスランスの魔法で固められると,激しい集中攻撃を浴びてダウン。結果を見れば,アルタイルチームが9人を残しての圧勝。わずか数分での決着だった。
以降,Bブロック第一試合,Aブロック第二試合というように試合は進んでいったが,基本的には第一試合で見られたように,最初の犠牲者を出したチームが劣勢となり,そのまま徐々に数を減らされていくというパターンがほとんどであった。やはりほぼ同条件でのチーム戦ならば,数が多いほうが圧倒的に有利である。その有利な状況を迅速に導くために,各チームともにキャラクター選択で戦略を練り,攻撃対象決定/集中攻撃の戦術に頭を悩ませたのだろう。
チャットで不適切な発言をして場を盛り上げたリゲルチームや,最後の一人となったキャラクターを牛に変身させて笑いを誘ったカノープスチームなどの活躍(?)もあり,試合は和やかかつ順調に消化されていった。結果,Aブロックトップがアルタイルチーム,Bブロックトップがリゲルチームとなり,その両チームでデスマッチモードの決勝戦が行われた。
ウィザードの比率が高かった福岡大会と比較して,東京大会の各チームは,どちらかというと肉弾戦重視のパーティ編成が主流となっていた(福岡大会でのウィザード使用率が高すぎたということもあるのだが)。そのため,実力が拮抗したチーム同士の対戦では長期戦になることが多かったのだが,まさに,このデスマッチモード決勝戦がそういう試合だった。
最初に犠牲を出したのがリゲルチームだったため,このままアルタイルチームの勝利かと思われたのだが,抜群のチームワークでリゲルが盛り返し,一進一退の熱戦が続く。積極的に声をかけあうスタイルも有効だったのだろう,激闘の末勝利を掴んだのは,リゲルチームであった。
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■第二次予選:戦略手腕に秀でたチームが本領を発揮
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しかし,そんな心配は杞憂に終わった。いずれのチームも,それぞれが積極的な攻めとユニークな戦術を見せ,デスマッチモードと変わらぬ激戦を繰り広げたのである。
Bブロック第一試合では,開始早々デスマッチモードの優勝チーム/リゲルが,アークトゥルスチームのガーディアンタワー目がけて一気に襲いかかったが,それ以上の速攻でアークトゥルスチームが勝利。リゲルチームが敗北したこともあるが,コカトリス変身で機動力を高めるという興味深い戦術にも,会場は大いに沸いたものだ。
Bブロック第三試合,アークトゥルスチーム対ベガチームの一戦も,非常に見応えがあった。開始早々敵陣に切り込むアークトゥルスチーム。ベガチームは広いマップを迂回し,下方から敵陣を攻め込んだものの,攻撃要員が少数だったため,アークトゥルスの壁役プレイヤーにきっちりとブロックされてしまった。その間にも攻撃の手を緩めなかったアークトゥルスチームが,ベガのタワーを破壊。Bブロックの勝者となり,その後の決勝戦でシリウスチームを下し,第二次予選を制したのである。
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■総合優勝決定戦:ノリのリゲルか? 戦術のアークトゥルスか?
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総合優勝決定戦の競技であるクエストバトルモードは,四つの部屋に出現するモンスターを順番に殲滅していき,相手チームより先に(最奥の部屋にある)ガーディアンタワーを破壊すれば勝利となるモード。先に行われたデスマッチ/オナーマッチモードとは違い,相手チームと直接剣を交えることなく,終始自分達のペースで試合を進めることができるのだ。
クエストバトル開始直後,先にリードしたのはリゲルチームだった。第一の部屋ではタートルドラゴンが主な敵だったため,いずれのチームも苦戦することはなかったが,集中攻撃のうまかったリゲルチームが,若干殲滅速度に優った。
第二の部屋にはアイスマン,ムリアンなどのモンスターが出現。やや敵の強さが増してきているが,両チームとも余裕で撃破していた。しかし,ここでもリゲルチームは最初に稼いだリードを失うことなく,次の部屋へと進む。
第三の部屋では,スコーピオン,オーガ,リビングアーマーなどの難敵が出現。第四の部屋に至ってはミノタウルス,メデューサ,デスナイトが多数出現し,行く手を阻んだが,狩り慣れしている(と思われる)両チームの勢いは止まることなく,リードを守りきったリゲルチームが,続いてアークトゥルスチームが,最奥の部屋になだれ込み,ガーディアンタワーに最後の集中攻撃を繰り出した。
結果,最初に得たリードをキープし続けたリゲルチームが先にガーディアンタワーを破壊し,リネージュトーナメント Battle GP東京大会の総合優勝チームとなった。
リゲルチームの代表者が,リネージュガール・市川円香さんから優勝賞金100万円(の目録)を受け取ると,最高潮だと思われていた会場の(というよりもむしろリゲルチームの)盛り上がりはさらなる高みに達した。その後コメントを求められたリゲルチーム代表者は,自らのチームを「厨ばかりのクラン」と評して笑いを誘っていたが,最後には仲間や会場に来ていたリネージュプレイヤーに対して感謝と慰労の言葉を述べるなど,総合優勝チームのリーダーとしてビシッと決めたあたり,さすがである。
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■約一ヶ月に渡る巨大イベントが終了。次なる展開にも期待?
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イベント終了後,エヌ・シー・ジャパンに東京大会の動員数を訪ねたところ,約160人という答えが返ってきた。会場であるトッププレイヤー秋葉原店の座席表(「こちら」)を見てもらえば,その数字のすごさが理解できるというものだろう。もちろん160人が同時に,同フロアに存在したわけではないが,筆者が確認したところ,タイムアタックモード直前の8階には80人前後の人間がいた。それはもう,空調も無効化されるほどの,熱い熱い賑わいである。
エヌ・シー・ジャパンによると,リネージュトーナメント Battle GPの開催目的は,「既存リネージュプレイヤーへの満足度アップ」「リネージュの新しい遊びの提案」「ネットカフェでのユーザーコミュニティ形成の促進」にあったという。福岡,大阪,そして東京での大会を終えた今,その開催目的が十分に達成できたということは,筆者にも感じ取れた。実際に取材した福岡/東京大会の参加者達の姿を思い返してみても,お世辞抜きで実に楽しそうであった。リネージュによって生み出されたユーザーコミュニティは,我々が思う以上に豊かなもののようである。
しかし,オフラインイベントである以上,実際に参加できる人数は限られてくるわけで,より多くの「既存リネージュプレイヤー」に「新しい遊びを提供」するためには,今後の展開(例えばLitoシステムの実装?)も疎かにはできない。なにかと難しい問題の付きまとうオフラインイベントだが,今回のイベントで得たノウハウや手応えを,ぜひ次なる巨大イベントの足がかりにしてもらいたいものである。(大路政志)
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