4Gamer 女子部（仮）
イベント
「遙かなる時空の中で2」から生まれたユニット「うしろ向きじれっ隊」初のオンリーイベントをレポート。名前通りのじれったさが魅力？
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うしろ向きじれっ隊は，「遙かなる時空の中で2」に登場する，イサト，彰紋，源 泉水によるキャラクターユニット。2004年のファーストアルバム発売以来，12年ぶりの再始動となったイベントの模様をレポートしよう。
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遙かなる時空の中で2 うしろ向きじれっ隊 ライヴ 出演者（敬称略）
●うしろ向きじれっ隊
高橋直純（イサト役）
宮田幸季（彰紋役）
保志総一朗（源 泉水役）
●スペシャルゲスト じれっ隊ジュニア
阿部 敦（チナミ役）
竹本英史（福地桜智役）
●司会
久遠 一
●アシスタント
アンフィニ（ユーキ，Kan）
久しぶりにファンの前へ姿を現すことになったうしろ向きじれっ隊を見ようと，会場にはたくさんのファンが詰めかけた。12年もの間，待ち続けていたファンにとって，今回のライブは奇跡と呼ぶにふさわしいものかもしれない。
ステージにうしろ向きじれっ隊＆じれっ隊ジュニアのシルエットが映し出されると，会場はすさまじい歓声に包まれる。オープニングを飾ったのは，新曲「はじまりのモーメント with じれっ隊ジュニアVer.」だ。この曲は，2016年6月29日に発売されたセカンドCD「遙かなる時空の中で2 スペシャル うしろ向きじれっ隊 2016」に収録されている。
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5人の息が合っているような，そうでもないような感じのダンスは，可愛らしいのだがどうにもじれったい（笑）。じれっ隊のパフォーマンスを観るのは今回が初めてだったが，オープニングから，彼らのじれったさに引き込まれてしまった。
続いて，じれっ隊リーダーこと保志さんが，2004年にリリースされたCD「遙かなる時空の中で2 スペシャル うしろ向きじれっ隊」より，「永遠の水廻廊」を披露した。宮田さんと高橋さんも，同CDに収録された「花園への招待状」「そしてお前に出逢えただけで…」を熱唱する。
この3曲は，オープニングの元気な雰囲気とはガラリと変わった美しいメロディと切ない歌詞で，観客を魅了した。このギャップも魅力かもしれない。
前半のラストはじれっ隊3人による「風花昇華」。この曲は，2003年発売のCD「遙かなる時空の中で2 雪月花」に収録されている，じれっ隊メンバーキャラクターによる初のトリオ曲の1つで，切ない恋心がしっとりと歌われている。
ここでは，3人の儚げな表情や，何かを掴もうとして掴めないことが表現された振り付けが印象的だった。12年の時をかけて積み重ねてきた想いが込められているように感じて，筆者は初見なのに感動してしまった。
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ライヴ中盤は，出演者全員参加のトークコーナー「じれったい with ジュニアの“じれったい”トーク大作戦」。ここでネオロマンスイベントではおなじみの久遠 一さんが登場し，いつもながらの華麗な進行……と言いたいところなのだが，さすがはじれっ隊。自由すぎるメンバーが集結しているため，話があらぬ方向に展開し，久遠さんを混乱させる一幕も（笑）。
そんな感じで始まったトークでの最初のお題は「じれっ隊を漢字一文字で表すとしたら？」。それぞれスケッチブックに書いた漢字を一斉にオープンすると，こうなった。
宮田さん→「鈍」
高橋さん→「金」
保志さん→「楽」
竹本さん→「永」
阿部さん→「！」
気になるところが多いと思うが，順に紹介していこう。
宮田さんの「鈍」は，動きや痛みの鈍さ，とのこと。12年経ったからの回答かと思いきや，昔からそうだったらしく，保志さんに「うちらドン（鈍）だから！」と言って会場を湧かせた。
「金」と書いた高橋さんは，12年→五輪が3回開催される時間→金メダル→金ということらしい。「（12年間）ずっと待ち望んでいたもの」だそうだ。高橋さんと宮田さん，保志さんがステージ上で揃うのも本当に久しぶりとのこと。ちなみに，竹本さんに別の金のほうかと突っ込まれていたが，もちろんそうではない。
「楽」と書いた保志さんは，ライブに向けて歌詞や振り付けを覚えるのは大変だが，それ以上に楽しい，と語った。うまくいかなくてもいい！ という気持ちでいたとこぼして，キャストと会場から突っ込まれる一幕も。
「永」と書いた竹本さんは，じれっ隊の活動の永さ，ファンが待ち続けた永さを褒め称えたい気持ちから書いたとのこと。
そして，誰もが気になったであろう「！」と書いた阿部さんの真意は，「5人いるから『じ』『れ』『っ』『隊』『！』ってきてくれると思った」。残念ながら揃わなかった……と思いきや，実は全員別のページに書いていたことが判明！ ここでもじれったさが炸裂したが，5人の想いはしっかりつながっていたようだ。
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続いてのお題は，「セカンドCDのレコーディングの思い出や，頑張ったエピソード」。ジュニアとして「はじまりのモーメント」のコーラスに参加した竹本さんは，収録で「3人（じれっ隊）の声を聴いて，自分の声を寄せるつらい作業をした（笑）」と話した。自分が入ったことで「雄っぽくなってしまった」と気にしている様子だったが，それが無用な心配であることは観客全員が知っていたはず。
同じくコーラスの阿部さんは，「5種類くらいのシャウトパートを録って，最初はキャラを保っていたけれど，3つ目くらいからただの阿部 敦になった」と振り返った。ぜひCDでチナミと阿部さんの違いを見つけてほしい（笑）。
じれったいトークのあとは，5人全員による愛のメッセージ。じれったいスペシャル「神子（あなた）へのプロポーズ」を披露した。
ストレートに想いを伝えるイサトの「お前が好きだ。オレと一緒になってほしい」や，照れ隠しで勢いに任せたチナミの「オレの妻になる気はあるか!?」など，キャラクターによってさまざまなプロポーズにうっとり。いったい誰が断れるというのだろう！
愛を受け取ったら，ライブ後半へ。セカンドCDに収録された新曲「ふたりきりの陽だまりで」「この美しき世界で」「永遠よりもそばに居ます」が披露された。
そして，次が最後の曲と明かされると，会場からもっと見ていたいという悲鳴が上がる。じれっ隊の3人は感謝の言葉と，次なる展開への想いを語り，新曲「春待つ里」を熱唱した。
幕が下りても鳴りやまない拍手は手拍子へと変わり，観客はアンコールを待つ。再び幕が上がり，じれっ隊とジュニアが登場すると，会場はオープニングと同じような大歓声に包まれた。
アンコール1曲目は「奇跡のプレゼント」。白いハンカチを，キャストと観客全員が振り回す光景は圧巻だった。
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最後の挨拶では，最初に竹本さんがアイドルのキャッチコピーのような自己紹介をしたおかげで，全員が同じように挨拶するという予想外の展開に。全員が苦しみながらも見事なアイドルっぷりを見せたので，ぜひDVDで確かめていただきたい。詳細は，公式サイトをチェックしよう。
さらに，ここでじれったい重大発表が！ じれっ隊メンバーの保志さん，宮田さん，高橋さんが参加するとあるプロジェクトが進行中とのことだが，残念ながら詳細までは明かされなかった。このイベントは告知までじれったい。
そんなじれったさを吹き飛ばすように，最後は全員で「はじまりのモーメント with じれっ隊ジュニアVer.」を熱唱し，うしろ向きじれっ隊初のオンリーイベントは幕を閉じた。
ハンカチを振ったり，跳んだり，歌ったりと，一緒にやることがたくさんあるので，じれっ隊のライブに参加してみたいという人は，DVDを見て，振り付けとコール＆レスポンスのタイミング，ハンカチを回すポイントなどを予習してほしい。もちろん，事前知識なしでも楽しめるが，知っていればその数倍は楽しめるはずだ。
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ネオロマンスシリーズ公式サイト
イラスト／水野十子 (C)白泉社 (C)2000-2001 KOEI Co.,Ltd.
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