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Xboxのハードウェアやパッケージは2030年までに100%再生可能な材料を使用へ。Microsoftが最新環境サステナビリティ報告書で宣言
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Microsoftが,“ゼロウェイスト”を宣言したのは2020年1月のことで,今回の報告書はこれまでの成果を示すものとなる。今回は,Xbox公式ブログサイトである「Xbox Wire」にて,Xbox部門に特化したレポート(外部リンク)も公開されており,2030年までにはXboxのハードウェアやアクセサリー,ゲームのパッケージに100%再生可能な材料を使用する計画を改めて紹介している。報告書の主な内容は以下のとおりだ。
●ハードウェア
・強化された電力監視システムをコンソールの一部に組み込み,匿名のパフォーマンスデータ収集を拡張。正確なデータは,省電力への改善を将来的に導入することに役立つ。
・2021年後半に,Xbox Series Sは,使用済みリサイクル(PCR)樹脂を,ボディおよびさまざまな内部コンポーネントの製造に組み込んだ最初のコンソールとなった。更新されたSeries Sのプラスチック製機械部品の少なくとも28%は,PCR樹脂が利用されている。
●ソフトウェアの改良
・昨年度には,ハードウェアの省エネスリープモードが改善された。省エネモードは,コンソールが使用されていないとき,またはアップデートを受信していないときに,スタンバイモードの約20分の1のみの電力消費で稼働している。この省エネモードでも,システムとゲームのアップデートをダウンロード可能であり,さらにエネルギーを節約できている。
・また,プレイヤーが最初にコンソールをセットアップしたときに,省エネモードがデフォルトのオプションとなった。これにより,省エネを実現する機会が増えている。
●クラウドゲーミング
・2025年までに,Azureデータセンターはエネルギーの100%を再生可能エネルギー供給に移行するため,クラウドゲームはこのクリーンエネルギーが利用されるようになる。
今回のブログエントリーを投稿したXboxオペレーションの副社長であるデーブ・マッカーシー(Dave McCarthy)氏は,「この取り組みは,Xboxチームが単体で行えることではありません。ゲームが環境に与える影響を減らすために,ファン,ゲーム開発者の皆さん,スタジオ,そしてゲーム業界そのものと協力していく必要があります。私たちは,ゲームデベロッパーと協力したり,各組織と提携したりすることで,プレイヤーがより多くの情報に基づいた意思決定を行えるようにすることに取り組んでいます」と述べており,「マインクラフト」のエデュケーション版にて「Climate Futures」(外部リンク)と呼ばれる学習セッションを公開したり,「Forza Horizon 5」でもEV(電気自動車)を増やすことなどで,啓もう活動を行っていることを紹介している。
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Microsoft公式サイトの「2021 Environmental Sustainability Report」
Xbox公式サイトの「An Update on Xbox Sustainability Efforts」
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