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5次元,2021年“女性向けアプリ”市場の動向分析レポートを公開
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印刷2022/01/06 21:09

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5次元,2021年“女性向けアプリ”市場の動向分析レポートを公開

2021年の女性向けアプリ市場の振り返り
配信元 5次元 配信日 2022/01/05

<以下,メーカー発表文の内容をそのまま掲載しています>

2021年の女性向けアプリ市場の振り返り 新しいものに手が伸びにくい状況が続く

株式会社5次元はこのたび2021年の国内ゲーム・アプリ市場の動向分析を行い、特に女性向けのキャラクターゲーム(魅力的な男性キャラクターを中心としたゲーム。以下”推しゲー”と表記)市場の振り返り、及び2022年の展望をレポートとして発表しました。

<2021年の”推しゲー”アプリ総括>
 2020年……「あんさんぶるスターズ!!Music」、「ディズニー ツイステッドワンダーランド」(ツイステ)といったヒット作、「ウーユリーフの処方箋」のような秀作があった年と比べると、昨年(2021年)はやや話題作不足といった感が否めない年となりました。

 2021年でセールス的に目立ったのは、先述の2作に「魔法使いの約束」を加えた2020年リリースのヒット作。昨年リリースのタイトルの中では、既存のゲームIP活用の新作3作「金色のコルダ スターライトオーケストラ」「アイドルマスター SideM GROWING STARS」「千銃士R」が、それぞれ順調なスタートを切っています。
 一方で、2021年リリースの”新規IPの推しゲー”は、全体的にやや苦戦……配信元の想定をおそらく下回っただろうタイトルが多くなりました。そこまで状況の変わらない2020年末リリースのタイトルには好調なものもあるため、「コロナ禍の影響」と結論づけるのは早計ですが、推しゲー以外のジャンルでも同様の傾向が見られ、理由はともかく「新しいものに手が伸びにくい年だった」とはいえそうです。

<海外企業の日本展開>
 2021年リリース作の中でも特に注目度が高かったのが「未定事件簿」です。”「原神」で世界的に人気のmiHoYo社の新作”というのを抜きにしても、キャラクタービジュアルが魅力的で、ゲーム上の様々な演出もリッチと、事前のプロモーションから多くのゲームファンの心をつかんでいました。2022年初時点ではまだ大ヒットには至っていませんが、課題の修正等で、今後上がってくる可能性は十分ありそうです。
 このほかにも、ヒット作こそまだ少ないですが、海外産の推しゲーが国内でも(スマホアプリに限らず)少しずつ見られるようになってきました。一作一作のクオリティは確実に上がってきており、大きなヒットとなるタイトルも近々出てくるかもしれません。また、その鍵となりそうなのが、国内タイトルと同様、既存IPとの組み合わせです。もっといえば、海外×日本という組み合わせ、たとえばツイステのような海外IPと国内開発会社、あるいは「剣が刻」のような日本IPと海外開発会社といった組み合わせでの話題作、ヒット作も増えてくるでしょう。

<国内企業の海外展開と、ジェンダー問題>
 一方国内ゲーム企業の海外展開としては、2020年の「Obey Me!」のヒットが記憶に新しいものの、2021年にはあまり大きな話題はありませんでした。この年末にはボルテージ社の海外子会社Voltage Entertainment USAが解散するという発表もありましたが、全体的にやや停滞、ないししばらく様子見しているように見受けられます。
 理由として特に大きいと考えられるのが、このところ言及が増えた、ジェンダー問題です。世界的なエンターテイメント作品では多様化、マイノリティへの配慮はもはや最低限の常識となっており、それは女性をメインターゲットとしたゲームも例外ではありません。たとえば日本語化もされて話題となった「Boyfriend Dungeon」(Kitfox Games / カナダ)は、タイトルから分かるとおり主なターゲットは女性(ないし恋愛対象が男性の人)ですが、プレイヤーキャラクターの性別は男性・女性・ノンバリナリの3種から選べ、また攻略対象には女性キャラクターも存在しています。
 同様に、先述した「Obey Me!」でも昨年11月、同作では初となる(肉体的にも内面的にも)女性の新キャラクターが発表されたのですが、残念ながら今のところ国内・海外を問わずファンの間からはネガティブな意見が多く聞こえてきています。なぜ「Obey Me!」の女性キャラクターはネガティブに受け取られているのか。これを(追加、発表の仕方はもちろん、発表後のフォロー、ケアも含めて)適切に分析し、今後に生かせれば、同作の発展はもちろん、今後の国内タイトルの海外展開にも参考となるでしょう。

<2022年の展望>
 当レポートで聞き慣れない「推しゲー」という言葉を使っているのは、「女性向けゲーム」という表現がもはや古くなっている……特に若い層において男性向け・女性向けという分け方自体がナンセンスになりつつあるからです。
 「女性」の「ゲーマー」全般に目を向けると、この1年でヒットしたタイトルは「原神」であり「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク」であり、バトルロイヤル系FPS、非対象型対戦ゲーム、「Among Us」「ROBLOX」……と、男性ゲーマーと同じようなラインナップとなります。「ゲームは男性のもの」というのはすでに昔の話で、「Fate/Grand Order」でも昨年久々に男性キャラクターが増えたことで、”男性キャラクター好き”を喜ばせていました。
 この状況は今後さらに進むため、メタバース、アフターコロナといったゲーム業界の潮流も男性ユーザーだけを見て論じていては時代遅れとなってしまうでしょう。

 “推しゲー”についてさらに補足すると、2020年まではチラホラ見られた大手ゲーム会社によるオリジナルIPでの大作はしばらくは少ない見込みです。一方で”IPもの”は、すでに発表されている「コードギアス 反逆のルルーシュ Lost Stories」「鋼の錬金術師 MOBILE」など、話題作が多くなりそうです。
 また2023年〜2024年のリリースタイトルまで含めれば、開発費だけで2桁億円を超える(有名IPを使った)大作も、いくつか出てくると予想されます。
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