TiMi Studio Groupがシアトルに新たなスタジオを設立。トリプルAクラスのFPSタイトルを開発と発表

　Tencent傘下のゲームメーカー，TiMi Studio Groupが北米シアトルに新たなスタジオを設立して新作タイトルを開発することを明らかにした。VentureBeatのゲームメディアGame Beatなど，多数の海外メディアがフォローしている。

We’re ready to rock Seattle (and LA)! ��Console and ��PC players - be ready to join us on our new and exciting journey to make a new AAA-caliber, live service FPS game! Read more about our new team on @gamesbeat here: https://t.co/lUl08Fdrzl

— TiMi Studio Group (@timistudios) June 23, 2021

　2008年に設立されたTiMi Studioは，2015年の「王者栄耀」（日本ではグローバル版をローカライズした「伝説対決 -Arena of Valor-」としてサービス中）でモバイルゲームに進出して成功を収めたメーカーで，2017年の「QQ Speed: mobile」（邦題「爆走ドリフターズ」）や，2019年の「Call of Duty: Mobile」（iOS / Android）などのタイトルで日本でもよく知られている。現在は，「ポケットモンスター」シリーズ初のチーム対戦ゲーム「Pokémon UNITE」の制作を進めており，Nintendo Switch版は2021年7月の発売が予定されている。

　公式Twitterアカウントでは，新設のシアトルスタジオで「AAAクラスのオンラインFPS」を制作すると述べられているのみで，対応機種などの詳細は明かされていない。これについて，イギリスのゲームメディアGamesIndustry.bizは「対応機種は複数のプラットフォーム」で，モバイルゲームにフォーカスしてきたTiMi Studioにとって，「Pokémon UNITE」に続く新たな出発点になると述べている（関連記事）。

　TiMi Studioはすでに，「Halo 4」や「マーセナリーズ2 ワールド イン フレームス」の開発に携わったベテラン開発者のScott Warner氏と，Electronic Artsで「スター・ウォーズ バトルフロント」「Battlefield V」などを制作したRosi Zagorcheva氏をシアトルスタジオのディレクターとして迎え入れており，スタジオは今年後半，Valveの本社に近いシアトル郊外のベルビューにオープンする予定だ。現在は25人のスタッフがリモートで在籍しているが，さらに雇用を進めるという。「Call of Duty: Mobile」が大ヒットを記録しているだけに資金的な問題はなく，スタッフの顔ぶれにも期待が持てるだけに，続報を楽しみにしたい。