「アイドルマスター」全ブランド合同ライブ「MOIW2025」DAY2レポート。全ブランドの光が共鳴した日。夢はまだまだ続く

　2025年12月13日と14日の2日間，京セラドーム大阪にて，「THE IDOLM@STER」シリーズのブランド合同ライブ「THE IDOLM@STER M@STERS OF IDOL WORLD!!!!! 2025」（MOIW2025）が開催された。


　各ブランドのアイドルたちが集い，ここでしか見られないパフォーマンスを繰り広げる，「アイマス」史上最大規模のライブだ。1日目は57曲，2日目となるこの日は60曲もの楽曲が，怒涛の構成で届けられた。本稿では，2日目の模様をレポートする。

　この日の出演者とセットリストは，下記をタップ，またはクリックして確認してほしい。

色鮮やかな情熱の色が全方位から押し寄せる。
その多彩な魅力に圧倒された夜

　開演前の影ナレは，両日ともにvα-livの3人が担当した。自己紹介や声出しの練習を通して会場を温め，彼女たちが退場すると，シリーズ20周年記念楽曲「アイ NEED YOU（FOR WONDERFUL STORY）」が流れる。いよいよライブが開演となった。


　2日目の出演者がステージに揃い，315 STARSが歌う最初の曲は「Reason!!」だ。各ブランドが自己紹介をするかのように，ワンコーラスずつ歌い継がれていく。
　続いて「プリズムフレア」「Crossing!」「初」「とどけ！アイドル」「CHANGE!!!!」と楽曲が重ねられ，ステージには再びすべての出演者が集結した。


　ブランドごとに自己紹介とライブへの意気込みが語られ，たかはし智秋さんの“ジューシーポーリーコール”も，20周年おめでとうバージョンでしっかりと実施された。

　続いてマイクを手にステージに現れたのは，放課後クライマックスガールズに加え，原 由実さん，山崎はるかさん，香里有佐さん。アイドルごとに異なる味わいを感じさせる「快盗Vを見逃すな」を披露した。

　アミマネラとイルミネーションスターズは「ラビューダ♡トライアングル」を歌唱。この2ユニットは，“トライアングル”つながりといえるだろうか。ノクチルと伊藤舞音さん，川村玲奈さん，松田彩音さんは，フレッシュな魅力あふれる「365日のストーリー」を届けた。


　山崎さん，髙橋ミナミさん，深川芹亜さん，山下七海さん，関根 瞳さん，河野ひよりさんによる「Understand? Understand!」は，説得力あふれる可愛さでプロデューサーたちに迫る。
　続いて披露されたのは，S.E.Mと初星学園による「From Teacher To Future!」。元教師と現役生徒たちによる，熱い共演が実現した。

　ストレイライトに，大関英里さん，濱野大輝さん，近藤玲奈さんが加わった「Cyber Parkour」も印象的だ。そこはかとない中華つながりの人選に加え，拳法風のアクションだけでなく，曲中には中国語のセリフも飛び出す。

　このブロックのラストを飾ったのは，シンデレラガールズによる「ToP!×190」だ。アイドルの数だけ刻まれたエクスクラメーションマークは，すべての命への応援歌となった。


　八宮めぐる，ジュリア，如月千早によるMCでは，ライブの楽しさや高まる期待感があふれるトークが繰り広げられ，ステージは次のブロックへと進んだ。

　初星学園による，賑やかで展開の早い「つよつよ最強エクササイズ」が会場を笑顔で包み込み，THE 虎牙道とストレイライトは「RAY OF LIGHT」でパワフルな殺陣を披露し，大迫力のステージを作り上げた。


　お次はガラッと雰囲気を変え，長谷川明子さん，たかはしさん，アミマネラの3人が「キミ＊チャンネル」を甘い歌声で披露した。
　続いて，神速一魂に千菅春香さん，金子真由美さん，永井真里子さん，涼本あきほさんが加わった「バーニン・クールで輝いて」が，客席からの「オイ！オイ！オイ！」というコールを引き出しながら，アツく駆け抜けていく。

　Legendersと，たかはしさん，沼倉愛美さんによる「Legacy of Spirit」は，全員が低音ボイスの魅力を存分に発揮し，大人っぽくクールに決めた。その流れのまま，この数分間，観客は心地よく翻弄され続ける。

　そして極めつけは，S.E.Mによる「S.E.M！S.E.M！……G.A.L！」のコールから始まった「Gossip Club」だ。セクシーギャルズに長谷川さん，藤井ゆきよさん，北原沙弥香さん，湊 みやさんが加わり，S.E.Mと入れ替わる形でギャルの本領を発揮した。

　ラストには，S.E.Mによる“G.A.L”の人文字も登場。先生たちの登場演出はこのうえなく贅沢で，突き抜けた発想に，プロデューサーたちは戸惑いながらも大いに楽しんでいる様子だった。


　ここでのMCを担当したのは，白雪千夜，花海佑芽，四条貴音の3人だ。「つよつよ最強エクササイズ」の“がおー！”の振りをレクチャーする佑芽と，それに反応するふたりの，少しとぼけたやり取りが可愛らしい。

　3つめのブロックは，アルバノクトのふたりからスタートした。柔らかな歌声が印象的な「EVER RISING」が届けられる。
　続いて，伊藤さん，湊さん，川村さんが，激しい振り付けと跳ねるメロディを軽やかに両立させた「仮装狂騒曲」を披露する。

　トロッコの上から，会場全体に語りかけるように届けられたのは，315 STARSによる「拝啓タイムカプセル」だ。
　さらに，今井麻美さん，沼倉さん，ノクチルがイノセントな歌声を響かせた「Light Year Song」，イルミネーションスターズに松田さん，春咲 暖さん，陽高真白さんが加わり，光に満ちた眩しいステージを描き出した「Shower of light」と続き，目まぐるしく展開するステージから目が離せない。


　ここでは，仲村宗悟さんが走り，跳び，輝きを見せつけた「THE FIRST STAR」，神原大地さんが色気たっぷりの大人の魅力で，会場のプロデューサーたちをエンジェルに変えた「ROMANTIC SHAKER」が続けて披露される。

　さらに，DRAMATIC STARS，Jupiter，S.E.Mによる「流星PARADE」と，SideM勢の魅力を存分に味わえる流れが展開される。ブロックの締めくくりには，シャイニーカラーズのメンバーが「Compass Gripper!!!」で，客席へと羽ばたいた。


　ハーフタイムには，1日目に続いてアニメ「アイドルマスター」でプロデューサー役を務めた赤羽根健治さんが登場する。水分補給を呼びかけつつ，独特のコーレスで会場を和ませた。

　さらに，アルバノクトの田中あいみさんと日高里菜さんもステージに登場。奥空心白と亜夜，そして彼女たちが登場する「アイドルマスター スターリットシーズン」について紹介し，この日のライブを迎えた喜びを語る。

　ここでは，「アイドルマスター」シリーズの歩みを象徴する数字として，「アイドルマスターチャンネル総再生時間」や「20年間で行われたライブイベントの回数」も発表された。


　ここからは，息つく暇もない怒涛のメドレーへと突入する。髙野さん，大関さん，阿部里果さんによる，はつらつとした「ミラクルナナウ( ﾟ∀ﾟ)！」で，一気に会場の空気が温まった。
　続くS.E.Mの「恋のLESSON 初級編」では，大人の魅力がさりげなく添えられ，福原綾香さん，斉藤佑圭さん，愛美さん，和久井 優さんがキリッとした表情で届けた「スマイル・エンゲージ」が，観客の視線を引きつける。

　山下さん，長谷川さん，榎木淳弥さん，濱野さん，峯田茉優さん，岡咲美保さんは，「Radio Happy」で賑やかなダンスフロアを出現させた。
　続く「ギョーてん！しーわーるど！」では，沼倉さん，駒田 航さん，田嶌紗蘭さんが“海”つながりのユニットとして登場。歌唱メンバーの選定理由を想像するのも，合同ライブならではの醍醐味といえる。

　さらに，福原さん，河野さん，涼本さんによる超クールな「Upper Dog」，益山武明さん，中島ヨシキさん，寺島惇太さん，小松昌平さんの猫好きカルテットが魅せた「CAT CROSSING」，原さん，南早紀さん，丸岡和佳奈さんが和の情緒をたっぷりと届けた「冠菊」と，メドレーは畳みかけるように展開していった。

　近藤 唯さん，田嶌さん，伊藤さんによる「わたしの主人公はわたしだから！」は，可憐さと元気がまぶしく響く一曲だ。
　深川さん，山崎さん，阿部さん，峯田さんのキュートな歌声が重なった「チョコデート・サンデー」まで，熱気は途切れることなく続いていく。


　関根さん，丸岡さん，川村さんという，ウィスパーボイスが魅力の3人は「気まぐれユモレスク」を披露した。
　続く「咲いてJewel」では，たかはしさん，髙橋さん，近藤さん，香里さん，神原さんが，大人のかっこよさを存分に見せつけ，強い印象を残す。

　関口理咲さん，南 早紀さん，汐谷文康さん，土屋李央さんが切なく語りかけるように歌い上げた「99 Nights」，そして今井さんと香里さんによる包容力たっぷりの歌声が，会場を幸せで包み込んだ「Tone's Destiny」へと続いていった。

　愛美さんのギターを合図に，仲村さんと田中有紀さんが魂を震わせた「BRAVE STAR」で，白熱のメドレーは最高潮に達する。
　その熱気を受け継ぐように，初星学園のメンバーが「My Evolution」を披露。ラップパートも完璧に決め，客席からの情熱的なコールが，楽曲をさらに盛り上げていた。


　5回目のMCには，馬場このみ，西城樹里，円城寺道流の3人が登場。話題は大人の魅力からラーメンにまで及び，あっという間に楽しい時間が過ぎていった。

　その流れで披露されたのは，765プロオールスターズによる「ENDLESS DANCE」。最も新しいブランドである学園アイドルマスターの楽曲を彼女たちが歌うというエモさを噛みしめる間もなく，南さん，香里さん，大橋彩香さん，福原さん，幸村恵理さん，北原さんが「電波感傷」で登場し，会場の熱気をさらに引き上げる。

　続いて，大関さん，阿部さん，近藤さん，斉藤さん，愛美さん，Legendersが，美しい疾走感をまとった「Hypernova」を届ける。原さん，藤井さん，佳村はるかさん，涼本さん，陽高さんによる「DIAMOND JOKER」では，カリスマの輝きが一気に解き放たれ，観客はまだ息を整える暇もなかった。


　Sirius Chordに，今井さん，深町寿成さん，寺島さん，近藤さんが加わった「Drastic Melody」は，一つひとつの動きに重みとパワーが宿るステージとなった。
　続く松田さん，春咲さん，陽高さんによる「Star-mine」は，「Begraziaここにあり」と言わんばかりの鮮烈な爪痕を刻む。

　ブロックのラストを飾ったのは，長谷川さん，原さん，沼倉さん，神原さん，アルバノクトによる「REALIZE！！！」だ。961プロらしいシリアスな味わいをたっぷりと感じさせる歌唱で，長谷川さんは最後のロングトーンを力強く歌いきり，強烈な余韻を残した。


　喜多日菜子，天道 輝，紫雲清夏が登場したMCでは，輝のオヤジギャグに対し，日菜子と清夏の時間が一瞬止まってしまうという，可愛らしい一幕も見られた。


　最終ブロックは，ミリオンスターズの「Brand new!」で幕を開ける。前向きなパワーが会場を包み込み，初星学園の「Campus mode!!」で，その勢いはさらに加速していった。

　続いて，大橋さん，小松さん，幸村さん，伊藤さん，田中さんによる「ザ・ライブ革命でSHOW！」が披露される。コミカルな劇を見ているかのような楽しさが，会場いっぱいに広がっていく。

　今井さん，関口さん，藤井さん，笠間 淳さん，陽高さんが歌った「とある英雄たちの物語」では，笠間さんがまるで追加戦士のように途中から歌唱に加わる展開に。5人の“強キャラ”ぶりを，存分に堪能させてくれた。

　髙野さん，山崎さん，髙橋さん，南さん，丸岡さん，岡咲さん，湊さん，春咲さんが軽やかに歌い上げた「ミュージアムジカ」で，会場は一気に明るさを増す。315 STARSによる「リフレインキス」は，ドーム全体を恋で満たした。


　続いて，山下さん，佳村さん，阿部さん，近藤さん，田中さん，和久井さん，土屋さん，川村さん，春咲さんがタオルを手に「キミとセミブルー」を披露した。12月の世界は，一瞬にして夏色へと染め上げられる。

　そして，たかはしさん，千菅さん，金子さん，大関さん，斉藤さん，愛美さん，神速一魂，河野さん，永井さん，湊さん，松田さんによる「純情Midnight伝説」へ。ステージに立ち上る炎に包まれながら，それ以上に熱い魂を響かせ，力強く歌いきった。


　最後のMCでは，20周年記念衣装「YOU AND アイ！」があらためて披露される。「たらら〜ん！」と声を上げながら，一人ひとりが回って紹介される演出は，実に楽しげだ。なかには，個性的なセリフへとアレンジするアイドルの姿も見られた。アルバノクトの衣装も同様に，「たらら〜ん」と回って紹介され，客席を和ませていた。

　今井さんからは，「これからも，自分の歩幅でアイドルたちをプロデュースしてほしい」と，プロデューサーたちへ向けたメッセージが贈られる。その言葉は，会場に立つキャストたちにもやさしく届き，あたたかな余韻を残した。


　フィナーレを飾った楽曲は，「アイ NEED YOU（FOR WONDERFUL STORY）」。笑顔に包まれた会場に，アイドルとプロデューサーの声が重なり合い，大きく響きわたっていく。締めの定番となったひと言は，今井さんが音頭を取った。

　「これからも，アイマスですよ，アイマス！」

　こうして，エモーショナルな瞬間に満ちたブランド合同ライブ「THE IDOLM@STER M@STERS OF IDOL WORLD!!!!! 2025」は，幕を閉じた。しかし，アイマス20周年イヤーは，まだ終わらない。

　ライブ内でも告知されたとおり，2026年7月24日から26日にかけて，フィナーレを飾るアイドル越境ライブ「MORE RE@LITY LIVE IDOL WORLD SUPER FESTIVAL 2026」の開催が決定している。「ダンス」「生演奏」「コーレス」という異なる3つのテーマで展開される，3日間のステージだ。

　20周年のお祝いは，まだまだ続く。これからも，アイドルたちの輝きから目が離せない。