最大540Hz表示対応の26.5型1440pゲーマー向け有機ELディスプレイ「27GX790B-B」がLGから登場。第4世代パネル採用で色再現性が向上

　2025年12月24日，LG Electronics（以下，LG）の日本法人であるLGエレクトロニクス・ジャパンは，ゲーマー向けディスプレイブランド「LG UltraGear」の新製品として，26.5インチサイズで，解像度2560×1440ドットの有機ELパネルを採用した「27GX790B-B」を2026年3月12日に国内発売すると発表し，同社公式ストアにて予約の受付を開始した。
　最新世代のディスプレイパネルを採用することで，従来製品と比べて，高い輝度と優れた色再現性を実現するという。
　税込の直販価格は11万9800円で，2026年3月11日までに予約すると，2万円引きの9万9800円で購入可能だ。

27GX790B-B

　27GX790B-Bは，LGの子会社であるLG Displayが開発，製造した第4世代の有機ELパネルを採用する。従来製品のパネルでは，青・黄・青という3層構造だった発光層を，青・緑・青・赤の4層構造に変更した。これにより，消費電力を減らしながらも，高い輝度と引き締まった黒をはじめとする色再現性が向上したそうだ。

従来世代と第4世代のLG製有機ELパネルの違い

　27GX790B-Bだけではなく，LG UltraGearの「27GX700A-B」や，ASUSTeK Computerの「ROG Swift OLED PG27AQWP-W」など，第4世代のLG製有機LEパネルを採用した製品の販売も始まっている。

　ディスプレイパネルの輝度は，標準時で335cd/m²，ピーク時で1500cd/m²と，有機ELディスプレイとしては高く，VESAの有機ELパネル向けHDR関連規格「DisplayHDR True Black 500」認証を取得しているという。
　色域も広く，デジタルシネマ向けの色域規格である「DCI-P3」のカバー率が99.5％に達するとのこと。。

　また，2種類の画面解像度と垂直最大リフレッシュレートを切り替えられる「デュアルモード」に対応するのもポイントだ。27GX790B-Bでは，解像度2560×1440ドット時に最大540Hz表示，1280×720ドット時に最大720Hz表示と，どちらも非常に高い。一般的なデュアルモード対応ディスプレイは，解像度1920×1080ドットと，それ以上の解像度で切り替えられるが，27GX790B-Bでは，1280×720ドットという低解像度の設定を利用できるのが特徴と言えるだろう。

　パネルの中間調応答速度は，0.02msと，ほかの有機ELディスプレイと比べてわずかに速く，VESAが定めた映像パネルの表示ブレを示す指標「VESA ClearMR」の「ClearMR 21000」も取得しているという。

　ディスプレイ同期技術は，AMD独自の「FreeSync Premium Pro」に対応するほか，NVIDIAの「G-SYNC Compatible Monitors」認証を取得している。