セガ・インタラクティブは本日(2018年1月11日),東京・秋葉原のUDX THEATERで
「ボーダーブレイク」シリーズの新プロジェクト 発表会を開催した。
本日掲載した記事 でお伝えしたように,新作のビジネスモデルは
基本プレイ無料+アイテム課金 でサービスされる予定で,対応機種はPlayStation 4となっている。ゲーマーアイドルとして知られる,でんぱ組.incの
古川未鈴さん も駆けつけた発表会の模様をレポートしよう。
「ボーダーブレイク」シリーズは,2009年に第一弾が登場したゲームセンター向けのロボットアクションゲームで,10人対10人で楽しめるチームバトルが特徴だ。シリーズ累計では,約50万人のプレイヤーを擁しているという。スマートフォンアプリ
「ボーダーブレイク mobile −疾風のガンフロント−」 をはじめ,コミカライズや賞金付き大会などさまざまな方面に展開しているのも特徴だろう。
事前の抽選に当たったプレイヤーが招かれた発表会では,セガ・インタラクティブ代表取締役社長CEOの
杉野行雄氏 と,「ボーダーブレイク」シリーズのプロデューサーである
青木盛治氏 ,でんぱ組.incの古川未鈴さんが登壇した。
左から,公式コスプレイヤーのこよみさん ,「ボーダーブレイク」シリーズのプロデューサーである青木盛治氏,でんぱ組.incの古川未鈴さん,セガ・インタラクティブ代表取締役社長CEOの杉野行雄氏,公式コスプレイヤーのKANAMEさん
発表会では,まずプロモーションムービーが上映され,最後に「PlayStation 4」の文字が出ると,満場のプレイヤーから驚きの声があがった。
PS4版「BORDER BREAK」プロモーションムービー
杉野氏は,新たな対応機種としてPS4を選んだ理由について,IPの世界観を活かしつつハードごとに最適化を行い,広い層の人に触ってもらえるようにするという同社の
「ワンソース・マルチユース」 戦略に基づいて考えた結果であり,「多人数対戦のゲーム性とアクションの気持ち良さという点で,やはりPS4だろうと判断した」と述べた。
また,ビジネスモデルとして基本無料・一部アイテム課金を選んだのは,「絶対に面白いと思ってもらえるタイトルなので,より触れやすいように」というのが理由だそうだ。なお本作は,オリジナル版の開発チームによるセガの内製作品になるという。
会場では,ソニー・インタラクティブエンタテインメントジャパンアジアのプレジデントである盛田 厚氏 (左) と,オープニング曲「Amazing Trees」を手がけた,SawanoHiroyuki[nZk]の澤野弘之さん (右) のビデオレターが上映された
続いて,青木氏と古川さんにより,具体的なゲーム内容についての解説が行われた。
「ボーダーブレイク」シリーズ プロデューサーである青木盛治氏(左) と,でんぱ組.incの古川未鈴さん(右)
繰り返しになるが,PS4版のサービス形態はF2Pで,スタミナや時間制限がないため,24時間,好きなときに好きなだけプレイできる。また,DUALSHOCK 4で快適に操作でき,マウスにも対応している。もちろん,ボーダーブレイクのウリの1つである
機体のアセンブル も可能で,頭,胴,腕,脚のパーツを組み合わせて多彩なカスタマイズが楽しめる。
アーケード版と同様,最大10人対10人の対戦プレイが可能で,さらに,CPUチームと戦う
「ビギナーマッチ」 ,勝敗によるランクの変動がない
「カジュアルマッチ」 ,活躍に応じてランクが変化する
「ランクマッチ」 などのモードが用意される。
さらにPS4版には
「ストーリーモード」 が実装され,復讐に燃えるヒロイン,
ハティ (CV:
上田麗奈さん )とオペレーターの
ミコト (CV:
高橋李依さん ),そしてライバルとなる最強エースの
マーナガル (CV:
武内駿輔さん )など多数のキャラクターが登場するオリジナルの物語が展開して,ゲームの世界観がより深く味わえるという。詳しくは説明されなかったが,ストーリーモードには人気イラストレーターが描き下ろしたキャラクターが登場する予定だ。
復讐に燃える主人公「ハティ」(左) ,チームを支えるオペレーター「ミコト」(中央) ,立ちはだかる最強のエース「マーナガル」(右)
今後の展開についても紹介された。それによると,2018年2月に
オープンβテスト が行われ,正式ローンチは,「暑くなる頃」(青木氏)が予定されているという。OBTには当然ながら人数制限はなく,また,PS Plusに加入している必要もないため,アーケード版でならした強者から初心者まで幅広くテストに参加できる。F2Pタイトルだが,豪華特典付きの
「ダウンロード特別版」 と
「パッケージ版」 も用意されるという。
「ボーダーブレイク クーガーNX 強襲兵装 セガVer.」のプラスチックモデルが,2月18日に幕張メッセで行われるワンダーフェスティバル[冬]に出展される(左) 。また,PS4版の主役である「新ブラスト・ランナー」の商品化も決定した(右)
アイヴエモーションの「タイレル」ブランドとコラボしたスポーツバイクも企画されている。塗色がボーダーブレイクにちなんだものになり,ロゴも入る
アーケード版の今後もシリーズファンには気になるろころだが,それについて青木氏は,「今月は待望の新機体がリリースされるし,今すぐ変化があるわけではない。皆様の意見や評価を聞かせてもらいつつ,PS4版の状況を加味したうえで検討する」と語った。
なお,アーケード版とPS4版の
合同ファンイベント を4月頃に秋葉原で行うという企画もあるそうなので,楽しみにしたい。
2008年から「ボーダーブレイク」シリーズに携わり,今では「強襲兵装」で顔を真っ赤にしつつ“コア凸”(敵軍コアに突撃)するほどにゲームをエンジョイしているという古川さんは,「やはり家でボーダーブレイクをやりたいという思いはあって,PS4版はシリーズにとっても大きな一歩となるんじゃないでしょうか。私のゴールデンタイムである深夜帯に,こっそり出撃したいです」と大喜びでコメントした。
最後に青木氏が「ボーダーブレイクはプレイヤーと開発者の“共創”をテーマとして掲げてきましたが,これはPS4版も同じです。来月行われるOBTの意見を参考にしつつ,開発を進めていきます。リリース後も,アーケード版と同様か,それ以上の長期的運営を目指します」と意気込みを述べ,イベントを締めくくった。