リリース
「カードファイト!! ヴァンガード」の大会「BCF2019名古屋」,公式レポートが公開に
| 配信元 | ブシロード | 配信日 | 2019/09/02 |
<以下,メーカー発表文の内容をそのまま掲載しています>
BCF2019名古屋会場レポート!(ライター:神田一)
![]() |
『カードファイト!! ヴァンガード』の大型大会イベント『BCF2019』最後の会場となる名古屋大会が、8月18日に開催された。
直近の8月10日には、最新セット『幻馬再臨』が発売。
人気クランの《シャドウパラディン》など4つのクランが強化され、大会も新たな環境でのファイトが繰り広げられた。
今回は、2019年の夏を締めくくる名古屋会場の様子を、大会環境の考察と優勝者インタビューで振り返ってみよう。
![]() |
■トリオファイトの大会環境
「スタンダード」レギュレーションで開催されたBCF2019のトリオファイトは、大きく分けて2つの勢力が人気だった。
ひとつは、直近に発売された最新セットに収録されたクラン。最新のカードだけあって、環境に影響を与える強力なデッキが多く、各会場で多く使用されていた。
もうひとつは、3月から猛威を振るい続けた《バミューダ△》。5月に【フォースII】が導入されてからは「高パワー+大ダメージ」の組み合わせで人気となった。
今年のBCFは、環境を定義づけた《バミューダ》をどう攻略するか?というのがひとつのテーマだったのは間違いないだろう。
名古屋会場のトリオファイトで使用されたクランの分布は、以下の通りとなった。
![]() |
使用率トップとなった《シャドウパラディン》を筆頭に、最新セット『幻馬再臨』に収録された4つのクランはいずれも多く使用されていた。
《バミューダ》の使用率は第2位となったが、6月の博多大会では20%以上の支配率を誇ったことを考えると、名古屋会場では「《バミューダ》を使うより、別のデッキで攻略する方が勝てる」と判断したチームも多くなった……ということではないだろうか。
■トリオファイト決勝戦レポート
![]() |
![]() |
その後《シャドウパラディン》の中ボス選手が、《ロイヤルパラディン》を使う「みも」選手の「孤高の騎士 ガンスロッド」と「ブラスター・ブレード」の猛攻をいなし、切り札「モルドレッド・ファントム」で勝利。
2勝を収めて優勝チームは決まったが、中堅のfjmL選手と「トオル」選手の対戦は大激戦となった。
今回は、両チームのメンバーが盛り上がった最終戦の様子を振り返る。
fjmL選手の先攻でスタートした対戦。
トオル選手の《ペイルムーン》は「銀の茨」のサポートユニットを駆使して、しっかりソウルを増やす順調な立ち上がり。
しかし、fjmL選手の《オラクルシンクタンク》は、それを上回る好調な展開を見せた。
3ターン目まで「ツクヨミ」の連携ライドが決まり、さらに先攻3ターン目に「邪眼の美姫 エウリュアレー」と「クォーレ・メイガス」で、ソウルの「ツクヨミ」が3枚に!
トオル選手がグレード2のタイミングで「満月の女神 ツクヨミ」の山札操作にまでたどり着いたのだ。
![]() |
![]() |
さらにfjmL選手のトリガーはダブルクリティカル!ガードを貫通されたトオル選手は、ダメージに加えて手札も大きく消費してしまった。
後攻3ターン目、トオル選手は少し考えたのち「銀の茨の獣使い ドリアーヌ」にライド。
パワーの高い【アクセルI】を選択すると、手札からコールした「エンダイブ・ビーストテイマー」でソウルの「銀の茨」を大量展開する!
![]() |
![]() |
最後に「銀の茨の竜使い ルキエ」をコールして、アタックを仕掛けるトオル選手。
ダメージを3対3のイーブンとし、ターン終了時には「ドリアーヌ」の能力で手札を増やし、さらにソウルに置かれた「ルキエ」も手札に回収できた。
ここで先鋒戦が決着し、優勝チームが決定!
この先は、fjmL選手の勝利で完全勝利を決めるか、トオル選手が一矢報いるかの勝負となった。
![]() |
「満月の女神」で手札を増やしてトリガーを操作してからの「ディアー」で、クリティカルを2枚確定!
だが、ノーガードを宣言したトオル選手は、ここでヒールトリガーを引き当てて生き残る!
大量の手札を消費させられたトオル選手だが、土壇場で生き残った。
後攻4ターン目、トオル選手は先程手札に回収した「ルキエ」にライド!大量のソウルから「銀の茨」を一気に展開して反撃に出る。
fjmL選手のダメージを4にし、さらにリアガードをアタックして退却。エンドフェイズには、コールしていた「ドリアーヌ」でドローすることも忘れない。
![]() |
fjmL選手の先攻5ターン目。
再び「満月の女神」で手札を増やし、このターンはトリガー2枚を確定させたfjmL選手。
リアガードを展開して、ダメージ5のトオル選手から、今度こそ勝利をもぎ取るためにアタックを宣言!
ヴァンガードのアタックは完全ガードしたトオル選手だったが、確定させたクリティカルトリガーとヒールトリガー、そして「満月の女神」が、fjmL選手のリアガードを強化する!
クリティカル2のリアガードのアタックを、再度完全ガードで守ったトオル選手。
そして最後のアタックを、祈りながらノーガード。
運命のダメージチェックは……なんとヒールトリガー!
![]() |
歓喜するトオル選手とチームメイト。そして悔しがるfjmL選手とチームメイト。
中堅戦は、すでに両チームの総力戦と化していた。
「ルキエ」のコストがなくなったトオル選手は、サブ切り札の「ゴールデン・ビーストテイマー」に再ライド。ヒールトリガーで拾ったカウンターブラストで、味方を増やしてアタックを仕掛ける!
ダメージは5対5にまで追いつくことに成功したが、fjmL選手は増やした手札で最後の1点は守り抜く。
今度こそ決着を狙いたい、fjmL選手の先攻6ターン目。
例のよって「満月の女神」で手札を増やし、今度はヒールトリガー1枚を確定させた。
リアガードをコールして、アタック!
直前のターンに手札を使って展開したトオル選手には、このターンすべてのアタックを防げる手札は残っていない。
ヴァンガードのアタックを堂々とノーガード宣言し、再び山札に祈る。
めくったダメージは……!
またもヒールトリガー!
ガッツポーズのトオル選手とチームメイト。笑うしかないfjmL選手とチームメイト。
まさに不死身!
この試合3回目のヒールトリガーで、トオル選手はこのターンをしのぐことに成功した。
後攻6ターン目。
トオル選手は残った山札とトリガーの枚数を確認すると「ゴールデン・ビーストテイマー」でリアガードをコールしてアタックを仕掛ける。
さすがのfjmL選手も、ガードの手札が足りない。5ダメージ目を受けると、次のアタックにもノーガードを宣言した。
お互いにトリガーを引き合ったファイトとなったが、fjmL選手の山札にはヒールトリガーは残されていなかった。
中堅戦は《ペイルムーン》を駆ったトオル選手が1勝を取り返し、名古屋会場のトリオファイトは賑やかに幕を閉じたのだった。
■優勝チームインタビュー
![]() |
使用クランは、大将のぽっきー選手が《バミューダ△》、中堅fjmL選手が《オラクルシンクタンク》、先鋒の中ボス選手が《シャドウパラディン》という布陣。
今回使用したデッキや、名古屋会場での戦いについてインタビューを行った。
―――優勝おめでとうございます!今回使用されたクランについて、採用理由を教えていただけますか?
中ボス
《シャドウパラディン》は、発売日に頑張って買いそろえたカードなので選びました!
ぽっきー・fjmL
(笑)
中ボス
とはいえデッキの構成は最後まで悩み続けたんですが、最終的には「幽玄の撃退者 モルドレッド・ファントム」に寄せた構成に決めました。やっぱり、せっかく買ったカードは使いたいなと。
![]() |
fjmL
《オラクル》は……もともと《オラクル》と《バミューダ》しかデッキを持っていないので、今回大将が《バミューダ》を使うなら、自分は《オラクル》という感じです。
ぽっきー
《バミューダ△》を使ったんですけど、僕はfjmLさんが《バミューダ》を使うと思ってて《ダークイレギュラーズ》も目をつけてたんですけど、fjmLさんが「ツクヨミ」軸の《オラクル》を使いたいってことだったので、使い慣れている《バミューダ》を選びました。
―――候補だった《ダークイレギュラーズ》は、やはり最新のタイプですか?
ぽっきー
そうです。「深魔幻皇 ブルブファス」のタイプです。予選でも対戦相手が使っていて、強かったですね。
「ブルブファス」でクリティカルが上がっているこちらのユニットを除去されて、クリティカル2になったところにダブルクリティカルまで追加されてガードを貫通された時は負けを覚悟しました……。最終的には相手が再ライドできなくて【プロテクトI】の1枚差で押し切れましたが、今日一番ヒヤヒヤした試合でした。
ノーコストで、こちらの守りの要の「フィナ」を除去できるので、特に《バミューダ》に対しては本当に強いと思います。
fjmL
《ダクイレ》は決勝でも多かったね。新しい《ダクイレ》は自分も初めて対戦したけど、ガード制限の「ヴァリアンツ・ハードレッグ」は【プロテクトI】を使ってるのできつかったですね。
![]() |
![]() |
―――中ボス選手とfjmL選手は、今回印象的だった対戦はありますか?
中ボス
予選の第1試合の《ノヴァグラップラー》との対戦ですね。チームが1勝1敗になって勝ちがかかった対戦になったんですが、もう負けた……という状況から6点目にヒールトリガーを引いて逆転できたのは印象的でしたね。
6点目のヒールだけでは勝てなくて、次のドローで4枚目の「ブラスター・ダーク」を引かないと攻めきれない状況だったのですが、引くことができて。この逆転がなかったら、今ごろここにいなかったかもしれませんね。
fjmL
決勝戦の《ペイルムーン》です!
―――決勝の中堅戦は、本当に激戦でしたからね。優勝は決まった状況でしたが、両チーム盛り上がった、いい試合でした。では最後に、優勝した今の感想を一言お願いします!
中ボス
過去に決勝ラウンドまでは進んでいたんですが、優勝は初めてなので嬉しいです!
fjmL
最後は本当に勝ちたかったです!(笑)
ぽっきー
僕が最後に表彰台に上がったのは高校生の時で、それから社会人になって再び表彰台に上がれたのは嬉しいですし、ヴァンガードを続けてきて良かったなって思います。ヴァンガード、やっぱり楽しいです!
―――ありがとうございました!今日は本当におめでとうございました!
■シングルファイトの大会環境
BCF2019のシングルファイトは、多くのクランが入り混じった環境となっていた。
人気のクランはある程度絞られているが、多くのデッキに勝機がある状態と言えるだろう。
![]() |
■シングルファイト決勝戦レポート
大混戦の「プレミアムスタンダード」の環境を勝ち抜いたのは《ネオネクタール》を使う「グリ」選手と、《バミューダ△》を使う「せっしー」選手の対戦となった。
![]() |
グリ選手が先攻で始まったファイトは、序盤からトークンを大量にコールして攻める《ネオネク》と「甘美なる愛 リーゼロッテ」で味方をコールして反撃する《バミューダ》という攻防となった。
![]() |
![]() |
先攻3ターン目、グリ選手は最初の【超越】の権利を得ることを優先してライドスキップを選択。
後攻3ターン目、対するせっしー選手は「ディライトジーニアス アンジュ」にライド!
![]() |
![]() |
グリ選手のトークンを手札に戻して消滅させると、一気にアドバンテージを広げた。
ダメージ3対2の状況で迎えた、グリ選手の先攻4ターン目。
「メイデン・オブ・トレイリングローズ」にライドすると、さらに「穢れなき聖女 グリンカトリーナ」に【超越】!
除去されたトークンを再度展開し、盤面を再構築した。
![]() |
![]() |
![]() |
ガードも消費させることができた……が、前のターンに「アンジュ」で手札を稼いだせっしー選手。手札はまだ大量に残っている。
後攻4ターン目、せっしー選手は再び「ディライトジーニアス アンジュ」にライド!登場時能力を使って、手札にキーカードを引きこんだ。
せっしー選手の戦線は、まず【超越】した切り札の「Chouchou 話題騒然 ティルア」。
「アンジュ」で手札に引き込み、スペリオルコールした「Chouchou ルシール」が2体。
「ルシール」をブーストするのは「ポッピングメロディー レイラ」という超高パワーの布陣!
![]() |
![]() |
![]() |
「ティルア」がVスタンドで攻め立てる怒涛の連続アタックの前に、かろうじてダメージ5で生き残ったグリ選手だったが、残された手札はわずかに2枚。
先攻5ターン目。グリ選手は残された手札から再ライドでイマジナリーギフトを追加し、もう1枚で「グリンカトリーナ」へ【超越】。
そしてこのターンにドローした「フルーツバスケット・エルフ」で強化したトークンをコールし、強力な戦線を構築!これで手札はすべて使い切った。
合計パワーが45000に跳ね上がったトークン、さらに「グリンカトリーナ」と、追加でコールした「メイデン・オブ・トレイリングローズ」のアタック!
しかし、せっしー選手は大量の手札から完全ガード、そしてGガーディアンの「ラグジュアリーウェーブ エリー」を繰り出す!
ダメージ5まで追い込んだが、グリ選手は無念のターンエンドを宣言。
返しのターン、せっしー選手が再び「ティルア」に【超越】して戦線を構築すると、守り切る手段が残っていないグリ選手はノーガードを宣言。
お互いに序盤から最後まで攻撃を続けた対戦は、ついに決着。
せっしー選手が勝利をつかんだのだった!
■優勝者インタビュー
![]() |
―――今回《バミューダ△》を使われた理由を教えてください。
せっしー
今回、練習時間があまりとれなかったこともあって《バミューダ△》を選びました。ずっと使っていて、使い慣れているデッキなので。
―――今日のファイトの中で、印象的だったファイトやシーンはありますか?
せっしー
印象的というか、個人的に注目していたデッキがありまして。準決勝で対戦した「アーシャ」さんの《ネオネクタール》なんですが……アーシャさんは覚えておられないかもしれませんが、以前一度対戦したことがあって。その《ネオネクタール》の構築がとても気になっていました。今回も対戦できて、嬉しかったですね。
―――では、優勝した感想を一言お願いします!
せっしー
今回は久しぶりに決勝トーナメントに上がれたので、当たって砕けろの精神で挑みました。勝てたのは本当に嬉しいです!次回のWGPでは“世界”に向かう挑戦者として、また頑張ります!
―――ありがとうございます。あらためまして、優勝おめでとうございます!
せっしー
ありがとうございます!
■『カードファイト!! ヴァンガード』次回の大型大会は“世界”へ!
日本全国で開催され、各地区の最強チームと最強ファイターを決めた「BCF2019」は全日程が終了した。
しかし2019年度の『ヴァンガード』の大型大会は、まだ終わっていない!
インタビューでも語られたが、秋・冬の恒例となった「WGP(ワールドグランプリ)」が、今年も開催される。
各地区の最強ファイターを決めるだけではなく、優勝者は世界の強豪と戦う「世界決勝大会」に招待されるのだ。
夏が終わっても、まだまだ『ヴァンガード』の熱いファイトは終わらない……!
「カードファイト!! ヴァンガード」公式サイト
- 関連タイトル:
カードファイト!! ヴァンガード
- この記事のURL:
(C)bushiroad All Rights Reserved.(C)ヴァンガードG/テレビ東京















































