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「剣と魔法の博物館 モンスター編」第63回を掲載:ミミック
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印刷2007/11/26 19:55

連載

剣と魔法の博物館 〜モンスター編〜
第63回:ミミック(Mimic)
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 数々の難関を乗り越えた冒険者が宝箱を見つけ,財宝を得ようとそれに近づくと,宝箱の蓋がパカッと開く。蓋の縁には牙がぎっしり生え揃っており,油断した冒険者に襲いかかってくる……。
 剣と魔法の世界には,宝箱型のモンスターが存在する,それがミミック(Mimic)だ。一般的なミミックというと,外見はまさに宝箱そのもの。宝箱を目の前に油断している冒険者を餌食にしようと,ダンジョンや廃墟内で辛抱強く待ちかまえている。
 移動能力に関しては,タイトルやシリーズによってあったりなかったりとさまざまだ。また特殊能力というほどではないが,攻撃を受けた冒険者がミミックに捕まり(噛まれ?),離れなくなってしまうことがある。捕まった冒険者はダメージを持続的に受けることになるので,ヒットポイントが少なく軽装のキャスターやアーチャーは注意したいところ。
 ミミックには弱点が設定されていることは少ない(一部,冷気を苦手としているものもある)ので,戦うのであれば正攻法で戦うしかない。といっても中級の冒険者であれば,比較的容易に倒せるだろう。

 なおミミックを事前に判別する方法については,テーブルトークRPGなどでもいろいろと論議されることがあるが,とくに有効なものは見つかっていない。宝箱を遠くから攻撃してみることでミミックであることを判別できるかもしれないが,もしもそれが普通の宝箱で罠が仕掛けられていた場合は,なんらかの罠が発動してしまうことや,衝撃で中のアイテムが壊れてしまうこともあるからだ。
 ミミックはウルティマシリーズや「ダンジョンージ」,国産タイトルではドラゴンクエストシリーズなど,数々のタイトルに登場している。「ファイナルファンタジーXII」では,タイニーミミック,バッテリーミミック,ミミッククイーンなど体系化されているようで,魔法を積極的に使うタイプも存在するようだ。

 

 ミミックという語は,生物学では「擬態」という意味である。これは生物などが,周囲の環境に溶け込むために体色や体形を変化させることだ。枝になりすましてほかの昆虫を待ち構えるカマキリ,周囲の景色に溶け込み,特殊な器官でほかの魚を誘って食らうチョウチンアンコウなどが代表的だが,ほかにも,蛾,カメ,ナナフシ,タコなど,自然界には擬態を得意とする生物がたくさんいる。なかにはミミックオクトパスなど,いかにもな名前のものもいる(当然,宝箱に似た形をしているわけではない)。
 ミミックは,比較的新しいモンスターらしく,神話や民間伝承には登場していない。またどのような資料を見ても,ミミックの生態を詳しく解説したものはなく,最初から宝箱のような姿をしているのか,それとも本当は別の姿を持っていて宝箱に変身しているのかは不明である。
 また,宝箱やアイテムなどに擬態するモンスターは,ミミック以外にもいる。それはRPG「ローグ」に登場するゼロック(Xeroc)である。こちらはあらゆるアイテムに擬態するモンスターで,アイテムを拾おうとした冒険者に奇襲をしかけてくる。ローグの説明文によると,アメリカの某企業で生み出されたということなので,某コピー機材で有名な会社のパロディであると思われる。

 

次回予告:ジャックランタン

 

■■Murayama(ライター)■■
ここ最近,なにかと忙しそうだったMurayamaだが,実は先日,ついに妻帯者となったのだ。まずは入籍し,式は来年とのことなのだが,区役所へ行ったり奥さんの実家に挨拶をしにいったり式場の予約を入れたりと,まぁ確かに大忙しだったはずである。ちなみにお相手も,かなりの酒飲み。お酒を楽しくいっぱい飲めることは,Murayamaの最も重視するポイントと思われるので,相性はかなりいいのではないだろうか。とりあえず,ご結婚おめでとうございます。話は変わりますが,次の連載原稿はちゃんと予定通りに送ってください。もう忙しくないですよね。
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