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[E3 2006#005]「World Series of Poker」でプロギャンブラーとのポーカーゲームを実体験
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WSP: Tournament of Championsでは,最大で10人までのプレイヤーが競い合う「テキサス・ホールデム」(Texas Hold'em)と呼ばれるポーカーゲームの一種をプレイすることになる。これは,プレイヤーの手元には当初2枚しか配られず,コミュニティカードと呼ばれるほかのプレイヤーと共有するカードを利用して駆け引きを楽しむという,特殊なゲーム形態だ。日本でもネットゲームなどが登場して,少しずつ認知度の上がっており,その競技性の強いルールが魅力の一つとなっている。
最近,アメリカではポーカーが大人気を博しており,スポーツ専用チャンネルESPNで生中継されたり,高校生が賭けポーカーで検挙されたりと社会現象になりつつある。会場でもポーカー好きなゲーム業界人は多いらしく,その注目度は意外と高いのだ。
WSP: Tournament of Championsでは,DigiMask Technologiesというスキャニング技術を使い,実際のプロのポーカープレイヤーたちを完全デジタイズ化。ゲーム内でプレイヤーの師匠としてテクニックを伝授してくれる,黒のテンガロンハットがトレードマークのクリス・ファーガソン(Chris Ferguson)氏をはじめ,Scott Fischmen,Edward Moncada,Karina Jet,Scotty Nguyenといったアメリカを中心に活躍するワザ師たちを前に,ストーリー仕立てでゲームが進行していく。DigiMask Technologiesでは,チップの置き方からカードの覗き方まで,プロたちの有名な仕草を取り込んでおり,テレビのトーナメント中継で見たままの,緊迫した様子を体験できるようになっているのである。
Activisionでは,このE3 2006に合わせて公式サイトで抽選会を催す企画を発表しており,現地時間で5月10日から16日の間にサインアップした人の中から6人をランダムに選び,今秋予定されているトーナメントへの参加資格を授与することになっている。北米在住者限定であるものの,2泊3日のラスベガス旅行と参加費である1万ドル(約110万円)が与えられるという。
WSP: Tournament of Championsは,実際のトーナメントの主催者であるHarrah's Entertainmentの公式ライセンスを受けており,アメリカで秋ごろの発売を予定している。バジェットソフトながら予定価格は39.99ドルが想定されているらしいが,たかがトランプゲームにここまでの最新技術を使っており,Activisionのカジュアルゲームに対する本気も見て取れた。(ライター:奥谷海人)
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