ハンビットユビキタスエンターテインメントは,2015年7月11日,12日にかけて山梨県の河口湖畔のレイクホテル西湖にてMMORPG「
グラナド・エスパダ」(以下,GE)のサービス9周年を記念するオフラインイベント
「いろいろ捨てる温泉座談会」を開催した。
このイベントでは,今後の運営方針や,アップデート内容も発表された。当日の模様はニコニコ生放送にて放送もされたのでご覧になった人もいるだろう。アップデートの具体的な内容に関しては,
別途記事にされているので,興味のある人はぜひそちらを参照してほしい。
また,発表後の深夜に行われた座談会放送は,生放送かつプレイヤーが参加する形で実施され,大変な熱気のなか,予定時間を大幅に更新して朝方まで続けられた。本稿では2日間にわたった当日の模様をレポートしよう。
左から,GEプロデューサー松田勇樹氏,HUE事業部部長 中尾圭吾氏,井上喜久子さん,HUE広報 森 大輔氏
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大自然と触れ合う癒しイベント
初日の夜に予定された発表会の時間までは,広々としたエリアで“ホテル”“温泉”“湖畔”で自由にコミュニケーションが取れるよう企画されていた本イベント。晴天にも恵まれ,発表会では「部長兼よろず屋」と紹介されていた
中尾圭吾氏や,現プロデューサーの松田Pこと
松田勇樹氏も参加し,自然に触れ合いながらプレイヤーとの時間を楽しんだ。
翌日のコスプレに向けて準備するプレイヤーもいれば,温泉につかって体の疲れをとるプレイヤーもいたようだ。ホテル到着後,さっそく用意された広場でGEの話に花を咲かせるプレイヤーもいて印象的だった。運営側もさまざまな工夫をこらし,プレイヤーのコミュニケーションをサポートしていたが,細かなところへの気配りはさすが長寿タイトルを運営しているスタッフと関心させられるほどのものだった。
夕食時になるとプレイヤー同士も慣れてきた様子で終始にぎやかだった。温泉上がりにはゲーム内でお馴染みのフェルッチオミルクも用意されており,ファンサービスを怠らない姿勢がここにも表れていると感じた。
そして本番ともいえる21:00からの発表配信に各自備えることになる。
声優の井上喜久子さんも参加。9周年記念の発表配信開始
GEのイベントではお馴染みとなった,今後の運営方針やアップデート内容の発表が今回も行われた。その様子はニコ生でも実況され,当日会場に来られなかったプレイヤーもコメントでの参加が可能となっていた。
司会進行は本イベントの企画統括も行ったGE広報の
森 大輔氏が務めた。声優の
井上喜久子さんもアシスタントとして参加し,井上さんの担当したセルバの生セリフやムービーでのナレーションなどを披露して会場を盛り上げていた。
発表会の冒頭で乾杯の音頭と挨拶を行った中尾氏は,9周年アップデートは9周年という意識ではなく,10周年に向けた展開として捉えており,記念すべき10周年に向けて「今から動く」と意気込みを見せていた。プレイヤーから意見を拾うのに例年通りの2〜3時間のイベントでは足りないからと,今回の宿泊イベントが行われた理由が明かされた。
中尾氏からバトンをもらった松田Pの第一声は,なんと「申しわけありませんでした」だった。8周年アップデートの際の調整がうまくいかなかったことを詫びた言葉だが,その様子を見たニコ生視聴者は「謝罪会見」とコメントでも盛り上がりを見せていた。
松田Pは禊を行いたいと,プレイヤーに問いかけ,禊の内容はニコニコアンケートで決定するという企画が始まった。会場のプレイヤーでは坊主と金髪に分かれたが,ニコニコアンケートでは“金髪”に決定した。
今後の方針発表「捨てるアップデートとは!?」
ときには壇上で参加者(右から2番め)を交えて意見が交換された
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「面白くない部分は捨てて楽しめるようにリニューアルする」と解説した中尾氏。そのうえで,発表としては「GEの“根本”をリニューアル」の部分を中尾氏が担当し,「GEの“ズレ”をリニューアル」「真ヴァイロンに迫る」の部分を松田Pが担当した。
発表の中で,とくに印象的だったのが,オートミッションの部分だ。中尾氏自ら,ながらプレイをしたいと考え,現在開発している最中とのこと。こちらの詳細に関しては
別記事で詳しく解説しているので,そちらをご覧いただきたい。なお,アップデートは7月22日から随時行っていくとのこと。
発表配信終了後は1時間の休憩をはさみ,運営スタッフが座談会の準備を進める。運営陣も「ここからが本番」と気合を入れ直していた。
5時間にわたる座談会。プレイヤーの本音爆発
休憩を終え,深夜24:00から始まった座談会。参加者は中尾氏か松田Pのどちらかを指名して,意見できるというルール説明から始まり,しばらく来場者からの要望が続いた。なかには厳しい意見もあり,両氏が返答に戸惑うことも少なくなかった。松田Pへの指名に対し,中尾氏が対応する場面や,MCの森氏が席を離れプレイヤーの意見を聞き込む場面もあった。
参加者からのすべての意見に対して建設的に話し合いを行っており,なかには対応を行うことをその場で約束したものもあった。「いい意見」として対応を前向きに検討するものも多々あり,“捨てる”項目に関してアンケートを取るなど,積極的にプレイヤーの意見を取り入れる姿勢が見受けられた。ついにはイベント参加者を放送席へ招き入れるなど,大変な盛り上がりを見せていた。
座談会の途中ではプレゼントの企画や,スタッフがキャラクターのモーションをマネするクイズ企画も行われるなど,飽きさせない企画が用意されていた。その後,本編に戻って座談会が盛り上がり,予定時刻を約2時間も延長して意見をぶつけ合っていた。
最後は会場の参加者もぐったりした様子だったが,朝5時前に運営陣と乾杯をして約8時間いに及ぶ座談会の幕を閉じた。なお,朝食の時間は起きてきたプレイヤーがバラバラに食べていたので,朝食の会場は若干さびしいことになっていた(笑)。
炎天下に負けないコスプレイヤー達のフォトセッション開催。
翌日も晴天に恵まれ,河口湖のキレイな水面を背景にフォトセッションが行われた。中尾氏と松田Pもプレイヤーの道具を借りてノリノリな様子。今回は4人の参加者が力作のコスプレを披露した。筆者も近くで見せてもらったが,そのクオリテイの高さに驚きを隠せなかった。
閉会式で参加者全員に配られたノベルティ「聖魔水」
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炎天下の中,身動きがと取りづらいコスプレイヤーに対し,運営スタッフがフォローしながら撮影は進行した。発表会でMCを務めた広報の森氏も参加して集合写真を撮って,フォトセッションが終了した。
本来は外で行うはずだった閉会式は,炎天下のため,急遽ホテル内の会場で行われることとなった。参加者へのプレゼント企画や,ノベルティ配布が行われ,森氏,松田P,中尾氏のコメントで閉会式を締めくくった。その後はプレイヤー同士のフォトセッションが開始され,まだまだ話し足りない人達は,直接運営陣のところに向かって昨日の感想や御礼を語り合っていた。
放送発表会終了から約6時間で2日目の企画も終了し,今回のイベントに幕を閉じた。中尾氏は,来年はさらに面白いことをしたいとコメントを残した。GEの節目となる来年の10周年イベントはどんな内容で開催されるのか今から楽しみだ。