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親子で楽しむインディーゲーム体験。「TOKYO INDIE GAMES SUMMIT 2026」で見つけた,楽しかったゲームと“出会い”の魅力
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印刷2026/04/11 12:00

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親子で楽しむインディーゲーム体験。「TOKYO INDIE GAMES SUMMIT 2026」で見つけた,楽しかったゲームと“出会い”の魅力

画像ギャラリー No.012のサムネイル画像 / 親子で楽しむインディーゲーム体験。「TOKYO INDIE GAMES SUMMIT 2026」で見つけた,楽しかったゲームと“出会い”の魅力
 インディーゲームは,ここ数年でぐっと身近なものになってきた。
 ゲーム配信や雑誌,任天堂のIndie World(インディーワールド)のような発信などで,子どもにとっても自然と目に入る存在になったと感じる。

 インディーゲームのイベントに足を運ぶと,子ども連れの家族の姿も珍しくない。かくいう筆者も,小学生の子どもと一緒によく会場に足を運ぶ。気になる見た目のゲームにふらっと立ち寄り,そのまま遊び始める。そんな体験が自然に生まれるのが,こうしたイベントの魅力だ。

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 インディーゲームは作家性の強さが魅力として大きいが,一方でゲーム自体はシンプルで遊びやすかったり,触れればすぐに遊び方が伝わるような作りになっていたりするものも多い。難しい説明がなくても,手を動かしているうちに感覚的に遊び方が掴めていく。

 さらにイベントでは,作り手から直接説明を受けながらゲームをプレイできるという特別な体験がある。
 どう遊ぶのかだけでなく,どんな思いで作られているのか。そんな話を聞きながらゲームをプレイし,子どもと一緒にゲーム作りそのものへの理解を広げていける貴重な場だ。

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 2026年3月21日に東京・高円寺で開催されたTOKYO INDIE GAMES SUMMIT 2026も,まさにそうした空気を感じられるイベントだった。会場のIMAGINUSが元小学校を活用した施設のため,どこか学校行事に来ているような感覚があったのかもしれない。

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 本稿では,そんなイベントに家族で参加して遊んだなかから,子どもが興味を持ったゲームや,一緒に遊んで印象に残った作品を紹介していく。
 出展数は非常に多く,もちろんすべてを網羅できたわけではないが,子どもとこれから遊びたいゲームや,ゲームイベントに参加するうえでのインディーゲームとの出会いの一例として参考になればうれしい。

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MOP'N SPARK(Omoplata Games)


 バンダイナムコスタジオのインディーゲームレーベルによる「GYAAR Studio インディーゲームコンテスト」第2回で佳作に入選した,2Dパズルプラットフォーマー。掃除人ベップと電気工事士ゴーラのふたりで,モンスターに汚染された街を掃除し,光を取り戻していく。

 ベップはモップでモンスターを掃除(討伐)し,ゴーラは街灯に明かりを灯す。それぞれの役割を持つキャラクターに対して,移動やジャンプ,固有アクション(そうじ/通電)をタイムライン上に配置し,プログラムを組むように動かしていくのが特徴だ。

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 時間は自由に進めたり巻き戻したりできるため,トライアンドエラーを重ねながら最適解を探せる。最初は手探りでも,仕組みが分かると「じゃあ次はこうだ」と,前の体験を踏まえて試し始める流れが自然に生まれる。
 温かみのあるビジュアルとゆったりした雰囲気も心地よく,時間に追われるプレッシャーもない。自分のペースでじっくり遊びながら,プログラミング的思考に触れられる,子どもに勧めたくなる1本だった。

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BLOKES on BLOCKS!(CRAFTS & MEISTER)


 TOKYO INDIE GAME SUMMITは,個人や小規模チームの作品だけでなく,開発会社によるタイトルなど,幅広いラインナップが並ぶのも特徴だ。

 「BLOKES on BLOCKS!」は,CRAFTS & MEISTERによる自社パブリッシングタイトル。最大6人で遊べる対戦アクションパーティーゲームで,プレイアブルキャラは全員おじさん! 着ぐるみや装飾で見た目をカスタマイズできるのも楽しい。

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 操作は上下左右の移動のみで,ぶつかって相手をダウンさせ,さらにその状態でぶつかって吹き飛ばし,最後まで残ったら勝ちというシンプルなルール。ミサイルやビームといったアイテムもあり,ステージは常ににぎやかだ。

 現地では家族3人+スタッフ1人+CPU2体でプレイした。ライフ制ではあるものの,負けてもすぐに復帰でき,テンポよく遊べる。大騒ぎのまま1プレイ終わり,そのまま「次いこう」となる流れも気持ちいい。
 シンプルな操作で子どもでもすぐ理解でき,ボコスカ戦ってもあとに引きずらない軽さも心地よかった。

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GooNECT√2(Phoenixx / AMBER GAMES)


 バンダイナムコスタジオの新人研修から生まれ,無料配信された「Goonect」をベースに,新機能を加えて製品化された続編。BS朝日によるゲームレーベル・AMBER GAMESとPhoenixxの協力でパブリッシングされる。

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 手をつないだまま進む“運命共同体”というコンセプトの協力アクションで,相手を引っ張り上げたり,踏み台にしてジャンプしたりと,常に2人での連携が前提になる設計になっている。
 プレイ中は「待って!」「これ以上はそっちには行けないっ」と声を掛け合う場面も多く,自然とコミュニケーションが生まれていく感覚があった。

 ゴール後に表示される「なかよしポイント」もユニークだ。結果が“他人同士”のような評価になり,「家族なのに!」と笑う場面もあった。
 そこから「あそこはどうすればもっと上手くできたんだろう」と,プレイ後の会話まで広がっていく。遊びながら,相手に合わせる感覚や関わり方が自然と育まれていきそうな作品だった。

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ダイスアウト(xeen)


 家庭用ゲーム開発やグラフィックス制作などを手がけるxeenが制作中のボードゲーム。ルールはシンプルで,1〜3の出目を持つダイス3つをコマとして使い,1ターンに1つ選んで1マス移動し,動かしたコマの出目を+1(3の場合は1に戻る)するだけだ。
 相手のダイスと同じマスに入る場合は,出目が大きい側が上に乗って動きを封じられる。この「通す」「押さえる」「解放する」といった盤面の読み合いが面白い。


 自分のコマのどれかが出口に到達するか,相手のダイス3つが同じ出目になった瞬間に指摘する「ダイスアウト」のどちらかで勝負が決まる。ダイスアウトを見逃さずに宣言すれば,その時点で指摘した側の勝利となる。

 現地では親子対戦で筆者がゴールして勝ったものの,実は途中でダイスアウト条件を満たしていたことが,対戦後にあったスタッフの説明で判明した。親子ともにそれを見逃していたのだ。
 子どもは「そこで気づければ」となり,こちらは「もしあのとき指摘されていたら」とゾッとする。短時間でも濃い駆け引きがあり,気づきひとつで見え方が変わる。繰り返し遊びたくなるタイプのゲームだった。




Re:Connect(スタジオウインク)


 iGi5期生のスタジオウインクによるパズルアドベンチャー。感情をプログラムされたAIたちの電脳世界を舞台に,生まれたばかりのデバッグAIとしてバグを修復していく。

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 電子回路をモチーフにしたパズルで,コードをつなぐことで電気を流したり,風を起こしたり,爆弾を生成したりとギミックを動かしていく。直感的に操作できるが,やっていることはしっかりプログラミング的だ。

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 「何かをつなげると何かが動く」という関係が分かりやすく,試しながら理解していける。
 さらに暴走したAIと戦うボス戦もあり,攻撃を避けながらパズルを解く必要があるなど,見た目のポップさに対してしっかりとした手応えもある。遊びとしての楽しさと,考える面白さがうまく両立している一本だ。

 ちなみにプログラミングに興味津々な子どもは,ポップな雰囲気やキャラクター性もあってか,本作と「MOP'N SPARK」への食いつきが特に良かった。

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MONOWAVE(studio BBB)


 最後に,今回は時間の都合で遊べなかったが,BitSummitなどでプレイして「子どもと現地で遊びたいな」と思っていた「MONOWAVE」も紹介したい。

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 「MONOWAVE」は,韓国・西江大学の学生を中心としたチームstudio BBBによるパズルアクション。主人公は共感の力によって「幸福」「悲しみ」「怒り」「不安」の4つの感情で姿を変え,それぞれの特性を使って道を切り開いていく。

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 感情ごとにできることが変わるため,状況に応じてそれを使い分け,ステージを進んでいく。キャラクターのかわいさと表現の豊かさが印象的で,ゲームを遊んでいるうちに自然と他者や自分自身の気持ちとの向き合いかたを考えられるような雰囲気もある。

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 ということで,家族でインディーゲームイベントに参加したときの“一例”として,TOKYO INDIE GAMES SUMMIT 2026で遊んだゲームを紹介した。遊べなかったゲーム,ちょっとだけ触ったゲームのなかにもまだまだオススメ作品はある。
 なおイベント全体の雰囲気や個性的な出展タイトルの数々は,ライターの高橋祐介氏が担当したイベントレポートでたっぷり紹介しているので,ぜひこちらを読んでほしい。

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 冒頭でも触れたように,こうしたイベントは新しいゲームに出会えるだけでなく,開発者から直接話を聞き,その思いに触れられるのも大きな魅力だ。
 ものづくりに触れるきっかけとしても価値のある場であり,だからこそ家族で参加する体験としておすすめしたい。

 インディーゲームイベントは各地で増えており,直近では5月の東京ゲームダンジョンとBitSummitといった大きなイベントも控えている。これから家族で参加してみようという人は,いろいろ調べてみるのも楽しいと思う。
 子どもには少し刺激の強いテーマや表現の作品もあるので,そのあたりは保護者が気をつけつつ会場を回り,親子それぞれに印象に残る作品との出会いを楽しもう。

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