ニュース
ファミコン/NES用ソフト「What Remains」,通販の注文を受付中。NESカートリッジを手に入れた主人公が,世界を救うために戦うADVゲーム
![]() |
![]() |
Iodine Dynamicsが開発する本作は,大企業による世論操作と環境問題での内部告発がテーマになっている。舞台になるのはアメリカでNESが発売された翌年である1986年で,主人公はひょんなことから謎のNES用ROMカートリッジを手に入れる。クリスマスにNESを買ってもらったばかりの親友を訪ねてカートリッジを差し込んだところ,そこに現れたのは暗号化されたファイルの列だった。主人公と親友は,世界を脅かす暗い秘密を暴いていく……という内容で,日本語には対応していないようだ。
![]() |
![]() |
![]() |
本作は2016年に非営利プロジェクトとして開発がスタートし,2018年にitch.toで公開され,2022年から既存のROMカートリッジをリサイクルしての物理カートリッジ生産が行われている。2025年7月にはインディーゲームの物理版を販売するHomebrew Factoryを運営するBroke Studioの協力を得て,多数のカートリッジが完成したとする報告を行っている(リンク)。
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
プラットフォームとしてNESが選ばれたのも「環境への影響を可能な限り少なくする」ためで,ROMカートリッジをリサイクル部品で作るのも,こうした取り組みの一環であり,「環境にほとんど影響を与えることなく,新たな用途で使えるカートリッジをよみがえらせることができる」という。
価格は本体のみで80ユーロ(約1万4600円),梱包費や送料は別途必要になる。入手するには公式サイト(リンク)に記載されたアドレスにメールを送り,ウェイティングリストに登録する必要がある。「製造には少し時間がかかる」とのことだ。なお,デジタル版はitch.to(リンク)で「Name your own price(自分で値段を決める)」方式により配信されている。
![]() |
ゲーム業界も環境問題への取り組みとしてマニュアルの電子化やダウンロード販売を進めているが,リサイクル部品を使って新たなカートリッジを作るというのはユニークな取り組みといえるだろう。
![]() |
- この記事のURL:




























