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洋ゲーテイストの本格MMORPG「MysticStone」クローズドβテスター募集開始,4Gamer枠は1000名
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「MysticStone」は,「Runes of Magic」(以下,RoM)というタイトルで昨年からドイツで正式サービスされており,すでに100万人の会員を集める人気作となっているMMORPGだ。ドイツ以外ではロシア,ルーマニア,オランダ,ベルギーでのサービスがアナウンスされており,サポート言語は,英語,ドイツ語,フランス語,スペイン語と多彩だ。日本サービスにあたって,MysticStoneという名前に改題されている。
サービス地域を見ても分かるように,このゲームは主にヨーロッパをターゲットに開発された作品で,いわゆる洋ゲーMMORPGの流れを汲むゲームである。とはいえ,開発は台湾のRuneWalker Entertainmentであり,東洋風のテイストを少し含みつつ,とかく重くなりがちな洋ゲーMMORPGを軽く仕上げている印象だ。
個人的に,MMORPGのシステム面ではサーバーやクライアントの軽さなどで韓国産や台湾産のほうが優れている点が多いと思うのだが,内容に関しては欧米産に一日の長以上のものがあると思う。RoM=MysticStoneは,両者のよいとこ取りとまではいわないが,それらの中間的な位置付けのゲームであるようだ。
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ゲーム性については,実際にやり込んではいないので保留するが,海外での評判は「無料版WoW」という位置付けのようだ。多少,眉唾モノではあるものの,それだけの勢いがあるのも確かだ。カジュアル系ならまだしも,ある程度本格的なMMORPGが無料で提供されるというのはほとんど例がなく,ヨーロッパ各国で次々にサービスが決まり,着実に広まりつつある。
WoWの展開でさえ,サービス開始から100万人突破には3か月近くかかっていることを考えると,基本無料という強みには不気味なものがある。RoMの100万人突破は控えめにいっても同等のペースでなされているのだ。
と,このように紹介してはいるものの,正直いって,どの程度「洋ゲーMMORPG」なのかは,個人的に疑念も抱いている。
以前Grand Fantasiaのインタビューにも登場したアエリア畠野氏はEQのヘビープレイヤーだったので,氏が「洋ゲーMMORPG」と断言しているからにはそれなりのモノだろうとは想像できるのだが,絵柄などを見ると,アジア系と洋ゲー系の折衷といった雰囲気があり,やはり中間的な性格ではないかと予想させるものがある。
まあ,話半分にしても,基本無料で遊べる洋ゲーMMORPGなどほかに存在せず,しかも日本語で遊べるというのは貴重な一作には違いない。とりあえず試してみようという人は,ぜひクローズドβテスターにご応募を。
「MysticStone」クローズドβテスター
4Gamer枠(1000名分)に応募する
ゲームの基本:デュアルクラスシステム
話は前後するが,ゲームの概要について少し紹介しておこう。
基本的に,PvEを主体とした西洋ファンタジー系のMMORPGである。まったく王道的すぎるくらい王道なのだが,無料系のゲームだとコンテンツにあまり手間のかからないPvP系に振ったタイトルが多いのだが,クエスト数なども相当豊富であるという。
最近流行の,クエストを受けていれば自然とレベルアップしていく形式だが,クエスト数はかなり多いので,すべてのクエストをこなすのは難しいだろう。
基本クラスは6種類。これ自体はごく一般的な取り合わせといってよいだろう。
ウォーリアー(盾役,魔法使えず)
ナイト(重装備+魔法,実はBuffer)
ウィザード(火系魔法,攻撃系)
プリースト(水系魔法,回復屋さん)
スカウト(遠隔攻撃,Debuff付き攻撃)
ローグ(近接攻撃,毒など)
![]() ウォーリアー |
![]() ナイト |
![]() ウィザード |
![]() プリースト |
![]() スカウト |
![]() ローグ |
キャラ作成時にどのクラスにするかを選択し,さらにデュアルクラスシステムが採用されているので,レベル10以降でサブクラスを選択できる。同様に2種類の職業を選べるゲームはいくつかあるが,非常に早い時期からサブクラスを選べるので,実質,2種類の職業の組み合わせによる30パターンのクラスがあると思っておいてよいだろう。
クラスごとのスキルは,そのクラスの通常スキルと特殊スキルの2種類に分かれており,メインクラスでは両方が使え,サブクラスだと通常スキルしか使えないという制限がある。
それぞれのスキルは,TPというポイントを割り当てて,スキルレベルを上げていく形式だ。
テストプレイで新キャラを作って,いきなりTPが1000以上あって驚いたのだが,一つのスキルを覚えたりレベルを上げるのに数100単位でポイントを使うので,もの凄く多いというわけでもない。
ざっと見た感じ,スキル数はさほど多くない。ただ,すべてのスキルを最高レベルに強化できるほどTPが入ってくるわけでもないという。そのレベルで覚えられるスキルは使えて当然という考えでいると,非常に中途半端なキャラになってしまうだろうとのこと。捨てるものは捨てて,どれかに特化して育てていくのがよさそうだ。スキルツリー形式ではないので,強化したい部分だけピンポイントで強化できる。単体クラスで見ても,かなり個性の付けやすいシステムとなっている。
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また,ジョブの組み合わせで,特殊なスキルを習得できる。例えば,プリーストとナイトの組み合わせでは,魔法攻撃力が半分になる代わりにヒール効率やMP効率を上げることができたり,他人をヒールしたときに自分も少しだけ回復したりといったスキルが使えるようになる。プリーストとウィザードの組み合わせでは,呪いを解いたり,パーティのMP回復を早めたりすることができる。ナイトとプリースト,ウィザードとプリーストの組み合わせの場合は,また別途違うスキルとなるので注意が必要である。
スキルを使うには,MPと同時にFocusというポイントが必要になるものがあるのだが,これは戦闘中に溜まっていくポイントのようだ。とりあえずは,アイコンがアクティブになったら使えるという認識でいいだろう。
特徴的なシステム
●ルーンシステム
タイトルにもなっている神秘の石がルーンストーンだ。本作は背景ストーリーがかなり細かく作り込まれており,おそらく公式サイトで紹介されると思うので詳細は割愛するが,このゲームではルーンを刻まれた石,ルーンストーンが多くの場面で登場する。
主な用途は,アイテムへの属性付加と生産である。多くの種類のルーンストーンがあるので,装備の個性もさまざまに変更できる。装備のアップグレードは,装備自体のレベルを上げること,ルーンストーンを取り付けること,そして装備の外見を変えることの3パターンがある。
装備を分解して得られるミスティックマテリアルは,ルーンストーンと似た素材なのだが,用途は装備強化に限られるようだ。各種装備は,装備と同レベルのミステックマテリアルで強化できる。ミスティックマテリアルで強化されたアイテムは,光り輝くようになり,非常に大きな性能向上を示すのが特徴だ。
装備を分解して得たミスティックマテリアルは,3個集めると上位のミスティックマテリアルに変換できるのだが,これが最大20段階あり,レベル1のミスティックストーンから始めると,3の20乗個の素材が必要という気の遠くなる仕様だ。もちろん,高レベルの武器などを分解すると,高レベルのミスティックストーンが手に入るので実際の手間は減るが,レベル20マテリアルは当分見ることはない代物だろう。
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●生産
生産はスキル制+レベルで,感じはUOの生産に似ているとのこと。
生産6種類,採集3種類(と特殊採集1種類)のスキル系列があり,最初のレベルのスキルはどれも習得できるのだが,上位レベルのスキルが学べるのはそのうち,6種類,さらに上は3種類,最終的に極めることができるのは1種類だけという段階構造になっている。
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●ハウジング
ハウジング機能にもかなり力が入れられており,メイド(という名前のNPC)のところからインスタンス形式の自分の部屋に移動できる。部屋の大きさはアップグレードもでき,大きな部屋では2階建て(ロフト?)風に階段で移動できるタイプも可能。
ハウジングでは,設置する家具などのアイテムによっていろいろな機能が利用できる。装備を保存しておいたり,倉庫の代わりになったり,Buff効果が付いたりするので,飾りたてることに興味のない人でも自分の部屋を充実させることには大きな意味がある。
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また,ギルド単位ではキャッスルシステムがあり,領地内にいろいろな施設を設置して,さまざまな恩恵を得ることができる。厩舎を建てれば,そこで騎乗時の速度が上がるBuffをもらったり,畑を作って素材を得たりなどいろいろなメリットが享受できる。
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●キャラクターエディット
キャラクターは,顔や髪型以外に身体の各部などを好みで調整できる。……のだが,AIONクラスのものは期待してはいけない。顔パターンは相当多く用意されているものの,使い物になるのは数種類という印象。髪型は,かなり思い切ったものまで非常に豊富に用意されている。
キャラクターに関しては,洋ゲー然としたもの以外にアニメ風なテイストのものも入っているのだが,全体的にもう一頑張りほしい感じである。このあたりは,今後改善される可能性があるということなので,OBT以降の展開に期待したいところだ。
現在のところ,プレイヤー種族は人間だけだが,ドイツでは昨年秋にエルフがプレイアブル種族として追加されることが明らかにされている(この夏のGamesComで発表の模様)。
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そのほか,ざっと序盤を触ってみて,クエスト時にテキストのキャラ名やMob名をクリックすると自動移動したり,マップクリックでの移動(これは経路が見つかった場合のみ)もサポートされているなど,最近の中国台湾産MMORPGの便利機能に慣れた身にはありがたい充実ぶりである。
移動では,W/S/A/Dキーの移動はもちろん対応。スペースバーでジャンプ。傾斜のかなりきついところは登れないが,上から降りる分にはどこからでも降りれそうな感じだった。ただし,高いところから落ちるとダメージを喰らうので注意。
水中では水泳動作になるものの,息継ぎは不要で無制限に泳げるようだ。ダンジョンによっては,水中に入り口があるところもあるのだが,下準備は不要だ。
任意の位置を記録できるワープシステムは,単純移動やほかの人も通れるゲートを作ったり,元の場所と往復できるゲートを作ったりと種類が豊富にサポートされていたり,細かい部分でもいろいろ充実した機能が見受けられた。面倒そうなモノは最初からほとんど排除されているシステム作りであるようだ。
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全体的に見ると,非常にオーソドックスなスタイルの西洋系ファンタジーMMORPGである。洋ゲー系のコンテンツと東洋系の便利システムが融合されており,それなりによい感じに思えるのだが,グラフィックスなどはちょっと好みが分かれるかもしれない。
「基本無料で遊べる本格洋ゲーMMORPG」というのが本当に実現されているのか,コンテンツ面での特徴はいま一つ不明なのだが,とりあえず試してみる価値はあるだろう。興味を持った人は,ぜひご応募を。
「MysticStone」クローズドβテスター
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