ニュース
オックスフォード英語辞典最新版にLOLやOMGなどのチャットでも多用される用語が登場
増え続ける新しい単語に対応するため,2000年に改訂された第3版をベースにしたものがオンラインで公開されている。オンライン版は年4回更新されており,書籍版以上に生きた英語を反映した辞典として知られている。
2011年3月に行われたアップデートでは,1900語以上が追加されたのだが,アルファベット数文字による省略語がいくつか取り上げられたことが話題になっている。オンラインゲームのチャットなどでもよく使われる「LOL」(Lough out Loud)や「OMG」(Oh my God),IMHO(in my humble opinion)といった略語が掲載されたのだ。「LOL」や「OMG」に関しては,2003年のアップデートで用例としては掲載されていたのだが,見出し語として登録されたというのは,正式な英単語として認められたともいえる画期的な出来事である。
ちなみに,オックスフォード大学の調べによると,OMGは1917年にある人の書簡で使われたのが起源,LOLは爆笑という意味より先に,1960年代に使われていた「Little Old Lady」のような用法から転化したものだそうだ。
そのほか,新しい単語を見てみると,ハード系でいうと「fabless」や「router」など,ゲームとは関係ない(ある?)が,「hentai」のように語義とはちょっと離れて独自な英語となりつつある単語も新たに収録されている。新しい単語以外でも,「I♥NY」のような用法での「Heart」に新しい意味を与えるなど,時代に合わせた改変が行われているようだ。
これらの用法はチャットやメールなどのテキストメッセージで,より高速に,限られた字数内でより多くの意味を持たせるために活用されており,こういったものも時代に合わせた言語の新しい使われ方として認知され始めたということのようだ。オンラインゲームなどを含めたネット文化が,英語文化を新しい方向へと導いている。オックスフォード英語辞典に収録されたということの意味は大きいといえるだろう。
Oxford English Dictionary Latest update
http://www.oed.com/public/latest/latest-update/- この記事のURL:
















