企画記事
Wii U発売直前! 二つの製品パッケージの内容を,あらためて整理してみる
ここでは,Wii Uの製品パッケージの内容について,あらためておさらいしておきたい。
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Wii U公式サイト
4Gamer内Wii U特設ページ
Wii Uは,PREMIUM SETとBASIC SETの2種類
内蔵メモリは32GBと8GBだが,どちらも外付けHDDに対応
Wii Uは,最大1080p(1920×1080ドット)のフルHD解像度に対応したゲーム機である。その大きな特徴は,6.2インチのタッチスクリーンを備えるWii U GamePadを使ってゲームを楽しめるという点。Wii U GamePadは,タッチスクリーンのほかに各種ボタンを備えているほか,モーションコントロールにも対応している。
テレビ画面とWii U GamePadの双方を見ながら遊べるほか,ソフトによってはWii U GamePadの画面だけを見ながら遊ぶこともできる(Wii U本体は起動しておく必要がある)など,従来の据置型ゲーム機とは異なるプレイスタイルを生み出すことが期待されている。
こうした特徴については,「Nintendo Direct Pre E3 2012」の記事に詳しいので,併せて参照してほしい。
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[E3 2012]新コントローラ「Wii U GamePad」ほかWii U最新情報が続々公開。「Nintendo Direct Pre E3 2012」詳細レポート
さて,今回発売されるWii Uには,
・Wii U PREMIUM SET……3万1500円(税込)
・Wii U BASIC SET……2万6250円(税込)
という,二つの本体セットが用意されている。
![]() Wii U PREMIUM SET |
![]() Wii U BASIC SET |
まずぱっと見で分かる違いとしては,PREMIUM SETに含まれるハードウェアなどのデザインが黒(kuro)を基調としている一方,BASIC SETは白(shiro)を基調としたものになっているという点。
もちろん,異なるのはカラーリングだけではない。まず,本体の内蔵フラッシュメモリは,PREMIUM SETが32GB(実効領域は29.8GB)であるのに対し,BASIC SETはその4分の1となる8GB(実効領域は7.45GB)だ。
なお,内蔵フラッシュメモリでは一部がシステムの管理領域として利用されるため,公式の最大容量は順に29GB,7.2GBとなる。さらに,OSや本体標準のアプリケーション(=ソフト),アカウント情報などによって4.2GBが確保されるため,ユーザーが利用できるのは,PREMIUM SETが約25GB,BASIC SETは約3GBということになる。
ちなみに,Wii Uローンチタイトルである「Nintendo Land」は,ダウンロード版の容量が約3.2GBとなるため,BASIC SETの場合,本体側の内蔵フラッシュメモリにインストールすることはできない(「New スーパーマリオブラザーズ U」の容量は約2GBのため,インストール可能)。
ただし,Wii Uでは容量2TBまでのUSB接続型外付けHDD――任天堂では「USB記録メディア」と呼んでいる――を,ダウンロード版タイトルの保存先として使用できる。現在,USB接続型のHDDには容量2TBを超えるモデルも存在するが,それらを接続しても,利用できる容量は2TBまでになるという。
BASIC SETの本体メモリ容量は,PREMIUM SETと比べると心許なく見えるが,実際,ゲームソフトのダウンロード配信を本格的に利用しようとすると,PREMIUM SETであれ,容量問題には早々にぶつかることになるだろう。そういう意味では,最初から外付けHDDの使用を考慮に入れておく,あるいはパッケージ版を中心に購入するなど,自分のスタイルを考えておいたほうが良さそうだ。なお,外付けHDDはWii U専用にフォーマットして使うことになるため,PCをはじめとしたほかの機器と共用することはできない。
また,Wii Uではバスパワータイプとセルフパワータイプのどちらの外付けHDDであっても使用はできるが,バスパワータイプの場合,二つのUSBポートを同時に使用するYケーブルタイプ以外は,Wii Uにおける安定動作の保証外となっているので注意が必要だ。迷ったら,ACアダプタなどで給電できるセルフパワータイプを選んでおいたほうが安全だろう。
このほか,USBフラッシュメモリも使用自体はできるが,書き換え回数の制限が厳しいことなどから,プレイ中に読み込みや書き込みが頻繁に行われるゲームには不向きであるとして,任天堂では推奨していないので,こちらも要注意である。
※「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン」の場合,ゲームのセーブデータはスクウェア・エニックスのサーバーに保存されているため,USBフラッシュメモリの頻繁な書き換えは行われないとして,Wii版で使用していたUSBメモリを引き続き使用できるとのこと(関連記事)
PREMIUM SETには二つの特典が用意されているが
どちらにもWiiリモコンやヌンチャクなどは付属せず
PREMIUM SET,BASIC SETは,どちらにもWii U本体,Wii U GamePad,Wii U GamePadタッチペン,HDMIケーブル,Wii U本体ACアダプタ,Wii U GamePad ACアダプタが一つずつ付属する。しかし,Wii U GamePad充電スタンド,Wii U GamePadプレイスタンド,Wii U本体縦置きスタンドはPREMIUM SETにしか付属しない。
ただし,BASIC SETを購入するとスタンドなどを使えないかというと,そういうわけではない。Wii U GamePad充電スタンドとWii U GamePadプレイスタンドは「Wii U GamePadスタンドセット」として1890円(税込)で,Wii U本体縦置きスタンドは315円(税込)で,それぞれ別売りもされる。
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PREMIUM SETにはさらに,「NINTENDO NETWORK PREMIUM」の利用権と,Wii U版「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン」のβテスト参加権が特典として付属する。
NINTENDO NETWORK PREMIUMは,「ニンテンドーeショップ」を通じて購入(あるいはダウンロード)したダウンロードソフトや追加コンテンツの価格(メーカー希望小売価格の税別金額)のうち,10%程度がポイントバックされる仕組み。ここで得たポイントは,500ポイントごとにニンテンドーeショップにチャージできる500円分のニンテンドープリペイド番号と交換できる。
なお,NINTENDO NETWORK PREMIUMは期間限定サービスで,ポイント付与期間は2014年12月末まで,ポイント交換期限は2015年3月末までとなっている。
Wii Uでは,Wii U GamePadを利用してプレイするのが標準的なスタイルとなるようだが,Wii用に発売されてきたWiiリモコンプラスやヌンチャクも使用できる。使用できるというか,一部のソフトではWiiリモコンプラスやWiiリモコン,ヌンチャク,センサーバーが必要なケースもある。もっとも,Wiiリモコンプラスを使うからといって,必ずセンサーバーが必要というわけではないし,このあたりはソフトごとに異なるので事前に確認しておく必要がある(こちらにまとめてあるので参照してほしい)。ここで注意したいのは,Wii UのパッケージにはWiiリモコンプラスやヌンチャク,センサーバーが付属しない点だ。
広く知られているとおり,Wii Uは,Wiiの後方互換機能を備えており,Wii用ソフト(一部を除く)や周辺機器(一部を除く)を使用できる。そのため,すでにWiiを持っている人が新たにWii Uを購入するとなった場合,Wii一式を思い切って処分してしまいたくなるかもしれないが,Wiiリモコンプラスやヌンチャク,センサーバーなどはとっておいたほうがいいだろう。個人的には,Wii Uにはゲームキューブ互換機能がないため,Wii本体も残しておくつもりだ。
このほか,本体に内蔵されている「Miiverse」や「Wii Uチャット」,「WiiカラオケU」などに関する情報は,以下の記事を参照してほしい。
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「わらわら広場」「Miiverse」「Wii U チャット」などの機能が明らかに。岩田 聡社長が「開封の儀」も行った「Wii U本体機能 Direct」レポート
PREMIUM SETとBASIC SETのどちらを選ぶべきか?
これもまた,幸せな悩みかもしれない
ここまで,Wii U PREMIUM SET,BASIC SETの中身についてまとめてみたのだが,ご理解いただけただろうか。どちらを購入するべきかは,色の好みや同梱内容,本体メモリ容量,そして5250円の差額を大きいと見るか小さいと見るかなどが,判断基準となるだろう。
個人的には,「どうせなら全部入っているPREMIUM SETでしょ!」と思っていたのだが,今回,あらためて情報を整理してみた結果,ダウンロード版を中心にゲームを買おうと思っている筆者としては,「BASIC SETプラス1万円強で2TBの外付けHDDを買ったほうが合うかも?」という気がしてきた。が,ダウンロード版を買うとなると,NINTENDO NETWORK PREMIUMを利用したほうがお得ではあるわけで,そうなるとPREMIUM SETもやはり捨てがたい……といった具合に,悩み始めるとキリがなくなってしまう。
ともあれ,こうして悩むことも,新たなプラットフォームが登場するときの楽しみの一つかもしれない。明日には発売されるWii Uだが,本記事が少しでも,購入を検討している人のお役に立てれば幸いだ。
Wii U公式サイト
4Gamer内Wii U特設ページ
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