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●2013年5月7日:Version 1.1.0が公開されました
●2013年12月11日:Version 1.2.250が公開されました
●2014年3月13日:Version 1.2.362が公開されました
●2014年6月11日:Version 1.3.708が公開されました
●2014年10月14日:Version 1.4.775が公開されました
●2014年10月16日:Version 1.4.778が公開されました
●2014年10月24日:Version 1.4.780が公開されました
●2014年12月2日:Version 1.4.828が公開されました
●2015年3月27日:Version 1.5.884が公開されました
●2015年4月24日:Version 1.5.893が公開されました
●2015年6月8日:Version 1.5.915が公開されました
●2016年4月7日:Version 2.0.1979が公開されました
●2016年4月18日:Version 2.0.2067が公開されました
●2016年6月14日:Version 2.0.2530が公開されました
●2016年7月4日:Version 2.0.2724が公開されました
●2016年7月12日:Version 2.0.2809が公開されました
●2016年7月15日:Version 2.1.2852が公開されました
●2016年8月22日:Version 2.1.2973が公開されました
●2016年12月12日:Version 2.2.3488が公開されました
●2016年12月13日:Version 2.2.3491が公開されました
●2016年12月19日:Version 2.2.3509が公開されました
●2017年3月24日:Version 2.3.3663が公開されました
●2017年4月6日:Version 2.3.3682が公開されました
●2017年4月13日:Version 2.3.3693が公開されました
●2017年6月14日:Version 2.3.3732が公開されました
●2017年10月11日:Version 2.4.3819が公開されました
●2017年12月13日:Version 2.4.4163が公開されました
●2017年12月21日:Version 2.4.4180が公開されました
●2018年2月6日:Version 2.4.4254が公開されました
●2018年2月15日:Version 2.4.4264が公開されました
※Version 1世代のリンクをクリックすると,アーカイブページが開きます。
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発表時点ではx86/64版Windows専用版しか公開されておらず,その点はやや残念ながら,Futuremarkは,向こう数週間以内に,モバイルデバイス向け3DMarkも投入する計画だとしている。なお,詳細は本稿の最後にまとめたが,Androidは3.1(Honeycomb)以降,iOSは5.0以降に対応するとのことだ。
エディションは,3DMark 11から変わらず3種類。無償版の「Basic Edition」と,有償版「Advanced Edition」,そして,商用利用が可能な「Professional Edition」の3つだ。価格はAdvanced Editionが24.95ドル(※2016年7月14日リリースの「Time Spy」追加後は29.99ドル),Professional Editionが995ドルとなっている。
エディションによる違いは表1のとおりで,どのエディションでもベンチマークテストおよびデモの実行は可能だが,無償版となるBasic Editionでは,デモとテストの実行順やテスト内容の細かなカスタマイズが一切行えず,テスト結果は,常にFuturemarkのオンラインスコアサイトへ送信され,さらに詳細表示を行えないという制限がある。
一方,一般ユーザー向けの有償版となるAdvanced Editionでは,3DMarkの基本的な設定変更がすべて可能。Professional Editionでは,後述する特殊な機能が追加されるほか,報道機関がベンチマークテストに使ったり,ベンチマークテスト結果をまとめたり,あるいはショップが店頭デモに使ったりといったことが許可される。優先的な技術サポートが提供されるのもProfessional Editionだけだ。
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テストは3種類。テストごとに
対象システムが異なる
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- Ice Storm(アイスストーム):モバイルデバイスおよびエントリークラスのPC向け
- Cloud Gate(クラウドゲート):ノートPCやホームPC向け
- Fire Strike(ファイアストライク):高性能なゲームPC向け
と,対象となるシステムに合わせて,まったく異なるベンチマークテストシークエンスが用意されているのだ。Futuremarkでは,対象となっていないシステムに向けたスコアは意味がない――たとえば,ハイエンドのゲームPCで得られたIce Stormのスコアは参考にならない――としているとしているので,この点はご注意を。
このうち,PCとモバイルデバイスを横断的にテストするのに使えるのはIce Stormのみ。一方,Cloud GateとFire Strikeはx86/x64版WindowsとWindows RTシステムで実行可能とされている(表2)。
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以下,テストシークエンスそれぞれの概要をチェックしてみよう。
■Ice Storm
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Android版とiOS版ではOpenGL ES 2.0を用いるが,テクスチャ圧縮技法は(AndroidおよびiOS標準の)ETC(Ericsson Texture Compression)にのみ対応。GPUメーカー独自のテクスチャ圧縮法には対応しない。
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Ice StormはグラフィックスカードメーカーのGALAXY Microsystemsがスポンサーに入っており,デモではそこかしこに「GALAXY」のロゴが出てくる |
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Graphics test 1より |
テストシークエンスは「Graphics test 1」「Graphics test 2」「Physics Test」の3つ。Graphics test 1は頂点性能を見るもの,Graphics test 2はピクセル性能を見るもの,「Physics test」はCPUによる物理演算性能を見るものとなっており,物理演算ライブラリにはオープンソースの「Bullet Physics」が使われている。
光源処理は単純な1パスのもののみ。シェーダはBlinn Phongシェーディングが利用されている。いわゆるHDR的な光源処理も行われており,これも特徴といえるだろう。
■Cloud Gate
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ともあれ,Cloud GateはDirectX 10レベルのグラフィックス機能を使って作られたテストだ。エンジン自体は,次に説明するFire Strikeと同じものだが,Ice Stormと同様に,DirectX 11上でDirectX 10相当の機能だけを利用したものになっている。デフォルト解像度は1280×720ドットで,Ice Stormのような表示解像度の変更処理は行われない。
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![]() Graphics test 2より |
![]() Physics testより |
「いまさらDirectX 10レベルのゲーム性能を計測してどうするんだ」と疑問を持った人はいるかもしれないが,要は,「DirectX 11の機能自体はサポートしているが,DirectX 11の機能をフルに使ったゲームをプレイするのは苦しい」環境に向けたテストというわけである。
■Fire Strike
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3DMark 11ではキャラクターが登場しなかったのに対し,今回は見た目の異なる2体が登場したことで,全体から受けるイメージは3DMark 11から大きく変わっている |
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Fire Strikeのスポンサーは,PCパーツやノートPCで知られるMSI。デモ中,そこかしこに同社のロゴが映る |
テストは先の2つと異なり4パート。「Graphics test 1」ではジオメトリ処理と光源処理に重点が置かれ,「Graphics test 2」ではGPUベースのパーティクルおよびパーティクル光源に重点が置かれている。
「Physics test」はこれまで同様,CPUによるものだ。Fire Strikeだけに用意される「Combined test」では,Graphics test 1&2の内容に,テッセレーションや流体シミュレーション,ボリューメトリックライトなどを加え,GPUとCPU双方に高い負荷をかける構成がとられている。
![]() Graphics test 1より |
![]() Graphics test 2より |
![]() Physics testより |
![]() Combined testより |
もう1つ,Fire Strikeで注目したいのは,3DMark 11から引き続いてプリセットが用意されていることだ。Basic Editionでは「Default」プリセットでの実行となるが,Advanced Edition以上では,より高い解像度&グラフィックス設定になる「Extreme」プリセットも用意されるのである。
なお,Extremeは,マルチGPU構成や,将来のGPUに向けて用意されているプリセットとのことだ。
インストール方法はごく簡単
64bit版と32bit版が用意される
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3DMarkは英語版のソフトウェアで,当然のことながらインストーラも英語だが,特段難しいことはないだろう。64bit版と32bit版のバイナリが用意され,64bit環境では64bit版が,32bit環境では32bit版が自動的に用意される仕様となっており,64bit環境に限り,インストール時にカスタムセットアップを選んでおけば,32bit版バイナリもインストールできるというのも,3DMark 11から変わっていない。
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というわけで,下に示したのがセットアップ直後,初回起動時のメインメニューだ。3DMarkはひとまずBasic Editionとして立ち上がってくるので,Advanced EditionやProfessional Editionのアップグレードキーを購入済みなら,「Enter your upgrade key here」の枠に入力して[Register]ボタンを押そう。購入したい場合は[Upgrade]ボタンを押せば,販売サイトへのリンクがWebブラウザで立ち上がる。
一方,Basic Editionのまま実行したい場合は,このメニューから[Run all tests]ボタンをクリックすれば手っ取り早く全テストを実行可能だ。
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たとえば「TESTS」タブでは,3つ用意されたテストスイートを個別に実行するとか,「CUSTOM」タブでは解像度やアンチエイリアシングなどなど,テストにあたっての個別設定を変更するといったことができるようになっている。
というわけで,テストスイートを実行し,すべてが終わると,計測後,スコアが「RESULTS」タブに表示される。スコアといっしょに,フレームレートとGPU温度,CPU温度の推移も参考としてグラフで示されるのが,新世代3DMarkの特徴といえそうだ。また,タブのすぐ下に用意された[View run details]ボタンをクリックすると,別ウインドウでシステム情報なども確認できる。
なお,Basic Editionの場合,スコアはオンラインでのみ閲覧可能。テストが終わると,スコアはオンラインの集計サーバーに送られ,そちらで確認できるようになる。
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![]() [View run details]ボタンをクリックすると,別ウインドウで,各種測定データの推移およびシステム情報をチェックできる |
![]() Basic Editionだと,スコアはメインメニュー内でチェックできない。Webブラウザを使って確認することとなる |
そのほか3DMarkには,製品のバージョン情報を確認したり,基本設定を変更したりできる「HELP」タブ,そして,Professional Editionには,同エディション専用の設定項目である「PROFESSIONAL」タブが用意されている。このあたりは基本的に,3DMark 11から変わっていない印象だ。
![]() HELPタブ。3DMarkの基本動作設定を行ったり,バージョン情報を確認したりすることが可能だ |
![]() PROFESSIONALタブ。特定フレームを描き出したり,テスト結果をXMLファイルに書き出したりできる |
「新世代3DMarkが本領を発揮するのは,AndroidやiOS,Windows RTに対応してから」という気もするが,何はともあれ,「ド」がつく定番3Dベンチマークテストの最新作なので,一度は実行してみてはどうだろうか。
●4Gamerによるテスト実行結果
※テストレポートを参照してください
バージョンアップ履歴
■Version 2.0.1979
フィンランド時間2016年4月6日,メジャーバージョンアップとなるバージョン2.0.1979が公開となった。
今回のトピックは,ユーザーインタフェースの刷新と最適化,そして,3DMarkを構成するベンチマークの個別アップデート対応で,ひとまずは見た目が変わっただけという印象だが,今後のアップデートにいろいろと影響しそうである。
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なお,既存のベンチマークテストそのものに手は入っていないため,テスト結果としてのスコアは影響を受けないはずだが,この点,正確なところはFuturemarkに確認中だ。回答が得られたら追ってお伝えしたい。
●Version 2.0.1979の新要素
- 3DMarkのユーザーインタフェースを一新して再構成。より高速に,またより(今後の拡張に対して)柔軟となった(※丸括弧内は筆者による推測。原文は「3DMark UI has been redesigned and rebuilt to be faster and more flexible.」)
- ホームスクリーンから,「ユーザーのPCシステムに最適なテスト」を推奨する機能
- ベンチマークスクリーンからほかのベンチマークや機能テストを実行できる機能
- ロシア語へのローカリゼーション
- ベンチマークテストごとの独立したアップデート機能
- Basic Editionに対するIce Storm ExtremeおよびIce Storm Unlimitedの解放。Basic Editionでも両テストを無料で実行可能になった
- ハードウェア検出に用いるSystemInfoモジュールをバージョン4.43に更新
- VRMarkのプレビューとして2つのテストシーンを実装。ただし,スコアは取得できない。また,Basic EditionおよびSteamのデモ版では実行不可
●Version 2.0.1979で解決した問題
- AMD製グラフィックスドライバの機能により,ベンチマークのユーザーインタフェース上にあるプレビュービデオを再生すると,グラフィックスカードが省電力モードに入り,動作クロックが低下する問題
■Version 2.0.2067
フィンランド時間2016年4月18日,バージョン2.0.2067がリリースされた。
メジャーアップデートだったバージョン2.0.1979に残っていた問題を修正したマイナーアップデートとなっており,ベンチマークスコアは影響を受けないとのことだ。
●Version 2.0.2067で解決した問題(全エディションに共通)
- ロシア語版および中国語版Windowsで発生していたユニコードの互換性に関わる問題
- NTFSのジャンクション機能を使ってマウントした領域に3DMarkをインストールした場合,画面が白くなることのある問題
- ごく一部の環境でボタン上のテキストが読めなくなる問題
●Version 2.0.2067の新要素(全エディションに共通)
- ロシア語版および中国語版Windowsで発生していた互換性問題を解決したSystemInfoのバージョン4.45に更新
■Version 2.0.2530
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Stress Testは,4種類のテストから任意のものを選択し,指定した回数それを実行することでPCに持続的な負荷をかけて,PCの安定性を検証するというものだ。選択できるテストは,「Fire Strike」を基にしたものが3種類と,「Sky Diver」を基にしたものが1種類の計4種類。PCのスペックに合わせて,実行したいものをメニューから選ぶ仕組みとなっていた。
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これらのテスト結果をもとにして,たとえばGPUやCPUの温度が極端に高止まりしているなら,PC内部の冷却に問題がある可能性があるので,今後は冷却を強化しようといった具合に,PCの弱点を見極めてアップデート方針を検討できるわけだ。
テスト結果からPCの弱点を推測できるだけの知識は必要となるが,自作PC派のゲーマーにとっては,参考になるテストと言えるのではないだろうか。
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なお,Stress Test以外のテストについてはとくに言及がないので,ベンチマークスコアは影響を受けないと思われる。
●Version 2.0.2530で解決した問題(全エディションに共通)
- 3DMarkがテスト用DLCファイルのインストールに失敗することがある問題
●Version 2.0.2530の新要素(全エディションに共通)
- ハードウェア検出に用いるSystemInfoモジュールをバージョン4.46に更新
- デモだけを実行するカスタム設定を復活
■Version 2.0.2724
フィンランド時間2016年7月4日,バージョン2.0.2724がリリースされた。Sky Diverでテストがハングしたり,特定の環境でプログラムを開始できなかったりするといった,挙動に関する問題を修正したマイナーアップデートという位置づけだ。例によって,ベンチマークスコアは影響を受けないという。
●Version 2.0.2724で解決した問題(全エディションに共通)
- 非常に高速なシステムでSky Diverを実行したときに,画面が白くなってテストがハングすることのある問題
- Windows 7においてUACを無効化している状態で,3DMarkのインストールができないことのある問題。インストール中に警告ダイアログが表示された場合,[無視]を選択すれば続行できるとのことだ
- 特定のシステム構成において,Steamから64bit版3DMarkを起動できないことがある問題
- 文字コードとしてUTF-8を採用したユーザーフォルダがあるとき,ベンチマークが失敗することのある問題
●Version 2.0.2724の新要素(全エディションに共通)
- ハードウェア検出に用いるSystemInfoモジュールをバージョン4.47に更新
■Version 2.0.2809
フィンランド時間2016年7月12日,バージョン2.0.2809が公開となった。前回のリリースからそれほど経たずのリリースとなった今回も,挙動に関する問題を修正したマイナーアップデートとなる。もちろん,ベンチマークスコアは影響を受けないとのことだ。
●Version 2.0.2809で解決した問題(全エディションに共通)
- 特定のシステム構成において,Steamから64bit版3DMarkを起動できないことがある問題(※Version 2.0.2724で対策の入った問題に対する再対処とのこと)
- デモやテスト後,テスト結果のファイル処理中に3DMarkがハングして,画面に何も表示されなくなることのある問題
■Version 2.1.2852
フィンランド時間2016年7月14日公開となったバージョン2.1.2852で,Futuremarkは,DirectX 12対応のテスト「Time Spy」を追加した。Time Spyの詳細はテストレポート記事を参照してほしい。
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■Version 2.1.2973
フィンランド時間2016年8月19日,バージョン2.1.2973が公開となった。Time Spyの導入後初となるマイナーアップデートであるが,多くの問題が修正されている。
とくに重要な修正は,バージョン2.1.2852でFire Strikeをカスタム設定で実行した場合に,スコアが低くなってしまう問題への対策だ。問題のあるバージョンでカスタム設定を行って計測したFire Strikeのスコアは,ほかのバージョンで測定したスコアと比較すべきではないと,Futuremarkは注意を呼びかけている。
なお。Fire Strikeでカスタム設定を行っていない場合と,Fire StrikeのExtremeもしくはUltraプリセット,あるいはほかのテストの結果は,問題の影響を受けていないとのことだ。
なお,この問題の影響を受けるのは,Fire Strikeをカスタム設定で実行した場合のみで,カスタム設定を使っていない場合や,Fire Strike Extreme/Fire Strike Ultraプリセット,およびほかのテストのスコアは影響を受けないとのことだ。
●Version 2.1.2973で解決した問題(全エディションに共通)
- Fire Strikeをカスタム設定で実行した場合に,スコアが低くなることのある問題
- 3DMark内でのアップデート機能が正常に動作しないことがある問題
- 32bit版Windows上でSky Diverテストが起動しないことのある問題
- スケーリングモードをストレッチ(拡大)に設定している場合に,Time Spyテストがクラッシュすることがある問題
(※アプリケーションの選択した解像度がディスプレイの画面解像度より低い場合に,ディスプレイドライバ側でアプリケーションの表示を拡大する設定を選択している状態で生じる問題と思われる) - 非常に多くのデバイスが接続されたシステムでSystemInfoによる分析を実行すると,分析に失敗することがある問題
- インストーラを解凍したときに,解凍先のフォルダ名に半角スペースが含まれているとインストールに失敗することがある問題
●Version 2.1.2973の新要素(全エディションに共通)
- ハードウェア検出に用いるSystemInfoモジュールをバージョン4.48に更新
- 統合型グラフィックス機能を利用していて,必須グラフィックスメモリ容量を満たさない場合,メインメモリを追加のグラフィックスメモリと見なして動作するように更新
- 「Recommended」対象となるテストの詳細を表示するための[DETAILS]ボタンを追加
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■Version 2.2.3488
フィンランド時間2016年12月9日,小さなマイナーアップデート版となるバージョン2.2.3488が登場した。バグ修正内容は2点で,ベンチマークスコアに影響を与える修正は入っていないとのことである。
●Version 2.2.3488で解決した問題(全エディションに共通)
- とくにIntel X99プラットフォームで影響の大きかった「SystemInfoのタイミング関連」の問題(※3DMarkは以後,テストの開始にあたって,SystemInfoによるシステムスキャンの終了を待つことになるという)
- 3DMarkのユーザーインタフェースを開こうとすると,ごくまれに,何も表示されていない白いウインドウが開く問題
●Version 2.2.3488の新要素(全エディションに共通)
- Version 2.0.1979で実装されたプレビュー版「VRMark」は,正式版のリリースによって役割を終えたため,メインメニューからインストールボタンを削除。同時に,アンインストールできるようにもした
■Version 2.2.3491
Version 2.2.3488には,「OPTIONS」の設定項目に問題があり,正しいスコアを得られない問題があったとして,フィンランド時間2016年12月12日付けで,急遽,差し替えが入った。
修正点はその1点のみで,ベンチマークスコアも影響は受けないとのことだ。
●Version 2.2.3491で解決した問題(全エディションに共通)
- 「OPTIONS」の「Output resolution」にバグがあり,(プルダウンメニューから特定の解像度設定を選択したときに)正しいスコアが得られない問題(※ということだと思われる。原文は「Fixed an issue with the output resolution setting on the Options screen.」)
■Version 2.2.3509
年内最後のアップデートとしてフィンランド時間2016年12月15日にリリースとなったバージョン2.2.3509では,「GUIの問題により,バージョン2.1.2852以降で,予想されるスコアよりも実際に得られるスコアが若干低くなる」という問題に修正が入った。この修正により,総合スコアは最大0.3%,Physics scoreでは最大2.5%回復し,「GUIの問題」が発生する前と一致するスコアが得られるようになるとのことだ。
●Version 2.2.3509で解決した問題(全エディションに共通)
- バージョン2.1.2852以降で,GUIからベンチマークを実行したとき,得られるスコアが若干低くなっていた問題(※Professional Editionでコマンドラインからベンチマークを実行した場合は,以前のバージョンであっても影響を受けない)
●Version 2.2.3509の新要素(全エディションに共通)
- SystemInfoのハードウェア検出に,2分というタイムアウト時間を設定。これにより,特定の環境で,システムが長時間停止するのを防ぐ
■Version 2.3.3663
フィンランド時間2017年3月23日,「API Overhead feature test」に新要素を追加するバージョン2.3.3663が登場した。
API Overhead feature testは,「DirectX 12とDirectX 11,Mantle 1.0の各APIにおけるオーバーヘッドを比較するための要素テスト」として,3DMarkのバージョン1.5.884で追加されたものだ(関連記事1,関連記事2)。今回のアップデートによりAPI Overhead feature testでは,Mantle 1.0でのテストに変えて,新世代のグラフィックスAPIである「Vulkan」でのテストを行えるようになった。
AMD独自のグラフィックスAPIであったMantleは,Vulkan(およびDirectX 12)の要素技術として取り込まれることで発展的に終息している。今回のアップデートによるMantleからVulkanへの移行は,その実情を踏まえたものと言えよう。
Mantle 1.0でのテストがVulkanに置き換わったことを除けば,API Overhead feature testのテスト内容や,他のテスト項目に変更はなく,ベンチマークスコアも影響を受けないとのことだ。
●Version 2.3.3663の新要素(全エディションに共通)
- ハードウェア検出に用いるSystemInfoモジュールがIntel X99チップセット搭載システム検出に要する時間を大幅に改善
●Version 2.3.3663の新要素(Basicエディションを除く)
- API Overhead feature testにVulkanのテストを追加
●Version 2.3.3663で解決した問題(全エディションに共通)
- 一部のシステムで,API Overhead feature testの実行後にスコアが表示できない問題
- Time Spyテストで,シェーダキャッシュが破損したときに適切に回復できなかった問題
(シェーダキャッシュが破損した場合,破損したものを削除してから再コンパイルするようになり,アンインストール時には,シェーダキャッシュフォルダも完全に削除するようになったという) - Windowsにおける画面の拡大率(DPIスケーリング)を150%に設定していた場合,解像度1920×1080ドットのディスプレイに表示するとUIの一部が表示されなかった問題
■Version 2.3.3682
フィンランド時間2017年4月6日,バージョン2.3.3682が公開となった。バージョン2.3.3663でアップデートの入ったAPI Overhead feature testに,テスト失敗の原因となる問題があったとのことで,その問題を修正したマイナーアップデートである。
例によって,ベンチマークスコアは影響は受けないとのことだ。
●Version 2.3.3682で解決した問題(Basicエディションを除く)
- 一部のシステムで,API Overhead feature testにおけるDirectX 12のテストが終了したときに,テストが失敗する問題
■Version 2.3.3693
フィンランド時間2017年4月12日に公開となったバージョン2.3.3693は,DirectX 11モードで実行したAPI Overhead feature testでスコアが低下する問題があったことを受けてのマイナーアップデートである。修正により,当該テストのスコアは影響を受けるが,それ以外のテストに影響はないという。
●Version 2.3.3693で解決した問題(Basicエディションを除く)
- DirectX 11モードで「API」実際のジオメトリ描画に必要な量よりも多くのコンスタントバッファをアップデートすることになり,結果としてスコアが低下することのある問題
- Time SpyをCustom runで実行するとワークロードがループ実行される問題
■Version 2.3.3732
フィンランド時間2017年6月14日,バージョン2.3.3732が公開となった。2か月ぶりとなるマイナーアップデートで,基本的にはバグフィックスのみが入ったという理解でいい。
マイナーアップデートの通例どおり,ベンチマークテストのスコアは影響を受けないとのことだ。
●Version 2.3.3732で解決した問題(全エディションに共通)
- 互換性と安定性に関わる複数のマイナーな問題
- アプリケーションのクラッシュを引き起こすことがあるシェーダキャッシュの問題
■Version 2.4.3819
フィンランド時間2017年10月11日,バージョン2.4.3819が公開となった。Futuremarkが予告したとおり,今回のバージョンは,Advanced EditionおよびProfessional Editionから利用できるDirectX 12対応ベンチマーク「Time Spy」に,ハイエンドシステム向け最適化の入った高負荷テスト「Time Spy Extreme」(タイムスパイエクストリーム)が加わったものとなる。
Time Spy導入済みのシステムは,無償アップグレードでTime Spy Extremeも実行可能になる。Time Spy未導入の場合は,Time Spyを購入すれば,Time Spy Extremeも利用できるようになるそうだ。
さて,Time Spy Extremeには,「Time Spy Extreme Benchmark Test」と「Time Spy Extreme Stress Test」という2種類のテストがあり,前者はPCのグラフィックス性能計測用,後者はTime Spy Extremeで高負荷をかけた状態におけるPCの安定性を検証するものとされている。
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Time Spy Extremeがターゲットとする解像度は3840
CPU負荷も既存のTime Spyと比べて3倍以上に達しているが,一方で第4世代Coreプロセッサ以降がサポートする256bit SIMD演算命令セット「AVX2」を利用できるようになっており,対応CPUではAVX2を使うようになっているそうだ。
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Time Spy Extremeの追加以外は,いくつかのバグを修正した程度の変更に留まる。Futuremarkはとくに言及していないが,既存のベンチマークでスコアに影響のあるアップデートはないと見ていいだろう。
●Version 2.4.3819の新要素(Basicエディションを除く)
- Time Spy Extreme Benchmark TestとTime Spy Extreme Stress Testを追加
●Version 2.4.3819で解決した問題(Basicエディションを除く)
- Time SpyのGraphics Test 2で,ループ中に再読み込みが発生することのある問題
- スクリプトやバックグラウンドプロセスからテストを開始すると,Time Spyがまれに失敗することのある問題
●Version 2.4.3819で解決した問題(全エディションに共通)
- Intelの統合型グラフィックス機能を使用する環境で,ディスプレイ解像度をパネルのネイティブ解像度以外に設定してあると,API Overhead feature testのVulkanパートにおいてテストに失敗する問題
■Version 2.4.4163
フィンランド時間2017年12月12日,バージョン2.4.4163が公開となった。今回のアップデートでは,プログラム起動時に3DMarkがハングアップしてしまうことがある問題や,特定のIntel製CPUを搭載する環境で,Fire StrikeやCloud Gate,Ice Stormの各テストが失敗することがある問題を修正しているとのこと。今回もベンチマークテストのスコアは影響を受けないそうだ。
●Version 2.4.4163の新要素(全エディションに共通)
- 全ベンチマークテストのロード画面に表示されるロゴやラベルを更新
- インストール済みのDLCをまとめて最新版に更新する[Update All]ボタンを追加(※ただし,4Gamerでは今のところ,[Update All]ボタンがどこに加わったのか確認できていない)
●Version 2.4.4163で解決した問題(全エディションに共通)
- Fire Strikeのリザルト画面で,表示されない細目スコアがあった問題
- 特定のIntel製CPUを搭載する環境で,Fire StrikeやCloud Gate,Ice Stormのテストが失敗することのある問題
- 3DMarkが起動中にハングアップすることのある問題
■Version 2.4.4180
フィンランド時間2017年12月20日,バージョン2.4.4180がリリースされた。今回のアップデートにおける目玉は,3DMarkのユーザーインタフェースが,日本語と韓国語,スペイン語の3言語に対応したこと。メインメニューから各テストの一覧メニュー,結果表示まで,3DMark内の文字要素は,製品名やテスト名といった固有名詞を除いて,ほぼすべて日本語になっているという,国内ユーザーにとっては嬉しいアップデートだ。
これにより3DMarkが対応する言語は,英語,ドイツ語,日本語,韓国語,ロシア語,簡体字中国語,スペイン語の7言語となった。
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![]() インストールの時点で,日本語が選択できるようになっている |
![]() 結果表示もきちんと日本語化されているのが分かるだろう |
ただ,スクリーンショットを見ても分かるとおり,フォントは不揃いだ。翻訳自体はかなりのレベルであるだけに,欧文,かな,漢字でそれぞれフォントが異なっているというのは,余計に違和感がある印象だ。将来のアップデートで修正されることを期待しよう。
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なお,今回のアップデートにおける変更点は,言語の追加だけだ。とくに明言はされていないものの,ベンチマークテストのスコアは影響を受けないと思われる。
●Version 2.4.4180の新要素(全エディションに共通)
- 日本語,韓国語,スペイン語に対応
■Version 2.4.4254
フィンランド時間2018年2月5日,マイナーアップデートとなるバージョン2.4.4254が公開となった。バージョン2.4.4180でアプリケーション本体側のユーザーインタフェースが日本語と韓国語,スペイン語に対応した3DMarkだが,今回はインストーラも表示言語としてこれら3言語に対応したのがポイントだ。
ただ,バージョン2.4.4180のときに指摘したフォントの不揃い問題はまだ解決していない。
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そのほかアップデート内容は以下のとおり。バグ対策も2点入っているが,それによるスコアへの影響はないとのことだ。
●Version 2.4.4254の新要素(全エディションに共通)
- インストーラが日本語,韓国語,スペイン語に対応
- 3DMarkのスコアランキングを掲載している「Hall of Fame」へのスコア提出フローにある「スコアが正当なものかを検証するプロセス」を改良
(※これによりHardware monitoring information(ハードウェア監視情報)が必須になった)
●Version 2.4.4254で解決した問題(全エディションに共通)
- アプリケーションの起動時に3DMarkのスプラッシュスクリーンが表示されない問題
- グラフィックスメモリの容量としてシステム側が予期しない値を返してきたとき,アプリがクラッシュすることのある問題
■Version 2.4.4264
フィンランド時間2018年2月14日,バージョン2.4.4264が公開となった。今回のマイナーアップデートは,3DMarkのスコアランキングページ「Hall of Fame」へのスコア提出に関わる変更を行ったもので,一般のゲーマーに影響のあるような修正は入っていないという。
ベンチマークスコアへの影響がないのは,マイナーアップデートの通例どおりである。
●Version 2.4.4264の新要素(全エディションに共通)
- 3DMarkのスコアランキングを掲載している「Hall of Fame」へのスコア提出フローを改良(※これにより,以前のバージョンでスコアを提出しても,Hall of Fameに掲載されなくなった)
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