東芝製ノートPC「dynabook Qosmio WXW/77GW」
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印刷2008/09/12 12:00

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【PR】東芝製ノートPC「dynabook Qosmio WXW/77GW」はコストパフォーマンスキングだ

赤く燃える筐体は伊達じゃない。東芝製ノートPC「dynabook Qosmio WXW/77GW」はコストパフォーマンスキングだインテル® Core™2 Duoプロセッサー
Text by 三重邦光

 ゲーマー向けノートPCというカテゴリの製品は,これまで主に2種類しかなかった。一つは,海外メーカーのプレミアムブランド。デザイン面を重視した高級品だ。もう一つは,無難なデザインの筐体にGPUを搭載した,ショップブランドの安価な製品である。これぞゲーマー向けといった派手な外観を求めると価格が高くなり,出費を抑えにかかると,デザインは一気に無個性なものとなってしまう。

 だが,東芝のゲーマー向けPCとして初めて,グラフィックス&ビデオ機能を重視したブランド「Qosmio」の名を冠した新製品「dynabook Qosmio WXW」は,ついに時代を変えた。ファイアパターンを大胆にあしらった筐体デザインを持つゲーマー向けノートPCが,20万円を切る価格のモデルも含む形で投入されてきたのである。

 もちろん「デザインにコストがかかったので,スペックは我慢してください」では本末転倒。そこで今回は,直販価格20万円以下のエントリーモデル「dynabook Qosmio WXW/77GW グラフィック強化モデル」をテストして,ゲーマーにとっての魅力がいかほどかを見てみたいと思う。その驚くべきコストパフォーマンスは要チェックだ。

赤と黒のコントラストが映えるQosmio WXW/77GW エントリーモデルらしからぬ,充実の基本仕様
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赤い天板をまとったdynabook Qosmio WXWシリーズ

 直販サイト「東芝ダイレクトPC by Shop1048」においてゲーマー向けノートPC「グラフィック強化モデル」を積極展開する東芝。その新製品となるのが,「dynabook Qosmio WXW」シリーズである。長らく続いたシリーズ名「dynabook Satellite」に別れを告げ,同社の主力ノートPCブランド「Qosmio」の名を冠した新製品は,衝撃的とすらいえるデザインが,最大の特徴となっている。

 言葉で説明するより,見ていただいたほうが分かりやすいと思うが,天板は赤を基調とする,立体感のあるファイアパターン仕上げ。開くと,天板より若干落ち着いた赤い枠と,光沢感のある黒が目に飛び込んでくる。「ゲーマー向けPCはこうあらねばならない」というルールがあるわけではないが,このデザインがゲーマーを意識したものであるということに,異を唱える人はいないだろう。

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光沢加工された黒い日本語フルキーボードを,LEDの埋め込まれた赤い枠が囲むデザイン。LEDは赤で統一されている。光沢キーの汚れが気になる人のため,布製クリーナーが付属するのは,地味ながらうれしい配慮だ

 今回取り上げるのは,そんな新シリーズのエントリーモデル「dynabook Qosmio WXW/77GW グラフィック強化モデル」(型番:PAWW77GLN10W,以下Qosmio WXW/77GW)だ。

 エントリーモデルと聞くと,少し不安になるかもしれないが,搭載するCPUは最新の45nmプロセスで製造された「インテル® Core™2 Duoプロセッサー P8600」。ノートPC用としては最新世代のCPUとなる同CPUの動作クロックは2.40GHzで,L2キャッシュ容量は3MB。パフォーマンスに影響するFSBクロックが,従来の800MHzから1066MHzへ引き上げられている。

 DDR3 SDRAMをサポートする最新チップセット「モバイル インテル® PM45 Express」を搭載することで,より高速なPC3-6400 DDR3 SDRAMをメインメモリに搭載できているのも,Qosmio WXW/77GWの重要なポイントといえるだろう。

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グラフィックス機能を最大限活用すべく,外部ディスプレイ出力としてHDMIおよびD-Subを用意。リビングの大型テレビと接続してゲームをプレイすることも可能だ。なお,本体背面にはこのほか1000BASE-T LANやIEEE 1394コネクタも配置されている

 また,グラフィック強化モデルということで気になるGPUは,NVIDIA製の「GeForce 9700M GTS」を搭載する。これは,48基のシェーダプロセッサを持つノートPC専用のGPUで,動作クロックはコア530MHz,シェーダ1325MHz。

 グラフィックス性能の高さを謳う最新世代のノートPCは,一般に「GeForce 9600M」シリーズを搭載することが多いが,GeForce 9700M GTSはそれより1ランク上であり,そのパフォーマンスに期待が高まるところだ。

 なお,GeForce 9700M GTSは,専用のグラフィックスメモリを512MB搭載する。ノートPCの場合,メインメモリの一部をグラフィックスメモリとして利用するケースが多く,3Dゲームプレイ時にパフォーマンスが大きく低下してしまったりするが,そこはゲーマー向けモデル。Qosmio WXW/77GWに,そのような心配は無用である。

Clear Super View液晶採用のディスプレイと新配置の4.1chスピーカーが臨場感を増す
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本体左右手前側のスピーカーユニットだが,意外にも(?)打鍵時,邪魔になったりはしない。なお,写真右に見えるとおり,タッチパッド部には指紋センサーが用意されている

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本体底面に“0.1ch”を担当するサブウーファを搭載。“それっぽい”ものが三つ見えるが,うち大きな二つはCPUやGPUを冷却するための吸気口だ

 液晶ディスプレイには,解像度1680×1050ドットの17インチ液晶パネル「Clear Super View」を採用している。これはグレア(光沢)タイプのパネルで,コントラストのくっきりした画面が得られると同時に,グレアパネルの弱点である「部屋の光が反射してしまう」問題を抑えたもの。dynabook Satellite時代から評価の高かったパネルを引き続き採用しており,安心感は高い。

 また,ノートPCのそれとは思えない音質で高い支持を集めるharman/kardon製の4.1chスピーカーシステムは,ユニット自体はdynabook Satellite時代と同じものながら,筐体デザインに合わせて4ch分が本体の四隅に散らせてある。

 従来はキーボードの上部に四つ並んでいたのだが,スピーカーユニットの距離が物理的に離れたことで,3Dゲームをプレイしたとき,臨場感をよりかき立ててくれるようになった。

 マルチチャネルサラウンドサウンド技術「ドルビーホームシアター」に対応しているため,ゲームの2chステレオサウンドを4.1chサラウンドで楽しんだり,ヘッドフォンやヘッドセットを接続して,バーチャルサラウンドを利用したりも可能だ。

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本体両サイドのインタフェース一覧。USBポートが左右に散っている点はポイントが高い。dynabook Satellite時代との違いは,ヘッドフォン出力&マイク入力が本体右に移り,DVDスーパーマルチドライブが本体前面に移った点が挙げられるだろう。このほかカバーに覆われたマルチカードリーダーや,ExpressCardスロットなど,必要十分なインタフェースは揃っている

 以上,Qosmio WXW/77GWは,dynabook Satelliteから変わっていないところを探すほうが難しいほど大きく変わっているのだが,果たしてそれはゲーマーにとって,本当に歓迎すべき方向だろうか。

 今回は,前世代の上位モデルで,2008年春の時点では非常に買い得感の高かった製品「dynabook Satellite WXW/79EW グラフィック強化モデル」(以下,Satellite WXW/79EW)と比較することで,その実力を明らかにしてみたい。また,本稿の初出は8月20日だが,9月になって,Qosmio WXW/77GWと同じ2008年秋冬モデルの中から,店頭向け機種「dynabook Qosmio F50/88G」(以下,Qosmio F50/88G)も入手できた。同製品は「インテル® Core™2 Duoプロセッサー P8400」と「GeForce 9600M GT」をベースに,2基の地上デジタルチューナーユニットを搭載したり,ビデオエンコード機能の強化を図ったりした,“イマドキ”の店頭モデル。今回は,これら3台によるパフォーマンス比較を行ってみたいと思う。

 3製品の主な違いはのとおりだ。

 テスト方法は基本的に4Gamerのベンチマークレギュレーション5.2準拠だが,Qosmio WXW/77GWの最大解像度が前述のとおり1680×1050ドットなので,テスト解像度は1024×768ドット/1280×1024ドット/1680×1050ドットの3パターンに絞っている。ただし,Qosmio F50/88Gのディスプレイ解像度は最大1280×800ドットのため,1024×768ドットのみの計測となる。

 GPUのスペックを考慮して,テスト条件は「標準設定」のみとし,同じ理由で,FPS「Crysis」の描画オプションは「中」,「ロスト プラネット エクストリーム コンディション」(以下,ロスト プラネット)および「Company of Heroes」(以下,CoH)は,描画設定をQosmio WXW/77GWの初期設定で統一。そのため,ロスト プラネットはDirectX 10版となる。

 なお,レギュレーション5.2採用タイトルのうち,Windows Vista環境で安定したデータが得られない「Unreal Tournament 3」と「Half-Life 2: Episode Two」は省略し,代わりに「モンスターハンター フロンティア オンライン」のオフィシャルベンチマークソフトを加えている。

表

※dynabook Qosmio WXW/77GWおよびdynabook Satellite WXW/79EWは東芝ダイレクトPC価格。dynabook Qosmio FX/77Gは,2008年9月12日現在の実勢価格

前世代の上位モデルを圧倒するノートPCとして破格のパフォーマンス

 さっそくテスト結果を見ていこう。グラフ1は定番3Dベンチマークソフト「3DMark06 Build 1.1.0」(以下,3DMark06)の結果だが,前世代のゲーマー向けノートPCと比べると,Qosmio WXW/77GWのパフォーマンスは,もはや格が違うといったところ。解像度を問わず,Satellite WXW/79EW比で1.5倍程度のスコアを示している。

 また,店頭モデルとの比較では,スコアの差がさらに広がっている。同じQosmioブランドを冠する2台でも,その差は歴然だ。

グラフ1 3DMark06

 実際のゲームタイトルにおけるパフォーマンスに期待が持てるが,果たしてFPS(一人称視点シューティング)グラフ2,3で示したCrysisのスコアも非常に良好だ。GPUベンチマーク「Benchmark_GPU」では3DMark06と同じ傾向を示している。とくにレギュレーション5.2で合格ラインとしている40fpsを1024×768ドットでクリアしており,ノートPCで,ストレスなくCrysisをプレイ可能なレベルにある点は特筆に値しよう。

 CPUテストとなるBenchmark_CPUの結果も同様で,Qosmio WXW/77GWのポテンシャルはかなり高い。

グラフ2 Crysis:GPU
グラフ3 Crysis:CPU

 続いて,TPS(三人称視点シューティング)であるロスト プラネットから,実ゲームに近いスコアが得られる「Snow」と,CPUベンチマークの色が濃い「Cave」の結果を順にグラフ4,5へ示した。

 まずSnowから見ていくと,Satellite WXW/79EWの約1.8倍,Qosmio F50/88Gの約2倍。比較対象を大きく引き離すQosmio WXW/77GWのスコアは,1024×768ドット解像度で快適なプレイが可能な値でもある。

 またCaveでは,1024×768ドットだとテストの負荷が低く,Qosmio WXW/77GWとSatellite WXW/79EWの差が見えにくくなっているものの,しかしQosmio F50/88Gと比べると20%強ほど高いスコアを示している。さらに1280×1024ドット以上では,Satellite WXW/79Eと比べて動作クロックが100MHz低く,L2キャッシュ容量も半分のインテル® Core™2 Duoプロセッサー P8600を搭載するQosmio WXW/77GWのほうがスコアは高い。CPUとGPUの性能バランスに優れているからこその結果といえるだろう。

グラフ4 ロスト プラネット:Snow
グラフ5 ロスト プラネット:Cave

 お次はRTS(リアルタイムストラテジー)の「Company of Heroes」をテストした結果である(グラフ6)。レギュレーション5.2よりもグラフィックス設定は多少下がっているものの,最大解像度である1680×1050ドットでも平均フレームレートが100fpsを超え,極めて快適にゲームをプレイできる状況になっているのは素晴らしい。

グラフ6 Company of Heroes

 現在の主要オンラインゲームから,ベンチマークソフトが用意されているモンスターハンター フロンティア オンラインのオフィシャルベンチマークソフトを実行した結果がグラフ7だ。驚くべきことに,Qosmio WXW/77GWのスコアはSatellite WXW/79EWの倍以上,Qosmio F50/88Gの約1.9倍。あらためて,Qosmio WXW/77GWが別格の存在であることを感じる次第である。

グラフ7 モンスターハンター フロンティア オンライン

 最後に,ゲームにおけるパフォーマンス傾向とは離れるのを覚悟のうえで,スペックバランスのよさがゲーム以外でも発揮されるかをチェックすべく,PC総合ベンチマークソフト「PCMark05 Build 1.2.0」(以下,PCMark05)を実行してみた。その結果がグラフ8だが,搭載するCPUのグレードはSatellite WXW/79EWのほうが高いため,CPUスコアだけ見るとQosmio WXW/77GWは一歩譲る。しかし,一方でDDR3 SDRAMの搭載によってメモリスコアは上がり,グラフィックスのスコアも大幅に向上。モバイル インテル® PM45 Expressチップセットの搭載でHDDスコアも向上しており,トータルではQosmio WXW/77GWがSatellite WXW/79EWを上回っているのだ。

 またQosmio F50/88Gとの比較では,CPUスコアの差がそれほど大きくないにもかかわらず,総合スコアでは大きく引き離しているが,これは,グラフィックスやHDDアクセス周りにアドバンテージを有しているため。Qosmio WXW/77GWは,ゲームにおける性能が圧倒的に優れるだけでなく,それ以外の用途でも,前世代のゲーマー向けモデルや,最新世代の店頭向けモデルを上回るパフォーマンスを発揮できると述べて問題ないだろう。

グラフ8 PCMark05
消費電力は多少増加も高負荷時で100W前後に収まる
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本体前面左端には,消費電力を左右する無線LAN機能を有効/無効化するスイッチを搭載

 消費電力もチェックしておきたい。システム全体の消費電力推移をログデータとして記録できるワットチェッカー「Watts up? PRO」を利用し,OSの起動後30分間放置した時点を「アイドル時」,パフォーマンス計測に利用した各アプリケーションを実行したとき,最も高い消費電力値を記録した時点を,各タイトルごとの実行時として計測。その結果をまとめたものがグラフ9だ。アイドル時には,省電力機能「拡張版 インテル SpeedStep® テクノロジー」を有効にしたときと無効にしたとき,それぞれでテストを行っている。

 Qosmio WXW/77GWは,さすがにパフォーマンスが大きく引き上げられていることもあって,アイドル時,アプリケーション実行時とも,Satellite WXW/79EWやQosmio F50/88Gと比べて消費電力が上がっている。もっとも,絶対値としては高負荷状態でも100W前後。ゲーム用のデスクトップPCを代替する存在としては,十二分に低い消費電力だ。

グラフ9 システム全体の消費電力
キャンペーン価格で価格対性能比はさらに上昇 3DゲームをプレイできるノートPCの本命に

 Qosmio WXW/77GWの東芝ダイレクトPC価格(=直販価格)は19万8000円(税込)。20万円以下だ。これは,(テレビ視聴周りにコストを掛けた結果)ディスプレイ解像度が1280×800ドットに留まり,3Dパフォーマンスでも数ランク落ちるQosmio F50/88Gの実勢価格よりはるかに低い。「ノートPCはデスクトップPCと比べて価格対性能比が大きく劣る」と考えていた人は,1680×1050ドット解像度の液晶ディスプレイや4.1chスピーカーシステムがセットになって,デザイン面でも優れるQosmio WXW/77GWを前に,その認識を改める必要があるだろう。

 そしてもちろん,使わないときは畳んでおくことができ,1000BASE-T対応有線LAN接続とIEEE 802.11a/g/n準拠の無線LAN接続によって家庭内のどこでもゲームを楽しめる利便性をも,Qosmio WXW/77GWは併せ持つ。隙のないコストパフォーマンスを発揮するQosmio WXW/77GWは,ノートPCで3Dゲームをプレイしたい人にとって,まさに本命といえる存在だ。

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