終盤戦では強力な主力として使える,マスケット銃兵ことイギリスの「レッドコート」。18世紀の後半,“イギリスの赤服”による横隊戦術は世界最強を誇ったという。……ゲーム中の画面では青いけど
イギリスの強さの源は,性能が高い長弓兵の生産を支える「内政力の高さ」にある。そしてそれを実現するのが,「マナーハウス」を建設すると「入植者」が一人得られる,という文明特性である。早期にマナーハウスを多く建設して入植者を一気に増やす,通称「家BOOM」は,イギリスの基本戦略の一つ。序盤にやや軍備がおろそかになりがちなイギリスだが,内政が一度軌道に乗ってしまえば,あとは溢れる長弓兵で敵を押し込んでいけるのは,大きな強みだといえるだろう。
紹介しているカード選択順序も,長弓兵を作りながら早期の内政基盤確立を目指したもの。イギリスでは,大量の食料と木材を消費するが,もし近くに十分な食料源がない場合は,早めに「最新型農業」を使って「粉引き所」を建ててしまうのがよいのは,ほかの国家と共通する部分だ。
軍編成は,当然ながら長弓兵が主軸。長弓兵は,数が揃ってしまえば苦手な騎兵や大砲とでも渡り合えるため,作りすぎて困るということがないユニット。展開次第ではあるが,IIの時代で100体以上生産することも,そう珍しいことではない。ただ長弓兵は非常に強力なユニットだが,IVの時代以降になると,弓兵自体の基礎能力の低さから,頼りなさが目立ってくるので注意が必要。IVの時代以降は,強化カードが揃っているマスケット銃兵(レッドコート)に切り替えるなど,ほかの兵種への移行も念頭に置くのがよいだろう。
また,イギリスの強みの一つでもある海戦に関してだが,カードは,「海からの援護」「軍用船のアップグレード」「艦艇砲手」の順で使用していくこと。また海があるマップでは,「クラマス族の集落」など先住民族との交易所を建設することによって,港で「カヌー」が生産できるようになる。カヌーは木材だけで生産が可能で,また性能もそこそこという,かなりコストパフォーマンスに優れたユニットだ。港でのアップグレードこそカヌーには適用されないが,カードによる強化はしっかりと反映されるので,海戦が激しくなりそうな場合は,ぜひ利用するようにしたい。