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GPU計30製品の結果を一挙掲載。「FFXIV 蒼天のイシュガルド」公式ベンチマーク実行レポート
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印刷2015/05/09 00:00

レビュー

GPU計30製品の結果を一挙掲載。「FFXIV 蒼天のイシュガルド」公式ベンチマーク実行レポート

ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド
 「ファイナルファンタジーXIV:新生エオルゼア」(PC / PlayStation 4 / PlayStation 3)の拡張パックとして,2015年6月23日に発売予定となっている「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド」(PC / PlayStation 4 / PlayStation 3 / Mac,以下 蒼天のイシュガルド)。本拡張パックのリリース向けたプロモーションの一環として,スクウェア・エニックスから,4月27日,PC版ベンチマークソフト「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド ベンチマーク」(以下,FFXIV蒼天のイシュガルド ベンチ)が公開になった。

「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマーク」配信ページ


 4Gamerでは,4月28日の時点で,「GeForce GTX 980」(以下,GTX 980)と「Radeon R9 290X」(以下,R9 290X)を搭載するシステムでのテスト結果を速報的にお伝え済みだが,そのほかの,とくにミドルクラス以下のGPUでどういう結果になるのか,気になっている読者も多いのではないだろうか。
 今回は,筆者の手元にあるGPU合計30製品で,あらためてFFXIV蒼天のイシュガルド ベンチのスコアをお届けしてみたい。


DirectX 11とDirectX 9で「最高品質」の内容に違い

DirectX 11では描画負荷の軽減を確認


 テストに先立って,FFXIV蒼天のイシュガルド ベンチがどのようなベンチマークなのかを説明しておく必要があるだろう。
 FFXIV蒼天のイシュガルド ベンチは,暗黒騎士と機工士,占星術師,忍者が敵と戦うシーンから始まり,その後,フライングマウントでイシュガルド地方の新エリアを飛び回り,最後は魔大陸と思しき場所で,七大天竜の1匹らしきドラゴンと対峙するものになっている。ベンチマーク開始から終了までの所要時間は約8分30秒(!)と,非常に長い。

FFXIV蒼天のイシュガルド ベンチより
ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド
ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド

 そんなFFXIV蒼天のイシュガルド ベンチで特筆すべき点としては,蒼天のイシュガルドがDirectX 11(以下,DX11)とDirectX 9(以下,DX9)両対応を果たすのに合わせて,ベンチマークアプリケーション側でもDX11に対応したことが挙げられる。要するに,「蒼天のイシュガルドはDX11モードでも動くから,プレイヤーは,自分の環境がDX11に対応しているのか,対応していたとして,どういう画面でどれくらい滑らかに動きそうかを確認しておいてね」というわけだ。
 なお,対応OSは32/64bit版Windows 8.x・7・Vistaだが,DX11モードを利用できるのはWindows 8.xとWindows 7のみとなる。

 DX11モードとDX9モードの切り替えは,FFXIV蒼天のイシュガルド ベンチの起動後,最初に表示されるランチャーから行う。もう少し細かく説明すると,[スタート]ボタンすぐ左のプルダウンメニューから,DX11とDX9どちらのグラフィックスAPIを利用するか選択する仕様である。

ランチャーのプルダウンメニューからグラフィックスAPIを選択できる
ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド

 ベンチマークにあたっての各種設定は,[スタート]ボタンの上にある[設定変更]ボタンを押すことで開ける同名のウインドウから行える。
 このウインドウ内では,「グラフィック設定」が1〜4までと,「ディスプレイ設定」「サウンド設定」「その他」というタブがあるのだが,基本的には「グラフィック設定1」にある「グラフィック設定プリセット」を選択するだけでいい。

 その「グラフィック設定プリセット」だが,ここでプルダウンメニューから選択すると,それに応じて細かなグラフィックス設定が自動的に設定されるという仕組み自体は「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編」(以下,新生FFXIVベンチ キャラ編)と同じ。ただし,DX9モードでは,選択肢も「最高品質」「高品質(デスクトップPC)」「高品質(ノートPC)」「標準品質(デスクトップPC)」「標準品質(ノートPC)」の5つで変わらないのに対し,DX11モードではもう1つ,「最高品質」の下に,「最高品質(DirectX 9相当)」が加わったのを確認できた。

「設定変更」ウインドウの「グラフィック設定1」にある「グラフィック設定プリセット」のプルダウンを開いたところ。DX11モードに限り,選択肢に「最高品質(DirectX 9相当)」が追加される。DX11モードの「最高品質」は,FFXIV蒼天のイシュガルド ベンチを通じて最も高いグラフィックス品質を得られる選択肢
ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド

 この「最高品質(DirectX 9相当)」は文字どおり,DX9モードにおける「最高品質」相当の描画をDX11モードで行うプリセットであり,「グラフィックスAPIの違いが性能に与える影響を見るための選択肢」ということになる。ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼアのプロデューサー兼ディレクターである吉田直樹氏は「DirectX 11対応となり描画負荷が軽くなる」と発言していたが(関連記事),これは,DX11モードの「最高品質(DirectX 9相当)」とDX9モードの「最高品質」で比較すると,得られるグラフィックス品質はほぼ同じながら,ベンチマークスコアは前者のほうが高くなるという意味にほかならない。

 ちなみに,後述するテスト環境を使い,GPUにGTX 980,解像度を1920×1080ドットに固定してスコアを比べてみると,DX11モードの「最高品質(DirectX 9相当)」が16379,DX9モードの「最高画質」が15331。前者のほうがスコアは約7%高かった。


DX11対応におけるキモはHBAO+

水面の凹凸表現向上にも注目したい


 「グラフィック設定プリセット」以外の設定項目も,ランチャーからDX11モードを選択したかDX9モードを選択したかによって変わる。DX11モードを選択したときのほうが選択肢の数は豊富になるのだが,では,DX11モード専用の設定にはどのようなものがあるだろうか。順に見ておこう。

ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド
 まず,水面などの反射を表現する「リアルタイムリフレクション」は,DX9モードだと「高品質」までしか選べないのが,DX11モードでは「最高品質」を選択できるようになっている。「設定変更」ウインドウには選択結果が静止画で用意されているのでイメージしやすいと思うが,この項目で画質を上げていくと,水面のリアリティが増すという理解でいい。

左から順に,DX11モードでリアルタイムリフレクションを「最高品質」にしたところと,「高品質」にしたところ,DX9モードで「高品質」にしたところ。「最高品質」だと,水の表面の波打つ様子がより大きく描かれているのが分かる
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ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド
 「SSAO」(Screen Space Ambient Occlusion,スクリーンスペース・アンビエントオクルージョン)も,DX9モードだと「強く」までしか選択できないのに対して,DirectX 11では「HBAO+:標準品質(DirectX 11でのみ有効)」と「HBAO+:高品質(DirectX 11でのみ有効)」が選択可能だ。
 誤解を恐れず簡単に説明すると,アンビエントオクルージョンというのは,オブジェクトに自然な陰影を加えて立体感を高める効果のこと。そして,HBAO+(Horizon Based Ambient Occlusion+,ホライゾンベース・アンビエントオクルージョン・プラス)とは,NVIDIAが提唱するアンビエントオクルージョンの手法の1つである。HBAO+では,影の正確性を向上させ,より立体感を増した表現が可能になっている。

 前段で示したFFXIV蒼天のイシュガルド ベンチのランチャーに,「GameWorks」のロゴが入っていると気づいた人もいるだろう。GameWorksというのは,NVIDIAによる技術者支援プログラムのことなので,HBAO+の実装にあたって,NVIDIAがスクウェア・エニックスにかなりの協力を行っていることは想像に難くない。
 なお,HBAO+は,NVIDIA側だと「GeForce 331.40 Driver Beta」以降でサポートされた機能なので,ドライバが古いと動作しない場合がある。GeForceユーザーは,ドライバのバージョンを確認しておこう。

 ……と,ここで当然の疑問が生じる。Radeon搭載環境で「HBAO+:標準品質(DirectX 11でのみ有効)」や「HBAO+:高品質(DirectX 11でのみ有効)」を選ぶと,どういう挙動になるのか,というものだ。
 さっそく,R9 290Xで試してみたが,「設定変更」からは,問題なくHBAO+を選択できた。また,画面を見比べる限り,R9 290Xで極端にアンビエントオクルージョンの品質が低下している気配もなかった。

左から順に,GTX 980搭載環境で「HBAO+:高品質(DirectX 11でのみ有効)」を選択した状態と,R9 290X搭載環境で「HBAO+:高品質(DirectX 11でのみ有効)」を選択した状態,GTX 980搭載環境でDX9モードのSSAO「強く:高負荷」を選択した結果。やたら明るい右と比べて,左と中央では岩肌の陰影が自然なのが分かる。また,左と中央の違いは感じられない
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 AMDは,アンビエントオクルージョンの手法としてHDAO(High Definition Ambient Occlusion)を提唱しているが,どうやってHBAO+を実行しているのかは分からない。4月30日の時点でAMDに問い合わせメールを送って,1週間以上経っても返事はもらえていないので,詳細は不明としか言いようがないが,少なくとも,アンビエントオクルージョンの品質面でRadeonユーザーが大きく不利になるということはないと断言していいのではなかろうか。

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 なお,「背景の細かい凹凸表現」や「水面の凹凸表現」といった項目も,DX11モードでのみ有効になる。前者は石畳の凹凸表現,後者は文字通り水面の凹凸表現を改善するもの……らしいのだが,正直,ベンチマークのシークエンスを見比べてみた限り,違いはよく分からなかった。

ここでは代表して「背景の細かい凹凸表現」。左が「高品質」,右が「標準品質」を選択したときのスクリーンショットだ。完全に同じシーンで撮っているのではないため,その点は注意してほしいが,「言われてみればそうかもしれない」レベルで,あまり効果は感じられなかった
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DX11とDX9の最高品質と標準品質でテストを実施

解像度は3パターンで


ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド
 さて,テスト環境の構築である。
 今回用意したGPU――正確にはGPUが搭載されたグラフィックスカードだが――は,冒頭でも述べたとおり30製品。GeForceは,MaxwellおよびKeplerアーキテクチャを採用する現行および準現行の16製品,RadeonはGraphics Core Next 1.xアーキテクチャ採用の,やはり現行および準現行の14製品となる。ハイエンド&ハイクラスよりも,ミドルクラスGPUのほうが長く使う人は多いだろうということで,準現行製品では,そちらを厚めにピックアップした次第だ。

 なかには,GIGA-BYTE TECHNOLOGY製「GV-NTITANBLKGHZ-6GD-B」やASUSTeK Computer製「R9280X-DC2T-3GD5」など,メーカーレベルで動作クロックが引き上げられたクロックアップ品があるので,そういう製品に対しては,MSI製オーバークロックツール「Afterburner」(Version 4.1.0)を用い,動作クロックをリファレンスレベルにまで引き下げている。
 ただし,GV-NTITANBLKGHZ-6GD-Bだけは,Afterburnerを用いても,GPUのコアクロックは「GeForce GTX TITAN Black」のリファレンスである889MHzよりやや高い901MHzまでしか下げられないため,今回は「GTX TITAN Black@901MHz」(※グラフ中はスペースの都合で「GTX」を省略)と表記し,リファレンスと異なることを明示する。

 グラフィックスドライバは,GeForceで「GeForce 350.12 Driver」,Radeonで「Catalyst 15.4 Beta」と,いずれもテスト開始時点の最新版を用いている。そのほかのテスト環境は表に示すとおり。今回は,実際のゲーム環境に近づけるべく,CPUの自動クロックアップ機能である「Intel Turbo Boost Technology」は有効なままテストしている。

※そのまま掲載すると縦に大きくなりすぎるため,簡略版を掲載しました。表画像をクリックすると完全版を表示します
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 テストにあたっては,DX11モードとDX9モードの両方で,描画負荷が比較的低めになる「標準品質(デスクトップPC)」(以下,標準品質)と,最も高くなる「最高品質」のテストを,解像度1600×900ドット,1920×1080ドット,2560×1600ドットの3パターンで実行する。
 なお,事前の検証で,複数回テストを繰り返してもスコアに大きなバラツキがなかったことと,1回あたり8分30秒という所要時間を考慮し,今回,テストは1回だけ実行し,そのとき得られたスコアを採用することにした。

 なお,スクウェア・エニックスが示す「スコアの見方」は以下のとおり。7000以上で「非常に快適」,5000〜6999で「とても快適」となるといった,基本的な見方は,新生FFXIVベンチ キャラ編から変わっていない。

●ベンチマークスコアとプレイしやすさの目安
  • 7000以上:非常に快適
  • 5000〜6999:とても快適
  • 3500〜4999:快適
  • 2500〜3499:やや快適
  • 2000〜2499:普通
  • 1500〜1999:設定変更を推奨
  • 1000〜1499:設定変更が必要
  • 999以下:動作困難


DX11モードの「最高品質」はかなり“重い”

フルHDで快適を狙うならGTX 960かR9 290が必要


 以下,本文,グラフ中とも,「GeForce」「Radeon」を省略したGPU名で表記すること,グラフはいずれもスコア順に並べていること,グラフの色は製品シリーズとアーキテクチャによって塗り分けていること,グラフ画像はいずれもスコアベースになっているが,画像をクリックするとフレームレートべースのものを表示するようにしてあること,テストはすべてフルスクリーンモードで実行していることを断りつつ,テスト結果を順に見ていこう。


■DX11モード,標準品質

 グラフ1は,DX11モードの標準品質,解像度1600×900ドットのスコアをまとめたものだ。このテスト条件は最新世代のハイエンドGPUにとっては“軽すぎ”で,結果,上位9製品が堂々2万超えなど,ほとんど参考にならない。主にミドルクラス以下のGPU向けのテスト項目となるが,ここでは,DX11モードであっても,標準品質で解像度も抑えめにすれば,エントリークラスのGPUでもスコア7000のラインを超えられることに注目してほしい。

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 続いてグラフ2は,DX11モードの標準品質で,解像度を1920×1080ドットへ引き上げたときの結果となる。
 全体的な描画負荷はまだまだ十分に低く,スコア7000のラインから脱落したのはエントリークラスGPUであるR7 250シリーズ以下くらいである。「とりあえずDX11モードで,かつフルHD解像度で」と考えているなら,実勢価格1万円台(※2015年5月9日現在)のGPUでも問題ないということになるだろう。

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 あまり現実的なゲームプレイの選択肢ではないかもしれないが,グラフ3は解像度を2560×1600ドットへ引き上げたときの結果だ。ここでは,メモリ周りの負荷が増大しすぎたためか,R7 250XEとR7 250,R7 240では何度やってもフルスクリーンではベンチマークを実行できなかったため,スコアはN/Aとしている。この傾向はほかのテスト条件でも同じだったので,ここでまとめてお知らせしておきたい。

 さて,ここまで解像度が上がると,スコア7000のラインを超えられるGPUはGTX 660 TiもしくはR9 270X以上となった。ただ,上位陣はまったくもって安泰だ。

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 グラフ1〜3の総合評価を行ってみると,どの解像度でもトップはGTX TITAN X。GTX 980とGTX 970のスコアも良好だ。上位陣だと,R9 295X2は低解像度でまったく振るわないのが,2560×1600ドットで一気に3番手へ浮上し,デュアルGPUカードらしい個性を見せている。
 ハイクラス以下のGPUだと,GTX 960はGTX 760に対して有意なスコア差をつけ,GTX 750 TiもGTX 660に迫るなど,総じてMaxwellアーキテクチャのGPUが
良好なスコアを示している印象を受ける。また,プレイするのにまったく問題のないスコアという意味では,Radeon R9 28xシリーズの健闘も目を引くところだ。


■DX11モード,最高品質

 本稿におけるメインイベント的な,DX11モードの最高品質。まずは解像度1600×900ドットからだが,グラフ4を見ると,グラフ1〜3までと比べて,軒並みスコアが落ちているのがまず目に留まる。
 上位陣は安定ながら,ミドルクラスでは早くもふるい落としが始まっており,GTX 660やR9 270Xがスコア7000のラインに届かなかった。

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 解像度を1920×1080ドットだと,GTX 760やR9 280Xがスコア7000を下回った(グラフ5)。モデルナンバー的にミドルクラスと言っていいGPUでスコア7000超えを果たしたのはGTX 960のみとなった。
 一方の上位3強はほぼ互角で,GTX 980とGTX 970のスコアも良好だ。

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 今回のテスト条件で最も描画負荷の高い,DX11モードの最高品質,2560×1600ドットにおけるスコアがグラフ6だ。ここではデュアルGPUカードであるR9 295X2が唯一の1万超え。スコア7000超えを果たしたのもGTX 980以上の4製品となった。

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 こうして並べてみると,フルHD解像度でも,ミドルクラスGPUではかなり厳しくなってくるというのが分かる。スコア6000台に固まっているミドルクラスGPUなら,最高品質から少し落とすくらいで,スコア7000を狙えると思われるので,そこをどう判断するかがカギということになるのではなかろうか。
 売価10万円超級のウルトラハイエンドモデルであれば,DX11版の最高品質であってもまったく問題なく快適にプレイできること,解像度を一気に落とせばミドルクラス以下のGPUでも意外となんとかできることも押さえておきたい。


■DX9モード,標準品質

 今回のテスト条件中,最も負荷の低い,DX9モードの標準品質,1600×900ドットのスコアがグラフ7だ。ここではR9 280X以上がスコア2万超えで,ほとんど比較の意味なし。そもそもR7 240が6000台のスコアなのだから,これくらいまでグラフィックス設定を落とせば,単体GPUならだいたいどれを選んでもプレイは可能という理解でいいのではなかろうか。

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 解像度を1920×1080ドットへ引き上げたグラフ8でも,スコアは十分に高い。

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 最後に2560×1600ドットのスコアがグラフ9だ。下位3モデルでテストを実行できなかったりしているものの,GX 750 Ti以上がスコア7000超えなので,やはり,負荷は圧倒的に低いといえる。

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 実際にプレイしている人なら,スコアが7000を超えるシステムであっても、プレイヤーキャラクターが多い場面ではフレームレートが低下し,“重い”と感じる場面があることは理解していることだろう。ミドルクラス以下のGPUを使っていて,そういった場面でも安定して快適なプレイ環境を確保したいというのであれば,あえてDX9モードの標準品質(デスクトップPC)を選択するというのも,1つの選択かもしれない。


■DX9モード,最高品質

 DX9モードで最高品質を選択した状態,つまりは新生FFXIVベンチ キャラ編相当のテスト条件でテストした結果を見ていこう。
 グラフ10は解像度1600×900ドット時のスコアで,さすがに標準品質と比べてスコアは落ちるものの,GTX 750およびR7 260Xでスコア7000超えなので,エントリークラスでも十分対応できるといってよさそうだ。

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 解像度を1920×1080ドットへ引き上げると,エントリークラスのGPUが足切りされていくが,それでも下限はGTX 660 TiとR9 270なので,DX11モードと比べるとハードルは低い。
 今回用意したGPUはすべてDirectX 11対応となるため,「グラフィック設定プリセット」で「最高品質(DirectX 9相当)」を選択すれば,さらに余裕が生まれるはずだ。

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 グラフ12は2560×1600ドットのテスト結果だが,ここまで来るとスコア7000超えのためにはさすがにハイクラスGPUが必要になった。ただ,すぐ上でも述べたとおり,「最高品質(DirectX 9相当)」を選択すれば,GTX 770やR9 280Xにもチャンスはあるだろう。

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 繰り返すが,いま市販されているGeForceとRadeonはいずれもDX11をサポートしているので,わざわざDX9モードを選択する必要性は低い。とくにミドルクラスGPUを使っているユーザーからすると,「グラフィック設定プリセット」から「最高品質(DirectX 9相当)」を選択し,描画負荷を下げてスコアを上げるというテクニックが重要になると思われる。


ベンチ実行時の消費電力も比較

第2世代Maxwellが光る結果に


 FFXIV蒼天のイシュガルド ベンチの実行時,同時に,ログの取得が可能なワットチェッカー「Watts up? PRO」を用いて,システム全体の消費電力を測定しておいたので,その結果をお伝えしたい。今回は,テストの実行時に示された,最も高い消費電力値をスコアとして採用した。

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 その結果がグラフ13で,ご覧のとおり,R9 295X2の数字が突出。次いでGTX TITAN Zと,当然のことながら,2基のGPUを1枚の基板に収めたデュアルGPUカードの消費電力が大きい。
 シングルGPUで比較すると,GTX TITAN XがR9 290を下回り,GTX 980がR9 280を下回るなど,消費電力の低さに定評のある第2世代Maxwellアーキテクチャ採用モデルが光る印象である。なお,GTX 750とGTX 750 Tiの順位が入れ替わっているのが気になるかもしれないが,これは前者が補助電源コネクタを要するGIGA-BYTE TECHNOLOGYオリジナルカード,後者がNVIDIAのリファレンスカードであるためだろう。

 消費電力ではあまり秀でた面がないRadeonシリーズではあるものの,R9 285がGTX 760を下回っていることは指摘しておきたい。



CPUのコア数とスコアの関係をちょっと考察

快適なプレイには2C4T対応が望ましそう


 最後に,FFXIV蒼天のイシュガルド ベンチのスコアとCPUコア数の関係についても,簡単に確認しておきたい。
 ここでは,テスト解像度を1920×1080ドット,GPUをGTX 980でそれぞれ固定。そのうえで,CPUはCore i7-4790Kのまま,マザーボードのUEFIからコア数を4,2,1と変化させ,さらに「Intel Hyper-Threading Technology」の有効/無効も切り替えることにより,4コア8スレッド(4C8T,以下同じように表記),4C4T,2C4T,2C2T,1C1Tと,5パターンを人為的に創り出して,DX11モードの標準品質と最高品質のスコアを取得することにした。

 結果はグラフ14のとおり。標準品質は描画負荷がさほど高くないため,相対的にCPU性能がスコアに反映されやすいが,そこで1C1Tでは4C8T比で約55%程度と,大きく落ち込んだ。2C2Tで約87%まで持ち直すので,これくらいあればOKといったところだが,「推奨」は2C4T以上といったところだろうか。
 なお,最高品質では相対的にGPUベンチマークの色彩が濃くなるため,1C1Tを除いては,スコアに大きな違いが出なくなる。4C8Tがベストなのは間違いないが,コストを優先する場合,別にそこまでしなくてもいいとはいえそうだ。

ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド


現時点では明らかにGeForceが優勢

前回同様,Radeonの巻き返しに期待したい


 DX11モードのスコアを見る限り,現時点ではGeForce勢のスコアが全体的に良好だ。GameWorksでNVIDIAが開発協力しているのは伊達ではない,といったところか。
 とくに第2世代MaxwellベースのGeForce GTX 900シリーズは,近しい価格帯のなかにおいて総じて高いスコアを示し,かつ,消費電力の低さも光っている。いま蒼天のイシュガルドに向けてGPUを選ぶなら,GeForce GTX 900シリーズということになるだろう。

 一方のRadeonは,R9 295X2が高負荷環境で一矢報いるものの,そのほかは総じて元気がない。新生FFXIVのベンチマークソフト第1弾「FINAL FANTASY XIV: A Realm Reborn ベンチマーク ワールド編」が登場したときの歴史を繰り返している印象だ。GameWorksタイトルにどこまでできるかというと,難しいところはあるかもしれないが,AMDにはなんとかドライバの最適化を進めてもらいたいところである。

 いずれにせよ,蒼天のイシュガルドのサービス開始日となる6月23日までまだ1カ月以上ある。DX11モードでのプレイ開始に向け,今回のテスト結果を参考にしてもらえれば幸いだ。

ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド

蒼天のイシュガルド公式Webページ

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