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印刷2009/08/24 10:30

テストレポート

Windows 7は本当に速いのか? 発売2か月前時点の3Dゲーム性能をVista&XPと比較してみた

 2009年10月22日が予定されるWindows 7の発売まで,いよいよ2か月を切った。事実上の失敗作に終わったWindows Vistaの反省を活かし,徹底的なブラッシュアップを経て登場したWindows 7だけに,一般PCメディアの評価は,筆者の知る限り世界的に上々だ。快適,軽快というコトバを,この数か月の間に何度目にしたことだろうか。

 β版や製品候補(Release Candidate,RC)版では,特別な場合を除いて,ベンチマークテスト結果の公開が許可されていなかったWindows 7。しかし,北米時間7月22日に製品の開発完了がアナウンスされ,生産部門向けリリース(Release To Manufacturing,以下 RTM)として,MicrosoftからPCメーカーや一部の契約ユーザーへ,製品版と同等バージョンの提供が始まったことで,いよいよ,製品レベルのOSで検証ができるようになった。
 そこで今回は,2009年8月時点の3D性能を,Windows 7パフォーマンスプレビューとして,チェックしてみたいと思う。


ATI RadeonとGeForceの両環境で

従来のOSと比較


Rampage II Extreme
人気のゲーマー向けハイエンドX58マザーボード
メーカー:ASUSTeK Computer
問い合わせ先:ユニティ(販売代理店) news@unitycorp.co.jp
実勢価格:3万7000〜4万3000円(※2009年8月24日現在)
Windows 7
 本稿はWindows 7というOSの解説記事ではないため,詳細な説明は省略するが,冒頭でも紹介したとおり,本OSは,Windows Vistaに寄せられた不満点の解消を図ったバージョンだ。
 もちろん,それだけではなく,マルチスレッドへの最適化が進んだと謳われているほか,グラフィックスドライバの仕様が,従来のWDDM 1.0からWDDM 1.1へアップデートされていたり,メモリ消費量の低減やパフォーマンスボトルネックの解消が図られていたり,次世代DirectX APIであるDirectX 11がサポートされていたりといったあたりはトピック。ただ,DirectX 11はWindows Vistaでもサポートされる予定になっているなど,ゲーマーが注目すべき技術的なポイントは,実のところそう多くない。言うならば,“Windows Vista Refresh”といったところである。

Windows 7
R4870-T2D512
リファレンス仕様のHD 4870カード。販売終了品
メーカー:MSI
問い合わせ先:エムエスアイコンピュータージャパン 03-5817-3708
Windows 7
ELSA GLADIAC GTX 260 V3 896MB
55nm&216SP版のGTX 260カード
メーカー:エルザジャパン
問い合わせ先:エルザジャパン サポートセンター TEL 03-5765-7615
実勢価格:2万2000〜2万8000円(※2009年8月24日現在)
 とはいえ,リフレッシュにしても,その規模が大きければ,ベースがWindows Vistaだろうと,検証に値することも確か。というわけで,今回は,完成直後の時点における3Dパフォーマンスを,Windows Vista/XPと比較してみようというわけだ。
 今回用意したのは,RTMの32bit版Windows 7 Ultimate。冒頭でも簡単に紹介したが,PCメーカーは,このRTMを使って「Window 7プリインストールモデル」のPCをセットアップするので,製品版と同じパフォーマンスを持つバージョンであるといって差し支えない。

 テストに当たっては,「ATI Radeon HD 4870」(以下,HD 4870)とStreaming Processor 216基版の「GeForce GTX 260」(以下,GTX 260)を用いることにした。具体的な製品名は,前者が,AMDの日本法人である日本AMDから貸し出しを受けた,MSI製品「R4870-T2D512」。後者はエルザジャパンから入手した「ELSA GLADIAC GTX 260 V3 896MB」である。

 使用するグラフィックスドライバは,テストを開始した2009年8月12日時点の公式最新版。具体的には,HD 4870が「ATI Catalyst 9.7」,GTX 260が「GeForce Driver 190.38」で,いずれも,RTMを迎えたWindows 7への最適化が謳われるバージョンだ。テストの開始後に「ATI Catalyst 9.8」,あるいは「GeForce Driver 190.62」がリリースされているが,テストスケジュールの都合上,これらを利用できていない点はご理解いただきたい。
 比較対象のOSは,32bit版Windows Vista Ultimate+SP2と,Windows XP Professional+SP3。このほか詳細はにまとめたとおりで,OS以外の構成は完全に揃えている。


 テスト方法は基本的に4Gamerのベンチマークレギュレーション8.0準拠。ただし,一部に,レギュレーションどおりではないところがあるので,それは適宜お断りしたい。


ドライバの作り込み要も,おおむねVistaより高速

一方,XPにはまったく歯が立たない場面が


 本稿が,ATI RadeonとGeForceのパフォーマンスを比較するものではないことを最初に断ってから,テスト結果を順に見ていこう。
 グラフ1は,HD 4870における「3DMark06」(Build 1.1.0)の結果だ。ざっくりいえば,それほど大きな差はないものの,重箱の隅をつつくと,Windows 7のスコアはやや低めである。


 グラフ2は,GTX 260で3DMark06を実行した結果だが,こちらはWindows 7のスコアがテストしたすべての項目で最も低かった。


 続いては,グラフィックス描画負荷の高い「Crysis Warhead」である。本タイトルは,DirectX 10モードとDirectX 9モードがあるため,まずは前者で,Windows 7とWindows Vistaを比較してみたい。
 HD 4870搭載時のテスト結果はグラフ3のとおり。HD 4870は,4xアンチエイリアシングと16x異方性フィルタリングを適用した「高負荷設定」の1680×1050ドット以上で,Windows 7とWindows Vistaのスコアが大きく開いている。


 GTX 260搭載時のテスト結果がグラフ4になるが,Windows 7における高負荷設定では,どの解像度でも最低フレームレート15fps,最高が30fps,平均25fpsで固定されるという,異常なスコアになってしまった。今回はバーを灰色に変えたので,この点は注意してほしい。
 WHQL認証を取得している190.38版ドライバだが,完成度はまだそれほど高くないと言わざるを得ないだろう。10月22日までには何とかしてほしいところだ。


 お次は,DirectX 9モードのテスト結果を,Windows XPを交えながら見てみるが,HD 4870搭載時だと,DirectX 10モードと同じように,高負荷設定の1680×1050ドット以上でWindows XPの上を行く一方,それ以外では,Windows XPの後塵を拝する(グラフ5)。とくに,アンチエイリアシングやテクスチャフィルタリングを行わない「標準設定」だと,最大で10fps置いて行かれている点を,見逃すわけにはいきそうにない。
 ただ,対Windows Vistaでは,おおむねフレームレートの向上が見て取れる。


 DirectX 9モードだと,不可解なスコアが出ていないGTX 260搭載時だが,パフォーマンスはWindows 7と同Vistaでほぼ同じ(グラフ6)。揃って,Windows XPに置いて行かれている。


 続いて,「Left 4 Dead」。HD 4870搭載時のテスト結果をまとめたのがグラフ7だ。OSによる違いはそれほど大きくないが,それだけに,標準設定の1024×768ドットでWindows Vistaが落ち込んでいるのは目を引く。


 この落ち込みは,GTX 260搭載時も同じ(グラフ8)。ただしGTX 260の場合は,標準設定の1280×1024ドット以上で,Windows 7のスコアがWindows Vista/XPよりも低く出ている点で,HD 4870と異なる。


 2009年夏の時点では,一昔前のゲームエンジンといえ,それゆえ,多くの3Dオンラインゲームにおける性能を見る指標にもなる「Call of Duty 4: Modern Warfare」(以下,Call of Duty 4)のスコアをまとめたのがグラフ9だ。ご覧のとおり,Windows XPがズバ抜けて高い。大きく離された2番手がWindows Vistaで,Windows 7はさらにその下である。


 グラフ10で示したGTX 260搭載時も,Windows XPのスコアが一段高いが,こちらは「ズバ抜けて」といったほどではない。また,Windows 7とWindows Vistaのスコアはほぼ同じ。


 「バイオハザード5」は,Crysis Warheadと同じく,DirectX 10モードとDirectX 9モードがあるので,まずはDirectX 10モードから。グラフ11がHD 4870搭載時の結果になるが,ここでは,Windows 7のWindows Vistaに対する優位性を確認できる。


 一方,グラフ12に示したGTX 260搭載時のDirectX 10モードにおいては,全体的に「Windows Vista>Windows 7」という傾向になった。


 Windows XPを交え,DirectX 9モード(※ゲーム設定自体はDirectX 10モードと同じ)で比較すると,グラフ13で見られるHD 4870の結果はたいへん面白い。Windows XPのスコアが一段低く,Windows 7とWindows Vistaが(1024×768ドット解像度を除いて)ほぼ同程度という結果になっているのだ。
 冷静になってみると,「ATI Catalyst名物,『新しめのタイトルへ向けた最適化不足』が,ちょうどWindows XPで出ただけ」かもしれないが。


 これがGTX 260だと見慣れた光景というか,Call of Duty 4と同じような傾向に落ち着いている(グラフ14)。


 グラフ15は,HD 4870搭載時における「ラスト レムナント」の結果である。OSによるスコアの違いがほとんどないという観点では,3DMark06と同じような印象だが,細かく見れば,Windows 7のスコアがやや高めだ。


 グラフ16に示したGTX 260搭載時だと,1024×768ドット解像度で,Windows 7のスコアが頭一つ抜け出している。ほかの解像度では,「Windows XP優位だが,ほぼ横並び」なので,1024×768ドットにおけるスコアは興味深い。


 最後は「Race Driver: GRID」(以下,GRID)のスコアだ。グラフ17はHD 4870搭載時のものになるが,ここでは,全体的にWindows 7のスコアが高い。Windows Vista/XPと比べて,安定しているといっていいかもしれない。


 GTX 260搭載時は,HD 4870の逆といっていいスコアだ(グラフ18)。すべてのテスト条件でWindows XPがトップ。その次に,Windows Vista,Windows 7と続いている。とくに,Windows XPとWindows 7のスコア差は,控えめに述べても小さくはない。



特定条件でWindows 7が最速となる可能性はある

現時点でのドライバ完成度はATI Catalystに軍配


 以上,2009年8月時点で,

  • Windows 7のほうがWindows Vistaより高いスコアを示すケースが少なくないこと
  • マルチスレッドへの最適化が進んだタイトルでは,Windows 7優位のスコアが出やすいこと

と,製品版の発売に向けてドライバの最適化が進んでいくことも加味すると,Windows 7には相応に期待してもよさそうだ。一方,Windows XPを想定して作られた旧作タイトルを前にすると,改良版Windows VistaとなるWindows 7の限界もしばしば見られる。
 DirectX 9世代の前期〜中期に作られたタイトルでは,Windows 7がWindows XPよりも高いスコアを示すようになるというのはちょっと考えづらいが,DirectX 9世代の後期以降,マルチスレッドを意識したタイトルや,DirectX 10以降のタイトルに向けたプラットフォームとしては――現状でベストとまでは言えないものの――ベストになる可能性はある,と言っていいのではなかろうか。

 また,パフォーマンスという観点でドライバの完成度を語るなら,現時点では見るからにATI Catalystのほうが高い。AMDは最近,ことあるごとにWindows 7環境へ向けた最適化をアピールしてきたが,言うだけのことはある印象だ。このまま順調にいくことに期待したい。
 一方のGeForce Driverは,パフォーマンスもさることながら,それ以前の問題が出たのが残念。AMDと比べて強いと言われるドライバチームが,どこまで最適化を進めてくるのか,あと2か月に注目していきたいところである。
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    Windows 7

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    Radeon Software

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    GeForce Driver

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