― 連載 ―

ハーツ オブ アイアンII 世界ふしぎ大戦!
第11回:神は我が櫓,我が強き盾(フィンランド)

 それぞれに経緯と利害関係を抱えた多くの国で,第二次大戦を戦うストラテジー「ハーツ オブ アイアンII」で,「そんな活躍の仕方があったとは」というプレイを追求する本連載,今回はここ,フィンランドからお届けします。

 

 フィンランドの運命を決定的に左右するファクターは「ロシアに近すぎる」ことです。ナポレオン戦争期のティルジット条約でスウェーデンからロシアに引き渡され,とくに20世紀を迎えてから度重なる「ロシア化」の圧迫を受けてきたフィンランドは,独立後も常にロシア/ソビエトの圧力を意識し,ときに反発しつつ国を維持してきました。
 スカンジナビア半島の西側,バルト海の長い海岸線を持つこの国は,レニングラード近郊をはじめとするヨーロッパロシア北西部の主要地域に接しています。必然的に,守るロシアにとっては前進領土もしくは哨兵,攻めるドイツにはアクセスルートもしくは尖兵として,強く意識されることになります。

 ポーランド戦が終了したあとの1939年秋,ソビエトはフィンランドに,バルト三国と同様の相互援助条約を持ちかけますが,これは拒絶されます。その代わりとしてスターリンは,ソビエト防衛にぜひとも必要な拠点を確保すべく,領土交換要求を(珍しいことに)ねばり強く行いますが,これもフィンランド側の容れるところとなりません。その背景には,フィンランドのソビエトに対する根強い警戒感があったのです。
 業を煮やしたソビエト政府は交渉を打ち切り,12月にはフィンランド侵攻に踏み切って「冬戦争」が始まります。フィンランド軍9個師団は,ソビエト軍26〜28個師団を向こうに回して善戦し,欧米世論もソビエト非難に回ります。それでも衆寡敵せず,翌年(1940年)3月までにはソビエト軍が予定の地域を占領して講和に至りますが,この一件でフィンランドはドイツ側につきます。

 1941年6月に独ソ戦が始まると,フィンランドはドイツと呼応してソビエトに宣戦,カレリア地峡など冬戦争で奪われた地域とその外郭領域までを占領します。ドイツに攻められるソビエトには,これを妨げる手立てがありません。
 ドイツはフィンランドに,さらに積極的な協力を求めますが,自国の戦争とドイツの戦争は別個のものという姿勢を貫くフィンランド側が,これに応ずることはありませんでした。以降フィンランド軍は,占領地域で持久体制に入ります。
 そして,スターリングラード戦におけるドイツの劣勢を見てとったフィンランド政府は,1943年3月に早くも戦線離脱に向けて動き出します。カレリア地峡奪回作戦に動き出したソビエトからの,いささか厳しい(賠償金を含む)講和条件提示,ドイツによる,単独講和阻止の圧力をときにトリッキーな外交で乗り切りつつ,1944年8月には講和のテーブルに着いたのです。

 戦後フィンランドの置かれた立場は,よく“Red more than Dead”(死ぬよりは赤化したほうがまし)という言葉で表現されます。決して共産主義に同調しているわけではないものの,ソビエトが許容する政権構成と政策を選ぶことは,フィンランドが独立を守るための苦肉の策でした。また,逆にソビエトが資本主義陣営の小国を「戦後フィンランドのような立場に追い込む」ことを指す“finlandization”(フィンランド化)は,国際政治における概念用語として,広く知られています。

 ここでクエスチョンです。第二次世界大戦の主軸から少々離れた北欧のフィンランドにとって,そもそも戦争にどこまでコミットするかには,ある程度選択の余地がありました。自国の影響力をさまざまな局面,さまざまな方向で行使してみたとき,フィンランドにはどんな可能性があったでしょうか。

 

フィンランド選択時の画面。淡々と歴史が語られているだけで,来たるべき戦いについてはノーコメント。うーん,まさに嵐の前の静けさ

 

日本人好みの“小国の悲哀”?

こうして見ると民主的で開放的な国家。しかし小国にとって民主主義はぜいたく品なのも事実。最初から常備軍寄りなところを,今回さらに強化してしまう

 あくまでも,あくまでも個人的な見解だが,日本の第二次世界大戦(欧州戦線)マニアにとって,フィンランドは特別な意味を持つ国であるように思う。
 北欧の小国でありながら冬戦争でソビエトと対等に渡り合い,ドイツのソビエト侵攻以降はレニングラード北方で激戦を戦い抜き,大戦末期にはやむなくソビエトに屈して,昨日までの戦友であったドイツ兵と死闘を繰り広げ――「少数精鋭」「戦略的な不利を作戦的勝利の積み重ねで克服しようとする」などなど,とにかく日本人好みの逸話に溢れた国といえよう。
 とはいえ戦争は戦争,夢だのロマンだので戦えるわけではない。フィンランドの未来はドイツの活躍にかかっているといってしまえば簡単だが,そこで思考を停止するのでは面白くない。果たしてフィンランドにはいかなる未来があり得るのか? 可能性を探っていこう。

 なお,はじめにお断りしておきたいが,この連載は第二次世界大戦に関わったいかなる国や民族,集団あるいは個人をおとしめる意図も持っていない。ときに過激な表現が出てくることもあるが,それはあくまでゲームの内容を明確に説明するためのものである。あらかじめご了承いただきたい。

 

「オスロ・レター」を思わせる,小国にとっては嬉しいイベント。でも,さすがにこんな技術いりませんって

 さて,まずは1936年のフィンランドの状態から。基本IC13,修正込みで14。笑ってしまうような値である。これでソビエトと渡り合おうなど,日本がアメリカと渡り合うようなものだ。
 それはそうとして,冬戦争イベントがある以上,ソビエトと戦わないという選択肢もあり得ない。もちろん冬戦争それ自体を回避してもいいが,そうやってソビエトにもつかず,ドイツにもつかず,連合にもつかずで1944年くらいまでのらりくらりと潜伏して,どの陣営が優勢になったかを確認した段階で火事場泥棒をするのでは,何のためにフィンランドを選んだのか分からない。フィンランドをやるからには,圧倒的な劣勢の中で,質が量を翻弄するようなプレイにもっていきたいではないか。
 すでにその段階で,戦争にロマン持ち込んでいるだろうという指摘は大変正しいが,それはそうとして,一体何をどうできるのだろうか? 可能性は大別して二つある。

 

  • 連合に加盟してノルウェーのドイツ軍を叩く。あわよくばキールに強襲上陸。
  • 枢軸に加盟して史実以上の戦果を挙げる。

 

 1.について。根気強く交渉すれば連合入りは可能だ。連合に入ってしまえばソビエトに攻撃される心配は事実上なくなるので,全戦力をノルウェーに向けられる。ただし,ドイツがノルウェー併合に成功していれば,という条件は残るが。
 2.において,最初の目標はレニングラード――といいたくなるが,実際にはムルマンスクさらにはアルハンゲリスクを狙うことになるだろう。レニングラードが陥れば史実を塗り替えたことになるが,実のところ戦局はそれほど変化しない。一方でムルマンスクとアルハンゲリスクはアメリカのレンドリースユニットが到着する港なので,ここを確保できればソビエトの命脈を一つ潰せる。

現有戦力を大事に大事に使う

技術開発状況。とにかくスタッフは有能なので,研究は速い。ただしラインが1本しかないので,慎重な計画を

 どちらにしても,敵はドイツかソビエトである。質のトップと量のトップ(欧州限定)。どちらを敵に回すにしても苦戦は必定だ。では,苦難に満ちた未来を模索するフィンランドには,IC13以外に何があるのか?
 まず特筆すべきは歩兵の数である。合計で10個師団強。低ICの国としては破格の大軍といっていい。それも山岳歩兵1個師団を除きすべて1936年式歩兵なので,質的な不安もない。イタリアのときのように独自の陸軍を構築するのも面白いが,フィンランドには初期労働力が80前後しかない(歩兵1個師団で10消費)ので,これは要するに「今いる歩兵を大事に使え」ということである。そうなると方針は確定する。

 

  • 陸軍ドクトリンの研究は必須。幸い世界トップクラスの陸軍ドクトリン研究機関としてマンネルヘイム(将軍)が用意されているので,研究の完成は早い。
  • 歩兵,重砲,対戦車砲の研究も欠かさない。重砲と対戦車砲は消費労働量も要求ICも小さく,歩兵の能力を向上させられ,1945年まで技術の進歩が続く。それ以外の随伴旅団は発展性に乏しいか,石油を消費するのでNG。
  • 産業関係では農業を重点的に開発する。わずかとはいえ労働力増加速度が増えるのは大きい。逆にIC増加系は%でしか増えないので,元が2桁では誤差程度,研究の先にあるのは量産の加速をもたらす技術なので無意味。

 

 3.は正直疑問が残る政策かもしれない。国家百年の計を練るならば産業基盤の振興は不可欠だし,占領地が増えてICが増大してきたら10%増加はすさまじい効果をあげる。しかし,フィンランドが見るべきは100年先ではなく,まずは3年先の冬戦争であり,その1年後の独ソ戦である。これをなんとかしてから100年後を考えても遅くはない。今必要なのは剣であって,ペンではないのだ。

 研究ラインは1本しかないとはいえ,研究チームのクオリティは高い。研究項目から経済分野を省き,歩兵,火砲,ドクトリンだけに絞り込めば,研究ペースでひどい後れをとることはない。
 同時に国内政策を常備軍側に寄せていく。量産速度は下がるが,そもそも大量に新規部隊を作ることはないので問題ない。代わりに装備アップグレードの速度が上がり,指揮統制値にボーナスが付くので,質を重視するなら極限まで常備軍化を進めたほうがよい。

 ただし,何も新規生産しなくていいというわけではない。火砲の生産は当然として,ある程度歩兵は増やしておきたいし,将来的にアルハンゲリスク方面に(またはキール方向に)攻勢をかけるなら,上陸用舟艇と,補給維持のための商船,護衛艦を生産しておきたい。あまり役に立ってほしくはないバクチ物件だが,準備なしにはバクチも打てない。

 

部隊の数はかなり多い。司令部まであるのが非常に大きい。対空砲旅団や対戦車砲旅団を最初から持っている部隊も,比較的多め ICよりも労働力のほうが厳しいが,それでもまったく増員なしで戦うのは難しい。ひどい話だが,勝った瞬間の労働力は0でいいのだ
連合につくか,枢軸につくか

冬戦争の開幕。これ単体でシナリオにもなっている。いきなり講和して終わるのも賢明な判断といえる

 さて,歩兵が1939年式装備になり,全軍に火砲も行き渡ったころ,冬戦争が勃発した。選択式イベントなので,すぐさまソビエトに頭を下げることもできるが,少しでも戦っておくとドイツとの関係が向上するので,戦ってみることにする。
 しかし実際にソビエトと正面からぶつかると,これが強い強い。質では勝っていても,物量差はいかんともしがたい。というわけで,最初の和平の可能性が発生した段階で,素早く講和する。あまり深手を負ってしまうと,フィンランドの労働力では文字どおり「取り返しのつかない」ダメージになってしまう。
 講和条約でプロヴィンス二つを割譲してIC−1。結構痛い。そのうえ国民不満度が20%を超え,ICに大きなペナルティがかかっている。軍隊を回復させ,国民不満度を相応の水準にまで戻すのに,実に9か月かかった。小国だけに,敗戦のダメージも大きいのだ。

 

屈しないという選択肢はあるが,とりあえず屈しておいたほうが無難。過ちは繰り返さなければいいのだ 冬戦争終結で領土を割譲したところ。フィンランド軍が不思議なラインを描いているのは,そこが最前線だった証拠

 


対ソ戦を始めないドイツを嫌い,連合に加盟して対独決戦。だが瞬殺。ソヴィエト参戦で事態が変わるかと思いきや,ドイツはこの後フィンランド経由でレニングラード,ムルマンスクを攻略。ドイツ躍進の踏み台になっただけでした……

 艱難辛苦を経てフィンランドが1941年の夏を目途に軍隊の再建を急いでいるころ,ドイツは定番のヨーロッパ戦略をとっていた。ルーマニアがユーゴスラビアを併合した以外,ほぼ史実通りといっていい。
 ところが1941年の夏を過ぎても,独ソ戦が始まる気配がない。経験からいうと,こうなったドイツはテコでも独ソ戦を自分から始めない傾向にある。そしてこれまた経験的にいえば,ソビエトに先制されたドイツはまず間違いなく負ける……。
 これは大変よろしくない。というわけで1942年の春,フィンランドを連合国に加盟させてみた。負け組ドイツにこれ以上付き合っている必要はないではないか。
 ……と思ったのだが,裏切ったフィンランドに対するドイツの報復は,素早くそして苛烈だった。なにやらすごい数の上陸用舟艇がバルト海沿岸に押し寄せ,空からは空挺部隊が次々に舞い降りる。ねえねえドイツさん,えらく用意がよくありませんか? って,そういえばドイツさんは対英戦装備をまるまる持ってたんですね。なるほどなるほど。そりゃなんともなりませんわ。

 セーブデータをロードして。

 

独ソ戦の開幕。普通1942年からならドイツの負けは確定なのだが,しっかりと赤軍の攻勢を受け止めるドイツ軍。なかなか頑強

 こうなっては仕方ない。ドイツと心中するしかないだろう。案の定1942年初春にはソビエトがドイツに宣戦布告。物量とはいかなるものかをドイツ軍に教育していく。だが,どうも様子が変だ。ドイツ軍は赤軍の波にこゆるぎもせず,むしろ戦線を素早く押し上げている。
 まあこれはこれでよくある展開だが,1941年ならこのままモスクワまで行けるにしても,1942年ではソビエト軍も質的向上を果たしているし,何よりアメリカからのレンドリースがある。ドイツ軍がモスクワを拝むのは普通不可能なのだ。
 ここがフィンランドにとっての正念場である。いまこそ冬戦争の雪辱戦開始だ。まずはマンネルヘイム率いる重砲完備の6個師団を基幹としてムルマンスクを強襲,確保に成功する。素早く(というほど足は速くないが)軍を南に展開させると,レニングラード正面を確保し,川沿いに防衛ラインを敷く。
 問題は半島の付け根,カレリア地峡のソビエト側である。プロヴィンスの切り方と地形が巧妙に出来ていて,ここでは押したほうが必ず不利な体勢で迎撃される構造になっている。一見すると押しの一手で半島を制圧できそうなのだが,押し合いになればソビエトが勝つのは必然だ。

スキー歩兵,カレリアを駆ける

フィンランド・トラップ。真ん中に飛び出ているソビエト領にこちらから進撃すると,進撃先で2プロヴィンスから攻撃されるが,待ち受ければ3プロヴィンスから迎撃できる。隣のKemは沼地なので進軍が遅いうえ,入ってきても2プロヴィンスから迎撃される

 というわけで,根本的に作戦を見直す。またもや基本は「ハンマーと金床」である。ドイツ軍のハンマーは着実にレニングラードに近づいているのだから,ここでフィンランドが金床になれさえすれば,赤軍はハンマーに潰される運命にある。しかし,赤軍の圧力に負けて金床が崩れれば,ドイツ軍は余分な戦力を北に回さざるをえず,そのうえムルマンスクまで奪回されるだろう。大変に良からぬ事態である。
 どうやって数で劣るフィンランド軍が金床になるか? 答えは簡単,積極的攻勢に出ない,のである。攻勢に出るから不利な地形に誘い込まれるのであって,逆にソビエトに攻勢に出させて,それを叩いている限り,地形はフィンランドに味方する。
 占領地を幾分整理して戦線を張り直し,赤軍を誘い込む。森林かつ冬のフィンランドでは軍隊の移動は遅く,粛正の影響もあって1個師団1部隊ずつ進んでくる(階級の高い将校が粛正されたため,1個師団しか指揮できない階級の低い指揮官ばかりの)ソビエト軍は,バラバラに森林を突破しては火砲の集中砲火に遭い,撤退を繰り返した。

 

トラップで粘る間,ドイツ軍は着実に前進。レニングラードめがけて包囲網が作られようとしている

 フィンランド軍は戦闘に勝っても追撃しない。結果的に,10個師団程度のフィンランド歩兵が,25個師団前後のソビエト軍を一方的に撃退し続ける。ソビエト軍にとってはこの世の地獄が口を開けた――そしてムルマンスクへの突破に固執したソビエト軍が部隊を無駄に消耗させている間に,ドイツ軍はレニングラードを包囲し,やがて半島の南部から赤軍を駆逐した。フィンランドという金床は,為すべきことを為したのである。
 しかし,ここで攻め手を止めると手痛い反撃がまだ有り得る。アメリカのレンドリースは無尽蔵といってもいいのだ。そこで,こんなこともあろうかと用意しておいた上陸用舟艇に精鋭3個師団を乗せ,アルハンゲリスクに強襲上陸をかける。アルハンゲリスクは陸路で攻めると河川越えの要害の地だが,この海からの脅威に対して,もはや防御手段は残っていなかった。

 その後ドイツ軍はレニングラードを陥落させ,モスクワを包囲すると,南方でも大突破を果たし,スターリングラードを陥落させた。ドイツ軍はそのままバクーを支配下に置いて石油の問題をクリアすると,ソビエトがシベリアに移転させた工場もすべて接収,事実上ソビエトは崩壊した。
 モスクワは民兵60個師団を含む国家総動員態勢での防衛が行われたが,1944年7月にはついに陥落。この時点で試みにソビエトのデータをロードしてみると,労働力はなんと0。労働者人口がすべて駆り出された後という,凄惨な終戦を迎えることになった。

 

最終局面。モスクワにうずたかく積み上げられた民兵。さすがにこの数がいると攻略は大変 とはいえ労働力が尽きればあとは消耗するのみ。ついにナチスドイツの悲願が達成される

 

モスクワ陥落時のソビエトの様子。労働力わずか3にもかかわらず,まだまだ彼らは戦争する気満々のようだ。労働力3って,歩兵1個師団が労働力10相当ですよ,同志

 今回の最大の勝因は何かと聞かれれば,ドイツ軍が強かったとしか言いようはない。1942年ソビエト側からの開戦で,独ソ戦がドイツの勝利に終わったのは極めて珍しいケースといっていい。
 願わくは,そのレアケース発生の原因の一つが,フィンランド軍の活躍であったらいいなと思いつつ,それはそうとムルマンスクとアルハンゲリスクを陥落させたのがフィンランド軍だというのは,第二次世界大戦史的に見れば,十分な価値があったのではないだろうか。
 ともあれ,フィンランドは見かけの数値以上に戦える国である。「戦争なんて結局は国力がすべてでしょ。IC高い国がまず間違いなく勝つじゃない?」とドライにストラテジーするのも楽しいが,この国には独特のウェットな楽しさがあるように思える。このウェット感は,ほかの国はもちろん,本作以外のゲームでも味わい難いという点において,特筆すべき国家ではないだろうか。

 

ルーマニアに併合されたユーゴの跡地に建国。ドイツの手下となっているクロアチア
ガザにイタリア軍が強襲上陸! これぞ(中世の)クルセイダー作戦 トリポリが陥落してアフリカ戦線は終結。って,なぜカナダが……
■■徳岡正肇(アトリエサード)■■
フィンランドにはいくばくかの思い入れがあるらしい,ゲームライター。思い入れの源が,叙事詩「カレウァラ」なのか音楽家シベリウスなのか,はたまた模型雑誌「モデルグラフィックス」の往年の特集記事なのかは,怖いのでまだ聞いていない。というか,この人の芸風をより楽しむためには,謎のままのほうが良さそうである。
タイトル ハーツ オブ アイアンII 完全日本語版
開発元 Paradox Interactive 発売元 サイバーフロント
発売日 2005/12/02 価格 8925円(税込)
 
動作環境 OS:Windows 98/Me/2000/XP(+DirectX 9.0以上),CPU:Pentium III/450MHz以上[Pentium III/800MHz以上推奨],メインメモリ:128MB以上[512MB以上推奨],グラフィックスメモリ:4MB以上,HDD空き容量:900MB以上

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