特集 : World of Warcraftスターターガイド

この冬はWoWっと過ごしたい!「World of Warcraft」スターターガイド


Text by 星原昭典 

インタフェース

 ここでは,WoWのユーザーインタフェースについて紹介する。初心者はまず最初に頭に叩き込むべき情報であり,MMORPGにある程度慣れた人なら,ユーザーインタフェースを見ただけで,そのゲームのシステム周りがある程度は予測がつくだろう。
 またWoWならではの,最初に押さえておきたい知識についても,いくつか掲載してみた。食べ物や飲み物,死んだらどうなる? ログアウトするときはどこですべきか? パーティプレイで獲得したアイテムは誰のもの? そういった情報をここで学んでほしい。

 

インタフェース

(1)Character Portrait

自分のキャラクターの肖像と名前,レベル,Healthなどが表示される

 

(2)Chat/Combat Logs

発言や戦闘の経過などがここに表示される。デフォルトではGeneralとCombat Logの二つのタブが用意されており,クリックすることで切り替えられる。カスタマイズも可能

 

(3)Experience Bar

経験値バー。クエストをクリアしたり,敵を倒したりすることで経験値が溜まっていく。決められた値に達するとキャラクターはレベルアップする

 

(4)Action Bar

スペルブックやバッグの中から,スキルやスペル,アイテムなどをここにドラッグ&ドロップすれば,簡単にアクセスできるようになる。各スロットはフルキー側の数字キーに対応しており,それを押すことで素早くスキルやアイテムを使用できる

 

(5)Interface Panel

さまざまな機能にアクセスするためのボタンが揃っている

 

(A)Character Info

キャラクター情報。キャラクターの能力値,現在の装備品のほか,スキル値などを確認できる。アイテムを装備する場合はこのウィンドウを使う

 

(B)Spellbook & Abilities

使用可能なスペルやアビリティ,スキルのアイコンが収まっている。これらをAction Barに持っていくことで,簡単に使用できるようになる

 

(C)Quest Log

クエストログ。受けたクエストはこのログに追加されていき,クエストの進行状況もここで確認できる。クエストタイトルの表示色によって適正レベルが分かる

 

  • :今のキャラクターレベルよりもレベルが低くて簡単に遂行できるクエスト
  • :適正なレベルのクエスト
  • オレンジ:現在のキャラクターレベルで遂行するには難しいクエスト

 

(D)Social

Friends List(フレンドリスト)やIgnore List(無視リスト)など,ソーシャルな機能にアクセスできる

 

(E)Looking For Group / Looking For More

一緒に冒険する仲間を探すための機能。自分が行きたい場所ややりたいクエストを登録して,誘われるのを待ったり,そういった情報を使って自分から仲間を集めてグループを作ったりできる

 

(F)Main Menu

ビデオやサウンド,インタフェースなどに関するさまざまな設定変更ができる。ログアウトする場合は,ここから行う

 

(G)Help Request

膨大な量のヘルプ用の文章にアクセスできる。それを利用しても問題が解決しない場合に,運営側のスタッフに対してメッセージを送るのもここ

 

 

(6)Latency Bar

通信状態を確認できる。ここの色が緑の場合,通信状態は良好である。黄色い場合は若干の遅延が発生している。そして赤い場合は,通信状態がよくないというわけ

 

(7)Bag Slot & Backpack

キャラクターは初めから16スロットのバックパックを持っている。のちに二つめ,三つめのバッグを入手したときには,このスロットに入れていく

 

(8)Mini Map

キャラクターの周囲の地図情報が表示される。ある程度の拡大/縮小も可能。左上のWorld Mapボタンを押すと,画面全体により広域なマップが表示される

 

冒険のための基礎知識

食べ物と飲み物

 WoWではHealthやManaは,戦闘状態でなければ比較的早く回復する。この回復をさらに早めてくれるのが,飲み物や食べ物だ。食べ物はHealthの,飲み物はManaの回復レートを上昇させる。食べ物と飲み物は同時に摂取可能だ。
 戦闘をしていないときにBackpackにある食べ物や飲み物を右クリックすると,キャラクターはその場に座って,それを摂取し始める。摂取しているしばらくの間(20秒程度)は,ぐんぐん回復する。途中で立ち上がってしまうと,その回復レート上昇効果は消えるので注意。

 

死んでしまった場合

 モンスターに倒されるなどして死んでしまった場合,キャラクターは幽霊状態で最寄りの墓場に現れる。この状態で自分の死体の位置まで走って戻れば,その場所で簡単に復活できる。死ぬことで被るペナルティは,装備品の耐久度が少し減るだけだ。敵勢力のプレイヤーキャラクターに殺された(PKされた)場合は,そのペナルティすらない。
 死体の場所まで戻って復活するのがいやな場合,墓場にいる精霊(Spirit Healer)に話しかけることで,すぐに復活可能。ただしその場合は死体の場所まで戻って復活するよりも,装備アイテムの耐久度減少の度合いが大きい。

 

装備アイテムの耐久度と修理

 戦闘や死亡を繰り返していると,装備アイテムの耐久度が減少する。耐久度(Durability)は「 ○○/△△ 」の形式で表され,使用や死亡で減少するのは○○のほうのみだ。△△の側は何があっても減少しない。○○の数値は修理することで完全に回復する。また○○の値が0になった場合,性能が発揮されなくなるが,壊れてしまうことはない。装備アイテムを修理するには,武器や鎧など鍛冶製品を扱うNPC商人のところに行って,Repair(修理)してもらえばよい。もちろん修理には料金がかかる。

 

Rest State(休息状態)

 町や村にある宿屋に入ると,画面左上のCharacter Portraitのレベル表示の部分が「zzz」という表記のあるアイコンに切り替わる。これはキャラクターがリラックスしていることを表しており,この状態でいる間はずっとRest Stateが高まっていく。これは「未来に得られる経験値ボーナス」といったようなものだ。現在キャラクターがどれくらい「Rested」(休息を得ている)かは,Experience Barで確認できる。
 休息中は経験値自体が増えることはないが,Rest状態を示すマーカーが右へ右へと,さらには次のレベルへと移動していく。キャラクターがRestedな場合(経験値バーよりマーカーが右にある場合),モンスターとの戦闘から得られる経験値は2倍になる。戦闘によって経験値が溜まっていって,経験値の総量がマーカーの位置に到達してしまうとキャラクターはRestedではなくなり,もう経験値ボーナスも得られなくなる。
 このボーナスはモンスターから得られる経験値のみに適用され,クエストから得られる経験値には影響を与えないし,クエストの経験値がボーナスを食いつぶすこともない。Restedなキャラクターの経験値バーは青,ノーマル状態のキャラクターの経験値バーは紫で表示される。重要なのは,Rest Stateがログアウト中にも溜まっていくということだ。つまり宿屋などで「zzz」アイコンがある状態でログアウトすれば,「未来の経験値ボーナス」がどんどん溜まっていくが,そうではないフィールドなどでログアウトすると,ほとんど溜まらない(ちょっとは溜まる)。なのでログアウトは,必ず宿屋か主要都市(主要都市の中は全域が宿屋と同じ扱い)で行いたい。

 

Hearthstone(ハースストーン)

 すべてのキャラクターが初めから持っているHearthstoneは,宿屋までテレポートするための特別なアイテム。冒険を終了したいときには,これを右クリックすれば,10秒の詠唱の後に,事前に登録しておいた宿屋まで一瞬でテレポートできる。登録はその宿屋の主人に話しかけて,該当の選択肢を選ぶことで行える。再使用までに必要な時間は60分。Restのボーナスを得るためにも,宿屋で冒険を終えよう。

 

「Need」と「Greed」

 グループを組んでいるときに,敵が良いマジックアイテムをドロップすると,メンバー全員の画面に戦利品ロール(サイコロ勝負)用の小さなウィンドウが表示される。この場合,選択肢が三つある。「サイコロマーク」を押して「Need」するか,「お金マーク」を押して「Greed」するか,「バツマーク」を押して「Pass」するかだ。
 「Need」は,そのアイテムを自分のキャラクターが装備品として本当に「必要」としている場合に押す。「Greed」は,そのアイテムが本当に必要なわけではないが,もしNeedな人がいないのであれば,売却などのために欲しい場合に押す。ロールは,Needな人間がいた場合には,Needな人のみで行われる。Needが一人だった場合はその人のところにアイテムが渡る。Needがいなかった場合,Greedを押した人達の間でロールが行われ,その勝者がアイテムを手にする。

 

「Binds when equipped」と「Binds when picked up」

 WoWのほぼすべてのマジックアイテム(装備品)は,「Soulbound」(自分自身に結びついた状態)にしなければ装備できない。また,Soulboundとなったアイテムは,ほかのプレイヤーキャラクターに手渡せない。
 Soulboundしないと使えない装備品アイテムには,「Binds when equipped」と「Binds when picked up」の2種類がある。「Binds when equipped」のアイテムは,装備する瞬間に自分に対してバインドされる。それ以前であれば,ほかのプレイヤーにあげたり,取り引きしたりも可能だ。
 「Binds when picked up」のアイテムは,入手した瞬間にそのキャラクターに対してバインドされる。クエストの報酬アイテムはほとんどこれだ。また,ダンジョンのボスなどが落とす強力なアイテムも,大抵これである。間違えて入手してしまっても,あとから誰かに渡すといったことはできないので,戦利品ロールのときは注意したい。

 

武器のスキルを覚えるには?

 WoWでは,クラスごとに使用可能な武器の種類が決まっているが,ゲームを始めたばかりの状態では,その中でもさらに数種類程度の武器しか使用できない。使える武器の種類を増やすには,主要都市(Capital City)にいるWeaponmasterからトレーニングを受けねばならない。
 すべての主要都市にWeaponmasterはいるが,どのスキルを習うことができるかは都市によって異なる。各都市のWeaponmasterの位置は,ガードに聞けば教えてくれる。
 スキル獲得に必要な費用は1種類あたり10シルバーだが,この値段はゲームを始めたばかりのキャラクターにとっては結構高い。序盤で無理して覚えずに,あとからゆっくりトレーニングするという手もある。

 

タイトル World of Warcraft
開発元 Blizzard Entertainment 発売元 Vivendi Games
発売日 2004/11/23 価格 49.99ドル
 
動作環境 OS:Windows 2000/XP(+DirectX 9.0c以上),CPU:Pentium III/800MHz以上,メインメモリ:512MB以上,グラフィックスチップ:GeForce 2以上[GeForce FX 5700以上推奨],グラフィックスメモリ:32MB以上[64MB以上推奨]

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