〜対「Medal of Honor」系ソフトが狼煙(のろし)を上げる!〜
「Medal of Honor」「Call of Duty」,そして「Men of Valor」と,ドラマチックに演出されたミリタリー系のタクティカルアクションゲームは,2004年のゲームシーンを彩った。2005年は,新旧織り交ぜたさまざまな作品が登場する予定で,相変わらずの激戦区となりそうな予感がする。
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開発元:Digital Illusions C.E.
発売元(欧) / リリース時期:Electronic Arts / 2005年第2四半期
発売元(日本) / リリース時期:エレクトロニック・アーツ / 2005年春
ハイテク機器が増えるだけに,対戦車兵やメディックといったタイプの歩兵が強化されており,各チームには司令官役のリーダーが必要となる。司令官は,サテライトを駆使して敵の動きを観察しつつ,迅速に仲間のプレイヤーを誘導しなければならないのだ。マルチプレイに100人以上が参加可能ということも話題になったが,最大参加人数64人で最終的な調節が行われているようだ。
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開発元:Gearbox Software
発売元(米) / リリース時期:Ubisoft / 3月
発売元(日本):未定
ゲームは戦況を確認しながら一歩一歩慎重に進めていくといった感じで,プレイヤーの戦略眼が試されることになりそう。かなりの人数に指令しなければならないが,その分コマンド系統は簡単になっており,ダイナミックにゲームを進められる。激しい戦闘に萎縮する兵士も出てくるなど,味方の兵士の特性も理解してプレイしなければならない。Xboxを念頭に置いて開発されているだけあり,かなり低スペックのPCでも十分に楽しめそうだ。
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開発元:Raven Software
発売元(米) / リリース時期:LucasArts Entertainment / 3月
発売元(日本) / リリース時期:エレクトロニック・アーツ / 2月17日
「Halo」のゲームシステムやアクションをヒントにしているため非常に遊びやすくなっており,それでいてチームリーダーとして隊員に指示を出していく面白さも味わえる。16人までの対戦モードが楽しそうだが,シングルプレイヤーモードも満喫できるように,AIやオーディオ面での大幅なチューンナップが行われているようだ。
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開発元:Irrational Games
発売元(米) / リリース時期:Vivendi Universal Games / 2005年春
発売元(日本):未定
コマンドは,「Tom Clancy's Rainbow Six 3」のようなダイアルシステムで行われ,右クリックすることで数種類の命令を下すことができる。グラフィックスにはUnreal系統の「Tribes:Vengeance」のエンジンを利用しており,物理エンジンはHavokを採用している。とにかくマップ上にはオブジェクトが多く,ゴミから建築資材,各種商品に至るまで街の雰囲気をうまく表現している。
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Tom Clancy's Splinter Cell:
Chaos Theory
開発元:Ubisoft Montreal
発売元(米) / リリース時期:Ubisoft / 3月
発売元(日本):未定
マルチプレイヤーモードでは16人までがプレイできるほか,二人で協力しながらゲームを進めていくCo-opモードも用意されている。グラフィックスは魅力的で,ノーマルマッピングに対応させたキャラクターモデルや水面のテクスチャが緻密だ。
トム・クランシーシリーズのファンにとっては,「Tom Clancy's Ghost Recon 2」や「Tom Clancy's Rainbow Six:Lockdown」など,目の離せそうにない一年となりそうだ。
まだ情報は入ってきていないが,シリーズ5作めとなる「Tom Clancy's Rainbow Six:Lockdown」は,5月のE3で発表されそうな気配。残念ながら「Operation Flashpoint 2」は2006年の発売が発表されたが,一時代を築き上げている「Medal of Honor」や「Call of Duty」も,いつまでも黙って見ているわけではないだろう。「Joint Operation:Escalation」を出したばかりのNova Logic社の動向も気になるところだ。
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