ファン待望のタクティカルシューター,「Tom Clancy's Ghost Recon: Advanced Warfighter 2」(以下,GRAW2)のマルチプレイデモを4Gamerに掲載した。本デモは,現在のところ限定されたサイトからのみダウンロード可能であり,アジア地域は4Gamerが担当している。
2006年に発売された「Tom Clancy's Ghost Recon: Advanced Warfighter」(以下,GRAW)は,これまでのシリーズの特色だったリアル系から方向を転換し,シンプルな操作と高度なグラフィックス,そして派手なアクションによってヒットを飛ばした。パブリッシャのUbisoft Entertainmentはただちに続編の開発を発表し,Xbox 360版はすでに2007年3月に発売されて,プレイヤーからの高い評価を獲得している(日本語版は6月14日予定)。もっとも,前作同様コンシューマ機版とPC版ではデベロッパが異なり,そのためゲーム性も違ってくるというちょっと珍しいことをしているため,PCゲーマーとしては期待と不安が交錯するところ。PC版のデベロッパはGRAWも制作したスウェーデンのGRINが担当している。
Ubisoftによれば,GRAWがストーリーを中心としてゲームが進み,必要な情報はそのつど与えられるのに対し,GRAW2ではブリーフィング画面が復活,さらには部下の選択も可能になるなど,シリーズ初期の雰囲気にやや戻ったものになるとのこと。残念ながら,今回のマルチプレイデモではそのあたりの確認はできないが,前作同様Diesel Engine 6.0で描き出されるハイレベルな画面と,AGEIA TechnologiesのPhysX APIに対応した(PhysXカードは必須ではない)目もくらむ銃撃戦を楽しんでほしい。
インストール時は,ほんのちょっとドキドキするかもしれない。ダウンロードしたファイルをダブルクリックして適当なフォルダ内に解凍。できたファイルの中から“Setup.exe”をダブルクリックするというおなじみなものだが,解凍時の表示がフランス語なのだ。まあ,Installerがインストール,Annulerがキャンセルだと分かれば,大丈夫かと。
製品版のマルチプレイには,Co-opやキャプチャ・ザ・フラッグ,デスマッチといったさまざまなモードが用意されているが,このデモ版ではそのうち“Recon versus Assault”と“Team Deathmatch”の2種類が選べる。どちらのモードでも舞台となるのは,アメリカとメキシコの国境近くに位置する架空の村。Team Deathmatchの内容は言わずもがなだが,新たに導入されたRecon vs. Assaultは,攻撃側のGhostチームと,守備側のゲリラチームに分かれ,村内3か所に置かれた対空車両ADATSをめぐって戦うものだ。制限時間内にADATSを破壊すればGhostチームの勝利,守りきればゲリラチームの勝ちだ。
村は広くて起伏に富んでおり,動きはややもっさり,しかもヘッドショット一発であの世行きというシビアさは健在なので,ライト/カジュアル系のFPSを好む人にはちょっと骨かもしれない。いずれにしろ,FPSプレイヤーにはぜひプレイしてほしい一本なのは間違いないだろう。
※アクセスが集中した場合,「つながりにくい」「ダウンロード速度が遅い」といった症状が出るかもしれません。そのときは時間をおいてアクセスしてください。
■2007.7.6 シングルプレイデモを追加
イーフロンティアから日本語マニュアル付きで7月27日に発売される予定のFPS,「Tom Clancy's Ghost Recon: Advanced Warfighter 2」のデモ版を掲載した。6月8日に掲載したマルチプレイデモに続き,今回はシングルプレイデモだ。
このデモ版では,「Search and Destroy」と名付けられたキャンペーンをプレイできる。主人公は前作「Ghost Recon Advanced Warfighter」同様,アメリカ陸軍特殊部隊“ゴースト”チームのスコット・ミッチェル大尉で,ゲームの舞台も引き続きメキシコ。スタートは,前作終了直後となっている。
前作と異なる点は,ゲームのスタート前にプランニング・フェーズがあることと,連れて行く3人の部下を選択できるところ。もっとも,プランニングといっても重要拠点の位置や地形を覚える程度で,細かい作戦をあらかじめ立てられるわけではない。またこのデモ版では,あらかじめ決まっている3人の部下のうち,2人を入れ替えられる(予備隊員が2名ということだ)。それぞれの隊員には得意分野があり,作戦に応じて選ぶことになるが,このへんはシリーズ従来作の雰囲気に近い。
戦闘に入ると,前作から採用されたユーザーインタフェース“Cross-com”が活躍する。いつものように,移動や攻撃などを部下に命じつつ戦闘を進めていくのだが,マウスだけでほとんどの命令が下せて便利だ。まあ,慣れるのにはちょっと時間がかかるかもしれないが。あ,また押し間違えた!
ヘッドショット一発でゲームオーバーというシビアなゲーム性と,ゆっくりとした移動速度,そして選択に迷うくらい豊富な銃火器は健在で,タクティカルシューターのファンならプレイせずにはいられないだろう。ご存じのように本作は,AGEIA Technologiesの物理演算チップ「PhysX PPU」によるハードウェアアクセラレーションに対応しており,アクセラレータカードがインストールされていれば,銃撃で板塀がだんだん壊れていく表現など,一部の描画が派手になる。お持ちの方はちょっと試してみよう。
ちなみに,アメリカでは6月28日に発売されているはずだったが,なんというか順調に遅れ,現在は7月半ばに発売される雰囲気だ。現在のところ,日本語マニュアル版のスケジュールがどうなるのかについてのアナウンスはないが,ちょっと難しいかも。
というわけで,製品版が発売されるまでの間,ぜひこのデモ版を楽しんでほしい。ちょっとファイルサイズは大きめだが,その分,遊び甲斐も十分だ。(松本隆一)
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