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AMD,Zenアーキテクチャ採用の組み込み向けプロセッサ「Ryzen Embedded V1000」と「EPYC Embedded 3000」を発表
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印刷2018/02/22 18:52

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AMD,Zenアーキテクチャ採用の組み込み向けプロセッサ「Ryzen Embedded V1000」と「EPYC Embedded 3000」を発表

Ryzen
 北米時間2018年2月21日,AMDは,Zenマイクロアーキテクチャベースの新しい組み込み向けプロセッサシリーズとして,「Ryzen Embedded V1000」と「EPYC Embedded 3000」を発表した。
 Ryzen Embedded V1000は,2〜4基のCPUコアとVega世代のGPUコアやEthernetコントローラ,サウスブリッジ機能を統合したSoCで,カジノ向けゲーム機器や医療機器,産業用端末を主な用途としている。一方,EPYC Embedded 3000は,4〜16基のCPUコアと最大64レーンのPCI Express Gen.3インタフェース機能,10Gbit Ethernetコントローラなどを統合したSoCで,サーバーやデータセンターで使われるようなネットワーク機器やストレージシステムなどをターゲットにしているとのことだ。
 用途を見て分かるとおり,ゲーマーが搭載機器を購入するような製品ではないが,それぞれの概要を簡単に紹介しよう。


Ryzen Embedded V1000


 「AMD V-series」とも呼ばれるRyzen Embedded V1000シリーズは,デスクトップPC向けAPUである「Ryzen Desktop Processor with Radeon Vega Graphics」をベースにしたようなSoCで,前世代の組み込み向けAPUである「Embedded R-Series」と比較して,CPUの性能は最大2倍,GPUの性能は最大3倍に向上したのがポイントであるという。
 最大4枚の4K解像度ディスプレイへの表示や,10Gbit Ethernetを最大2系統まで対応可能など,周辺機能部分の強化も行われている。

Ryzen Embedded V1000シリーズの主な特徴
Ryzen

 Ryzen Embedded V1000シリーズのラインナップは,以下の4製品だ。4コア8スレッド対応で,GPUコアの演算ユニットである「Compute Unit」数が11基の最上位モデル「Ryzen Embedded V1807B」は,デスクトップPC向けの「Ryzen 5 2400G」に相当するスペックと言ったところか。

  • Ryzen Embedded V1807B:4コア8スレッド対応,定格クロック3.35GHz,ブースト最大クロック3.8GHz,DDR4-3200対応,Compute Unit数 11基,TDP 35〜54W
  • Ryzen Embedded V1756B:4コア8スレッド対応,定格クロック3.25GHz,ブースト最大クロック3.6GHz,DDR4-3200対応,Compute Unit数 8基,TDP 35〜54W
  • Ryzen Embedded V1605B:4コア8スレッド対応,定格クロック2GHz,ブースト最大クロック3.6GHz,DDR4-2400対応,Compute Unit数 8基,TDP 12〜25W
  • Ryzen Embedded V1202B:2コア4スレッド対応,定格クロック2.3GHz,ブースト最大クロック3.2GHz,DDR4-2400対応,Compute Unit数 3基,TDP 12〜25W

Ryzen Embedded V1000シリーズのラインナップと主なスペック
Ryzen

 AMDでは,競合となるIntel製CPUとの性能比較も公表している。それによると,デフォルトのTDPが15Wの「Ryzen Embedded V1202B」は,同じくTDP 15Wの「Core i3-7100U」と比べて,マルチスレッド性能で最大46%上回るという。
 また,「3DMark 11」によるGPU性能比較では,Ryzen Embedded V1807Bが「Core i7-7700HQ」比で最大3倍の性能を発揮したとのことだ。

AMDが公表したRyzen Embedded V1000シリーズとIntel製CPUの性能比較グラフ
Ryzen

 Ryzen Embedded V1000シリーズは,すでにカジノ向けゲーム機器での採用も獲得しているという。近い将来,海外のカジノにある複数枚の大画面ディスプレイを組み合わせたスロットマシンやルーレットマシンの内部で,実はこれらのSoCが使われていた,ということもありそうだ。


EPYC Embedded 3000


 EPYCブランド初の組み込み向けプロセッサであるEPYC Embedded 3000シリーズは,16コア32スレッド対応の最上位モデル「EPYC Embedded 3451」から,4コア4スレッド対応の最下位モデル「EPYC Embedded 3101」まで,8製品がラインナップされている。
 なお,10Gbit EthernetコントローラやSerial ATAコントローラを統合してはいるものの,GPU機能は備えていない。

  • EPYC Embedded 3451:16コア32スレッド対応,定格クロック2.15GHz,ブースト最大クロック3GHz,DDR4-2666×4チャネル対応,PCI Express Gen.3レーン数 64レーン,TDP 100W
  • EPYC Embedded 3401:16コア16スレッド対応,定格クロック1.85GHz,ブースト最大クロック3GHz,DDR4-2666×4チャネル対応,PCI Express Gen.3レーン数 64レーン,TDP 85W
  • EPYC Embedded 3351:12コア24スレッド対応,定格クロック1.9GHz,ブースト最大クロック3GHz,DDR4-2666×4チャネル対応,PCI Express Gen.3レーン数 64レーン,TDP 80W
  • EPYC Embedded 3301:12コア12スレッド対応,定格クロック2GHz,ブースト最大クロック3GHz,DDR4-2666×4チャネル対応,PCI Express Gen.3レーン数 64レーン,TDP 65W
  • EPYC Embedded 3251:8コア16スレッド対応,定格クロック2.5GHz,ブースト最大クロック3.1GHz,DDR4-2666×2チャネル対応,PCI Express Gen.3レーン数 32レーン,TDP 50W
  • EPYC Embedded 3201:8コア8スレッド対応,定格クロック1.5GHz,ブースト最大クロック3.1GHz,DDR4-2133×2チャネル対応,PCI Express Gen.3レーン数 32レーン,TDP 30W
  • EPYC Embedded 3151:4コア8スレッド対応,定格クロック2.7GHz,ブースト最大クロック2.9GHz,DDR4-2666×2チャネル対応,PCI Express Gen.3レーン数 32レーン,TDP 45W
  • EPYC Embedded 3101:4コア4スレッド対応,定格クロック2.1GHz,ブースト最大クロック2.9GHz,DDR4-2666×2チャネル対応,PCI Express Gen.3レーン数 32レーン,TDP 35W

EPYC Embedded 3000シリーズのラインナップと主なスペック
Ryzen

 AMDがEPYC Embedded 3000シリーズの競合に位置付けているのは,Intelの組み込み向けCPUであるXeon D-1500シリーズだ。たとえばEPYC Embedded 3451は,「Xeon D-1587」と比較して,処理性能で最大50%,価格対性能比では2.7倍に達していると,AMDは主張している。

AMDが公表したEPYC Embedded 3000シリーズとXeon D-1500シリーズの性能および価格対性能比を比較したグラフ
Ryzen

AMDのRyzen Embedded V1000製品情報ページ

AMDのEPYC Embedded 3000製品情報ページ



#### 以下,リリースより ####

AMD、「EPYC Embedded」および「Ryzen Embedded」プロセッサーを発表
─ 「EPYC Embedded」プロセッサーは1ドルあたり最大2.7倍の性能(注1)、
「Ryzen Embedded」プロセッサーは最大3倍のGPU性能(注2)を発揮 ─

AMD(米国本社:米カルフォルニア州サンタクララ、社長兼CEO:リサ・スー)は本日、高性能の組み込み型プロセッサー「AMD EPYC Embedded 3000」と「AMD Ryzen Embedded V1000」を発表しました。「AMD EPYC Embedded 3000」はネットワーキング、ストレージ、およびエッジ・コンピューティング・デバイスを含むさまざまな新しい市場で「Zen」の性能を提供します。また「AMD Ryzen Embedded V1000」は医療画像、産業システム、デジタルゲーミング、およびシンクライアントをターゲットとした製品です。これらの新しい「AMD Embedded」プロセッサーは、優れた性能、統合性、およびオンチップのセキュリティーを実現します。

下記をはじめとしたお客様が「AMD EPYC Embedded 3000」および「AMD Ryzen Embedded V1000」をベースにした製品を発表しています。
  • 「Ryzen Embedded V1000」をベースとした、Esaote社の「MyLab9 eXP」超音波診断システムは、一般的な医療画像、女性医療、および心血管系疾患診断をターゲットとした製品であり、第3四半期の提供開始を目指しています。
  • 「Ryzen Embedded V1000」をベースとしたQuixant社の「QX-70 4K Ultra HD」カジノ・ゲーミング・プラットフォームは、本日より販売を開始しています。
  • 「Ryzen Embedded V1000」をベースとしたAdvantech社のソリューションとして、一体型カジノ・ゲーミング・プラットフォーム、マルチメディア・ゲーミング・エンジン、医療、自動化、ゲーミング向けの高性能Com-Eモジュール、およびmini-ITX組み込み型マザーボードを含む4つの製品が発表されました。

さらに16社を超える主要なエコシステム・パートナーより、「AMD EPYC Embedded 3000」と「AMD Ryzen Embedded V1000」テクノロジーを活用した基板やソフトウェアを提供しています。
  • 新しい「IBASE MI988 Mini-ITX」マザーボード、「SI-324 4x HDMI 2.0」デジタル・サイネージ・プレイヤー、および幅広い組み込み型アプリケーションにデータセンター・クラスの信頼性、高度な統合、優れた性能を提供する「FWA8800」1Uラックマウント・ネットワーク・アプライアンス
  • Mentor Graphics社による「Mentor Embedded Linux」および「Codesourcery」ソフトウェアツールは、向上した性能と、組み込み型エコシステムを拡大する機能をデベロッパー向けに提供

本日の発表は下記より証明されています。
「AMD EPYC Embedded 3000」プロセッサー・ポートフォリオ
  • 競合製品と比較して1ドルあたり最大2.7倍の性能(注1)
  • 競合製品と比較して最大2倍の接続性(注3)
  • エンタープライズ・グレードの信頼性、可用性、およびサービス性(RAS)を実現する機能

「AMD Ryzen Embedded V1000」 プロセッサー・ポートフォリオ
  • 前世代と比較して最大2倍の性能向上(注4)
  • 競合製品と比較して最大3倍のGPU性能向上(注2)
  • 競合製品を最大46%上回るマルチスレッド性能(注5)
  • 基盤設計を最適化し、競合製品と比較して26%小型化したフットプリントを実現(注6)

トップ・オブ・ラック・スイッチからシンクライアントに至るまで、エンタープライズのお客様が製品を設計する際の最優先事項として、セキュリティが挙げられます。「AMD EPYC Embedded」および「AMD Ryzen Embedded」プロセッサーはオンチップのセキュア・プロセッサーによりハードウェアレベルでデータを保護します。また、それを補完するために、ハードウェア・バリデーテッド・ブート機能により、信頼できるソフトウェアでシステムが起動していることを保証します。加えて、アプリケーション・レベルでの変更を必要としない「Secure Memory Encryption」(SME) が不正な物理メモリーアクセスを阻止し、さらにそれを強化するために「Secure Encrypted Virtualization」(SEV)が仮想マシン(VM)メモリーを暗号化します。

「AMD EPYC Embedded 3000」製品概要
  • 4コアから16コアまでの高度な拡張性を備えたプロセッサー・ファミリーが、シングルスレッドとマルチスレッドの両方に対応
  • 30Wから100Wまでの熱設計電力(TDP)に対応
  • 最大64 PCIeレーン、および10 GbE、8チャンネルの大規模なI/Oを統合
  • 最大4系統までの独立したメモリーチャンネルを備えた、最大32MBの共有L3キャッシュ
  • 優れたエンタープライズ・グレードのRASにより、データ検出、補正、復旧、およびコンテインメントに対応し、最も厳しいエンタープライズの環境下においても、システムの継続的な稼働を保証
  • 暗号コプロセシングを実現するオンチップ・セキュア・プロセッサー、不正な物理メモリーアクセスを防ぐSME、およびアプリケーション・コードを中断することなく、あらゆる管理者の攻撃から保護するVMメモリー暗号化
  • 10年間にわたる製品提供により、長期のライフサイクルにわたるサポートを実現

「AMD Ryzen Embedded V1000」の製品概要
  • 高性能の「Zen」CPUと「Vega」GPUをひとつのダイに組み合わせた、「Accelerated Processing Unit」(APU)が、最大4つのCPUコア/8スレッドと11のGPUコンピュート・ユニットを備え、最大3.6 TFLOPSのスループットを実現(注7)
  • 「Zen」と「Vega」アーキテクチャーの性能を組み合わせた「Ryzen Embedded V1000」ファミリーは、前世代と比較して最大200%の性能向上を実現(注5)。
  • 12Wから54WまでのTDPに対応し、ハイパフォーマンス機器向けの拡張性と、電力消費に配慮が必要なアプリケーション向けの消費電力削減を実現
  • 最大16 PCIeレーン、デュアル10 GbE、最大4系統のUSB 3.1/USB-Cに加え、追加のUSB、SATA、およびNVMeに対応したな幅広いI/Oの選択肢を提供
  • 小型パッケージながら優れた解像度を実現し、4台までの独立した4Kディスプレイに出力可能。また、次世代の解像度を求めるアプリケーションには、H.265デコードとエンコード、およびVP9デコードを含めた、5Kグラフィックスをサポート(注8)
  • 最大3200 MT/sの性能を持つ、デュアルチャンネルの64ビットDDR4
  • 暗号コプロセシングを実現するオンチップ・セキュア・プロセッサー、不正な物理メモリーアクセスを防ぐSME、およびアプリケーション・コードを中断することなく、あらゆる管理者の攻撃から保護するVMメモリー暗号化
  • 10年間にわたる製品提供により、長期のライフサイクルにわたるサポートを実現

参考情報(英語):
  • 新製品に関する動画
  • 顧客導入事例に関する動画
  • 「AMD EPYC Embedded 3000」に関するブログ
  • 「AMD Ryzen Embedded V1000」に関するブログ
  • 「AMD Embedded」に関する製品紹介
  • 本ニュースリリースは米国時間2018年2月21日に発表されたニュースリリースの抄訳版です。全文はこちら(英語)をご覧ください
  • 関連タイトル:

    Ryzen

  • 関連タイトル:

    EPYC

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