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[CES 2018]AMDが「2018年の新製品」を予告。第2世代RyzenやRyzen Mobile,ノートPC向けVegaなどが登場予定
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印刷2018/01/08 14:00

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[CES 2018]AMDが「2018年の新製品」を予告。第2世代RyzenやRyzen Mobile,ノートPC向けVegaなどが登場予定

Dr.Lisa Su(President and CEO, AMD)
Ryzen
 北米時間2018年1月7日,AMDは,CES 2018開幕直前のタイミングで,2018年に同社がリリースする主要な製品の概要とロードマップを発表した。
 「仕様の詳細は,正式発表時にあらためて開示する」(AMD)とのことで,今回はあくまでも予告編である。最近のAMD名物「概要を発表した後で競合の動向を見極め,そこから詳細な仕様や価格,リリース時期を確定させる」という“二段階発表”戦略は,今年も健在ということなのだろう。

※イベントに参加した報道関係者は全員が時限設定付き守秘義務契約を結んでいたが,にもかかわらず,当該イベントにおける写真撮影は一切が禁止で,記事に利用できる素材はAMD公式のもののみという制約が入った。そのため,今回の発表会に関する写真は基本的に世界中の全メディアで共通となっているはずなので,その点はお断りしておきたい。


AMDの2018年は「4つの新製品」が登場


 イベントに登壇したAMDの社長兼CEOであるLisa Su(リサ・スー)博士は,2017年におけるAMDの業績をまず振り返った。氏はまず,Ryzenの大成功とVegaの大健闘を讃え,とくにRyzenについては,「競合のプロセッサ戦略にも影響を与え,市場をよりよき方向に導いた」と自賛している。
 また,その派生品であるデータセンターおよびサーバー向けプロセッサのEPYCが,それまでAMDが手薄だった市場領域へ返り咲くきっかけとなったことで,業界におけるAMDの立ち位置の復権にもつながったと評価した。

AMDは2017年に大きく飛躍したとSu氏
Ryzen

 Su氏は,この勢いを加速させて2018年に挑むと宣言し,大枠で「4つの製品」を発表した。具体的には以下のとおりだ。

  1. 「Zen+」ベースの第2世代Ryzen
  2. Radeon Vega Mobile
  3. 7nmプロセス採用版Radeon Vega
  4. デスクトップPC向け新世代APU

 順番に見ていこう。
 1.は,GLOBALFOUNDRIESの12nm LP FinFETプロセス技術を用いて製造されるデスクトップPC向けプロセッサだ。
 採用するプロセス技術は現行のRyzenと比べて微細化の進んだ12nm,マイクロアーキテクチャは「Zen+」となるので,イメージとしては「Ryzen 2」ではなく「Ryzen改」といったところか。モデルナンバーは2000系となる。

第2世代Ryzenは「Precision Boost 2」を採用し,2018年4月に登場予定
Ryzen

Ryzen
 2.は,厚さ1.7mmのGPUとHBM2(High Bandwidth Memory 2)を組み合わせて構成した,ノートPC向け単体GPUである。「ノートPC向け」とされてはいるものの,実態としては現行のRadeon RX Vega 64&56の下位モデルとなるGPUコアなので,Radeon RX 500シリーズの後継としてデスクトップPC向けGPUとしても展開されることになると思われる。

Radeon Vega Mobileはパッケージの厚さ1.7mmというのがアピールポイント。より薄いゲーマー向けノートPCやモバイルワークステーションを実現できるという
Ryzen

 3.は,ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)や機械学習向け,言うなればGPGPU向け専用GPUとなる「Radeon Instinct」専用のRadeon Vegaに関する予告である。このGPUは,AMD製プロセッサとして初めて,GLOBALFOUNDRIESの7nmプロセス技術を用いて製造されることになるそうだ。

AMD初の7nmプロセス世代採用プロセッサは,HPCや機械学習向けとなるRadeon Vegaになるという
Ryzen
2018年のVegaシリーズラインナップ
Ryzen

 4.は,2017年10月に発表となった,開発コードネーム「Raven Ridge」(レイヴンリッジ)こと「Ryzen Processor with Radeon Vega Graphics」のバリエーションとして登場することになる,デスクトップPC向けモデルだ。ものすごく簡単に言うと,「デスクトップ版Ryzen Mobile」である。
 ZenマイクロアーキテクチャベースとなるCPUコアは4コア8スレッド対応で,GPUコア側は11基の演算ユニット(=シェーダプロセッサ数704基)を統合。モデルによって3〜11基の演算ユニットを稼働させることになる。

Ryzen Processor with Radeon Vega GraphicsはデスクトップPC向けモデルも登場する。既存のAM4マザーボードで利用可能になる見込みだ
Ryzen


Zen 2や新世代GPU「Navi」についても言及


 Su氏はまた,2020年までのAMD製品ロードマップについても言及している。
 まずCPUのほうだが,前段で触れたとおり,AMDは4月にZen+マイクロアーキテクチャを12nmプロセス技術世代で投入予定だ。7nmプロセス技術を用いて製造され,マイクロアーキテクチャの刷新が入るという「Zen 2」までの間に,つなぎ的な製品が出てくることになりそうである。

2018年4月にZen+が登場することになった,AMDのx86プロセッサロードマップ。Zen 2は2019年,「Zen 3」は2020年になるという
Ryzen

 CPUに関して,AMDは業界トレンドの年成長率(Compound annual growth rate,CAGR)を若干上回る勢いで先進技術を投入していくこともSu氏は宣言している。

青色がCPU業界における年成長率。AMDはその上を行くことを目指すとのことだ
Ryzen

 次にGPUだ。前述のとおり,AMDはGPGPU向けVegaコアを2018年中に7nmプロセス世代へ移行させるわけだが,2019年には次世代GPUアーキテクチャ「Navi」(ナヴィ)をその7nmプロセス世代で市場投入するとのことだ。また,2020年頃には,さらに次世代のGPUを「7nm+」な製造プロセス技術を用いて製造し,市場投入することもSu氏は予告している。

2020年までのGPUロードマップ
Ryzen

 7nmプロセス世代版VegaコアがGPGPU専用設計なのか,グラフィックス処理も可能なものなのか,そこははっきりしないものの,現在,AMDのGPGPUビジネスが成功しているとは言いがたい以上,GPGPU専用設計というリスクを取る可能性は低いだろう。適当なタイミングでグラフィックスプロセッサとして投入してくるのではないかというのが筆者の予測だ。
 「まずはGPGPU専用で出して,その後,ウルトラハイエンドGPUとしても出す」というのは,競合のNVIDIAが先に始めたGPU戦略であり,AMDがこれに倣ったとしても何ら不思議はない。

Radeonの広がりに関連して,CES 2018で正式発表となった「Core Mobile Processor with Radeon RX Vega M Graphics」についてもSu氏は言及した。いわく「Radeonの先進性が競合にも認められたことは誇りに思う」
Ryzen

 本稿ではひとまずロードマップ情報をまとめることになったが,続くレポートでは,Su氏が予告した2018年の製品について,もう少し詳しく見ていきたいと思う。お楽しみに。

AMD公式Webサイト

Radeon Technologies Group公式Webサイト(英語)

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    Ryzen

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    Radeon RX Vega

  • 関連タイトル:

    Navi(開発コードネーム)

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