ともにプロゲームチーム「Fnatic」をサポートするEIZOおよびMSIと共同で,東京ゲームショウにブースを構えているSteelSeries。そんな同社が,主力ヘッドセットの最新世代モデルとなる「
SteelSeries Siberia V3」(以下,Siberia V3)と,そのUSB接続モデル「
SteelSeries Siberia V3 Prism」(以下,Siberia V3 Prism),さらには「
SteelSeries Siberia Elite Prism」「
SteelSeries Siberia Raw」(以下順に,Siberia Elite Prism,Siberia Raw)の4製品を,さりげなく展示していた。東京ゲームショウ2014で世界初公開になるという。
右から順にSiberia V3,Siberia V3 Prism,Siberia Elite Prismのそれぞれ黒モデル
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Siberia V3の白モデル
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正式発表前ということで,スペックらしいスペックはほとんど公開されていないのだが,Siberia V3シリーズの2製品は,新しいデザインを採用したSiberiaということになる。全体的なシルエットは従来のSiberiaシリーズとよく似ているものの,
左耳用エンクロージャ部にスライド式のマイクミュート切り替えスイッチがあるのは,新モデルならではの要素といえそうだ。
Siberia V3とSiberia V3 Prismで共通して,エンクロージャ部には無数の穴が空いており,また,左耳用エンクロージャ部,後方寄りのところに,スライド式のマイクミュート切り替えスイッチが用意されている
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Siberia V3の接続インタフェースは4極の3.5mmミニピン×1で,3極3.5mmミニピン×2への変換ケーブルが付属。ただ,そのケーブルはどこを見てもインラインリモコンがなく,どうやって音量調整を行うのかはよく分からない。このあたりは最終製品版の登場を待つ必要がありそうである。
本体から伸びるケーブルの先端(上)と,変換後(下) |
ケーブルにはインラインリモコンが用意されていない |
一方のSiberia V3 PrismはUSB接続の製品となっており,USB給電により,エンクロージャ部のLEDイルミネーションを好きな色で光らせられるようになっていた。ケーブルにインラインリモコンが見当たらないのはこちらも同じだ。
Siberia V3 Prismと製品ボックス。Siberia V3にもあった「エンクロージャ部の穴」から,LEDイルミネーションの光が漏れるようになっている
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続いてSiberia Elite Prismだが,これは見る限り,すでに国内でも流通している「
SteelSeries Siberia Elite」(以下,Siberia Elite)とほとんど変わらない。ただ,ブームマイクの形状は変わっているので,もしかしたらオリジナルモデルにあった「マイクの入力レベルが低め」という仕様を改善してきているという可能性はある。
左はSiberia Elite Prismのブームマイク。右は白モデルだ。Siberia Eliteの白モデルはイヤーパッドとヘッドバンドまで真っ白だったのだが,Siberia Elite Prismの白モデルだと,イヤーパッドとヘッドバンドの内側は黒くなった。また,イヤーパッドの内側,スピーカードライバー部のネットにSteelSeriesロゴが入ったのも新要素だ。あくまでも見た印象だと断ったうえで続けると,イヤーパッドの厚みが若干和らいだような気もする
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最後にSiberia Raw――過去の命名規則からすると,表記はSiberia[Raw]かもしれない――は,Siberiaシリーズ初の廉価版モデルとなる。
日本では5000円程度で購入できるようになるようだ。
外観は正直,あまりSiberiaっぽくはないのだが,価格が価格だけに,音質や使い勝手次第では“化ける”かもしれない。
Siberia Raw。白いのを除けば“普通の”ヘッドフォンといったところ。サンプルレベルではマイクの有無は分からなかった。もしかするとヘッドフォンとして発売になるのかも
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なお,SteelSeriesの販売代理店であるゲートによると,これらはいずれも,年内には国内発売になる見込みとのことだった。楽しみに待ちたいところである。
Fnatic 10周年記念のマウスも展示
Patrik Sättermon氏
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冒頭で紹介したとおり,東京ゲームショウにおけるSteelSeriesとEIZO,MSIの合同ブースにおけるキーワードはFnaticだ。それもあり,Fnaticの10周年記念モデルとなる特別版マウス「
Fnatic Rival Gaming Mouse」の開発途上版も展示されていたので,最後に紹介しておきたい。
ブースで話を聞いたFnaticのChief Gaming Officerである
Patrik Sättermon氏によると,最終製品ではスクロールホイール手前側のボタンが白くなるとのこと。一方で基本仕様は「
SteelSeries Rival Optical Mouse」と変わらないという。
Fnatic Rival Gaming Mouseの開発途上版。スクロールホイール手前側のボタンが,サイドボタンと同じ白に変わる予定であるなど,最終製品版とは仕様が若干異なる
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Fnatic Rival Gaming Mouseは,同じくFnaticの10周年記念モデルとなる「Fnatic Apex Gaming Keyboard」「Fnatic 9H Gaming Headset」ともども,国内発売の予定があるそうだ。