― 連載 ―

The Movies 目指せハリウッドの星

Scene 2「実は一番楽しみ(?)なコスチューム」

※この記事は開発中の「The Movies 日本語版」をもとに作成しています

年代を超えた膨大な種類のコスチュームが登場

 「The Movies」の連載第6回は,映画に出演する俳優達を引き立てる「衣装」について見ていこう。衣装は1920年代の普段着,フォーマル着,SF,西部劇などから始まって,時代と共に少しずつ増えていく。
 本作では,衣装とは映画の撮影のみで使用するものではない。スター達(監督や俳優)の普段着でもあり,その気になれば戦争映画用の軍服も,SF映画用の宇宙人の着ぐるみも,普段着として使えるのだ。

 

 ただしスター達は,ファッションにかなりうるさい。同じ映画スタジオ内にいる,仕事仲間でありライバルであるほかのスターとは違う衣装を求めてくるし,好みの衣装じゃなかったり,流行に合っていない衣装を着ていると「イメージが悪い! プンプン!」と不満タラタラで怒り出す。
 そのため,スター達の「イメージ」パラメータが下がったら,衣装部で普段着を着せ替えさせてご機嫌を取るわけだ。また,映画の撮影時も,自分に合っていない役柄や衣装だと,イライラして撮影途中で逃げ出したりする。まったくプライドが高くワガママな連中であるが,人に見られる職業である以上,外見に人一倍うるさいのは現実の俳優さんと同じ……かな?

 

 というわけで,うるさいスター達のために多くの衣装が用意されている本作だが,今回改めて収録衣装を数えてみると,シャレにならない数にのぼった。カジュアル,軍隊,西部など八つのカテゴリに分けられて,男女ごとに用意された衣装は何と250種類以上! さすがに全部並べて掲載するのは無茶なので,一部チョイスして紹介していく。実際には,この数倍は収録されているのだ。

宇宙人の着ぐるみから下着まで上手に使いこなせ

 衣装は「カジュアル」「フォーマル」「下着」「職業」「軍隊」「西部」「未来」「モンスター」のカテゴリに分類され,ほとんどの衣装で複数のカラーやデザインが用意されている。また,衣装に合わせた靴やアクセサリの追加,髪型,メイクの変更などもできるので,スター達を着飾ってやろう。

 

カジュアル

その時代を反映させる,カジュアルファッション。多くの映画ジャンルで使用できるうえ,普段着としても最適。若者向けのデザインが多いためか,年配のスターは好まないし,着せても機嫌が悪くなることが多い。

 

フォーマル

男性ならスーツ,女性ならドレスがメインとなるフォーマル。さまざまな映画のシーンで役立つのはもちろん,セレブな年配向けの普段着としても大いに使える。なんだか滑稽なものも多い。

 

下着

露出度ナンバーワン。多くの気鋭映画監督にとって,きっと不可欠な衣装に違いない。もちろん普段着にさせようとすると大変嫌がられる。色が黒しか選べないものが多いのは悲しすぎる。

 

職業

警察官,シェフ,ウエイトレスといった,さまざまな職業別の衣装が用意されている。しかし「病院」「レストラン」のセットがないのは困ったもので,結局は警察官が一番使えるかも。

 

軍隊

映画といったら,やはり戦争映画! 男女ともアメリカ軍,ドイツ軍のほか,ロシア軍,シベリア軍,中国軍,ベトコン,さらには忍者など,ラインナップが豊富だ。女性の分もあるのが嬉しい。

 

西部

西部劇には欠かせない衣装。男性はカウボーイ,女性は西部開拓時代のドレスを中心とした衣装が揃っている。やはりアメリカ人は西部劇がお好きなようだ。日本だったら時代劇といったところか。

 

未来

SF映画を作るときは,この未来風の衣装で決まり。猿の惑星風からスター・ウォーズ風までいろいろあり,モンスターと組み合わるとかなり豊富。しかし年代が進んでも,さすがに普段着には無理?

 

モンスター

着ぐるみや特殊メイクが揃っている。スターになればなるほど,この衣装を着せると機嫌が悪くなるようなので,エキストラ用の衣装と考えてもいいかも。将来的にはCG技術が必要な高度なものも登場する。

次回は「セット」を大紹介

 撮影で衣装を決めるときは意外と頭を悩ませるが,シーンに見合った衣装はどれかと悩んだり,逆に突拍子もない衣装で奇抜性を高めたり,アレコレと試しているのは結構楽しい。
 「フリーモード」ですべての衣装を使用可能にするには,先に「通常モード」で1920年から映画スタジオを経営して,徐々に登場させていく必要がある。新たな衣装やセットは,主に「研究部」で研究する必要があるが,それほど難しくはないので,ご安心を。

 

 次回は,映画撮影に欠かせない「セット」を見ていこう。衣装と同様,徐々に使用可能な種類が増えていくセットだが,具体的にはどのようなものがあるのか。次週をお楽しみに。

 

■■UHAUHA(ライター)■■
打ち合わせ中,当然のごとく「一番好きな衣装はどれか?」という話になった。UHAUHA氏の一番好きな衣装は「女性カジュアル」のヘソ出しショートパンツ衣装,担当編集は「女性未来」の未来スカート衣装と意見が分かれ,結局お互いがいかに変態的であるかという罵り合いに。しかし「どちらもヘソが出ている」という共通点を見出し,打ち合わせは無事終了した。
タイトル The Movies 日本語版
開発元 Lionhead Studios 発売元 ラッセル
発売日 2006/04/20 価格 オープンプライス
 
動作環境 OS:Windows 98/Me/2000/XP(+DirectX 9.0c以上),CPU:Pentium III/800MHz以上,メインメモリ:256MB以上,グラフィックスチップ:GeForce 3またはRadeon 7000以上,グラフィックスメモリ:32MB以上

(C)2005 Lionhead Studios, Ltd. Published by Activision Publishing, Inc.


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http://www.4gamer.net/weekly/movies/006/movies_006.shtml