特集 : World of Warcraftグループプレイガイド

この夏はグループでWoWりたい!「World of Warcraft」グループプレイガイド


Text by 星原昭典 

ダンジョンへ行こう

仲間を募ってダンジョン攻略

プレイの流れの中でダンジョン用のクエストを受け取ったら,そろそろダンジョンに挑戦可能なレベルまでキャラクターが成長してきたということだ

 WoWでは,どのクラス,どのレベルのプレイヤーキャラクターでもソロプレイが楽しめる。ソロプレイのみでレベル70までキャラクターを育て上げることも可能だ。WoWはコンテンツ(クエストなど)が非常に豊富なゲームなので,ソロまたはスモールグループ(2〜3人)で,あちこち旅をしながら適正レベルのクエストを楽しんでいるだけで,自然とレベルが上がっていく。

 ただ,レベル15〜20あたりから,レベルアップの速度がやや鈍ってくるのは事実だ。一人でも倒せる敵を,あまり戦術など考えることなく数人でよってたかって倒す遊びにも飽きてくる。
 ちょうどそのあたりのレベルで,プレイヤーはゲームの流れの中で,遂行のためにダンジョンに行く必要があるクエストを受け取る。これを受け取ったらダンジョンに行くことを考える頃合いだ。

 

ダンジョンを探検する魅力

 WoWのゲーム世界は「フィールド」と「ダンジョン」の二つに大きく分けられる。ソロプレイが可能なのはフィールドだ。フィールドにはキャラクター1人(あるいは2,3人)で倒せる敵が配置されており,ソロ用のクエストが豊富に用意されている。

ダンジョンの深部にはボスモンスターとの戦いが待っている。ボス達はフィールドでは手に入らないような高品質なアイテムをドロップする

 対してダンジョンは,5人のフルグループで挑むことを前提にデザインされている。そこには一人で倒すには強すぎる“エリート”属性のMobが配置されており,深部ではボスモンスターも存在する。

 WoWのすべてのフィールドが,サーバー上の全プレイヤーが共有する「パブリックゾーン」であるのに対し,WoWのダンジョンは,グループごとに個別に作られる「インスタンスゾーン」である。このことはダンジョンに,フィールドにはない,さまざまな魅力を与えている。

 ダンジョンでは基本的に,一度倒した敵はリポップしない(例外はある)ため,入り口から深部に向かって一歩ずつ攻略を進めていくという,純粋なダンジョン攻略が楽しめる。一か所に陣取ってMobを狩り続けるようなプレイは,WoWのダンジョンにはない。

 ほとんどのダンジョンが,1時間半から3時間程度で攻略が終わるようにデザインされている。1回のダンジョン探索にかかる時間がはじめからだいたい分かっており,だらだらキャンプを続けるような展開にはならないので,ダンジョン行きのグループの誘いに乗ったり,あるいは誰かをダンジョン探索に誘ったりが,とてもしやすい。

 そういった楽しさに加えて,敵を倒すことで獲得できる経験値の量がかなり多いことや,ボスクラスのモンスターが高品質なアイテムをドロップすることなど,フィールドでのソロプレイにはない魅力がダンジョンにはあふれている。

 

初心者向けダンジョンの紹介

5人のプレイヤーで協力してダンジョンを攻略していく

 現在,WoWのゲーム中に存在するフルグループ用のダンジョンの総数は(数え方にもよるが)約25ある。それぞれのダンジョンには,異なった特徴やバックグラウンドがきちんと設定されており,それに合わせて一つ一つ内部の景観や雰囲気は異なっている。ほとんどのダンジョンには数体のボスモンスターが存在し,倒すとハイクオリティなアイテムを必ず一つ以上ドロップする。
 ここでは,平均レベル15〜20程度のグループにとって適正な難度の,新参冒険者向けダンジョンをいくつか紹介する。

 

Alliance側

The Deadmines(デッドマインズ)

Westfallにある鉱山をモチーフとしたダンジョン。現在は盗賊達の根城となっており,ヒューマノイド系の敵が多く登場する。最深部にはEdwin VanCleefという名の盗賊の頭が陣取っている。彼の名からとって,このダンジョンはプレイヤーの間では「VC」という略称で呼ばれている。

 

The Stockade(ストッケイド)

無法状態になってしまった犯罪者収容所がダンジョンになっている。出てくる敵は当然ヒューマノイド系がメインだ。ヒューマンの主要都市であるStormwindの街中に入り口があるため,アクセスはしやすい。かなり小さめなダンジョンで,スムーズに進められれば1時間程度で攻略できる。

 

Gnomeregan(ノームリーガン)

かつてノームの主要都市だったが,今ではモンスター達に乗っ取られてダンジョンと化してしまっている。機械いじりの得意なノームの街だっただけのことはあり,内部は奇妙なメカニック/ガジェットであふれている。ロボット達は狂ってしまっているようで,誰に対しても襲いかかってくる。

 

Horde側

Ragefire Chasm(レイジファイア キャズム)

オークの主要都市Orgrimmarの地下にあるダンジョン。非常にアクセスしやすいうえに,レベル13程度から挑めるという,まさに入門者用ダンジョン。内部は溶岩の流れる洞窟になっており,地のエレメンタルのほか,ここに住み着いた危険なオークの一派などが侵入者を待ちかまえている。

 

Wailing Caverns(ウェイリング カバーンズ)

Hordeキャラクターの修行の場であるBarrensは,乾燥地帯のゾーンだが,地下には水が流れている。その地下水脈にそって広がる自然の洞窟がWailing Cavernsというダンジョンだ。ここでは,もとからここに住んでいる野生動物のほか,正気を失ったドルイドの集団の相手もすることになる。

 

Shadowfang Keep(シャドウファング キープ)

かつてはヒューマンの勢力下にある砦の一つだったが,訳あって今ではウェアウルフ達を束ねる魔法使いの居城となっている。砦は立体的な構造をしているため,平面図のマップを見ているだけでは迷ってしまいそうだ。登場する敵の多くはアンデッド系のモンスター。

 

タイトル World of Warcraft
開発元 Blizzard Entertainment 発売元 Vivendi Games
発売日 2004/11/23 価格 49.99ドル
 
動作環境 OS:Windows 2000/XP(+DirectX 9.0c以上),CPU:Pentium III/800MHz以上,メインメモリ:512MB以上,グラフィックスチップ:GeForce 2以上[GeForce FX 5700以上推奨],グラフィックスメモリ:32MB以上[64MB以上推奨]

(C)2005 Blizzard Entertainment. All rights reserved.

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http://www.4gamer.net/specials/wow_groupguide/wow_groupguide_002.shtml