Text by Sluta
超強力な英雄ユニットであるガンダルフが主役のゴンドール。防御力では四つの軍勢の中で随一で資源収集にも長けているため,長期戦は最強との呼び声も高い。しかしその半面,序盤には不安を抱えている。
序盤は二通りのストーリーを想定しておこう。
(1)数部隊の騎士で耐えつつ早めにガンダルフを出す
(2)兵士+弓兵の組み合わせから,塔守備兵+レンジャーへと発展させていく(強化もしていく)
(1)の戦略はガンダルフをメインにした戦い方で,主に光の勢力との戦いに向いている。ガンダルフの特殊能力は少数精鋭である軍隊に対してとくに有効で,ランクもアップさせやすいからだ。一方闇の勢力相手だと,あまりの物量差に押し切られてしまう可能性が高い。その場合は(2)のような形で,こちらもある程度の数の軍勢を用意していく必要がある。
(1)ならば,開始直後はまず鍛冶場を一つ建設。鍛冶場で強化を行えるようになるには時間がかかるため,とにかく真っ先に建設しておこう。そのあとは五つ連続して畑を建設する。これは,畑が騎兵のコストを削減してくれるためだ。
その後は鍛冶場と畑のどちらを建設していくか迷うが,長期戦を見越した場合,トレードオフの問題になる。ゴンドールは市場で「鉄鉱石」「大収穫祭」の二つの研究を行える。二つとも研究するのならば関係ないが,どちらかのみ研究するならば,鍛冶場か畑,どちらかを集中して建設したほうが効率が良い。もっとも,マップ上の「居留地」には畑しか建設できないため選択の余地はないが,鍛冶場にも「強化のコスト削減」というメリットがあるし,耐久度が高いので壊されにくいという利点もあるということは考慮に入れておこう。
ある程度の生産施設を建てられたら,馬屋を建設して騎士を生産する。2〜3部隊の騎士ができたら,それらで新たな拠点を確保しに行かせよう。ただし敵との本格的な衝突は避け,時間稼ぎをしつつガンダルフの召喚に必要な資源6000が溜まるのを待つ。ガンダルフが用意できたら攻めに転じる,という戦略である。
(2)の戦略では,城内で建設するのはすべて鍛冶場で良いだろう。兵舎と弓術場を建設し,兵士と弓兵を生産する。その後,施設がランクアップしたら塔守備兵とレンジャーを生産していく。
筆者は,騎士は生産しなくてもいいと思っている。騎兵は明確なアンチユニット(トロルや矛兵など)がいるため主力にはしづらいし(弓騎兵のいるローハンは別だが),ゴンドールはアルウェンのネックレスの能力で「ローハン同盟軍召喚」が使えるので,ピンポイントで騎兵を使いたい場面にはそれで足りるからだ。ローハンが相手の場合にヒット&アウェイを繰り返されるとさすがにつらいが,その場合にはガンダルフで対処できる。
塔守備兵とレンジャーの混成部隊を主力にし,残った指揮ポイントで攻城兵器としてトレビュシェットを3〜4台生産する。
さて,ここで「ユニットのグループ化」について考えてみよう。グループ化とは,複数のユニットをまとめて1部隊とし,特殊な隊形を組ませること。例えば兵士と弓兵をグループ化すると兵士が前列に,弓兵が後列に並ぶ形の1ユニットとして構成されるようになる。グループ化にはいくつかのパターンがあり,もっとも一般的な歩兵+弓兵の組み合わせ以外にも
・歩兵+矛兵
・弓兵+弓兵
・歩兵+騎兵
などのようなパターンもある。ユニット同士でカーソルを合わせたときに「>>>>>」のようなカーソルになるものが,グループ化可能なユニットである。
グループ化のメリットは主に二つあって,それは
・1部隊あたりの人員を増やすことで,全滅するリスクを減らす。1部隊中に一人でも残っていれば補充が可能なため,経験値を無駄にすることがない
・強化のコストを削減する。バラバラの状態だとそれぞれ別々に強化を施さなければならないが,グループ化してあれば強化は1回で済む
逆にデメリットはというと,
・移動速度が落ちる
・隊形を変更できない
・元のユニットが持っていたボーナス(レンジャーのステルス能力など)が失われる
とまぁ,グループ化したほうがいいかどうかは一概にはいえない。ただ個々のユニットの能力を最大限に発揮するためには,やはり別々に使う必要がある。話を元に戻すと,ゴンドールの塔守備兵とレンジャーのような場合は,両者共に能力の高いユニットだから,別々に使うべきだろう。
ゴンドールは,アルウェンのネックレスの力にも頼もしいものが揃っている。なんといっても,「エルフ同盟軍」「ローハン同盟軍」「大鷲の同盟軍」そして「死者の軍勢」というように援軍を呼び出す能力を多く持っているのが特徴。これらと「雲晴らし」やガンダルフの「力の言葉」を組み合わせれば,一瞬で戦況を変えることも可能だ。
また,地味だが「エルフの草木」は,対ローハン戦でとくに重要。ゴンドールとローハンは,同等のユニット同士ならば能力も同等か,若干ゴンドールのほうが強いくらいなのだが,ローハンの英雄の持つリーダーシップボーナスが付くと,真っ向勝負では負けてしまう。エルフの草木はリーダーシップボーナスを取り消せるので,正面衝突の回避や敵のけん制にうまく使おう。
ガンダルフにばかり目が行きがちだが,ボロミアとファラミアの二人も侮れない。ただ両者ともランクアップしないとほとんど使えないため即戦力とはいかず,召喚するタイミングは難しいといえそうだ。ピピンは最初は弱いがランクが上がりやすく,コストの割には能力の高い英雄だ。
・ガンダルフ(初期ランク5)
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<魔法使いの一撃>
攻撃対象とその周辺の敵を前方へ吹き飛ばす。同じ方向から敵がまとまって向かってきている場合に効果的
<稲妻の剣>(必要ランク2)
指定した範囲内に稲妻の波動を起こし,敵を倒す
<リーダーシップ>(必要ランク4)
近接している兵士に防御力+75%,経験値+300%のボーナスを与える
<騎乗>(必要ランク5)
愛馬「飛蔭」に乗る。移動速度が速くなり,歩兵と騎兵に対して+25%の防御力ボーナスを得るが,弓兵と矛兵に対して−50%の防御力ペナルティを受ける
<イスタリの光>(必要ランク5)
光の束を放射することにより,敵にダメージを与える。英雄などの単一の強力なユニットに対して効果的。とくにナズグルへの対抗策として最良
<力の言葉>(必要ランク10)
ガンダルフを中心として,同心円状にいる広範囲の敵をすべて吹き飛ばす。最強にして究極の特殊能力である
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・ボロミア(初期ランク1)
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<ゴンドールの角笛>(必要ランク2)
敵ユニットの動きを止める。一部のユニットには効果がない
<リーダーシップ>(必要ランク5)
近接の兵士に対して,攻撃力+100%のリーダーシップボーナスを与える
<ゴンドールの将>(必要ランク7)
指定した範囲内にいるユニットの経験値を増加させる
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・ファラミア(初期ランク1)
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<武器の切替え>
剣と弓矢を持ち替える
<痛みの矢>
指定した1ユニットに対して大ダメージを与える
<リーダーシップ>(必要ランク6)
近接の兵士に対して防御力+50%のリーダーシップボーナスを与える
<ゴンドールの将>(必要ランク7)
指定した範囲内にいるユニットの経験値を増加させる
<騎士/レンジャー 切替え>(必要ランク3)
騎士の状態なら通常の騎兵同様に突撃によるクラッシュダメージを与えられる。ただし弓矢は使えない。レンジャーなら,森の中で隠れられるステルス能力を持つ
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・ピピン(初期ランク1)
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<剣を使う/岩投げ>
岩投げなら間接攻撃ができるが,剣を使ったほうが攻撃速度は速い。また,岩投げのほうが攻撃力が少しだけ高い
<エルフの外套>
静止している状態のときに姿を消す |
ゴンドールは,なんといっても援軍召喚の能力が豊富だ。ローハン同盟軍やエルフ同盟軍は持続時間も長いため,実質的に自軍の一部と考えてしまってもよいくらいだ。
1 癒し
指定した範囲内にいるユニットのHPを回復し,部隊の人員が欠けている場合は新しく1名を補充する
2 エルフの草木
指定した場所にエルフの森を出現させる。その場所にいる友軍ユニットはすべて+50%の防御力ボーナスを得る。また,敵軍ユニットのリーダーシップボーナスを失わせる。なおそれらの効果は半永久的に持続する
3 白のガンダルフ
ガンダルフの呪文の攻撃力を+100%アップする。また,一度使った能力の回復速度を2倍にする
4 エルフ同盟軍召喚
マップ上の指定した場所に,エルフの戦士を3部隊召喚する
5 ローハン同盟軍召喚
マップ上の指定した場所に,ロヒアリム騎兵を5部隊召喚する
6 雲晴らし
戦場の敵ユニットを一定時間麻痺させる
7 大鷲の同盟軍を召喚
指定した場所に,大鷲を2羽召喚する
8 死者の軍勢召喚
指定した場所に,死者の軍勢を6部隊召喚する
ちなみに,援軍は味方の視界の開けている場所でないと呼べないが,「エルフの草木」はマップ上のどこにでも出現させられるため,「エルフの草木」で視界を開き,その場所に援軍召喚,とすれば実質的にどこにでも援軍を呼べる。
タイトル |
: |
ロード・オブ・ザ・リング バトル・フォー・ミドルアース |
発売元 |
: |
エレクトロニック・アーツ |
発売日 |
: |
2004/12/16 |
価格 |
: |
8379円(税込) |
動作環境 |
: |
Windows 2000/XP,Pentium4/1.3GHz以上,メモリ 256MB以上,HDD空き容量 4GB以上,VRAM32MB以上搭載したDirectX9.0b対応ビデオカード |
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