Text by Sluta
連載第2回からは,四つの軍勢を順番に解説していこう。まずはローハンから。映画ではセオデン王やエオメルの率いる強力な騎馬隊の印象が強いが,本作品ではどうだろうか。
ロヒアリムとロヒアリム弓兵の混成部隊を主力とする。開始直後は,とにかくできるだけ畑を増やそう。まず本拠に2個,次に各地の空いている居留地を農民で探索して確保し,それが埋まったらまた本拠に追加,という順番がいいだろう。
畑を6〜7個,あるいはそれ以上作ったら,次に馬屋を建設する。ロヒアリム騎兵とロヒアリム弓兵が2〜3部隊ずつ用意できたら,セオデンとエオメルを"生産"しよう(リーダーシップボーナスは重ねがけできる)。とりあえずそれらの部隊をまとめて中核部隊として使い,各地の居留地や前哨地を確保に向かう。
それ以降は,敵によって戦略が変わってくる。敵がモンスターや英雄を多用してくるなら,こちらも早めに英雄を生産したい。リーダーシップボーナスを持つアラゴルンや,間接攻撃が強力なレゴラスあたりの優先度が高いだろう。
しかし,相手がどの軍勢であろうと,中盤以降は「炎の矢」が必須となるので,この研究もなるべく急ぐべきだ。炎の矢はランク2以上の弓術場で研究できる(コスト1200)。弓術場のランクを2に上げるには,郷士弓兵を4部隊生産すればよい。だが騎兵を主力にしている場合,このとき作った郷士弓兵が余分になってしまう。指揮ポイントの上限を圧迫するようならマップ上にいる中立モンスターに食わせてしまってもよいが(対戦相手の軍勢に突っ込ませるのは,経験値の面で不利なので避けたい),そのまま残しておいて農民と組ませれば拠点防御には十分に使える。
敵が歩兵ユニット中心なら,騎馬隊の突撃で敵を蹴散らすことができ,かなり有利に戦えるので,騎兵の武装強化を行おう。敵を突撃で蹴散らす場合,一撃で倒せることも多いので,優先すべきは防御力をアップさせる「重鎧」と「騎士の盾」だ。「鍛えられた刃」や「旗手」の優先度は低めといえる。
ローハンには攻城兵器にあたるものがエントしかないので,必然的にラッシュは苦手だ。無理に早期に敵の本拠を攻略しようとせず,ロヒアリムの機動力と突破力を使ってマップ各地の居留地を確保し,資源面で有利に立つことを目指そう。勝負を決めにかかるのは,エントか,あるいは死者の軍勢(理想は両方)が用意できるようになった後だ。
アルウェンのネックレスの力の使い方は,筆者としては最短で死者の軍勢召喚を使うルートをお勧めしたい。癒し→エルフ同盟軍→雲晴らし→死者の軍勢召喚という順番がいいだろう。どの力も繰り返し使えることを考えると,一番強力なものをなるべく早く使えるようにするほうが効率的だからだ。
現時点でマルチプレイのクイック対戦では,ローハンの勝率が一番高くなっている。筆者の印象では一番多くのプレイヤーが使っている軍勢のようだ。内政が単純で,騎兵主力でいけるので分かりやすく,プレイしやすい軍勢といえる。だがその分,戦略の幅がほかの軍勢に比べると狭いのが難点でもある。
戦闘を敵より有利に進めるには,各ユニットの持つ特殊能力の活用が欠かせない。ランクアップしないと使えない能力も多いので,使いたい能力があるユニットには優先して経験を積ませるように心がけたい。
・セオデン(初期ランク1)
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<リーダーシップ>
近接している兵士に攻撃力+150%,防御力+50%のボーナスを与える
<栄光ある攻撃>(必要ランク4)
セオデンと近接の兵士に攻撃力+10%のボーナスを与える
<王の寵愛>(必要ランク6)
指定した範囲にいる兵士の経験値を増加させる。1ランク分程度の増加が見込める
<騎乗>
馬に乗ると移動速度が速くなり,歩兵と騎兵に対して+25%の防御力ボーナスを得るが,弓兵と矛兵に対して−50%の防御力ペナルティを受ける。また,馬はすぐに向きを変えられないため,迅速な方向転換が難しくなる |
・エオメル(初期ランク1)
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<馬の王>
近接の騎兵に対して攻撃力+100%のリーダーシップボーナスを与える。騎兵にしか効果がない点に注意
<独立隊リーダーシップ>(必要ランク2)
近接の兵士が敵を倒すごとに5〜50程度の資源を獲得。建物にも適用される
<槍投げ>(必要ランク5)
一発の強力な間接攻撃。対英雄・モンスター用か
<騎乗>
馬に乗ると移動速度が速くなり,歩兵と騎兵に対して+25%の防御力ボーナスを得るが,弓兵と矛兵に対して−50%の防御力ペナルティを受ける。また,馬はすぐに向きを変えられないため,迅速な方向転換が難しくなる |
・エオウィン(初期ランク1)
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<強撃>
一発の強力な間接攻撃
<変装>(必要ランク4)
一般的なロヒアリム騎兵の姿に変装する。実際には馬の色が違うので,見分けがついてしまう。馬から降りると元に戻る
<楯持つ乙女>(必要ランク5)
+55%の防御力ボーナスを得る
<騎乗>(必要ランク3)
馬に乗ると移動速度が速くなり,歩兵と騎兵に対して+25%の防御力ボーナスを得るが,弓兵と矛兵に対して−50%の防御力ペナルティを受ける。また,馬はすぐに向きを変えられないため,迅速な方向転換が難しくなる |
・メリー(初期ランク1)
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<剣を使う/岩投げ>
攻撃速度は剣を使ったほうが速く,攻撃力は岩投げのほうが少しだけ高い。岩投げなら間接攻撃が可能
<エルフの外套>
静止している状態のときに姿を消す。モンスターに襲われた場合などに有効だ |
・ギムリ(初期ランク1)
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<斧投げ>
一発の強力な間接攻撃
<跳躍>(必要ランク2)
短距離をジャンプし,落下地点にいる敵ユニットを吹き飛ばし,範囲ダメージを与える
<スレイヤー>(必要ランク5)
移動速度に+100%,攻撃力に+200%のボーナスを与える |
・レゴラス(初期ランク1)
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<鷲の一撃>
一度に2発の矢を放つ
<ナイフの戦士>(必要ランク2)
一時的に近接攻撃に切り替える。その間防御力に+20%のボーナスを受ける
<弓兵訓練>(必要ランク4)
指定した範囲内にいる弓兵の経験値を増加させる
<矢の風>(必要ランク7)
指定した範囲内に矢を連続で放つ。実質的な範囲ダメージで,非常に強力だ |
・アラゴルン(初期ランク5)
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<アセラス>
近接する英雄のHPを回復する。アラゴルン自身も回復する
<刃の主>(必要ランク2)
一定時間,攻撃力と防御力に+100%のボーナスを得る
<リーダーシップ>(必要ランク4)
近接の兵士に,攻撃力+150%,経験値+200%のリーダーシップボーナスを与える
<エレンディル>(必要ランク5)
近接する敵ユニットを一時的に逃亡させる。特定のユニットには効果がないが,敵部隊に囲まれた場合には有効だ
<死者の軍勢>(必要ランク10)
死者の軍勢を1部隊召喚する。アルウェンのネックレスの力と違い,アラゴルンの近くでないと召喚できない点に注意を要する |
死者の軍勢召喚を除くと,他勢力に比べていささか心もとない感じもあるローハン。その分は英雄の能力で補おう。
1 徴兵
農民を武装させる。農民を生産するなら必ず使用したいパワーだ
2 癒し
指定した範囲内にいるユニットのHPを回復し,部隊に人員が欠けている場合は新しく1名を補充する。井戸やアラゴルンのアセラスの存在も考えて,いざというときに発動できるよう大事に使いたい
3 アンドゥリル
アラゴルンの攻撃力を100%増加させる。アラゴルンの使用頻度によって重要度は変わってくるだろう
4 エルフ同盟軍召喚
エルフの戦士を3部隊召喚する。マップ上のどこにでも瞬時に軍隊を呼び出せるのは大きな魅力だ
5 エルフの草木
指定した場所に草木を生い茂らせて,味方に50%の防御ボーナスを与え,敵のリーダーシップボーナスを失わせる。とくに後者のパワーは有用だが,最短で死者の軍勢召喚を目指すなら,とりあえずは後回しか
6 雲晴らし
戦場の敵ユニットを一定時間麻痺させる。うまく使えば勝負の決め手になりえる
7 エント同盟軍召喚
指定した場所にエントを4体召喚する。エントの寄り合いを無理に早く作ろうとせず,このパワーに頼るのも一策だ
8 死者の軍勢召喚
指定した場所に死者の軍勢を6部隊召喚する。死者の軍勢は城壁を乗り越えられるので,エントを使わずとも敵の城内に侵入し,建物を破壊できる
タイトル |
: |
ロード・オブ・ザ・リング バトル・フォー・ミドルアース |
発売元 |
: |
エレクトロニック・アーツ |
発売日 |
: |
2004/12/16 |
価格 |
: |
8379円(税込) |
動作環境 |
: |
Windows 2000/XP,Pentium4/1.3GHz以上,メモリ 256MB以上,HDD空き容量 4GB以上,VRAM32MB以上搭載したDirectX9.0b対応ビデオカード |
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