■キャラクターレベルとジョブレベル
ECOのキャラクターには,「ラグナロクオンライン」と同様に二つのレベルが用意されている。キャラクターレベルとジョブレベルだ。それぞれの伸びが,キャラクターの育ち方に影響する。
●レベルアップでステータスポイントを獲得
キャラクターの基本レベルがレベルアップすると,ステータスボーナスポイントがもらえる。基本ステータスにボーナスを割り振ることで,どういった効果があるかなども見ながら割り振れる。よく考えながら指定しよう |
キャラクターレベルはそのものズバリ,キャラクターの成長段階を示す。これが上がることでステータスボーナスポイントがもらえたり,レベル制限のある装備を身に着けられるようになったりする。
ステータスボーナスポイントを各ステータスに割り振ることで,キャラクターの能力が伸びていく。キャラクターのステータスにはSTR,DEX,INT,VIT,AGI,MAGの6種類が存在し,キャラクターの種族によって初期値が異なるほか,装備によっても上下する。
STRを上げれば攻撃力が上がる,VITは体力なのでHPが増えるといった感じで,それぞれの効果は,RPGをプレイしたことのある人ならおおむね想像できるとおりだ。
だがECOにはさらに,割り振ったステータスを決定する前に,どういった効果があるのか内訳を見せてくれる"試算システム"が搭載されている。
例えばVITを1上げると最大HPが伸びるのは想像しやすいが,同時にDEFの最大値が上がったりもする。どの基本ステータスを伸ばすと具体的にどのパラメータの数値が増えるのか,事前に分かるのは親切な仕様といえよう。
●職業に応じたスキル取得に関連するジョブレベル
ジョブレベルはキャラクターレベルと別個に,敵を倒すと得られる職業経験値で成長していく。職業経験値は一般に,キャラクターレベル用の経験値である基本経験値よりももらえる量が少ない。そのため,キャラクターレベルの数値を追いかける形で伸びていく。
ジョブレベルは,キャラクターの職業に由来するスキルの取得に関係する。ジョブレベルが上がることで,新しいスキルを覚えられるようになるのだ。
スキルの取得は文書をショップで買う形になっており,スキルの種類によって必要なジョブレベルが決まっているほか,その時点で覚えられるスキルの数もジョブレベル次第だ。最初に覚える一つの後は,4ジョブレベルごとに一つずつ覚えていける。
二次転職に関しては,いまのところ詳しいアナウンスがなされていないが,少なくとも公式サイトの説明で,現在の職業は「一次職」と表現されている。
■三つの種族と,12の一次職
前述のとおり,ECOの世界では三つの種族をプレイできる。人間族のエミル,悪魔族のドミニオン,天使族のタイタニアだ。それぞれ初期ステータスには差があって,エミルは力強さに長けており,タイタニアは魔力に優れる。ドミニオンは力と魔力のバランスは良いがステータスが全体的にやや低めだ。プレイヤーはこれら3種族から自分がプレイしたいものを選んでゲームを開始し,ある程度プレイが進んだ段階で職業に就く。
すべてのキャラクターは「ノービス」から始まる。プレイヤーは,さまざまなNPCと会話して情報を得,後述する「市民権」を得るなどしてアップタウンへ入る。そして,アップタウンには職業に就くためのギルドが存在する。中でも北部に位置する「ギルド元宮」にはギルドマスターが各階層で待っている。
転職しないままでは強力な武器や防具が使えず,スキルも覚えられない。転職はECOのプレイで最初に出会う大切なイベントといえよう。職業はファイター系,スペルユーザー系,バックパッカー系の3系統,各4種類で計12種類が存在する。
エミル,タイタニア,ドミニオンの3つの種族から選んでキャラクターを作ることになる。それぞれ男女の性別があり,髪型や髪の色,顔などを多くのパターンが選択できる。種族それぞれ異なる初期パラメータを持っているので,目的の職業があるならそれに適した種族を選ぶのがよいのかもしれない |
●物理攻撃に秀でるファイター系
ファイター系には,「ソードマン」「フェンサー」「スカウト」「アーチャー」の四つがある。ソードマンは剣や斧を得意とし,攻撃力,防御能力とも高いため,接近戦闘に有利だ。体力勝負の頼れる前衛ということになる。
フェンサーは,槍やレイピアなどを使った"突き"攻撃を得意とする職業。ソードマンほどの防御力はないものの,命中率の高い攻撃を素早く繰り出す。
スカウトはハイディングスキルを持ち,一時的に姿を消すことができる。危険な場所を通り抜けるときなどには便利な職業だ。毒を使った戦闘技も習得する。
遠距離の物理攻撃を得意とするのがアーチャーだ。弓矢を装備して,離れた場所からダメージを食らうことなく敵を倒す。矢には特定の属性を持ったものもあるので,敵の属性に応じて使い分けるとさらに効果的に戦える。パーティでは支援攻撃の要といえよう。
●攻撃魔法と回復魔法のマジックユーザー系
マジックユーザー系には「ウィザード」「シャーマン」「ウァテス」「ウォーロック」の4種類がある。
ウィザードは属性に影響されにくい攻撃魔法を使えるほか,仲間の防御力を向上させる補助魔法も扱える。
シャーマンは火・水・土・風という,四つの属性に基づく魔法を得意とし,敵に合わせてそれらを使い分けられる。
パーティで重宝されそうなのがウァテス。回復系の魔法を得意とし,毒やマヒなどのステータス異常も治療できる。ただし攻撃能力は低いので,パーティでの行動が適している。
ウォーロックは闇の魔法使い。火・水・土・風という4種の属性それぞれに対して強力な攻撃手段を持つ。魔法使いとしては珍しく,取得スキルや装備次第で接近戦もこなせる万能型だ。
●採集と生産が中心のバックパッカー系
ちょっと珍しいカテゴリー名なのがこのバックパッカー系。戦闘能力はそれほど高くなく,魔力もたいしたことはない。しかし材料採集やアイテムの生産/加工を得意とする,いわゆる生産系だ。バックパッカー系には「タタラベ」「ファーマー」「レンジャー」「マーチャント」の4種類が存在する。
アイテム収集を特技とし,鉱物を集める技術に長けているのがタタラベだ。高度な金属精錬技術を持つので,強力な武器などを作るときには重要な職業になる。通常の戦闘能力はそれほど劣らないが,使用できる装備が限られている。
ファーマーはその名のとおり,「種」を蒔いて植物を栽培する職業だ。ECOでは食べ物や飲み物が重要な回復アイテムとして使われるが,料理が得意なファーマーは,食料のなかでも効果の高いものを作り出せる。
珍しいアイテムの入手ならレンジャーが適任だ。知識を向上させ固有のスキルを身に着けるのがその手段。攻防のバランスは取れているが,特殊攻撃スキルなどは持ち合わせていない。
マーチャントはその名のとおり商人だ。アイテムを安く買って高く売るのが特技で,通常よりも多くのアイテムを持ち歩ける。
このように,性質の異なる12種類の職業がパーティを組み,冒険できるのがECOの魅力だ。
アップタウンの北部にある塔がギルド元宮。レベル6以上になったらここで職業を決める。1階ロビーから5階まであり,2階から4階までの階層に4人ずつのギルドマスターがいる | ギルドの外に置いてある機械ではスキルを売っている。ジョブレベルで制限されたスキルもあるので,確認して買わなければならない。また,覚えられる数にも注意が必要だ |
ギルドマスターに話しかけると,レベルなどの条件が足りていればギルド入会を勧めてくる。説明を聞いて入会希望を出すことで,そのための試練が与えられる。クリアすれば晴れて職業が与えられる |