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「Ryzen 3 1300X」「Ryzen 3 1200」レビュー。1万円台で買える4コア4スレッド対応CPU,その実力は
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印刷2017/07/27 22:00

レビュー

1万円台の4コア4スレッド対応CPUとして登場したRyzen 3を試す

Ryzen 3 1300X
Ryzen 3 1200

Text by 宮崎真一


Ryzen
 日本時間2017年7月27日22:00,AMDは4コア4スレッド対応のデスクトップPC向けCPU計2製品「Ryzen 3 1300X」「Ryzen 3 1200」を発表した。国内におけるメーカー想定売価はRyzen 3 1300Xが1万6500円(税別),Ryzen 3 1200が1万3800円(税別)なので,単純計算した税込価格は順に1万7820円,1万4904円となる。
 4コア4スレッド対応の競合製品だと最下位モデルの「Core i5-7400」(以下,i5-7400)でも税込実勢価格は2万1900〜2万3000円程度(※2017年7月27日現在)なので,Ryzen 3は,デスクトップPC向け4コア4スレッド対応CPUの店頭価格を大きく引き下げる存在というわけだ。

Ryzen

 では,その実力はどれほどか。そして競合製品に対してどんな優位性を持つのか。テストにより明らかにしてみたい。


Ryzen 3はRyzen 5からSMTを無効化したもの


 さて,初登場となったRyzen 3だが,虚飾を排して一言で説明するなら,

  • 4コア8スレッド対応版Ryzen 5からSMT(Simultaneous Multithreading,サイマルテイニアス マルチスレッディング)を無効化したもの

である。

Ryzen 3の2製品には標準で「Wraith Cooler」CPUクーラーのの静音モデルとなる「Wraith Stealth」が付属する
Ryzen
 なので,14nm 3D FinFETプロセス技術(※GLOBALFOUNDRIESの「14LPP」)を用いて製造されるCPUで,1331ピンのAM4ピンパッケージを採用するという点において,Ryzen 5との違いは何もない。さらに言えば,Zenマイクロアーキテクチャベースという点にも違いはないため,4基のCPUコアを1つのCPUモジュール「CPU Complex」(公式略称「CCX」,以下略称表記)としてまとめている点や,CPUコアあたりのL2キャッシュ容量が512KBで,4基のCPUコアがCCX内で容量8MBのL3キャッシュを共有している点なども完全に同じだ。

Ryzen Ryzen
Ryzen 3 1300X。OPN(Ordering Part Number)は「YD130XBBM4KAE」だった
Ryzen Ryzen
Ryzen 3 1200。こちらのOPNは「YD1200BBM4KAE」となる

Ryzen
 Ryzen 3 1300Xは定格クロックが3.5GHzで,自動クロックアップ機能「Precision Boost」により最大3.7GHz動作となる。また,モデルナンバーに「X」が付いていることからも分かるとおり,ブースト最大クロックよりさらに高いクロックで動作させる「Extended Frequency Range」(以下,XFR)のヘッドルームが通常モデルに対して2倍となっている。
 ちなみに,後述するテスト環境において「CPU-Z」(Version 1.8.0)から確認したところ,最大では3.8GHz動作するのを確認できた。

 一方のRyzen 3 1200は定格クロックが3.1GHz,ブースト最大クロックが3.4GHzだ。

CPU-ZでRyzen 3 1300X(左)とRyzen 3 1200(右)の挙動を追ったところ。スクリーンショットを見てもらうと分かるとおり,前者はテスト中にブースト最大クロックより100MHz高い3.8GHzへ入ることがあった。対する後者はスペックどおりの最大動作クロックだった
Ryzen Ryzen

 なお,Ryzen 3 1300XとRyzen 3 1200の主な仕様を,Ryzen 5の最下位モデルとなる「Ryzen 5 1400」,そしてコア数&スレッド数的に競合製品となるi5-7400,そして税込の実勢価格が1万7200〜1万8400円程度(※2017年7月27日現在)と,金額的にRyzen 3 1300Xの競合製品となり得る「Core i3-7300」(以下,i3-7300)ともどもまとめたものが表1となる。



比較対象にi5-7400とi3-7300を用意。ゲーム実況や動画エンコードのテストも実施


Core i5-7400
パソコンショップ アーク販売価格:2万2100円(税込,2017年7月27日現在)
パソコンショップ アークで購入する
Ryzen
 では,テスト環境の話に入ろう。
 今回比較対象には表1からi5-7400とi3-7300を用意。i5-7400は東京・秋葉原のPCおよびPCパーツショップであるパソコンショップ アークの協力で,i3-7300は4Gamerが独自に用意した。
 組み合わせるグラフィックスカードは,GPUがボトルネックにならないよう「GeForce GTX 1080 Founders Edition」を選択している。それ以外のテスト環境は表2のとおりだ。


AMDは,Ryzen 3 1300Xをi3-7300,Ryzen 3 1200を「Core i3-7100」の対抗とそれぞれ位置付けている
Ryzen
Ryzen
 テストにあたっては,ユーザーの通常利用を想定して,Ryzen 3の2製品は自動クロックアップ機能にあたるPrecision BoostおよびXFRを有効化。Core i5&i3でも「Enhanced Intel SpeedStep Technology」(以下,EIST)および「Intel Turbo Boost Technology 2.0」を有効化している。
 また,いずれのプラットフォームでも,Windowsの電力設定は,最も高い性能を期待できる「高パフォーマンス」で統一した。

 テスト内容だが,今回は4Gamerのベンチマークレギュレーション19.0に準拠する形で「3DMark」(Version 2.3.3732)を実施しつつ,PC総合ベンチマークソフトである「PCMark 10」(Version 1.0.1275)と,マルチスレッドの性能を見る「CINEBENCH R15」(Release 15.038)のテストも行う。なお,PCMark 10においては,GPUアクセラレーションの利用を抑制すべく,OpenCLを無効化したカスタムテスト「PCMark 10 Extended」の実行となる。

 さらに,間もなく公開できそうなレギュレーション20世代から,「Tom Clancy's Ghost Recon Wildlands」(以下,Wildlands)と「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマーク」(以下,FFXIV紅蓮のリベレーターベンチ)も先行して用いる。両タイトルではゲーム側の解像度として2560×1440ドットと1920×1080ドットを選択し,Wildlandsでは平均と最小のフレームレート,FFXIV紅蓮のリベレーターベンチではスコアと平均フレームレートをそれぞれスコアとして採用することにした。
 Wildlandsではゲーム標準のFlyby(フライバイ)的なベンチマークを用いて,2回実行し,平均を取る。FFXIV紅蓮のリベレーターベンチのテスト方法は,ベンチマークアプリケーションが変わっている以外はレギュレーション19世代と同じだ。

Ryzen
 なお,両ゲームベンチマークにおいては今回,ゲーム実況(=リアルタイム)配信時のフレームレートも取ることにした。
 グラフィックスカードにGeForceシリーズを使っているなら,GeForce ExperienceのShare機能を使うことで配信自体は可能だが,残念ながらShare機能は配信周りの設定がまだあまり充実していないため,まだまだ「OBS Studio」などの外部ツールを使うユーザーが多い。そのため,テストではOBS Studio(Version 19.0.3)を用いて,高画質配信となるように解像度を1920×1080ドット,ビットレートを3500kbps,フレームレートを60fpsに設定し,Twicthで配信しながら同じテストを実行するというものになる。

 一方,GeForce ExperienceのShare機能などを使って録画するユーザーの数自体は国内でも増えてきている。そういったユーザーの場合,保存したゲーム動画を,各配信サイトの仕様に合わせるなどの目的から編集して再エンコードすることがよくあるため,今回はFFXIVのゲームプレイを録画した7分25秒のAVIファイルを用意し,これを「ffmpeg」(Version 3.3.2)からH.265/HEVCもしくはH.264/AVCを用いてエンコードして,その所要時間も計測することとした。ビットレートはいずれも初期設定の200kbpsだ。


シングルスレッド性能は競合に見劣りするが,価格を考えるとマルチスレッド性能は非常に高い


 以下,スペースの都合からグラフ中に限りRyzen 3を「R3」と表記するとお断りしつつ,テスト結果を順に見ていこう。
 グラフ1は3DMarkの「Fire Strike」における総合スコアと,そこから「Graphics Score」および「Physics Score」も抜き出したものだ。総合スコアでRyzen 3はi5-7400の約99%とほぼ互角で,CPUベンチマークとなるPhysics testのスコアであるPhysics scoreでは約10%高いスコアを示した。
 Ryzen 3 1200は,総合スコアとPhysics scoreの両方で2コア4スレッド対応のi3-7300を若干ながら上回っている。


 次にPCMark 10の結果がグラフ2だが,ここでRyzen 3 1300Xはi5-7400比で94〜97%程度というスコアになった。「すべてのテストで後塵を拝した」わけだが,最安値ベースで比較して4000円の価格差ということを考えれば,悪くない結果とも言えるだろう。
 Ryzen 3 1200はi3-7300からかなり置いて行かれるケースが目立つが,「Essentials」と「Productivity」はいずれもシングルスレッド性能がスコアを左右しやすいテスト項目なので,4.0GHzと高いi3-7300の動作クロックが効いたという理解でよさそうだ。


 グラフ3はマルチスレッド処理特化型ベンチマークであるCINEBENCH R15の結果だが,ここでRyzen 3 1300Xはi5-7400とほぼ互角。シングルスレッド性能を見る「CPU(Single Core)」では若干低めのスコアだが,ここもほぼ同等と見ていいのではなかろうか。
 4GHz動作の威力によりCPU(Single Core)で最高スコアを叩き出すi3-7300を,Ryzen 3 1200が4コア4スレッド対応の底力で上回っている点も押さえておきたい。


 実ゲームを用いたWildlandsのスコアがグラフ4,5だが,2560×1440ドット条件は描画負荷が高すぎ,スコアが全体的に丸まっている。そこで1920×1080ドットのスコアを見てみると,Ryzen 3 1300Xはi3-7300より若干高いスコアで,i5-7400比だと95〜96%程度というところに収まった。


 では,配信の負荷がかかるとどうか。OBS Studioによるリアルタイム配信を行いながらテストしたときの結果がグラフ6,7だが,基本的なスコア傾向にそれほど大きな違いはない。ただ,Ryzen 3 1300Xはi5-7400と,Ryzen 3 1200はi3-7300と比べたときに,平均フレームレートのスコア差がいずれもやや開いている。
 具体的に数字を見てみると,解像度1920×1080ドット条件でRyzen 3 1300Xは通常のゲームプレイ時比で約89%,Ryzen 3 1200だと同84%なのに対して,i5-7400は同92%,i3-7300は同90%。エンコードに用いているx264の処理がIntel製CPUにとって多少有利なのかもしれない。


 FFXIV紅蓮のリベレーター ベンチの結果がグラフ8となる。
FFXIV紅蓮のリベレーター ベンチはIntel製CPUへの最適化が進んでいることもあり,Ryzen 3は不利な戦いを強いられた。ご覧のとおり,R3 1300Xでもi3-7300に大差を付けられてしまっている。

※グラフ画像をクリックすると,平均フレームレートベースのグラフを表示します
Ryzen

 FFXIV紅蓮のリベレーター ベンチを,OBS Studioでリアルタイム配信しながら計測したスコアがグラフ9だ。配信という負荷がかかってもRyzen 3 1300Xはi3-7300に届かず,不利な状況は打開できていない。

※グラフ画像をクリックすると,平均フレームレートベースのグラフを表示します
Ryzen

 性能検証の最後はffmpegを用いたエンコード結果だ。今回,横並びの評価を行うためGPUアクセラレーションは用いず,i5-7400とi3-7300ではQSVも利用せずに,エンコードにはlibx265を用いている。
 というわけでグラフ10を見ると,H.265/HEVCでは,Ryzen 3のAVX性能があまり高くないためか,Ryzen 3 1300Xがi3-7300より若干遅いという結果が出ているが,マルチスレッド性能が効いてくるH.264/AVCではRyzen 3 1300Xがi5-7400比約94%の処理時間で作業を終えている。Ryzen 3 1200も,低い動作クロックでありながらi3-7300より短い時間で処理を終えている点に注目したい。



Ryzen 3 1300Xの消費電力は高め。一方でRyzen 3 1200はかなり抑えてある印象


 Ryzen 3の消費電力もチェックしておきたい。
 今回は「Ryzen 7 1800X」のレビュー時と同じ方法で,システム全体ではなく,EPS12Vの消費電力をクランプメーターで計測することにより,CPUの消費電力を見る。
 テストにあたっては,無操作の状態で一定時間経過してもディスプレイ出力が無効化されないよう設定を行ったうえで,30分間放置した後の消費電力を「アイドル時」,また各アプリケーションテスト実行時の最大の消費電力をそれぞれのテスト時における消費電力として採用した。

 その結果はグラフ11のとおり。意外な違いが出たのがアイドル時で,Kaby Lake-S世代の下位モデルは相当に消費電力が低い。
 一方のアプリケーション実行時は,とにかくRyzen 3 1300Xのスコアが圧倒的だ。実スコアは53〜64W程度であるものの,同じ4コア4スレッド対応のi5-7400が28〜36Wなのと比べると,そのインパクトは大きいと言わざるを得ないだろう。より高クロックを狙う「X」付きモデルゆえ,やむなしか。
 ただ,その点で見ると面白いのは,Ryzen 3 1200が33〜41W程度の消費電力で済んでいること。「価格と消費電力を重視しつつ4コア4スレッド対応CPUを選ぶ」という場合には選択肢の裏付けとなりそうなスコアと言える。


 CPUの温度をマザーボード付属のユーティリティ「AI Suite 3」(Version 2.00.03)で取得したものがグラフ12となる。
 ここではアイドル時に加えて,3DMarkのFire StrikeにおけるPhysics testを30分間ループ実行した時点を「高負荷時」としている。また,室温は22℃で,システムはケースに組み込んでいない,いわゆるバラック状態でテストを行っている。組み合わせるCPUクーラーはいずれも製品ボックスに付属のものだ。
 CPUの場合,温度センサーの位置どころか,温度の取り方も異なったりするので,横並びの比較にはまったく意味がない。その点は注意してほしいが,マザーボード側の補正を経ての値が60℃以下という点で,Ryzen 3 1300XとRyzen 3 1200にWraith Stealthクーラーを組み合わせた環境に,発熱面での大きな問題はないと言っていいだろう。



i5-7400よりざっくり4000円安いことに価値のあるRyzen 3 1300X。Ryzen 3 1200も価格に注目


 最後にもう一度,今回テストに用いた4製品の価格を以下のとおり並べておきたい。Ryzen 3はメーカー想定売価を税込換算したもの,Core i5&i3は2017年7月27日現在の税込実勢価格となる。日本AMDによると,Ryzen 3の販売解禁は28日11:00だそうだ。

  • Ryzen 3 1300X1万7820円
  • Ryzen 3 12001万4904円
  • i5-74002万1900〜2万3000円程度
  • i3-73001万7200〜1万8400円程度

Ryzen
 純然たるゲーム性能だけで言えば,Ryzen 3 1300Xはi5-7400に及ばない。とくにIntel製CPUへ最適化されたタイトルだと,そのギャップは大きくなる。
 しかし価格は4000円安価で,しかも,3DMarkのPhysics testやCINEBENCH R15,ffmpegのH.264/AVCエンコードで見えたとおり,高度にマルチスレッド化されたアプリケーションでは4000円以上高い競合製品よりも高い性能を発揮する。1万円台の4コア4スレッド対応CPUとして,Ryzen 3 1300Xは有力な存在と言っていいのではなかろうか。

Ryzen
 もう1つのRyzen 3 1200は,純然たるゲーム性能だとさらに見劣りするわけだが,競合の2コア4スレッド対応CPUよりも安価な4コア4スレッド対応モデルで,かつ消費電力もまずまずという点に惹かれるならアリだろう。ゲーム用途というよりも,何か明確な目的があって,とにかく安く4コアCPUを手に入れたい人向けと言えそうである。

AMDのRyzen製品情報ページ


Ryzen 3 1300Xをパソコンショップ アークで購入する

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