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印刷2012/11/26 00:00

テストレポート

7つのモジュールが分離・合体。タッチパネルもあるMad Catzのキーボード「S.T.R.I.K.E. 7」で遊ぶなど

 Mad Catzの「Cyborg」ブランドは,ゲーマー向けという位置づけではあるものの,最近ではむしろゲーム抜きで“いじくる”のが楽しい製品としてよく知られている。今回取り上げるワイヤードキーボード「S.T.R.I.K.E. 7 Gaming Keyboard」(以下,S.T.R.I.K.E. 7)もその1つだ。
 2012年11月23日に2万9800円(税込)で国内発売となったS.T.R.I.K.E. 7は,計7つのモジュールを組み合わせて,自分好みにカスタマイズできるという,男の子大好き系のキーボードとなっているが,今回はそのインプレッションをお伝えしてみたいと思う。

S.T.R.I.K.E. 7 Gaming Keyboard
メーカー:Mad Catz,問い合わせ先:jpsupport@madcatz.com
価格:2万9800円(税込)
Mad Catz,Saitek,Cyborg,TRITTON


ゴツくて機械感あふれる一方,ラインはシャープ


 上に示した写真で全体の方向性は把握できたと思うが,重量感があり,“機械感”にあふれ,ゴテゴテしている割にシャープな印象というのは,最近のCyborgブランド製品に共通のものだ。なんというか,見ていて「ウフフ」となってしまうのである。感覚でいえば,ガンダム世代がモビルスーツ関節部のメカニカル構造やバーニアの配管を見て「ウフフ」となるのに近い。

 ちなみに7つのモジュールには,「V.E.N.O.M. TFT-LCD Touchscreen」「Main Keyboard」「NumPad」「Function Strip」「Active Palm Rest」「Wrist Rest」という名称が与えられている。Wrist Restが2種類あるから計7個だ。詳細は後述するが,それらを好きな配置で使ったり,不要なものは取り外したりできるというのは,合体メカっぽくて大変よろしい。

製品ボックスに入っている,S.T.R.I.K.E. 7の構成部品一式。7つのモジュール以外に,長めのケーブル(写真中央上)や交換用キートップ(写真右下)なども付属する
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7つのモジュールを底面側から見たカット。剛性アップと(重量を増やすことによる)安定性強化のためか,7モジュール中6モジュールで金属プレートが採用されている。また,ゴム製の滑り止めが各所に貼られている点も押さえておきたい
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 というわけでまずは,各モジュールを簡単にチェックしておこう。


●V.E.N.O.M. TFT-LCD Touchscreen

 V.E.N.O.M. TFT-LCD Touchscreen(以下,V.E.N.O.M.)は,その名で謳われているとおり,タッチ操作対応の液晶パネルを搭載したモジュールとなっている。液晶パネルは3.2インチ,解像度480×320ドットと,かなりコストがかかっている印象だ。

S.T.R.I.K.E. 7を象徴するタッチパネルモジュール,V.E.N.O.M.。液晶パネルのほか,計8個のハードウェアボタンも備える
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 ちなみに言うと,このV.E.N.O.M.こそがS.T.R.I.K.E. 7のメインモジュールだ。PCとのUSB接続や,残る6モジュールとの合体にあたっては,このV.E.N.O.M.が起点となる。

S.T.R.I.K.E. 7の本体,と紹介しても間違いではないV.E.N.O.M.からは,PCと接続するためのUSB標準Aケーブルが伸びている。写真にACアダプターが見えるが,V.E.N.O.M.の液晶パネルを駆動させるには付属ACアダプターによる給電が必須だ。なお,V.E.N.O.M.には2ポートのUSB 2.0ハブ機能も用意される
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●Main Keyboard・Numpad&Function Strip

 最もキーボードらしいといえるモジュールがMain Keyboard(メインキーボード)である。英語74キー配列で,Mad Catzの爪マーク入り[Fn]キーの配置がちょっと意外ではあるものの,総じて破綻のないキーレイアウトだといえる。

Main Keyboard。文字どおり,メインキーボード部がモジュールになったものだ
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 もう1つのキーボードモジュールとも言えるNumPad(ナムパッド)は,字面だけだと10キーパッドのようだが,実際にはカーソルキーや[Page Up][Page Down]キーなどからなるブロックも含んだものとなっている。一般的なキーボードだと,両者の間には隙間が設けられるのだが,NumPadではそこに,カスタマイズ可能な[C1]〜[C5]キーが設けられているのも特徴といえるだろう。
 Function Stripは,[M1]〜[M4]という独自形状を持つボタンが4個並んだ,機能追加用のモジュールだ。Main KeyboardやNumPadの左側に取り付けると,4ボタン追加できるわけである。

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NumPad。Main Keyboardとセットで英語フルキーボードになる。カーソルキーの上にある[C1]〜[C5]キーがカスタマイズ可能
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三角形状のFunction Strip。こちらは4ボタンすべてがカスタマイズ可能だ。ボタンは大きく,斜め方向からの入力がしやすい

 NumPadの[C1]〜[C5]キー,Function Stripの[M1]〜[M4]ボタンのカスタマイズは,付属の専用設定ツール「S.T.R.I.K.E.7 Software」から行う仕様。英語版アプリケーションではあるが,基本的なキーの割り当てを行う程度であれば,英語が苦手という場合でも,ある程度までは直感的に行える。

S.T.R.I.K.E.7 Softwareから,NumPad(左)およびFunction Strip(右)のカスタマイズを行っている例。NumPadでは5キー,Function Stripでは4ボタンのカスタマイズを行える
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●Active Palm Rest&Wrist Rest

 Active Palm Rest(アクティブパームレスト)は,大型のパームレストに,Cyborgブランドのマウス「R.A.T.」シリーズでも見られる金属ローラー型のホイールが用意されたものだ。赤いボタン×1とローラー型ホイールの時計回り/反時計回りの合計3つに機能を割り当てられるようになっている。

Active Palm Rest(左)。かなり大きい。S.T.R.I.K.E. 7 Softwareを使うと合計3つの操作を登録可能(右)
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 残る2個のWrist Rest(リストレスト)はとくにボタンやスイッチなどのない,純粋なパームレスト。Active Palm Restともども,取り付け位置の調整が可能だ。

2つのWrist Rest。完全に同じものではなく,それぞれ取り付けられる場所も異なっている
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Active Palm RestとWrist Restの長さ調整機構。最大で3cm程度引き出せる
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分離と合体にはいつでもロマンが溢れる


NumPadとFunction Stripの接続イメージ。Main KeyboardとNumPadには合計2つのUSB Mini Bポートが用意され,片方はV.E.N.O.M.との接続用,もう片方はFunction Stripとの接続用となる
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 では,モジュールの分離・合体作戦を展開して遊んでみよう。
 前段で,S.T.R.I.K.E. 7のメインモジュールがV.E.N.O.M.だと紹介したが,入力装置となるMain KeyboardとNumPad,Function Stripは,V.E.N.O.M.をハブとして,USB Mini Bケーブルによってつながるイメージだ。
 より正確を期すと,Main KeyboardとNumPadはV.E.N.O.M.とケーブルで直結する仕様。Main KeyboardとNumPadにはそれぞれもう1つUSB Mini Bポートが用意されており,Function Stripから伸びる短尺のケーブルはそこと接続する形になる。

 Main KeyboardとNumPadを接続するときは,両者の歯と溝が合うように噛ませて,ネジ留めする。Main KeyboardやNumPadとV.E.N.O.M.の接続や,Main KeyboardやNumPadとFunction Stripとの接続も同様だが,少なくともMain KeyboardとNumPadの接続時は十分な安定感があるため,ネジ留めしなくても問題なかった。

Main KeyboardとNumPad,Function Stripは歯と溝を噛み合わせたうえでのネジ留め式。Function Stripは接地せず宙に浮くようなデザインになっているため,ネジ留め推奨だ。V.E.N.O.M.は金属プレートをMain KeyboardあるいはNumPadのスリットに差し込んでからネジで固定するような形になっている
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Active Palm RestとWrist Restははめ込み式。見る限り強度は相応にありそうだが,固定用のツメがプラスチック製で,ほかと比べて耐久性が若干低そうなのは気になった。なお,Active Palm Restは別途接点経由で入力をキーボード側へ伝えるような仕組みになっている
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 というわけで,あらためて完全体を下のとおり示してみたい。Active Palm RestとWrist Restは好み次第で取り外してしまっても,V.E.N.O.M.+英語フルキーボードとしての機能に影響はない(※もちろんその場合,Active Palm Rest部のローラーなどは使えなくなるが)。

全7モジュールを合体させた完全体モード。このとき,設置スペースとして概ね520(W)×350(D)mmくらいを占有する。好みに応じてActive Palm RestやWrist Restを取り外してしまってもいい
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 また,Main KeyboardとNumPadはV.E.N.O.M.とUSBケーブルでつながっていればよいので,Main KeyboardとNumPadはV.E.N.O.M.から物理的に分割した状態でも,完全体と同じ機能を利用できる。S.T.R.I.K.E. 7の製品ボックスには交換用の長尺USB Mini-Bケーブルが1本用意されており,それを使えばMain KeyboardとNumPadの距離を大きく離して運用することも可能だ。

Main KeyboardとNumPadを分離したところ(※3種のレストも外している)。NumPadの右に見えるのが付属の長尺ケーブルで,これを使えばMain KeyboardとNumPadの距離を最大32cm程度離せる
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 以上を踏まえ,以下,いろいろな利用パターンを例示してみたい。
 まず,完全体からNumPadのみを廃した例が下の写真だが,テンキーやカーソルキーなどがない一方,QWERTY配列のメインキーボード部は問題なく利用でき,さらにV.E.N.O.M.やFunction Strip,Active Palm Rest側の独自ボタンなどを利用できる。単体ではカーソルキーが使えないわけで,かなり思い切った構成にはなるが,FPSなどをプレイするにあたって,マウス操作用のスペースを机上で大きく取りつつ,[W/A/S/D]キーを中心とした操作系を確保したいときにはけっこうオススメだ。

完全体からNumPadのみ取り外したところ。横方向がコンパクトな多機能キーボード然とした印象になる
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 V.E.N.O.M.をNumPadに取り付け,さらにFunction StripとActive Palm Restを装着すると,Razerの「Razer Nostromo」やLogitech(ロジクール)の「G13 Advanced Gameboard」風の左手用キーバッド然とした格好になる。この状態なら,普段使い慣れているキーボードの脇に置いて,サブキーボードとして使うというアイデアが考えられるだろう。
 カーソルキーと[C1]〜[C5]キーに,[M1]〜[M4]ボタンを中心としてテンキーを組み合わせるというのは存外使い出がありそうだ。

Main Keyboardと,Main Keyboard用のWrist Rest以外でS.T.R.I.K.E. 7を構成した状態。雰囲気としてはGブル(※蛇足気味に説明しておくと,「機動戦士ガンダム」に登場する支援メカ「Gアーマー」前部とガンダムAパーツ&コアファイターがくっついた,強引な戦車形態)のようなものだ。ゲーム用のキーパッドとして使う分にはこれでもまったく問題ない
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「Function Strip」は,押下できるが,軽く握る感じでも入力できるため,NumPad中心の構成のときはとくに操作しやすく感じるだろう
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 ゲームからは少し離れるが,この形態はイラストレーターや漫画家,DTM,DTV方面の用途にも適している。筆者の場合であれば,「Adobe Photoshop」や「Adobe InDesign」だとペンタブレット中心の操作になるので,NumPad自体のショートカットキーはもちろんのこと,Function Stripの4ボタンは押下するというよりは軽く握る感じで入力できるうえ,Active Palm Restの独自ローラーで拡大縮小といった作業が行える点が多いと感じた。妙にペンタブレットとの相性がいい印象だ。
 なお,言うまでもないかもしれないが,この状態でMain Keyboardも接続し,Main Keyboardを文字入力用に使うというのも,もちろんアリだ。

上で紹介した左手用キーパッド形態に,別途Main Keyboardもつなげたところ
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 ポイントは,あくまでもコアはV.E.N.O.M.であるということ。Main KeyboardとNumPadは併用が必須というわけではないので,環境や好みに応じてモジュールを取捨選択していくといいだろう。

V.E.N.O.M.標準で取り付けられているスタンドを使うと自立可能。なので,V.E.N.O.M.側の操作をほとんどしないのであれば,あえて本体から切り離しておくのもアリ
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キースイッチはよくあるメンブレンだが

クセがなく,操作感は悪くない


 モジュールの入れ替えによる分離・合体とV.E.N.O.M.の存在がウリのキーボードであるためか,これでメカニカルキースイッチなどを採用してしまったらコストがどこまで上がるか分からないからか,Main KeyboardとNumPad部のキースイッチはよくあるメンブレンタイプだ。
 ラバードームはMad Catzの特注品だそうで,一般的なラバードームと比べると押下感は柔らかくていいのだが,FPSなどでがんがん使っていったときの耐久性にはちょっと不安が残る柔らかさでもある。

 主要なキーのキーピッチは19mmと普通。キースイッチの荷重は60gで,一般的なゲーマー向けキーボードと比べるとかなり重いものの,メンブレンキースイッチ搭載製品としてはやはり普通である。
 ただ,良くも悪くも普通のキーボードなので,変なクセもなく,操作上の違和感はない。英語配列というのはやや人を選びそうだが,ゲーマー向けモデルとしては珍しくもないので,気にならないという人も多いのではなかろうか。

 ロールオーバーは,「4Gamer Keyboard Checker」(Version 1.0.0)で確認したところ,Main Keyboard,NumPadとも6キーを認識。OSからは2つのモジュールがそれぞれ異なるキーボードとして認識されているため,USB接続のゲーマー向けキーボードらしい結果になっているわけだ。
 6キーロールオーバーであれば,ごくごく一部の音楽ゲーム以外を除けば問題にならないだろう。

Main KeyboardとNumPadそれぞれで最大6キーの入力が可能。スクリーンショットでは11キーになっているが,これはこの状態から[PrintScreen]キーを押しているためだ
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左から標準キー,ゴム付きキー,上部に窪みのあるキー。指先だけの感覚でクールに入力できるぜという場合は,右のキーがオススメ。窪みが明確なので暗所でも位置把握は容易だった
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 キーについて続けると,[W/A/S/D]の4キーは,標準で取り付けられているキートップのほかに,滑り止めのゴムが縁に沿って貼られているタイプと,一部が凹んでいるタイプとが用意されていて,入れ替えが可能だ。
 細かい点だが,キートップを簡単に,キーを傷つけたりすることもなく簡単に取り外せる専用工具が付属しているところは,いじくりたい盛りなボーイズの心をよく分かっている。

交換用キートップと交換用工具は専用ケースに入っている(左)。右は[W/A/S/D]キーを滑り止めゴム付きのものに入れ替えた状態だ。ゴム部分が少し盛り上がっているため,指へのフィット感はけっこういい
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 序盤で本体底面に滑り止めのゴムがあるという話をしたが,底面の金属板による重みも相まって,激しく打鍵してもキーボードモジュールが動いてしまうような心配は無用だ。チルトスタンドの先端にも滑り止めがあるので,キーボードの角度を強くしたい場合も安心である。

Main KeyboardとNumPadはチルトスタンド付き。ここではMain Keyboardを代表して掲載しているが,右の写真のような感じでキーボードの奥側を持ち上げられる。チルトスタンド自体が剛性の高い金属製であり,さらに先端には大きめのゴムが取り付けられているため,斜め奥方向の力が加わってもズレにくい
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V.E.N.O.M.の使い勝手は意外(?)に高い


パネルの表面の滑りはやや滑りにくい(※iPad miniに近い)が,ドラッグ操作が必要になるケースはまれなので,素早く入力しても滑らないことを優先したのだろうか。ちなみに,写真に写っている状態がメイン画面。タッチで各種機能にアクセスできる
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 S.T.R.I.K.E. 7におけるコアモジュールであり,大型の液晶パネルがやたらと自己主張しているV.E.N.O.M.。これまでも液晶パネル付きのゲーマー向けキーボードやキーパッドは存在していたが,少なくとも日本市場ではあまり魅力的な存在にはなっていなかったため,本モジュールについても不安を感じている人は少なくないと思われるが,先に書いてしまうと,かゆいところに手が届く設計で,意外と使い道がある。

 まず,タッチパネルのレスポンスがいい。感覚としてはここ最近のスマートフォンと大差ない。ここまで触れてきたとおり,金属プレートが採用され,自立できるようにもなっており,さらにMain KeyboardやNumPadへ取り付けたときには十分な安定感が得られるため,プレイ中,やや乱暴に操作するような局面でも,タッチするときにキーボードが動いてしまうような不安を感じることはなかった。

 ハードウェアボタンは,左の4つがスピーカーのミュート有効/無効,マイクのミュート有効/無効,ボリューム上下。右の3つはプロファイル変更用で,向かって液晶パネルの左下に見えるのがホームへ戻る機能と持つものだ。
 そして,液晶パネルには合計12個のアイコンが並んでいるが,これらには「LAUNCHER」「MEDIA BUTTONS」「VOLUME」「BACKLIGHT」「CLOCK」「STOPWATCH」「COUNTDOWN TIMER」「WINDOWS KEY UNLOCK」「SETTINGS」「MACROS」「JOURNAL」「TEAMSPEAK」といった機能が割り当てられている。

 アイコンの名称は基本的に文字どおりの意味で,LAUNCHERはアプリケーションランチャだ。設定に用いるソフトは前出のS.T.R.I.K.E.7 Software。なぜかアンインストール用の実行ファイルまで拾ってくるため,登録はちょっと面倒だが,普段プレイするゲームタイトルを登録しておくとクールだろう。

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S.T.R.I.K.E.7 SoftwareからLAUNCHERを設定しているところ。選ぶだけ
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LAUNCHERのカスタマイズ例。最大12個のアプリケーションショットカットを登録できる

 MEDIA BUTTONSはビデオや音楽の再生や一時停止を行える機能だ。ただ,ゲームのマルチプレイで比較的でよく使うミュート機能はV.E.N.O.M.上にハードウェアボタンとして用意されているため,使いそうで使わない機能といえるかもしれない。

 一方,VOLUMEは,Windowsミキサーと連動していて,全体音量のほかマイク音量も一発で調整できる。操作はスライダーを指先でドラッグするだけであり,個人的にはこのあたりからV.E.N.O.M.を気に入り始めた。

MEDIA BUTTONSについては説明不要だろう(左)。右はVOLUME。スライダーで音量を調整できる。Windowsミキサーと連動しているため,アプリケーションごとの設定も可能なようだが,試した限りは認識されないアプリケーションもあった
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BACKLIGHTは,RGB方式で約16万色に対応。スライダーを指先ドラッグで調整するという操作はスマートフォンのそれとよく似ている。プリセットは6色
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 BACKLIGHTは見た目,つまりMain KeyboardとNumPad,Function StripにおけるLEDイルミネーションの色を約16万色の中から選ぶ機能だ(※Function Stripはボタン名のプリント部分から向かって右側へ光が漏れるようになっているため,正面から見るとあまり光っているように見えない)。プリセットから選ぶか,RGBと明るさの組み合わせから自由に選ぶのか,二通りの手段が用意されている。
 下の写真はプリセットの6色をまとめたものだ。V.E.N.O.M.側のMad Catzロゴは設定によらず赤のままとなる。

プリセットの発光パターン+1。左から赤,オレンジ,グリーン,水色,紫,ピンクの各プリセットで,一番右は手動で白に設定してみたところ。色の再現性は意外と高い
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 CLOCKとSTOPWATCH,COUNTDOWN TIMERは文字どおりの機能で,CLOCKはWindowsの時計とリンクしているため,V.E.N.O.M.側での時間調整不要。STOPWATCHは標準的な機能とラップ計測に対応する。COUNTDOWN TIMERは3つのカウントダウンを同時に行うことができ,カウント調整も可能。5秒前からアイコンが点滅する点もグッドで,贅沢をいえば,カウントダウン用の音声ファイルを設定できると,より使い勝手はよかったように思う。

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CLOCKは純粋に時刻を表示するのみ。見やすくはあるのだが,アラーム機能くらいはほしかったというのも本音だ
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STOPWATCH。アナログ時計とデジアル時計が同時に表示される。スタート・ストップは時計アイコンをタップでOK

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COUNTDOWN TIMER。3つ同時に進行可能で,リポップチェッカーとして使うと相当便利だ。ファーミング時にオススメできそう
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COUNTDOWN TIMERの設定はリール方式。スマートフォンのユーザーには見慣れた操作体系といえる

WINDOWS KEY UNLOCK。画面タップでロック,もう一度タップで解除と,スマートフォン風なシンプル操作だ
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 WINDOWS KEY UNLOCKは,[Windows]キーを無効化できる機能。もっとも,S.T.R.I.K.E. 7 Softwareを使うと,[Windows]キーを含んだショートカットを追加ボタンへ割り当てられる)ので,そちらを使って,[Windows]キーの機能自体は(Windows 8のためなどに)活かしつつ,左[Ctrl]キーの隣にある物理的な[Windows]キーは無効化しておく,という手も考えられるが。
 SETTINGSはタッチパネルのキャリブレーションや輝度,輝度を最小にまで落とすまでの時間設定,言語設定がある。普通の設定機能なのでとくに触れる点はないのだが,輝度調整までの時間がデフォルトだと3秒なので,そこは変更したほうがいいかもしれない。

S.T.R.I.K.E. 7 Softwareでは[Windows]キーも割り当て可能。[Windows]キーの割り当てが可能なキーカスタマイズ機能はけっこう珍しい
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MACROS。S.T.R.I.K.E.7 Softwareで設定したマクロを呼び出せるが,リアルなボタンやキーに割り当てるほうが便利なので,意外と使わないというか,筆者は使うに至らなかった
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 MACROSは,S.T.R.I.K.E. 7 Softwareで設定したソフトウェアキーマクロを呼び出す機能。V.E.N.O.M.側のプロファイル切り替えボタンを併用すれば12×3で最大36個登録して利用できるが,これをゲーム中,当意即妙に使いこなしていけるかというと相当に疑問だ。マクロの利用が規約で認められたタイトルでマクロを使う場合には,Function StripやNumPad側に割り当てたほうが幸せになれるだろう。
 JOURNALはメモ帳だが,対応言語は英語のみなので,できるとしても,経験値情報やクエスト情報を断片的に残すくらいの役割だろうか。日本語入力ができると,また活用方法は広がるはずだ。
 最後のTEAMSPEAKは,チャットツール「TeamSpeak」使用時に参加メンバーが分かるというもの。筆者はSkype派なのでなんともだったが……。

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JOURNALは簡易メモ帳。入力はMain Keyboardから行う。言うまでもないと思うが,JOURNAL利用時はOS側へキー入力情報は送信されない
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こちらはTEAMSPEAK。「ROOM」と「PLAYER」をリスト表示できるようになっているが,あくまで対応アプリケーションはTeamSpeakのみ

 なお,V.E.N.O.M.で設定できるのは,あくまで用意された機能の中で,だ。Logitechのゲーマー向けキーボードのように,プログラムの素養があればV.E.N.O.M.上で動作するアプリケーションを開発できる,といったことはない。


見た目のメカメカしさと使い勝手で選ぼう

1万円安価なS.T.R.I.K.E. 5も選択肢にはある


見た目だけでなく,分離・合体での拡張性も上々。あとはお財布と相談すべし
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 すべてのモジュールを合体させた完全体だと相当に大型のキーボード然となることから,まずは設置環境の確認が必要になるが,必要に応じて分離できたり,必要のないモジュールは外せたりもするので,「全部使わないともったいない!」というのでなければ,机上スペースは意外と問われない。もちろん,とりあえず「これがゲーム環境だ」といった雰囲気を出すために,S.T.R.I.K.E. 7をドカッと置くのはアリだろうし,既存のゲーム環境へプラスアルファとして必要なものだけ追加していくのもいい。ここまで分解できるなら,NumPadは10キー部とカーソルキー部をさらに2分割できると,さらによかったような気はするが。
 予想外にV.E.N.O.M.の使い勝手がよかったので,プレイしながらあれこれ操作して,遊んでいる感を加速させるというのも有効だろう。あれこれ設定しないと気が済まない人の要望に,S.T.R.I.K.E. 7は,キーやソフトウェアだけでなく,タッチパネルや組み合わせによる形状面でも応えてくれるキーボードなのだ。

 ハードルは1にも2にも「メンブレンスイッチ採用で2万9800円(税込)」というところだろうか。発売日を迎え,実際に触ってチェックできるショップも出てきていると思われるので,そこで答えを出してもいいだろう。

Amazon.co.jpでS.T.R.I.K.E. 7を購入する(※Amazonアソシエイト)


 なお,ここまであえて触れてこなかったが,Mad Catzは,S.T.R.I.K.E. 7と基本構成を共通化しつつ,V.E.N.O.M.を省き,代わりにコアモジュールとしてハードウェアボタン中心の「Control Module with E.Y.E. OLED Display」を採用し,さらに金属部品やUSB 2.0ハブ機能などを省いて価格を1万円引き下げた「S.T.R.I.K.E. 5 Gaming Keyboard」(以下,S.T.R.I.K.E. 5)も同時発売している。

S.T.R.I.K.E. 5 Gaming Keyboard
メーカー:Mad Catz,問い合わせ先:jpsupport@madcatz.com
価格:1万9800円(税込)
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Control Module with E.Y.E. OLED Display。[1]〜[9]のボタンとマルチメディア系ボタン計5個,LEDバックライトの輝度変更用ボタン,[Windows]キー有効/無効切り替えボタンが液晶パネルの代わりに追加された。[1]〜[9]ボタンはカスタマイズ可能。また,S.T.R.I.K.E. 7でMad Catzロゴが光っていたところは解像度96×96ドットの有機ELパネルとなり,ショートカットアイコンなどを登録できる
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 V.E.N.O.M.がなくなり,金属パーツがごそっと外されたことで,S.T.R.I.K.E. 7と並べてしまうとチープな印象は拭えないが,計7つのモジュールによるカスタマイズ性は確保され,カスタマイズできる物理ボタンの数はむしろ増えていたりもするので,予算と好み次第ではこちらもアリだろう。

S.T.R.I.K.E. 5の各モジュール底面部。金属プレートが外されてプラスチックになっている。S.T.R.I.K.E. 7と比べると明らかに軽いが,完全体としては十分に重い印象だ。ちなみにControl Module with E.Y.E. OLED Displayは,USB 2.0ハブ機能が省かれた代わりに,ヘッドセット接続用に3.5mmミニピン仕様のマイク入力・ヘッドフォン出力各1の端子が用意され,PCとの接続用ケーブルにも延長ケーブルが統合された
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Mad Catz公式Webサイト(英語)

マッドキャッツ日本語公式Webサイト

  • 関連タイトル:

    Mad Catz,TRITTON

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