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印刷2007/12/27 12:04

レビュー

既存製品に対する“怒り”が結実した光学センサー搭載マウスの実力は?

SteelSeries Ikari Optical

Text by Crize

»  既存のゲーマー向けマウスに向けた攻撃的なメッセージで,発売前から高い注目を集めていたSteelSeries,そして同社初のゲーマー向けマウス「SteelSeries Ikari」シリーズ2製品。大きく特徴の異なる光学/レーザーセンサー搭載製品なので,まずは光学センサー搭載製品からCrize氏のレビューをお届けしたい。“怒り”の矛先は,どこに向いているだろうか?


SteelSeries Ikari Optical
メーカー:SteelSeries
問い合わせ先:FragYou!(SteelSeries公式blog)
実勢価格:9000円前後(2007年12月27日現在)
SteelSeries
 PCゲーマーにはとくにマウスパッド製品でよく知られたデンマークのPC周辺機器メーカー,SteelSeries。これまで同社はキーボードやヘッドセットなど,ゲームプレイを想定した製品を多数投入してきたが,マウスだけには手を出さず,MicrosoftやLogitechなどとのコラボレーション程度に留まっていた。
 そんな同社が,2007年8月にドイツで開催されたゲームショウ「GC 2007」において,突如マウス市場への参入を発表したのはまだ記憶に新しいところだ。日本語の「怒り」から名付けられた「SteelSeries Ikari」(以下,Ikari)を発表したSteelSeriesは,高解像度競争や過度の装飾などといったマウスのスペック競争が,まったくゲームプレイとは関係のない方向に向かっているとして既存の(=他社の)ゲーマー向けマウスを公然と批判し,その注目を集めてきた。

 もちろん,そこまで言うからには,ゲーマー向けとして明確なメリットがあるはずだが,果たしてどうだろうか? 世界大会で活躍するクラスのゲーマー,5000名以上からのフィードバックを得て登場したのは「Ikari Optical」「Ikari Laser」の2製品だが,本稿では光学センサーを搭載する貴重な選択肢である,Ikari Opticalについて,じっくりと掘り下げてみたいと思う。


MSIE 3.0やMXシリーズに近い印象の外観

ホイールボタンとサイドボタンの完成度は出色


この角度から見ると,ほとんど左手用マウスである
SteelSeries
 さていきなりだが,Ikari Opticalで最も注目すべきは,その形状かもしれない。真上から見ると右側が窪んでおり,何も知らない人が見たら,左手用と勘違いするのではないかと思うほどだ。「Microsoft IntelliMouse Explorer 3.0」(以下,MSIE 3.0)および4Gamerの比較用リファレンス「MX510 Performance Optical Mouse」(以下,MX510)と比較した写真を下に示したので,ぜひその特異なデザインを確認してみてほしい。

左の写真がMSIE 3.0,右の写真がMX510と並べて比較した写真。右側が窪み,左に膨らんでいるIkari Opticalのデザインは非常に特殊だ
SteelSeries SteelSeries

 このデザインはどうなのかというと,結論からいえば握りやすい。サイズは83(W)×130(D)mmで,大きさ的にはMSIE 3.0や,(MX510を始めとする)MXシリーズ,あるいは「G3 Optical Mouse」「G5 Laser Mouse」に近いのだが,背は36mmと,MSIE 3.0やMX510より低く,あまり大きさを感じないというか,手の中にすっぽりと収まる印象を受ける。

かなり平べったく,かつ横に広がっているのが分かる
SteelSeries SteelSeries

SteelSeries
 また,横に広がった“スカート”も,Ikari Opticalの大きな特徴の一つだ。左側の膨らみ部分に広がった,ラバー加工済みのスカートには,親指から付け根までの部分を乗せておけるようになっており,長時間マウス操作を行っていても疲れにくい。
 また,右は右で,ラバー加工されているのは左側と同じだが,こちらには段差が設けられている。右クリックを中指で操作するときは上段に薬指,下段に小指を乗せることで,あるいは右クリックを薬指で操作するときは上段に小指を乗せることで,手をマウスの上から被せるように持つ,いわゆる被せ持ちを行うときに,がっちりとホールドできる。被せ持ちに近い握り方をしつつ,手首をマウスパッドに置いて操作するような使い方も容易だ。
 もちろんつまみ持ちにも対応しており,左側面と右側は段差の傾斜部をそれぞれ指先で押さえることにより,しっかりと握れるようになっている。

SteelSeries
 SteelSeriesはこれらさまざまなプレイスタイルを順に「Palm」「Swipe」「Claw」と名付け,Ikariシリーズはそのすべてをサポートするとしているが,その点に偽りはない。実のところ,右側面に段差があるというこのデザインはMSIE 3.0に比較的よく似ているのだが,MSIE 3.0の場合は意識しないと感じられないほどなだらかなのに対し,Ikari Opticalでは段差が強調されており,この段差が“据わりの良さ”につながっている印象だ。形状については高く評価したい。

右側面の段差に注目してほしい。かなり入り組んだ構造になっている
SteelSeries SteelSeries

細いのに案外重いケーブル。ただこれ,非常に柔らかい。“マウスがケーブルに押し戻される”ことはまずないだろう
SteelSeries
 重量はケーブル込みで150g(※編集部実測値)。数字だけだと意外に重い印象を受けるかもしれないが,実際の印象はむしろ非常に軽い。“重量計にケーブルを乗せない”という計測方法では,マウス本体の正確な重量は量れないので,以下参考程度となるのを断ったうえで続けると,マウス本体を別の場所に置きつつケーブルだけ重量計に乗せたところ,40g強の値を示していたので,マウス本体の重量は100〜110gくらいではなかろうか。いずれにせよ,「被せ持ちだと若干重く感じるかな?」程度の気持ちになったくらいで,重いとか,形状が問題で持ち上げづらいとかいったことはない。この点も,よく考えられているといえる。

SteelSeries
 続いてボタンだ。オムロン製とされる左右のメインボタンは本体の外装と一体型で,特別に軽すぎたり重すぎたりということもなく,1回1回のボタンの返りはしっかりしていて押しやすい。
 スクロールホイールは一目盛りごとにカチカチという刻みのある,チルト機能のない一周24刻みのシンプルなホイールで,それ自体は“普通”という印象を脱却していないが,ホイールボタンについては話が別。Ikari Opticalのホイールボタンは,ボタンを押し込む深さが適度にあり,返りもシャープなので,かなり押しやすい。一般的なホイールボタンにありがちな「押し込むとホイールが反応してしまう(=回転の入力が認識されてしまう)」こともいっさいなかった。正直な感想として,Ikariのホイールボタンは,今まで触ったマウスの中でトップクラスの品質だと思う。

 ホイールボタンの近くに用意されているボタンは(詳細は後述するが)解像度を「High」と「Low」の2段階を切り替えるためだけに用意されているスイッチだ。ほかの機能を割り当てたりはできないので,これ以上掘り下げる必要はないだろうが,あえて述べるなら,ボタンがマウスの表面からほとんど露出しておらず,邪魔にならないのはいい。

マウス左側側面のやや前方に用意された2連の白色LEDインジケータ。解像度変更スイッチを押すと切り替わり,どちらのモードになっているか視覚的に確認できる
SteelSeries SteelSeries

サイドボタンは本体側面に埋もれるような格好で用意されている。クリックした時の「カチカチ」という音は,本体前方側のほうがやや高い
SteelSeries
 露出していないという意味では,左側面の2連サイドボタンも同様だ。上から見るとボタンはほとんど飛び出ていない。サイズも小さく,本体に溶け込んでいるような雰囲気というか,存在感が薄いのである。
 ただ,このデザインには明確な意図に基づいているようで,先ほど挙げたいずれの持ち方でも,親指が誤ってサイドボタンに触れて,入力されてしまう問題が起こりづらく,それでいて握ると親指のすぐ上にくる。もちろん指の長さや太さは個人差があるので,全員がそう感じるかは分からないが,例えば一般的な日本の成人男性なら押しやすいはずだ。さらに,肝心要となるボタン自体の品質も良く,マウス前方/後方側どちらも“浅い”ので,1クリックごとのボタンの返りがいい。前方側のボタンの方が若干返りがシャープな印象で,ジャンプなど,頻繁に使用する機能をバインドして,連続で入力するような場合にも不満はない。サイドボタンの配置,大きさ,押し心地はどれも秀逸である。


ドライバソフト不要のシンプルさは魅力

だが,キーバインドはあってもよかった?


日本語化が予定されている,設定変更用ツール。設定内容は[Apply to mouse]ボタンを押すと即座に反映される……が,用意されているのは解像度変更機能のみ。そもそもメニューが「SENSITIVITY SETTING」(と,マウスの概要を説明する「ABOUT」)しか用意されていない
SteelSeries
 Ikari Opticalは,WindowsからHID(ヒューマンインタフェースデバイス)として認識され,USBクラスドライバで動作するようになっており,SteelSeriesも,独自仕様のドライバソフトを提供したりはしていない。要するに,Ikari Opticalを利用するに当たってユーザーが行うべき作業は,PCのUSBポートに差すことだけである。付属のCD-ROMには,マウスの設定を変更するソフトウェアツールが用意されているが,これはマウス本体が持つ機能をハードウェア的に切り替えるためだけに用意されたもので,設定を変更するときだけ起動すればいいタイプ。Windowsに常駐したりはしないので,マウスドライバの挙動に悩まされることはないのだ。
 しかも,このツールをインストールして起動したとろで,設定できるのは解像度周りのみ。Ikari Opticalは最高1600cpi――4Gamerの慣例表現では1600dpiに当たる――で,残る選択肢は800/400cpi。先ほど説明したように,マウス本体の解像度インジケータはHigh/Lowしかないが,ツールから行えるのは「1600/800/400cpiから,好みの二つを選択して本体に登録する」ことだけである。

Team Fortress 2(上)とサドンアタック(下)で,それぞれサイドボタンにジャンプを割り当てようとしたところ。前者ではOKだが,後者はNG。認識されないので,サイドボタンを押しても何も表示されない
SteelSeries
SteelSeries
 ゲーム用とされるマウスでは,ドライバソフトウェアをインストールすることでさまざまな独自機能を利用可能にするものが多いが,あえて“機能”を切り捨てて,PCと接続すれば常に100%の状態で利用できるようになるというコンセプトには好感が持てる。ただ,この仕様だと当然のことながらサイドボタンへのキーバインドはゲーム側から行うようになるわけだが,そのとき「Unreal Tournament 3」や「Counter-Strike 1.6」,「Team Fortress 2」ではサイドボタンがきちんと「MOUSE4」「MOUSE5」として認識されたのに対し,「サドンアタック」ではボタンとして認識されないという問題があった。そしてIkari Opticalの場合,こうなってしまったらもうお手上げである。
 せっかく品質のいいサイドボタンが用意されていても,利用できなければ宝の持ち腐れになってしまう。キーバインド機能があればこういった悲劇は回避できたと思うと,実に残念だ。

いわゆるテフロン加工済みの中型マウスソール4枚が用意された底面。センサーは前後中央に用意されている
SteelSeries
 光学センサーは「非常にポピュラーなもの」を採用しているとはSteelSeriesの弁。確かに最高1600cpi,フレームレート6500fpsというのは,最近のゲーマー向けマウスとしては普通だが,SteelSeriesは「十分なスペック」という見解を示している。実際,三つの解像度設定ではどれも動作に問題はなく,「解像度が足りない」と思うようなケースもなかった。
 テスト環境はのとおりだが,SteelSeries製の布製マウスパッド「SteelPad QcK mass」はもちろん,プラ系の硬質マウスパッド「Thunder 9 BK1(Smooth)」や「Razer eXactMat」などでも,マウスポインタの挙動はしっかりしている。個人的には,SteelPad QcK massや「QPAD Gamer Lowsense」といった,しっとりした表面加工の布製パッドとの相性がいいように感じた。


 リフトオフディスタンスについても述べておくと,スペックどおりの3.5mmで反応しなかったのは,「QPAD Gamer Lowsense」と色の薄い木目調のフローリング,色の濃い木目調のテーブルで,「SteelPad QcK mass」「FatPad」「Thunder 9 BK1(Smooth)」,「Razer eXactMat」は5mm近く離すと基本的に反応しなくなったが,ロゴなどのプリント部だとポインタが動いてしまうことがあった。この点については,スペックを信じないほうがよさそうだ。
 もっとも,光学センサー搭載マウスを用いて,比較的ローセンシでプレイする人だと,これまでもある程度の高さでマウスを操作してきただろうから,大きな問題にはならないようにも思われる。実際,MSIE 3.0を使い慣れた筆者は不満を感じなかった。リフトオフディスタンスの短いレーザーセンサー搭載マウスから移行すると,最初は戸惑うかもしれないが……。


マウスそのものの完成度は秀逸

一部制限と価格に納得できるならアリ


製品ボックス
SteelSeries
 ボタン配置の一つ一つに意味があり,ハードウェア面は本当にしっかりと作られている。スペックではなく,全体的なバランスのよさ,性能の高さを感じられる製品だ。
 ただ,機能らしい機能がないにもかかわらず,2007年12月下旬時点で9000円前後という販売価格は,人を選ぶものになっているといわざるを得ない。また,実際に特定のタイトルで互換性の問題が発生していることを見るに,せめて単機能のキーバインド設定くらいは“保険”として用意しておくべきではなかったかと思う。FPSをプレイするうえでサイドボタンを頻繁に利用する筆者としては,この点,大きく減点する必要を感じた。
 以上を勘案し,「自分専用のフルオーダーメイドマウス」を100点としたときの点数を与えると,Ikari Opticalのスコアは85点となる。価格や機能面を度外視して,純粋にハードウェアの完成度だけで採点すれば,歴代最高点を与えられるレベルの品質だ。純粋に性能の高いマウスを求めているのであれば,Ikari Opticalはその期待に応えてくれるだろう。
  • 関連タイトル:

    SteelSeries

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