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「Catalyst 10.12」公開。「Catalyst Control Center 2」のプレビュー版も
ドライバの入手先は下記のとおり。Catalystはコンポーネントがいろいろ公開されているので,どれを入手すべきか確認したい人は,4Gamerの最新ドライバリンクページを利用してほしい。
→32bit版Windows 7&Vista用Catalyst 10.12
→64bit版Windows 7&Vista用Catalyst 10.12
→Windows XP用Catalyst 10.12
→32bit版Windows 7&Vista用Catalyst Mobility 10.12
→64bit版Windows 7&Vista用Catalyst Mobility 10.12
→4Gamer最新ドライバリンクページ
また,今回のCCC2はあくまでもプレビュー版。今後は,正式公開に向けて,使い勝手のさらなる改善や,ディスプレイ管理方法の改善,Eyefinity関連の機能追加なども予定されているという。
※2010年12月15日12:30追記
読者から情報提供があったので確認したところ,チップセット用のAHCIドライバにもCCC2が含まれていた。なぜプレビュー版ドライバとは別にCCC2が用意されているのかは分からないが,いずれにせよ,セットアップするコンポーネントによっては,CCC2が導入されることもあるようだ。
というわけで,英文リリースノートの和訳を,例によって下記のとおり試みたので,興味のある人は参考にしてほしい(※OpenGL 4.1およびStream 2.3 SDKは一部抜粋)。プレビュー版のCCC2はさておくとしても,対応製品のユーザーにとって,自己責任で導入してみるだけの価値はあるアップデートになっている印象だ。
●Catalyst 10.12の新要素
・Radeon HD 6800&6900シリーズにおけるDivXのサポート追加
- 北米時間12月15日に公開される予定の「DivX Accelerated」ソフトウェアを導入すると,DivX Plus Codec Packを導入したDivX形式のビデオ再生がRadeon HD 6800&6900シリーズで可能になる
・OpenGL 4.1のサポート追加(※抜粋)
- デスクトップPCおよびノートPC環境でOpenGL ES 2.0 APIに完全対応
- より高いジオメトリ演算精度を実現する,頂点シェーダにおける64bit浮動小数点コンポーネントに対応
- あるサーフェスのレンダリングを複数のビューポートに描けるようになり,レンダリングの柔軟性が向上
・Stream 2.3 SDKのリリース(※抜粋)
- AMDのOpenCLツールセットに向けた性能引き上げ
- Windows 7環境で,OpenCLドライバを介してUVDハードウェアコンポーネントにアクセスできるようになった(※ということだと思われる。原文は「Support UVD video hardware component through OpenCL driver (Windows 7 only)」)
- Radeon HD 6800&6900シリーズのサポートを追加
- Stream 2.2 SDKにあったいくつかのバグを修正
●Catalyst 10.12で解決した問題(Windows 7)
- インタレースのDivXビデオを再生すると,間欠的に画面表示がおかしくなる問題
- 「Tom Clancy's End War」を実行すると,ゲーム内のカットシーンでゲームがハングアップすることがある問題
- いくつかのゲームで,タスク切り替え後,CrossFireXが無効化されることのある問題
- 「Metro 2033」のメニュー画面で,黒い縞模様が表示されることのある問題
- 「F1 2010」で,特定のグラフィックス設定適用時に画面表示がおかしくなることがある問題
- CrossFireXを有効化した環境で「Tom Clancy's Splinter Cell: Conviction」を実行すると,画面が正常に描画されない問題
- 拡張デスクトップ環境でXviD形式のビデオを再生するとティアリングが発生することのある問題
- CrossFireXを有効化した環境で「Stone Giant」のDirectX 11モードを実行すると,クラッシュすることがある問題(※クラッシュする主体はアプリケーションだと思われるが,明言されてはいない。原文は「Random crashes are no longer observed when playing the Stone Giant DX11 Demo when Crossfire enabled.」)
- 「Supreme Commander 2」で,グラフィックス設定を変更したとき,クラッシュすることがある問題(※クラッシュする主体はアプリケーションだと思われるが,明言されてはいない。原文は「Random crashes are no longer observed when changing video settings in Supreme Commander 2.」)
- 「Need for Speed: SHIFT」で,ゲームを終了させることなく2つのレースを連続してプレイすると,画面表示がおかしくなることのある問題
- ディスプレイの色設定を32bitから16bitに切り替えると,WMVビデオの再生時,時折,画面に何も表示されなくなる問題
- マウスカーソルの表示がおかしくなることのある問題
- 「Dragon Age: Origins」で,ゲーム中,間欠的にハングアップする問題
- 「StarCraft II: Wings of Liberty」に対して,強制的にアンチエイリアシングを適用しているとき,解像度を変更すると,アプリケーションがクラッシュすることのある問題
- 「Eve Online」の終了後,デスクトップが時折暗くなる問題
- Radeon HD 4890搭載環境で,「Mafia II」の終了後,デスクトップがぼやけた感じになることのある問題
●Catalyst 10.12で解決した問題(Windows Vista)
- 特定の,最適化された,あるいはカスタマイズされた動作モードで,オーバースキャン/アンダースキャンのスライダが時折表示されなくなる問題(※おそらくCCCに関する言及だと思われるが詳細は不明。原文は「The overscan/underscan slider is no longer occasionally disabled in certain optimized / customer modes.」)
- ダイナミックコントラストを有効化すると,Blu-rayビデオ「夜桜」の再生中,フェードイン効果が表示されることのある問題(※「フェードイン効果」の詳細は分からない。原文は「Enabling dynamic contrast no longer displays random fade-in effects when playing Yozakura.」)
●Catalyst 10.12で解決した問題(Windows XP)
- 「World of Warcraft」で,アンチエイリアシングを有効化していると,水の表面の表現がおかしくなることのある問題
- CCCからアンチエイリアシングを強制的に適用していると,CrossFireX環境で「F1 2010」を実行したとき,画面がちらつくことのある問題
●Catalyst Mobility 10.12の制限事項
- 本バージョンのリリース後に発表されたノートPCは非対応
- Intel製チップセットを搭載し,Switchable Graphicsを採用したノートPCは非対応
- 東芝製ノートPC,ソニー製「VAIO」シリーズのノートPC,パナソニック製ノートPCは非対応(※従来同様,ドライバはPCメーカーから提供される)
- 関連タイトル:
AMD Software
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