素敵な異性との恋愛は，ときめきメモリアルシリーズになくてはならない要素の一つ。本作では，恋愛候補生と呼ばれる生徒達との恋をガッツリ楽しめます

　素敵な学園生活にコネクトハーツ！　“つながる友情，つなげる愛情，広がる学園生活（スクールライフ）”がキャッチフレーズのMMO学園コミュニティゲーム「ときめきメモリアルONLINE」（以下，TMO）。この連載では，TMOの楽しさをより分かりやすく感じてもらうため，TMOの学園内で体験できるさまざまな遊びと，現実世界での赤裸々な学園生活体験談とをリンクさせつつ，3名の著者がリレー形式で綴ってまいります。

　連載第6回となる今回は，フリーライターのmidiが担当させていただきます。今回のテーマは「恋愛候補生」。第1回で担当した「ツーショットチャット」と同様に，34歳独身男子が書き綴るには，チョモランマのごとく高いハードルのお題です。だけどそこは，過去のときめきメモリアルシリーズで全キャラクターを制覇し（当然「ときめきメモリアル Girl's Side」，伝説のゲームボーイ版「ときめきメモリアル Pocket」も含む），ディスプレイ内のキャラクターを脳内に召喚する術を覚えた僕ならば，書けるはず。そう，僕はやれば出来る子，やれば出来る子，逃げちゃ駄目だ，逃げちゃ駄（以下略）。そんなわけで，自己暗示をかけながら執筆開始です。

こんなことを校内でシャウトされたら，ビックリすると同時にドーンと引いちゃいますよ。そりゃ，ガーンのアイコンも出されるっちゅう話ですよ。まさに，友達異常です

こちらが恋愛候補生の5人。左から，天宮小百合，春日つかさ，弥生水奈，桜井晴，犬飼洸也。さてさて，あなたのお好みのタイプは誰でしょう？

恋愛候補生とのイベントは，テキストノベルのような形で展開していく。途中で選択肢が登場することもあるけれど，基本的には一本道なので，気楽に挑戦してみよう 桜井と天宮の二人は，ゲーム開始時のチュートリアルで登場するが，ほかの3人はあるドラマイベントをプレイしないと出てこない仕掛けとなっているので注意！ 恋愛候補生と会話するときは，右クリックして「会話」を選択。彼らはずーっと同じ場所にいるわけではないので，どこかへ行ってしまったら，校内をくまなく探そう

保健室にいる保科直美先生は，恋愛候補生の個人情報や，恋の進行状況を教えてくれるうえに，アドバイスまでしてくれる。先生を好きになったら，誰に聞けば……

　この「毎日マメに声をかける」というシステムは，かなりリアリティのあるシステムだと思うのですよ。実際，僕も高校生のときは狙った女の子に毎日のように電話でアタックしましたもん。なんというか，通話した時間の分だけ，二人の距離が近づいていくような錯覚をしてたんですよね。
　当時は，携帯電話なんて普及していませんでしたから，自宅の電話から毎晩あの娘にラブコールをしてました。家族の人が出ちゃったら，慌てて電話を切ってみたり，お姉さんが出たのに気づかず話しまくっちゃったり……っていうのは友達の話なんですけどね。ええ。
　そんな苦難を乗り越えながらも，会話の中身なんて大したことはなくて，受話器のコードを指でクルクル絡め取ったり，ビヨヨヨヨーンと離してみたりしながら，他愛もとりとめもない話ばかりをしていたような気がします。当然のことながら，電話代の支払いは親がやってくれていましたが，あまりにも電話をかけすぎて請求額が3万円になったときは，母親から「電話は一日一時間」と高橋名人ばりの名言が飛び出したこともありました。

「ゲームは一日一時間」と子供に言っていたのは高橋名人。でも，ゲームが仕事になっちゃった今の僕は，その言いつけを守るとおまんま食い上げです。名人，超ごめん

　そのときは「そりゃそうだよなぁ，3万円はかけすぎだよなぁ」と納得したのですが，それが仇となり，アプローチをかけていた女の子から「最近電話の時間が短くなったのは，私のことが嫌いになったからなんでしょ？」と無実の罪で疑われ，そのまま破局へと雪崩込んだことも。いや，最初のうちは「ごめんな，あんまり長電話したら怒られるから……」って謝っていたんですよ，母に怒られたことも説明して。だけど，それでもグダグダと「私が嫌いになったんだ」って言い続けるもんだから，「ほんなら，お前が電話代払うたらええやんけ！　そしたらナンボでも電話したるわ！」と逆ギレしちゃったんですよ。あれ？　もしかしてキレやすいゲーム脳だったのか？　ともあれ，ゲームは一日一時間がよくても，電話は一日一時間じゃダメらしいです。

　でも，恋愛候補生との恋愛では，そんなややこしい事態は発生しないので安心，安心。ちゃんと毎日接していれば，文句を言わず，こちらに付き合ってくれます。
　ちなみに現在，天宮さん，春日さん，弥生さんの3人との恋を同時に進行させている途中なのですが，個人的には春日さんが一番のお気に入りです。天宮さんのような凛とした雰囲気を持った女の子は現実世界でもたまにいるし，弥生さんみたいなおどおどした子は僕の周りにも多くいます。でも春日さんって，現実にはありえないような，いかにもゲームのキャラ的な言動をするんですよね。
　校門前でぶつかったプレイヤーキャラクターを指さして，「運命の人を見つけた！」って言ったりとか。彼女みたいに，ロード・ウォリアーズばりの恋愛暴走をしつつ，恋に恋する純情なキャラは，現実にはそうそういませんもん。いやむしろ，僕と同年代の女性があんなだったら，ちょっとあれですし。なので，ゲーム内恋愛を楽しむには最適なキャラだなぁ，と思ってる次第です。

春日さんの最大の特徴は，恋に恋してる女の子であるという点。そう，彼女はまだ本当の恋を知らないのです。それじゃ，目覚めさせてあげるよ，この僕が！ 成績も性格も容姿も完璧な天宮さん。公式サイトの彼女の制作秘話に書かれていた「アイドルだってう○こをするの！」（原文ママ）の言葉には驚愕しました。 春日さんと正反対な性格をしている弥生さん。かなーりおとなしい子なのです。でも，付き合っていくうちに，徐々に変化が表れてきます。そのへんの描写は必見

「TMO」に参加している女子プレイヤーのハートを，SGGK若林源三のようにがっちりキャッチしている犬飼君。チョイ不良（ワル）の時代なのかなぁ。チョイじゃない気もするけど 元気爆発・桜井 晴が近くにいると，毎日が楽しそうです。男×女の恋愛ドラマだけじゃなくて，男×男の友情ドラマがあってもいいのになぁ……。あくまでも友情で！

　ほかのプレイヤーとのやりとりや遊びが中心となる本作において，この恋愛候補生は，ほかのプレイヤーとの関わりが一切発生しない，ある意味特殊な要素。でも，このTMOのようなコミュニティ中心のゲームって，狭い空間（例えば教室など）で多人数と長時間顔を合わせていると，ふと一人になりたい瞬間が出てくるんですよね。だから僕の場合は，そういうときの息抜きに，教室をちょこっと抜け出して，彼女達に会い行き，恋愛をサクサクッと進めています。
　ほら，オフ会のときなんか，みんなでカラオケして盛り上がるのも楽しいんだけど，そのカラオケの途中でふらっと部屋から出て，エレベーターホール近くにあるベンチでゆっくりとタバコを一服するのもまた良し，みたいな感じですよ。え？　やけに描写が細かいって？　いやいや，別にパセラ新宿店（歌える曲数が日本一なカラオケ店）にて先日オールで行った，アニソンオフ会のことを書いてるわけじゃないですよ，ええ。それは気のせいです。まったくの誤解です。初めて会った人と「レッツ・ファイナルフュージョン!!」をデュエットしたことなんてないですから，いやマジで。

クラスでのおしゃべりもいいけれど，ずーっと教室にこもっているのもね……。ってなわけで，このひと言を発してから恋愛候補生のもとへゴー!! 不二子ちゃんを追いかけるルパンのごとく，愛する春日さんの待つ場所へと駆けていく僕。こんな発言が恥ずかしげもなく出来てしまうほど，恋は人を変えるのだ

こんな女子キャラを作ってみたんですけど，犬飼くんはこんな娘でもちゃんと接してくれるんでしょうか？　初対面でいきなりブン殴られたりしないか，ちょっと不安です