ドラマイベント「カナヅチが浮く日」がスタート! 泳げるようになるために,秘密特訓をする幽霊部員という設定です。中央は水泳部キャプテンの内海小鮎さん
“つながる友情,つなげる愛情,広がる学園生活(スクールライフ)”がキャッチフレーズの,MMO学園コミュニティゲーム「ときめきメモリアルONLINE」(以下,TMO)。この連載では,TMOで学園生活を体験しながら,現実世界での学園生活について思い出したりしつつ,TMOの魅力を3名の著者がリレー形式で綴ってまいります。
皆さん再びこんにちは。喜屋武ちあきでございます。暖かくなってまいりまして,桜も咲き,そして儚く散り,ぽっかぽかのピクニック日和の中,相変わらずお家にこもってレッツTMO! のきゃんです。一応本職はグラビアアイドルでございます。こうして自分で確認を行わないと,いざ「お仕事は?」なんて聞かれたときに思わず「はい,高校生を少々」なんて答えかねないですからね。
さて今回は,「ドラマイベント」についてお話をさせていただきます。クラブ活動や友達とのおしゃべり,アイテムの交換などなど……とにかく,ほかのプレイヤーと一緒に楽しむための仕組みが,あれこれ用意されているTMO。そんなTMOならではの要素に,ドラマイベントというものがあります。
これは,ひと言で言ってしまえば,友達と一緒に遊べるシナリオモード。シナリオを読み進めながら,進行中に出現する選択肢の選び方によって,その先のストーリーが決まっていき,エンディングも変化するというものです。つまり,相手が選んだ選択肢によっては,自分では思いもしなかったストーリー展開になることもあるというわけです。
エンディングは,バッドエンドからハッピーエンドまで何パターンかあり,最終的に5段階の☆マークで評価してもらえます。うまくいけば,クラブ活動で使う「キーワード」を入手できるので,クラブ活動に熱血している人も,ドラマイベントはやっておいた方がいいというわけです。
|
|
「カナヅチが浮く日」に必要な登場人物はA子とB美。女子が二人ということですね。シナリオによっては,特定のキーワードが必要な場合もあります |
シナリオごとにパーティを作って,参加者を確認したらOKボタンを押せば準備完了! パーティを作ったプレイヤーがドラマをスタートさせます |
|
でも実際に遊んでない人には,ちょっと分かりにくいかもしれませんね。そうだなぁ……,ゲームブックって覚えていますか? 物語の途中に選択肢が出てきて,そこで選んだ選択肢に従ってページをめくると,続きのシナリオが書いてあって,モンスターにやられて戦闘不能になってしまったり,重要アイテムを手に入れられたり……と,本という形ながらゲームのような体験ができる素敵なものです。私は子供の頃,とあるRPGのゲームブックに夢中になったりしたものですが,ドラマイベントって,ゲームブックにちょっと似ていると言えば,分かっていただけるかもしれません。
ただこのドラマイベント,友達と話したり,クラブ活動に励んだり……っていうのに比べて,ちょっとハードルが高いんじゃないかなぁ,って思うんです。
というのもこれは,友達とプレイするべきものだから。ドラマイベント自体は,NPC相手でも遊べます。でもドラマイベントって,相手がどの選択肢を選ぶか分からず,予想だにしなかった展開になったりするのがポイント。NPCは常に正しい選択肢を選んでくるので,自分が間違った選択肢を選びさえしなければ,いいエンディングにたどり着けるんです。でも,それだとやっぱり,ドキドキ感が足りなくなってしまうんですよね。
だから友達を誘ってプレイしたいところなんですが,友達を誘おうにも,ドラマイベントにはある程度の時間が必要。授業やクラブ活動を熱心にがんばっている友達には,なかなか声をかけにくいものです。また,朝方や平日昼間など,人があまりいない時間帯にしかプレイできない人は,声をかけられそうな相手も少ないんですよね。私もまさにそんな状態で,初めのうちはなかなかドラマイベントをやろうよ! と切り出せないでいました。
|
|
チャットウィンドウが出ていないときに,思わず画面撮影。この競泳水着姿はえ……えっちぃ! これはもう男子ならメロメロですね。おへそのあたりがたまりません |
自分のシナリオを読み進め,相手が選択肢を選んでいる間は待機することになります。このとき,相手は何を考え,何を選ぼうとしているのか,気になってドキドキしますね |
|
そう思っているのは自分だけじゃないみたいで,数人のクラスメイトに「ドラマイベントやったことある?」と聞いてみると,意外にも未経験という人が多かったんです。とくに最近始めたばかりの人達は,プレイしたことがない率が高い! というわけで,そのうちの一人を誘って,早速ドラマイベントに挑戦してみました。
ドラマイベントを始められる場所は,教室,体育館,グラウンド,特別教室など,学園内にいくつかあります。グラウンドなら,体育祭イベント,家庭科室ではバレンタインイベントなど,その場所ならではのイベントが用意されています。
ドラマイベントには男子と女子,男子と男子,女子と女子という組み合わせで受けられるものが用意されているんですが,まずは女の子と二人,水泳部をテーマにした「カナヅチが浮く日」を試してみることに。これが面白いという噂を聞いていたので,かなりの期待をしつつ,このシナリオの起点,体育館にいる「体育先生」のもとへ。
|
|
変わった練習法を選んでみたり,あえて笑える選択肢を選び続けたりした結果,星が一つというバッドエンドに……。これではキーワードを入手することもできません |
|
悔しさのあまり,思わずうまいこと(?)を言ってしまう私。そう,泳げずに沈んでしまったんです。でもくじけず,キーワード入手のためにもう一度チャレンジ!
しょっぱなから驚かされてしまいました。だって,いきなり画面に現れた内海小鮎キャプテンが水着姿! ついでにプレイヤーキャラクターの二人も水着姿なんです! 小さなロリ体型の子にも,競泳水着がぴったりフィットして,おヘソのあたりがなんともえっちな感じ。ん〜……4Gamer編集部のTeTさんが,内海キャプテンに執着して水泳部で練習し続けてしまう気持ちを即座に理解できました。
シナリオの設定では,私達は水泳部に所属して,練習に参加している様子。どんなきついトレーニングをこなしているのかな……と思ったら,なんと,プレイヤー二人,いきなりおぼれてしまいます。どうやら水泳部なのに泳ぎが苦手なようで,内海キャプテンに怒られてしまう始末。「悔しいですわ!」「泳げるように特訓やー!」かたやお嬢様,かたや大阪弁という不思議なコンビは,泳げるようになるんでしょうか……?
読み進めていくと,選択肢が出てきます。制限時間内にその中から一つを選ぶと,そこが分岐点となって先のシナリオが変化していくという仕組みです。
「おめでとうございます!」の文字とキラキラ輝く五つ星。入手キーワードは「思う存分浮かれてる♪」です。部活デッキに組み込めば,技として使用できるんですよ
ストーリーはガンガンズンズングイグイ進み,特訓は終了。いざ,25mという大海原(といってもプールですけどね)へドボンッ! ……二人ともぶくぶくと沈んでいきます。うう……,やっぱり「バタ足の特訓は駄々をこねるのが一番ですわ!」なんて言ってしまった報い? それとも内海キャプテンに「彼氏が欲しい」なんて相談してしまったから? 結果は☆一つ。最低の結果で,もちろんキーワードは手に入らず……。
こんな悔しい気持ちのまま諦めてなるものか! ということで,再チャレンジもしてみました。2回目はコツをつかめているので,割とスムースに進み,終わってみれば☆五つを獲得。キーワードも入手できて大団円。
ちなみにドラマイベントでは,シナリオを読みながら相手とチャットをすることも可能です。おかしなセリフにツッコミを入れて笑いながら友達と遊んでいると,とっても楽しくて,二人の親密度もかなり増したような気がします。
|
|
慣れてきたら,あまりドラマイベントをやったことのないクラスメイトを誘ってレッツプレイ! TMOでは,待ってるだけじゃドラマ(イベント)は始まらないんです |
ドラマイベントには,二人三脚でゴールを目指したり,二人で協力して料理を作ったりできるものも。友達とチャットしながらプレイすると,とっても楽しいですよ! |
|
ドラマイベントの面白さを一度味わってしまえば,最初に感じたハードルなんてなんのその。友達を気軽に誘って遊べるようになりました。その後も,友達を誘ってドラマイベントで遊んでいたら,突然二人三脚をやることになってしまったり,演劇部でいきなり主役を熱演しちゃったり,移動教室の机の上で小説を連載したり……そしてもちろん,恋をしたりと,これまでの実生活をはるかに超える,たくさんの経験を積みました。
ドラマイベント終了後は,「おつかれさま〜」と声を掛け合うのがマナー。ドラマイベントの起点である体育先生の周りには,いつも人がいます。先生大人気だね!
こうしたシナリオの中には,高校時代にやっておきたかったイベントが盛りだくさんで,当時,ゲームの二次創作小説を書いて自分のホームページで連載……,なんて生活を送っていた私には縁遠いものがあります。
もちろん私の高校時代にだって,少しは甘酸っぱいイベントも発生したんですよ! 1年生のとき,3年生の先輩に淡い恋心を抱いてしまったんです。とはいえ恥ずかしがり屋の私には,食堂なんかですれ違ったとき,後ろからそっと見つめるだけで精一杯。でもあるとき,知り合いが先輩のお友達だということが分かったので,こっそり携帯電話の番号を教えてもらったんです。そして家に帰ってから,メールでいきなり「付き合ってる人はいるんですか?」なんて送信してしまい……。送信直後に我に返り,恥ずかしさのあまりベッドの上を転げまわったものです。あぁ,思い出すだけでも恥ずかしいので,話を強引に変えてみますね。
異世界モノが好きな私としては,パラレルワールドに迷い込んでしまう設定のドラマイベントもあると嬉しいな。見覚えのある風景,だけど何かが違う世界。そこで戸惑う女の子と男の子。降りかかる苦難を乗り越えていくうちに二人の絆は強くなり,やがて……なんてね。それに,ドラマイベントを3人以上でプレイできたらなー,なんてことも思います。きっと,もっといろいろな感情を味わえると思えるんですよね! ドラマイベントのシナリオなどは,今後も追加されるとのことなので,どんな体験ができるようになるのか,今から楽しみにしています。
私の出番は今回でおしまい。「乙」という文字を残して華麗に去ります。もし,きゃんかな? と思うキャラクターを見かけたら,気軽に声をかけてくださいね!
さて次回は,この連載の第一回で,読んでいるこちらが赤面しそうになる体験を書いてしまっていた,midiさんが再登場します。midiさんはあれ以来,一体どんな学園生活を送っているのでしょうか? そして次は,どんな恥ずかしい話を披露してくれるのでしょうか? なお,私がこの連載を担当するのは,残念ながら今回で最後です……。とはいえ,今後もTMOは続けてプレイしていくつもりですので,今度は皆さんともゲームの中でお会いしたいと思います。それでは早速,TMOに戻りま〜す。