― 連載 ―

「イメージガールインタビュー ゲームの話はしない」

第3回 「エクストリームサッカー」イメージパーソナリティ 松原 渓さん

Text by TeT / Photo by 新井邦彦 

 ゲームよりむしろイメージガールに焦点を当て,その人の実像に5mmでもいいから近づいてみようというこの連載,「イメージガールインタビュー ゲームの話はしない」も今回で3回目。全4回の連載なので,早くも後半戦に突入ということになる。
 今回登場してもらう松原 渓さんは,スカイパーフェクTV!で「Friday Soccer Show」というサッカー番組のアシスタントを務めたり,各種媒体でサッカーについてのコラムを執筆する一方,一部で熱い芸能人女子フットサルリーグ「スフィアリーグ」で「南葛YJシューターズ」(監督は,「キャプテン翼」の原作者 高橋陽一氏)の主将として,チームを率いている人物。

 

 実は前回,大網亜矢乃さんの回でもちょろっと触れてはいるのだが,ここであらためてスフィアリーグについて説明しておこう。一言で言うならば……前述のとおり「芸能人女子フットサルリーグ」でしかないのだが,ここに参加しているチームが,たとえばプロダクション単位であったり,レコード会社や出版社単位であったりするものだから,必要以上に威信や看板がかかっており,「スポーツを楽しむ」といった状況では,なくなりつつもある。
 こういった事情もあってか,公式戦ごとに悲喜こもごもの結果を生み出し,各チームや各選手(タレント)が紡ぐドラマは,ファンを引きつけてやまないわけだ。

 

 そんなスフィアリーグに参加している選手の多くは,スフィアリーグをきっかけにフットサルを始めている。だが,松原さんは長いサッカー経験を持ち,チームを牽引(初期などは,完璧なワンマンチーム)。南葛YJシューターズは現在,上位グループに迫る勢いの急成長を見せている。その大きな原動力が,松原さんであるということは,衆目の一致する見解だろう。

 

 と,ついつい長い前置きを書いてしまったが,そんな松原さんに今回,フットサルやサッカーをはじめ,あれやこれやと(ゲーム以外の)話を聞いてみた。

 

<プロフィール>
松原 渓(まつばらけい)
生年月日:1983年8月25日
血液型:AB型
出身地:福岡県
身長:162cm
スリーサイズ:85/58/88
出演情報:
 スカイパーフェクTV!「Friday Soccer Show」(毎週金曜21時〜)
 EXスポーツ「モトストリート」(毎月第2金曜23時〜)
 あっ!とおどろく放送局「エクストリームサッカーTV」
ブログ:
 マツバラ系ブログ
所属事務所:PBB

 

 

スポーツのしすぎで椎間板ヘルニア

 

4Gamer
 今日はよろしくお願いします。
 4Gamer読者の中には,松原さんのことをまだよく知らないという人もいると思うので,まずは芸能界に入ったきっかけを教えていただけますか?

 

松原 渓さん(以下,松原さん)
 はい。
 私の高校時代の友達のお姉さんの友達が,今の事務所のマネージャーなんですね。その人が私のプリクラを見て,高校の学園祭にスカウトをしに来たんです。

 

4Gamer
 そんなことってあるものなんですねぇ。

 

松原さん
 私の友達も一緒にスカウトされたんですよ。結局,その子は入らなかったんですけどね。
 私も最初は全然興味なかったんですけど,スカウトされたら嬉しいじゃないですか。その頃は男の子っぽかったし,芸能界なんて全然知らなかったんですよ。でも話を聞いてみたら,夢が広がって……。これいいなぁって。

 

4Gamer
 興味がなかった分,変な先入観もなかったんでしょうね。

 

松原さん
 今思えばそうですね。それで最初に,写真集をやらせてもらったんです。でも,この仕事をやっていきたいと思ったきっかけは,舞台のお仕事でした。舞台は……,ツボでしたね。「これは夢中になれるものだ!」というか。

 

4Gamer
 それまで,お芝居の経験はなかったんですか?

 

松原さん
 まったくなかったんですよ。人に見られたり,人前に出たりするのが苦手で,凄くイヤでした。恥ずかしくて。かなり内気だったので,あんまりしゃべらなかったですし。

 

4Gamer
 それがいきなり,舞台に立つことに……。

 

松原さん
 はい。私は「できない」と思うのがイヤだから,何事にも挑戦したいんです。自分が不得意なものに挑戦するのが,凄く好きなんですよ。でも,お芝居って難しいんですよね……。難しいからこそ夢中になって,女優になりたいなと,ビビッと来ました。

 

4Gamer
 舞台という夢中になれるものに出会ったことで,それまでの殻を破ったような?

 

松原さん
 そうですね。舞台に出たことが,この世界でがんばりたいと思うきっかけにはなりました。それから続けてきて,やりたいことがどんどん広がってきているんですけどね。

 

4Gamer
 やりたいことの一つなのかは分からないんですけど,「エクストリームサッカー」のイメージパーソナリティである松原さんには,やっぱりフットサルやサッカーのイメージが強いんです。

 

松原さん
 ありがとうございます。私自身が,いま一番力を入れて,夢中になっているのは,フットサルとかサッカーなんです。なので,そう言ってもらえると嬉しいです。

 

4Gamer
 お,良かった……。
 サッカー歴は長いんですよね。

 

松原さん
 小学校3年生から中学校3年生までの,実質6〜7年やっていたんです。まあ,本当に一生懸命やっていたのは,最初の4年間ぐらいですね。

 

4Gamer
 サッカーを始めたきっかけというのは,いったい何だったんでしょうか?

 

松原さん
 小学校で一番人気があった部活が,女子サッカー部と男子サッカー部だったんですよ。いつも休み時間になると,サッカー部が校庭を占領するみたいな感じで。友達も入ってましたしね。最初はそんな程度だったんですけど,サッカー部に好きな子ができたっていうのもあって,どんどんのめり込んでいきました。

 

4Gamer
 のめり込むきっかけが,男子っぽいですよ(笑)。
 一時期はプロを目指していたとか。

 

松原さん
 はい。そのためのチームの入団テストも何度か受けたんですが,それには落ちてしまって。それで,社会人チームに参加して一緒に練習したりはしていたんですけど,練習場所が遠くてなかなか行けなかったりで……。
 そういうこともあって,今度は卓球にのめりこんでいったんです。

 

4Gamer
 なんか,スポーツばっかりですねぇ。

 

松原さん
 そうですね(笑)。常に2種類ぐらいのスポーツを同時にやってきたんです。でも,一番夢中になれたのは,やっぱりサッカーですね。

 

4Gamer
 サッカーを始める以前は,山にもよく登られていたそうで。

 

松原さん
 山は,父に連れられて0歳から10歳までの間に登っていましたね。
 小さい頃だったんで,登りたくて登っていたわけじゃないんです。自分で選択したものではないんですけど,「これが私の仕事だ」的な感覚だったんですよ。

 

4Gamer
 ある種,義務的な。

 

松原さん
 はい。なので,「やりたい!」って自分から思った初めてのものが,サッカーなんです。

 

4Gamer
 そういうこともあって,思い入れも一番強いんでしょうね。
 登山経験はサッカーの役に立ちましたか?

 

松原さん
 直接は役立ってないです(笑)。
 でも,体力や運動神経を養えたと思うんで,ベースにはなっていると思います。

 

4Gamer
 根性もつきそうですよね。
 まあそんな感じで,小さい頃からとにかく体を使うことばかりやってきたんですよね。椎間板ヘルニアになるぐらい。

 

松原さん
 ほんっと,酷使してますね。高校1年生のときには女子バレーも始めましたし。その頃は,新聞配達のバイトもして,卓球もして……という感じだったんで,結果的に椎間板ヘルニアに……。

 

4Gamer
 それもう,体が「もう無理! やめて!」って言ったようなものじゃないかと。
 今は大丈夫なんですか? 椎間板は。

 

松原さん
 ええ,その時点でスポーツを全部やめたので,なんとか。
 当時は腹筋や背筋をつけるしか,椎間板ヘルニアを治療する方法がなかったんですよ。あとはせいぜい電気治療ぐらいで。手術という選択肢もあったんですけど,もの凄く高価で,しかも治る確率は50%ぐらいなんて言われていて……。それだったらもういいやと思って。大学受験もあることだし,スポーツをやめよう,と。

 

4Gamer
 大学受験を理由に……っていうのは,高校生っぽいですけど,その前があまりに壮絶だと思います。

 

 

一度はまるとのめりこむ。ゲームにも

 

4Gamer
 そういえばブログでは,「大学受験のときにゲームを封印した」と書かれていましたよね。これだけスポーツをやったり新聞配達をしたりしながら,ゲームでも遊んでいたんですか?

 

松原さん
 いやー,実は私,高校3年のときはめちゃめちゃゲーマーだったんですよ。

 

4Gamer
 スポーツをやめて時間が空いちゃったせいですかね。

 

松原さん
 ええ,ゲームが凄く得意な友達がいて,いろんなゲームを教えてもらったりとかして。その頃は,シューティングゲームとか,音楽系のゲームとか,いろいろやってました。

 

4Gamer
 それは意外ですねぇ。
 あ,そういえば,以前は「ブロードゲーム」のお仕事なんかもやっていたんですよね。ガンホー・オンライン・エンターテイメントの会議室でこんなことを言うのも何ですが(笑),4Gamerの記事検索で出てきちゃうんで,隠すのも無理だからあえて聞いてみます(笑)。

 

松原さん
 そうなんです。このお仕事を初めて2年目ぐらいのときですね。そこでもいろいろなゲームを遊べたんで,けっこう楽しんでやってました。

 

4Gamer
 ゲーム好きっていうのは,本当に意外でした。

 

松原さん
 ゲームってけっこう頭の体操にもなるじゃないですか。夢中になれるし。私は,凄くはまりやすい性格なので,朝までやってしまったりもするんですよ。夜を徹して友達と対戦したこともあります(笑)。

 

4Gamer
 一人前のゲーマーですね,それ。ちなみに,何で対戦を?

 

松原さん
 「ぷよぷよ」です。

 

4Gamer
 やめどきが難しいですもんねぇ,あれ。

 

松原さん
 そうなんですよ。きりのいいところでやめればいいのに,負けると悔しくて悔しくて,ついまたやってしまうんですよ。

 

4Gamer
 基本,勝負事には夢中になってしまうようで。
 でもスポーツはやるし,ゲームは好きだし……って,守備範囲が広いですよね。アウトドアもインドアも全部カバーという。スポーツを見たりはしないんですか?

 

松原さん
 サッカーを実際にやっていた頃は,全然見ませんでしたね。見るのなんて邪道だぐらいに思っていて。

 

4Gamer
 見るぐらいならやりゃいいじゃん,と?

 

松原さん
 そうそうそう,そう思っていたんですよ。見ることの楽しさなんかも,全然分からなかったんです。でも,「Friday Soccer Show」のアシスタントをやるようになって,見る機会が増えたんですよ。そしたら……やっぱり面白いんですよね。

 

4Gamer
 自分でスポーツをやっている人って,その競技をあんまり見ないものなんですか?

 

松原さん
 私の知っている範囲では,見てないっていう人が多かったような気がします。

 

4Gamer
 それはなんだか,珍しい環境なんじゃないかと……。
 その時間があるなら,練習時間に充てたほうがいいっていう感覚だったんですか?

 

松原さん
 以前の私は完璧にそうでしたね。でも,見れば見たで楽しいしんですよねぇ……。うまい選手にも,天才型とか努力型とかのタイプがあって,個性が散らばってるのが面白いんですよ。
 それに,例えばセリエAのトッププレイヤーの技を見て,それを自分でもできるように練習するような感じで,試合を見ることで吸収できるものもあるんですよね。

 

4Gamer
 基本的には“やる側”なんですね,やっぱり。
 ゲームも好きで,サッカーをやるのも,見るのも好きって……忙しくないですか?

 

松原さん
 ただ,同時に全部にはまっていったわけじゃないんです。基本的に,一度はまるとのめりこむタイプなんですけど,きっかけはばらばらですから(笑)。

 

 

不得意なことでも好きになる努力をしなければいけない

 

4Gamer
 これまでお話ししてきたこと以外にも,いろんなものに挑戦されてますよね。英会話とか。

 

松原さん
 英語はやっぱり,できないとダメだと思います。

 

4Gamer
 げ。

 

松原さん
 英語ができたほうが,視野も広がると思うんですよ。例えば,日本語で表現できないことも,英語では表現できるようなこともありますしね。

 

4Gamer
 そうですよねぇ……(遠い目)。

 

松原さん
 海外に行くの大好きですし。その土地ごとに,感覚とかもさまざまですからね。そういうのを理解するために,やっぱり英語はできるようになっておきたいな,と。

 

4Gamer
 それは分かるんですけどね……(ため息)。
 えっと,あとは,ハーレーダビッドソンにも乗っているんですよね。

 

松原さん
 乗りますよ〜!
 バイクの免許をとったのは17歳で,最初は原付に乗っていたんです。でも,ある時ビビッときて。これはもう,ハーレーに乗らなきゃいけないと思って,お金貯めて買いました。

 

4Gamer
 でも方向音痴だとか。

 

松原さん
 方向音痴です。父が山でよく迷ってたんで,遺伝かもしれません。

 

4Gamer
 山で迷うって,危険じゃないですか!

 

松原さん
 山の地図って本当に難しいんですよ。

 

4Gamer
 そ,そうなんですか……。
 バイクって徒歩よりもはるかに移動速度が速い分,一度迷うとどえらいことになりませんか?

 

松原さん
 なりますねー。いろんなところに行っちゃいましたね。予定してなかった場所に。

 

4Gamer
 やっぱり……。
 最近も乗っているんですか?

 

松原さん
 ええ,もちろん。夏と秋はいいんですよ,バイク。夏は日焼けが気になるところなんですけどね。風の気持ち良さでいったら,夏と秋が一番です。

 

4Gamer
 さらに,小型船舶の免許も持っているのだとか。

 

松原さん
 バイクと船は,風の気持ち良さが似てるんで,やっぱり最高ですね。私は陸のほうが好きなんですけど,海も気持ちいいんです。

 

4Gamer
 海より陸というのは,やっぱり山育ちだからですかね?

 

松原さん
 そうかもしれませんね。目にいいっていう緑を見て育ったからか,視力は昔から2.0ですし(笑)。最近はちょっと落ちちゃったかもしれないですけどね。

 

4Gamer
 視力2.0の人に,最近よく会う気がします……。
 それはさておき,松原さんはいろんなことに興味を持って,それぞれに挑戦していますよね。

 

松原さん
 そうですねぇ。自分がやりたいこと,夢中になれることって,時間が経つのが早いじゃないですか。だから,そういう意味では凄い幸せだなぁと思います。

 

4Gamer
 先ほどの舞台のお話もそうですけど,今のようなお仕事をしていく中で,どんどんやりたいことが広がって,それぞれに夢中になって……っていうの,羨ましいぐらいです。

 

松原さん
 ありがとうございます。
   でも例えば,自分が不得意なことでも,それを好きになるための努力をしなきゃいけないと思うんですよ。だって最初,私写真撮られるの大っ嫌いでしたから。「絶対イヤだ!」って思って。
 だけど,撮られなきゃいけない仕事だから,一生懸命がんばるんです。そうしていくうちに,好きになれるから。

 

4Gamer
 好きなことだけをやるんじゃなくて,やっていることを好きになる努力って,楽しく生きていくための秘訣かもしれません。ただ,そのためには,何事にも向かっていく精神力が必要ですよね。

 

松原さん
 そうですね。私はとにかく前向きなんで(笑)。

 

4Gamer
 登山で培った精神力がベースにあるからこそ,かもしれませんね。
 お名前も「渓谷」の「渓」とのことですし。

 

松原さん
 ええ(笑)。昔は「なんで“子”がついてないんだ!」って,いっつも父に言っていたんですけどね。今はこの名前が凄く好きです。いい名前をもらって良かったなぁって。

 

4Gamer
 僕がお父さんだったら,その言葉で泣けます(笑)。
 ところで,新しいものに夢中になると,前に夢中になっていたものへの興味が薄れたりはしますか?

 

松原さん
 それはないですね。ただ,時間は限られているんで,同時にいろんなことをやるのって,なかなか難しいじゃないですか。だから,はまっているものの比重は常に変わってます。
 それでも基本的に,サッカーとかゲームとかバイクとか,そういう枠の中で,あれこれやっている感じですね。この枠も広げていきたいとは思ってるんですけど,やっぱり時間が足りなくて。

 

 

戦国時代の常勝チームになりたい

 

4Gamer
 ところで現在,松原さんは南葛YJシューターズの主将ですが,チームの調子はどうですか?

 

松原さん
 7月にあった,「グッドウィルカップ」で3位になったりと,だんだん結果を残せようになってきたので,いい感じです。うちのチームって,それぞれ能力が違う個性的な選手が集まっていて,みんながその個性を伸ばしてきているんですよ。

 

4Gamer
 チーム発足が2005年6月ですが,低迷している時期が長かったですよね。リザーブグループに降格したり。

 

松原さん
 ええ,でも今は全体の力が上がってきています。フットサルって,一人でやれるスポーツじゃないんで,全員の力が上がればチーム力も上がるし,結果も出せるんです。だから,グッドウィルカップは,まぐれではないという確信があります。

 

4Gamer
 スフィアリーグ全体の競技レベルも上がってますよね。

 

松原さん
 上がってます。もうすごい勢いで上がっていると思います。

 

4Gamer
 その中で,結果を残せるようになってきているというのは,並大抵の努力じゃなかっただろうなって思うんです。

 

松原さん
 最初は下のほうにいると,目標とする人が上にいるわけで,そこを目指してがんばれるんです。優勝しているチームとは,何が違うんだろう? って考えながら練習できるんで,成長してこれたんだと思います。

 

4Gamer
 いま一番のライバルはどこのチームですか?

 

松原さん
 ライバルは……,いろいろありますね。でもやっぱりミスマガジンさん(編注:講談社系のグラビアアイドル達で構成されたチーム)は,出版社的にもライバルですよね。ずっとこう,お互い勝ったり負けたりしている感じなんですけど。

 

4Gamer
 集英社と講談社の代理戦争ですからねぇ,ある意味。
 8月29日には,「すかいらーくグループリーグ in お台場冒険王“真夏の女王”決定戦」の予選があるんですよね。

 

松原さん
 今回,ミスマガジンさんとは当たらないんですが,FANTASISTAさん(編注:芸能プロダクション Y・M・O所属タレントで構成されたチーム)や,Gatas Brilhantes H.P.さん(編注:モーニング娘。など,いわゆる“ハロー!プロジェクト”系のタレントで構成されたチーム。芸能人女子フットサルというジャンルの礎を築いた),それに新しいチームとも当たるんです。

 

4Gamer
 新しいチームも増えてるんですよね。

 

松原さん
 ええ。うちのチームは2005年の7月に,新しいチームとして初めて試合をしたんですね。それで,私達より前からやってきたチームに,どうやって追いつくかということを考えながらやってきたんです。だから,新しいチームもきっと,どんどんうまくなって追いついてきてっていう感じになってくると……,本当に戦国時代に突入すると思います。

 

4Gamer
 戦国時代になったら,こっちのものって感じじゃないですか?

 

松原さん
 えー,私が武士だからですか?

 

4Gamer
 ええ。他誌のインタビューで,「戦国時代の武士に生まれたかった」みたいなことを言ってましたよね(笑)。

 

松原さん
 ええ,まあ(笑)。
 戦国時代の中で,常勝チームになるために,どうすればいいかっていうのを考えて行かなくちゃいけないなと思います。

 

4Gamer
 戦国時代なら,負け=死ですからね。勝ち続けないと。
 決勝は,31日ですよね。

 

松原さん
 今回,うちは1回しかチャンスがないので(編注:今回のリーグ戦は,4〜5チームずつが六つのグループに分かれて総当たりのリーグ戦を戦い,各グループの1位が決勝進出するというルール。複数のグループに参戦しているチームもある),まず29日に勝たないといけないんです。勝ちたいです……。

 

4Gamer
 応援していますので,ぜひがんばってください。
 そういえば試合中,応援の声って聞こえるものですか?

 

松原さん
 けっこう聞こえますよ。横断幕を見つけると嬉しいですし,手を振ってくれたり,コールをしてくれたりするのも凄く嬉しいです。
 会場ではそういうことをしなくても,ブログなんかで感想や応援を書いてくれるのも嬉しいです。

 

4Gamer
 松原さんご自身もブログはやられていますけど,ファンのブログなどもチェックしているんですか?

 

松原さん
 めっちゃしますね! ネットはけっこうやるんで。
 私のブログへのコメントやトラックバックなんかも,きっちりチェックしてますし。そういうのが嬉しいんですよ。

 

4Gamer
 実は今回この連載で,4人の方に会うんですよ。それで,全員がブログをやっているんですね。さらにそのうち3人がフットサルチームに所属しているという。本当に偶然なんですけど,興味深い現象だと思ってます。

 

松原さん
 そういえば先日,とあるオーディションで,参加者6人のうち3人がフットサルをやっているという自己PRをしていたんです。

 

4Gamer
 うわー。何が起きてるんですかねぇ……。

 

松原さん
 何が起きてるんですかねぇ……。
 でも,フットサルをやることで体力が付いたり,精神力が付いたりと,芸能活動をするうえでプラスになると思うんです。だから,いい傾向なんじゃないでしょうか。

 

4Gamer
 一昔前には考えられないことですよねぇ。

 

 

「エクストリームサッカー」の技を実際に練習したい

 

4Gamer
 さて,なんだかガンホーの広報さんの視線を感じるので,エクストリームサッカーのことも聞いてみますね。実際にプレイをしてみたそうですが,いかがですか?

 

松原さん
 はまるなぁって思いましたね……。これは,はまるなぁと。

 

4Gamer
 それは例えば,どんなところですか?

 

松原さん
 サッカーでも何でもそうですけど,ユニフォームだったりとか,選手がかっこいいとか,この選手が個性的でいいなぁとか,そういうのが,何かに興味を持つきっかけになることってあると思うんです。そういう意味では,エクストリームサッカーって,キャラクターは個性的だし,衣装は凄く可愛いんですね。しかも,プレイすればするほどアイテムが増えたりするし,
 そういう風に,自分のキャラを作っていける,自分の分身を作っていけるっていうところが凄く面白いと思います。

 

4Gamer
 まずは見た目って重要ですもんね。
 サッカーやフットサルの経験者として,ゲーム内のキャラクターの動きはどう見えます?

 

松原さん
 動きの幅が大きくて,いろいろなことができるのが印象的でした。1対1での駆け引きで抜いたりするときに,技を使えたりするのが面白いですね。そういうのをどんどん使っていきたいです。パスをつないで点をとるのも楽しいですけど,1対1のせめぎ合いみたいなのが好きなんです。

 

4Gamer
 武士ですね(笑)。

 

松原さん
 ゲームに出てくる技,例えばヒールリフトとかなんですけど,よく実際に練習してるんです。ゲームからヒントを得て,その技を練習して……とか,そういうところでも夢は広がりますよね。

 

4Gamer
 ゲームみたいな動きをできるようになったら,相当かっこいいですもんね。
 そういえば,南葛YJシューターズにゲームをやる人はいないんですか?

 

松原さん
 あんまりいないと思います。皆さんアイドルですから(笑)。

 

4Gamer
 いや,松原さんもですよ!

 

松原さん
 ありがとうございます(笑)。
 ゲームが好きっていう女の子は,たまにいますけどね。カミングアウトしてないだけだったりして。きっかけがあれば,はまる人も多いと思うんですけど。

 

4Gamer
 ゲーマーの素養を持つ女性って,潜在的にはけっこういると思うんですよ。だから松原さんはぜひ,チームの皆さんと,エクストリームサッカーで対戦して,ゲーマーに育て上げてください。

 

松原さん
 ああ,それいいですね。もう,ギャーギャー言いながらやるでしょうね,みんな。対戦だけじゃなくて,同じチームで知らない人達と試合するのもいいかもしれないですね。

 

4Gamer
 ファンの人が,相手が南葛YJシューターズだとは知らずに試合をしちゃったりすることもあるかもしれませんね,そうなると。
 それでは最後に,4Gamerの読者にメッセージをお願いします。

 

松原さん
 私は,私を知っている人が,エクストリームサッカーを知ってくれたりとか,私を通じて何かをつなげていくようなことをやりたいんです。

 

4Gamer
 その逆もありますよね。ゲームから入って松原さんを知って,そこからスフィアリーグに興味を持つ人がいるかもしれないし。

 

松原さん
 はい。元々ゲーム好きの私から見て,エクストリームサッカーは,はまれる要素がいっぱいあるゲームだと思います。だからぜひプレイをして,それからスフィアリーグも見に来てくれたらなと。南葛YJシューターズを応援してもらえたら……と思います。よろしくお願いします。

 

4Gamer
 ありがとうございました。

 

 

 

 インタビュー中にも触れているが,松原さんは「できない」と思うのがイヤなのだという。人間の能力には残念ながら限界があって,「できないこと」というものは必ずある。でも,挑戦すれば「できる」かもしれないことを,はなから「できない」と決めつけて,自分の可能性をつぶしてしまうのが,きっと松原さんはイヤなのだろう。何度となく挫折をしてきた人の中には,そんな松原さんの言葉にうなずきながらも,青さを感じてしまう人もいるかもしれない。何を隠そう,筆者もその一人だ。
 だが,ちょっと考えてみよう。例えばゲームで,ミッションやステージに挑戦するとき,マップを見ただけで「こりゃ無理」といって諦めてしまうことがあるだろうか? ゲームが好きな人なら,「きっついなー」なんて思いつつ,とりあえずチャレンジしてみるはずだ。何度も失敗を繰り返したうえで,クリアできたときの達成感は,ゲームのだいご味の一つでもあるだろう。最初から諦めるぐらいなら,ゲームなんてやらなきゃいいだけの話だし。
 思うに,松原さんはこれを実生活で自覚的に行ってきたのではないだろうか。そしてきっと,松原さんのこういう姿勢が,南葛YJシューターズを急成長させる要因の一つになったのかもしれない。松原さんの話を聞きながら,そんなことをぼんやりと思った。

 

 

 

タイトル エクストリームサッカー
開発元 SonicAnt 発売元 ガンホー・オンライン・エンターテイメント
発売日 2007年内 価格 基本プレイ料金無料(アイテム課金制)
 
動作環境 N/A

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