頼りがいのある仲間達に頼りっぱなしの私。パーティの楽しさと妙味を毎回味わいながら,プレイを続けている
前回の冒険のあと,私は非常に耳寄りな情報を得た。なんと,パラディンが呪文を使うためのWisdom(判断力)の条件は,アイテムを装備することで満たしてもよいという。つまり,判断力の能力値が上昇するアイテムを装備すれば,呪文が使用可能になるというわけだ。
呪文を使えるようになるのはレベル4。今はまだレベル3だが,かなりレベル4に近い状態まで来ている。はやる気持ちを抑えつつ,判断力が上昇するアイテムを探しに,私はMarketplaceのバザールへ買い物に出かけた。
Marketplaceのバザールは,20人以上の商人が店を構える,ゲーム内で最大の買い物スポットだ。特別に高価なアイテムは扱っていないが,幅広い品揃えがあってアクセスも便利なので,ゲーム後半まで足繁く通う場所になる。とくにBrokerといわれるNPCは,ほかのプレイヤーが売却したアイテムを扱っており,思わぬ掘り出し物を売っていることがあるから要チェックだ。
Wisdom(判断力)が+1された。これでなんとかパラディンの呪文を使えるようになるらしいのだが。結末は次回で
バザール内のNPCを順に訪ねてみたところ,なんと宝石商のLukas PietreというBrokerが「Wise Neckless」というアイテムを扱っているではないか。装備すると判断力が+1されるネックレスだ。私はこれを1001GPで即座に購入し,装備してみた。
もともと私の判断力は10だったので,1上昇して能力値は11になった。判断力11ではハイレベルの呪文を使うにはまだ足りないが,とりあえずレベル4で覚える呪文の条件は満たしている。これでなんとかなるのだろうか? あとはレベル4に到達するのを待つだけだ。
今回はかなり長めのクエストに挑戦した。「Assault on Splinterskull」だ。
・またもやヒーラーなし
今回もメンバーを募集して6人集めてみたところ,またもやヒーラーなしのパーティに。ハイレベルなクエストになってくると,さすがにヒーラーなしで完遂するのは厳しいが,今回のクエストはギリギリ可能なレベルといえる……だろうか。呪文で回復をしてくれるメンバーが居ないと,各自回復ポーションを使うか,あるいはワンドを振って回復するかのどちらかになる。ただしワンドは一定の条件を満たしていなければ使えない。今回のパーティで回復用のワンドを使えるのは私とMさんのみ。そこで2人が回復役としてパーティの生命を預かることになった。
・ソーサラーはウィザードとどう違う?
ソーサラーはウィザードと同様,秘術呪文を使う。ウィザードと比較すると,ソーサラーは呪文を覚えられる数が少ないがスペルポイントは多く,詠唱時間は短い。一般的には「多芸なウィザード」「一芸に秀でたソーサラー(主にダメージディーラー)」というような個性付けがなされているといっていいだろう。そして意外に影響が大きいのは,ソーサラーはCharisma(魅力)の能力値を基準に呪文を使うのに対して,ウィザードはIntelligence(知力)を基準にしているという点。クエストによっては一定値以上の知力がないと開かない装置があるため,ウィザードのほうが多少便利なのだが,今回はそういう装置はなかったため問題にはならなかった。むしろ今回,ソーサラーのMさんは魅力が高い→「Use Magic Device」(魔法装置使用)の技能が高い→HP回復のワンドを使える,ということで,パーティの救世主のような存在だった。
・「Constitution」(耐久力)とクモの毒
今回のクエストでは,毒を持っているクモに多く遭遇した。モンスターから毒を受けた場合,毒に対するセービングスローが行われる(Fortitude,頑強セーブ)。成功すればセーフだが,失敗すると耐久力の能力値にダメージを受けてしまい,そのとき耐久力が0を下回ってしまうと,キャラクターは即死してしまう。パラディンの私にはこの問題はなかったが,耐久力と頑健セーブが両方低かったローグの2人は,何度か即死する場面が見られた。
○クエスト「Assault on Splinterskull」
これまで紹介してきたクエストと同様,この「Assault on Splinterskull」もDDOでは定番のクエストに分類される。クエストの舞台となるエリア名(Tangleroot Gorge)を取って,通称「Tangleroot」と呼ばれることが多い。クエストの最後にもらえる固定報酬がいいアイテムばかりなので,複数入手するために繰り返しプレイする人もよく見かける。
宿屋を出ると,この場所に出る。エリアはとても広く,まずUngurzを探すのに一苦労することだろう
クエストの入り口は,House Phiarlanエリアの北西あたりにある。まずはそこにいるWransyl of VedykarというNPCに話しかけると,Tangleroot Gorgeエリア内にあるThe One-Eared Bugbear Innという宿屋に連れて行ってくれる。その宿屋の中にいるEremic QuallというNPCと話すと,今回のクエストについての情報が得られる。
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途中,たくさんのホブゴブリンが行く手を阻んでいる。パーティがバラけないように一緒に行動しよう |
Ungurzを発見。一回見つけてクエストを進ませれば,その後は自動的に宿屋からUngurzのもとへ一瞬で移動できるようになる |
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Eremicによると,Ungurzというホブゴブリンが誰かの援助を必要としているらしい。そこで,Tangleroot GorgeのどこかにいるUngurzを探すのが,まず最初の目的になる。これが「Seeking Chief Ungurz」クエストだ。
エリアはかなり広く,敵もたくさんいるので,道を知らないとかなり苦労することになるだろう。実際にパーティを組んでみると,誰か一人くらいは道を知っている人がいることが多いが,いなかった場合でも,Urgurzを探してパーティメンバー全員で右往左往するのも楽しいものだ。今回の私達のパーティは難なくUngurzを見つけることができた。
Ungurzに話しかけると,「Assault on Splinterskull」クエストが始まる。Chapter1からChapter7まで続く,非常に長いクエストだ。近くにSplinterskullという地下要塞があり,そこを根城にしているYarkuchというホブゴブリンが,悪事を働いているという。ホブゴブリン同士の抗争のような側面が多少あるものの,プレイヤーはUngurzを助けてYarkuchを討伐することになる。Yarkuchの勢力は強大なので,パーティは7回に分けて少しずつSpinterskull要塞の奥へと進んでいくというわけだ。
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Splinterskull要塞の入り口。ここに7度潜入し,Yarkuch率いる悪の勢力と熾烈な戦闘を繰り広げることになる |
中へ入るとまずは洞窟のようになっているが,先へ進むと建物が現れ,非常に大規模な地下要塞が存在するのに驚く |
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今回のパーティメンバーにはヒーラーがいないので,出発する前にHPの回復をどうするか,まずは考えなくてはならない。パーティ内で話し合った結果,主にワンドを使っていこうということになった。もちろんポーションも必要だが,戦闘中に各自がポーションを飲みながら戦うのはなかなか難しい。メンバーの中で回復役を決め,その人が全員を回復したほうが都合がいいというわけだ。
ワンドを使えるのは私とMさんの二人。それぞれがワンドを買っていくことになったが,いざ買おうとお店の前にいってみると,なんとお金が足りない。「Cure light wounds」のワンドは1本あたり800GP程度と決して高価ではないが,レベル3の私にとっては結構痛い出費だった。
そこで,手持ちの装備の中から必要ないものをいくつか売却し,やっとのことで2本のワンドを購入。この時点で,またもやほぼ無一文に。なんというか,かっこ悪い。
一方のMさんは,ちゃんと十分な数のワンドを持ってきてくれていた。集合した時点でパーティ内で多少のやりくりをして費用の分担を行い,クエストに出発。私は手持ちのワンド2本しかなく,また一応前衛職であるということで,なんとなく成り行きでメインヒーラーはMさんにお任せすることになった。かなりMさんに申し訳ない。
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一度にたくさんの敵が出現するのも,このクエストの特徴。範囲攻撃の能力や呪文を使えると有利に戦えるだろう |
私はパラディンなので毒に対する防御力は高いのだが,この攻撃力の低さは赤面もの。また空振りしてしまった |
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Mさんが今回のパーティにおける自分の役割をしっかり理解していて,「Web」「Haste」「Daze Monster」などの補助系呪文に徹しつつ,ワンドでHPを回復するという作業に当たってくれた。ソーサラーだと普通は「Magic Missile」や「Fireball」などダメージ系の呪文を連発してしまいがちだが,前衛系のクラスが多い今回のパーティでは,補助系の魔法のほうが効果的なためだ。さすがソーサラーのなんたるかを知り尽くした,ベテランプレイヤーである。
クエスト自体は順調に進み,クモと戦う場面では何人か死者を出したものの,2時間半程度でクエストは完了。いつものことながら私は「オーラ要員」だったのだが,よく考えてみると「オーラ要員」って言葉は,とんでもなく格好悪い……。ただ,パラディンの特徴であるセービングスローの高さにより,クモの毒に対してかなりの強さを発揮したことは,少し慰めになった。
クエスト達成後の固定報酬では,私は「Black Wolfskin Belt」を選択。耐久力が+3されるという,非常にお得なアイテムだ。しかし,いざ入手して装備しようとしたら……装備できない。そこには「Minimum Level 5」との表示が。最後にドジをやらかしてしまい,しょんぼり帰路についた。
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Yarkuch達は何か怪しげなプロジェクトを進めているようだ。ある装置を動かすと,恐ろしいモンスターが暴れ始める |
ドアは青いバリアで堅く閉ざされている。これを開けるにはパズルを解く必要がある。色とシンボルをチェックだ |
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