前ターンのブダペスト攻略戦は完敗だった。綿密な作戦なくしては勝てないという苦い教訓を得たわけだが,幸いなことに退却の決断が早かったため,味方に損害は出ていない。
このあたりでエジプトが地味に脅威となってきたので,同盟を締結する。エジプトは案の定ほどなくローマを占領し,オーストリアの領地はついにブダペストだけとなった。この戦いに勝利すれば,オーストリアを全面降伏に追い込める。
節目の戦い(2)(後半)〜第二次ブダペスト攻略戦〜〜
前回の戦訓をもとに,マップをじっくりと眺めて作戦を考える。ポイントは,どこで敵を食い止めるかである。こんなとき,ドナウ川という障害地形は我々に有利に働いてくれる。前回の敵の侵攻ルートは画面のAとBの二つであった。Aルートから17〜18部隊ほどの主力が来て,Bルートからは騎兵中心の機動戦力7〜8部隊が攻めてきた。このルートをいかに遮断するか。
そこでAルートでは,橋のたもとに防舎を建設して食い止めることにする。Bルートのほうは幸いにも,川の渡渉地点の手前が狭くなっているので,この地形を利用して守備モードに入れば応戦できそうだ。
いよいよ戦役のスタートである。フタを開けてみると,やはり敵の進軍ルートは同じだった。目論見どおりAの橋付近で激戦になる。敵は防舎をものともせず突撃に次ぐ突撃を続け,思った以上の果敢な戦いぶりを見せる。だが,もう無理か,もう突破されるかというタイミングで竜騎兵に突撃を命じ,一気に敵を蹴散らす。敵に工兵やてき弾兵がおらず,防舎を破壊する手段がなかったのも我が方に幸いした。
いっぽうB地点はこちらががっちり守りを固めているので,にらみ合いが続く。A地点での戦いが終わった後も,川を挟んで互いに相手が動くのを待つ展開が続いたが,小競り合いが始まったところで敵の食料が尽き,退却しているとのメッセージが届いた。第一次ブダペスト攻略戦時に行った,敵の台所事情に関する洞察がこんなところで立証されようとは。