ついに戦略拠点「ヒル30」での戦いとなる。今まで弱音を吐かなかったマックですら，「このままではヤバい」と感じるほどの劣勢状態にある。戦車部隊さえ来てくれれば事態は逆転するのだが……

　第6回となる「ブラザー イン アームズ」（以下，BIA）の連載も，いよいよクライマックス。今回はD-DAYから7日後（1944年6月13日），8日後（1944年6月14日）の2チャプターを追っていくが，実際にプレイするのはD-DAY＋7の「ヒル30」（最高のステージ）のみで，D-DAY＋8はエピローグとなっている。今回は攻略重視でじっくりと見ていこう。

　D-DAY＋7はマック（ハッセー二等曹長）と合流するまでのチーム指揮がメインとなる前半部，戦車部隊を探しに単独行動をとる後半部の二つに分けられる。とくに前半部は多くの歩兵を相手に戦うことになり，チームの運用がかなり重視される。しかし，うまく行動すればベイカー自身はノーダメージでのクリアも可能だ。 　今回は難度「ハード」でプレイした流れを追っていくので（制圧メーターで説明がしやすいため），苦労している人は参考にしてほしい。ちなみに難度「リアル」ではさらに慎重さが必要なものの，基本的な攻め方は同じだ。

内陸進攻の拠点となったカランタンに機甲師団が到着。ドイツ軍に奪取されていたら歴史は変わっていたかも	「ヒル30」で，どれほど激しい戦闘があったかは，ドラマ「バンド・オブ・ブラザーズ」第3話でも描かれている	ボーナスで見られる非採用ムービー。曰く付きのジョージの拳銃は，誰が手にしたのかゲーム中で確認してみよう

・カランタンを生き延びた兵士と共に新たな戦地へと向かう。ヒトラーを倒すまで戦争は続く

　カランタンを完全制圧し，教会の前でひとときの休息をとる米軍第101空艇師団第502パラシュート歩兵連隊。しかし，まだ戦争が終わったわけではない。むしろ戦いは始まったばかりなのだ……。

教会の前でマックが称美の言葉を贈る。どうやらハートソックは伍長から第2分隊隊長になったようだ。彼の活躍は「続編」で楽しめる。それにしても，ゲーム中に何度かベイカー軍曹を外部視点から見られるが，何となく頼りなく感じてしまうのは筆者だけだろうか

　約1か月間お付き合いいただいた連載だが，本記事により「もう一度プレイしてみようかな」「難度リアルでのクリアを目指してみよう」などと思っていただけたら幸いである。また戦争ゲームが好きなのに，未だに「BIAをプレイしていない！」などという人がいたら，ぜひともドイツ兵を相手に分隊長の大変さを味わってもらいたいところである。

　次回は番外編として，BIAの続編である「Brothers in Arms: Earned in Blood」は，どんな感じなのよ？　というあたりを見ていきながら，この連載の締めくくりにしたいと思う。お楽しみに。