― 連載 ―

灰色着てるやつを見たら撃て!ブラザー イン アームズ
第5回:ついに激戦区,カランタンへ
ユタとオマハを結ぶフランスの村「カランタン」

ゲームも終盤,ついにカランタンまで辿り着く。ドイツ軍にとっても重要拠点であるカランタンだけに,敵の攻撃も激しさを増している……。戦術を駆使して敵を排除し,カランタンを制圧しよう

 「ブラザー イン アームズ」の連載も早いもので,今回を入れて残すは2回となった。活用してもらえているのか少々気になるが,今回はゲームの終盤となるD-DAYから5日後(1944年6月11日),6日後(1944年6月12日)の計4チャプターを追っていく。

 今回はカランタン周辺の農場を奪取し,ついにカランタンへ進攻する。ドイツ軍のロンメル将軍が「カランタンを死守せよ」と命じており,ここにはドイツ軍の精鋭部隊が配置されている。激しい攻防が展開されるので,覚悟して挑戦したい。

 

ギアボックス開発チームは,実際の戦闘訓練や射撃訓練に参加した。タコツボ掘りが採用されなかった理由も判明 第101空挺師団第502パラシュート歩兵部隊第3大隊大隊長,ロバート・コール中佐。今回の作戦で名誉勲章を授与 敵がいるところに果敢に攻め込むのは,どれほど勇気が必要だったことか……撃たれる恐怖心に負けたら無理だろう
1944年6月11日 D-DAY+5
コール突撃(6時15分)

・ロバート・コール中佐の指揮のもと,農場にある家屋の奪取し,周辺のドイツ兵を一掃する

ボーナスではコール中佐の名誉勲章表彰文や,実際に行った突撃作戦のアフターアクションレポートの一部を読める。これを読むと,彼らが普通ではない精神状態の中で戦っていたことがよく分かる

 パープル ハート レーンの土手道を切り抜けたベイカー分隊は,ドイツ軍爆撃機スツーカから攻撃を受ける。ベイカー軍曹は無傷だったが,デソーラを失う……。コール中佐の命令により,煙幕で先の見えない草原を走り抜け,農場にある民家を確保。民家に辿り着くまでは応戦せずに一気に走り抜ける。民家を制圧したあとは,ここを司令所とするために周辺地域にいる敵の一掃を命じられるが,チーム戦術を駆使しないと切り抜けられないため,タクティカルビューで地形と敵の位置を確認しながら行動しよう。

 

前方をコール中佐が果敢に走る。目標メーターを確認しつつ,敵から離れた位置を走るようにしよう 民家周辺の敵は銃撃班,突撃班の射撃と併せて精密射撃で倒していく。敵の人数が減ってから強襲させる
敵との距離も離れており,当てるのが難しい。左手の敵を倒し,その奥の縦方向に伸びる遮蔽物から敵側面を狙う 制圧状態でも,こちらの接近が見つかれば狙われる。逆に制圧状態でなくとも,しゃがんで移動すれば近づける
MG42があるため近づけない。右手の道から敵の裏手に回れる。その奥にもMG42があるが,左右に回避しつつ移動 遮蔽物のないところで立ち止まれば標的となる。通常視点で移動しながら攻撃を当てる感覚も掴んでおきたい
摘みごろの果実(8時00分)

・司令所近くの農場(果樹園)にいる敵を一掃し,コームズ中尉の部隊を救出する

司令所近くの地図が見られる。地図には土手道(上部直線)から司令所,そして今回の果樹園までが記されており,一度ゲームをプレイしていると,地図を見ているだけで風景が頭に浮かんでくる

 農場にある民家を制圧したベイカー分隊は,農場に取り残されたコームズ中尉の部隊を救出に向かう。すでに数々の激戦をくぐり抜けてきたベイカー分隊なら,それほど苦戦しないはずだ。果樹園の建物は敵に制圧されており,4か所から攻撃してくる。左側から攻めると厳しいので,右側から攻めるのがお勧めだ。コームズ中尉と合流したら,周辺の敵を排除して司令所まで戻るが,道中にも敵が現れる。最後の司令所の攻防は,敵が走り込んでくるところに攻撃が当たるように,部下を配置するのがポイントだ。

 

果樹園の民家を左側から攻めると,遮蔽物が少なく,2階にあるMG42の有効射程圏に入るため大きなダメージを負う。一方,右手に進むとすべての敵が狙える。右画像の位置からさらに右にある建物の横を抜けると,多くの敵を狙える位置につけるのだ
助けに来てやったのに,随分なことを言うコームズ中尉。士官なので文句は言えない。敵を一掃して救出する 背の高い遮蔽物が多く突撃命令を出したくなるが,接近戦では怖いMP40短機関銃の銃弾を浴びるので慎重に……
コームズ中尉を連れて司令所を目指すが,再び敵と遭遇する。コームズ中尉が戦死しないようにしっかり守ろう チャプター最後は司令所に多くの敵が攻め込んでくる。ベイカーは指揮を執るだけで部下が倒してくれるだろう
1944年6月12日 D-DAY+6
カランタン進攻(5時00分)

・カランタンに入ったベイカー分隊は,工業地区を突破して街を制圧する

60年という長い年月が経っているにもかかわらず,戦火を生き延びた多くの建物が現在でも残されている。改装された現在の建物を見るだけでは,ここで本当に戦争があったのかと思ってしまうほど

 カランタンの教会を目指して工業地区を進んでいくと,敵兵は出てくるわ,IV号戦車は出てくるわ,屋内へ突入したら大勢の敵兵がいるわで大わらわ。銃撃班,突撃班をうまく動かさないと,あっという間に全滅してしまう。工業地区に向かう経路には多くの敵が現れるが,ここは部下をどこに配置するかがキモ。
 敵との銃撃戦を切り抜けるとIV号戦車が攻めてくるので,パンツァーファウストを使って破壊する。2両いるので注意すること。後半,建物内に入ると薄暗い中での接近戦になるが,部下に突撃命令を出して強引に切り抜けるのも一つの手だ。

 

敵の攻撃も手強く,突撃班とて無惨に撃ち殺される。塹壕に手榴弾を投げてもいいが,直接放り込むのが難しい 精密射撃で狙える敵は一人ずつ料理していく。距離があると当てるのが難しいので,狙える位置に移動する
IV号戦車の砲弾を浴びて部下達は瀕死状態……。ここは背後から手榴弾を投げ込んだほうが早いだろう 遠方のIV号戦車を叩くには,パンツァーファウストの発射角度が重要。砲撃を避けつつ,角度を合わせて発射だ
土嚢で固められたMG42は,真正面から銃で撃っても無意味。パンツァーファウストなら真正面からでも効果絶大 建物内では遮蔽物を隔てての接近戦となる。接近戦に強いM1A1短機関銃やMP44突撃小銃に持ち替えて応戦しよう
熾烈な攻防(12時00分)

・カランタンの街に進攻。教会内で展開される激しい攻防戦

本作の大きな特徴でもある"制圧射撃からの行動"は,実際の戦闘でも基本といえる。TVドラマ「バンド・オブ・ブラザーズ」でも再現されているが,あえて囮として飛び出し,敵に狙撃させて位置を探ることも多かったようだ

 ついにカランタンに入ったベイカー分隊。教会に陣取り,教会を奪取すべく迫り来る敵との攻防戦になる。このチャプターは全体的に簡単なので,それほど苦労はしないだろう。前半〜中盤は狙撃銃の攻撃がメインとなり,映画「プライベート・ライアン」のジャクソンになった気分で,スコープを覗いて片っ端から撃ち殺せる。とはいえ,狙撃兵は逆に狙われやすくもあるので,周辺を銃弾がかすめて撃ち損じも多くなりがち。
 後半はM9A1バズーカを使いIV号戦車に攻撃するが,撃ったら即移動するがポイントだ。狙撃銃とバズーカでの戦いが気持ち良いせいか,何度もプレイしてしまいたくなるチャプターである。

 

教会の頂上から東,西,南から攻めてくる敵を狙撃銃で倒していく。地上にいる部下の指揮も忘れずに 走ってくる敵を仕留めると非常に気持ちが良い。これを味わいたくて何度もプレイしてしまうかも
階下に降りて再び狙撃しまくるのだが,敵に狙われやすいため,つい体が動いて外すことも多い 狙撃銃の銃弾が切れたらM1ガーランドで狙ってもいいが,部下に突撃命令を出したほうが手っ取り早い
北側に移動するときに敵兵と遭遇する(なぜ?)。IV号戦車の砲弾も飛んでくるし,何度も戦死した筆者であった IV号戦車にM9A1バズーカを撃ち込む。撃ったらすぐに移動すること。狙いに行くときも砲撃のタイミングに注意

 さて,残るチャプターはD-DAYから7日後と8日後のみとなった。8日めはムービーのみ(エンディング)なので,連載最終回となる次回は7日め(1944年6月13日)の"最高のステージ"をじっくり見ていくことにしよう。

コラム
■武器&兵器紹介
▽連合軍:
・M1A1短機関銃(M1A1 Sub-machine Gun)

米歩兵部隊の士官,下士官の多くが携行する短機関銃。通称「トミーガン」。.45口径弾を20発装填できる弾倉から,毎分600〜700発射出でき,主に接近戦で威力を発揮する。戦場でのドイツ軍MP40短機関銃(連載第2回コラム参照)の効果を見せつけられてトンプソンM1が開発され,さらに改良が加えられてM1A1が誕生した。

 

・M9A1バズーカ(M9A1 Bazooka)

正式名称はM9A1ロケットランチャー。炸薬ペントリット(約220g)が詰まった,約1.5kgのロケット推進弾を,鋼鉄製の筒の先端に付けて発射する。射手は筒のほぼ中央部を肩に構えて撃つため,バックスラスト(反動)は少ない。ドイツ軍のパンツァーシュレックは,このM9A1バズーカをモデルに開発されたといわれている。

 

 

▽ドイツ軍:
・MP44突撃小銃(MP44 Sturmgewehr Assault Rifle)

MP44またはStG44「シュトゥルムゲベール」と呼ばれる突撃小銃。セミ/フルオートの切り替えが可能なライフルとして設計,開発された。弾倉には7.92mm弾を90発装弾でき,毎分500発射出可能。特徴的なのが湾曲した弾倉(バナナ弾倉)だ。グリップを握ったまま弾倉の脱着が可能(トリガー前のボタンを押すと弾倉が外れる)など,現在のアサルトライフルの原型となった銃でもある。

 

■登場人物紹介
コートランド二等兵(PVT. COUTRLAND) 突撃班

ジャック・コートランド二等兵。主に,今回のコール突撃から行動を共にするようになったせいか印象が薄い。この若者は戦争が終わったらプロ野球選手になり,ニューヨーク・ヤンキースのキャッチャーなるとか公言していたらしい。

 

オブリースキー二等兵(PVT. OBRIESKI) 銃撃班

スティーブン「オビ」オブリースキー二等兵。彼は決して印象深いキャラではないが,攻撃を受けたときに仲間から発せられる「オビ!」という声で存在感はあった。熾烈な攻防でのワンシーンは本作で一番インパクトがあるかも。

 

■■UHAUHA(ライター)■■
4Gamer専属ゲームライター。副業として,会社員と二児の父をやっている。この連載を書くにあたって毎日毎晩BIAをプレイしているが,最近「ButtKicker GAMER」という,ゲームの音に連動して椅子を振動させるという怪しげなアイテムを併用している。これが「戦車が徐々に近づいてくる振動が伝わってくる」ほど凄いアイテムらしく,感動のあまり「マシンガンが! 戦車が!」と絶叫しているという。ご家族が気の毒である。
タイトル Best Selection of GAMES ブラザーインアームズ 〜ROAD TO HILL 30〜 日本語版
開発元 Gearbox Software 発売元 フロンティアグルーヴ
発売日 2006/11/10 価格 3990円(税込)
 
動作環境 Windows 2000/XP,PentiumIII/1GHz以上(Pentium4/2.5GHz以上推奨),512MB以上(1GB以上推奨),VRAM 32MB以上(128MB以上推奨)のビデオカード,DirectX 9.0c以降

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