連載 : 創世紀1701 ガッハッハフロンティア


創世紀1701 ガッハッハフロンティア

第6回:継続プレイでガッハッハの巻(後編)

 

満を持して「継続プレイ」に挑戦(後編)

 

 紆余曲折ありながらも,前回,「継続プレイ」で貴族へのアップグレードを果たすところまで進んだ。税収と輸出で収支は常に黒字,領土内の施設も軍備もじゅうぶん整っている。城や街を彩る装飾品の種類も増えて,ああ,これでようやく箱庭シムらしく景観にこだわった街のデザインができるな〜と一安心だ。
 と思っていたら,貴族は貴族で女王から献金を迫られたり,戦争も検討しなければならなかったりと,まったくもって楽にならない。住民は相変わらず「チョコレートが足りない」「煙草製品が足りない」で,すぐにデモと暴動を起こすし……。
 そこで今回は,貴族段階で起こりうる問題の対策,または上手なやり過ごし方というものを解説していこう。

 

 

特産物はベニスの商人から買いつける,あるいはベニスの商人の依頼を達成したときの報酬として入手できるが,貴族の人口増加に伴って,すぐに供給が追いつかなくなる

 貴族が必要とする物資の中で,採掘も生産もできないのが「特産物」だ。特産物はベニスの商人,またはゲーム中に登場する異民族との交易でしか手に入らない。貴族の人口が少ないうちは,ベニスの商人から随時特産物を買い付けているだけでも十分間に合う。しかしこの場合,一度在庫がなくなってしまうと,ベニスの商人の交易船がマップを一周して帰ってくるまでは補充されない。貴族の人口増加に伴って特産物の消費量が増えると,供給が追いつかなくなってしまう。
 そこで必要となるのが,異民族と直接交易をして特産物を輸入する手段である。イロコイ族が「毛皮」,アジア人が「翡翠」,インド人が「象牙」,アステカ族が「守り札」を産出するが,その民族と友好関係を締結すると輸入できる。筆者の場合は翡翠が必要なので,「外交」メニューからアジア人に友好関係締結の申し出をしたところ,もともと交易を行っていたこともあって,すんなりと翡翠を輸入できるようになった。
 なおこの時点までに,異民族を直接攻撃したりしてわざわざ関係を悪くしている酔狂なプレイヤーはあまりいないと思うが,気をつけなければならないのは,AIプレイヤーと異民族が友好関係を結んでいる場合だ。もしプレイヤー自身と,そのAIプレイヤーが敵対関係にある場合は,異民族の心象も悪くなっている。もちろんプレイヤーと友好関係を結ぼうとするはずもなく,当然,特産物の輸入もできなくなってしまうので注意しよう。

 

交易メニューを開き,必要な特産物を産出している異民族と友好関係を締結する。これまでAIプレイヤーと異民族に対して,余計なちょっかいを出していなければ問題ないはずだ 定期的に翡翠を輸入できるように,交易ルートを設定。すでに大学を設置しているならば,「通訳」の研究を進めて輸入可能な量の増加を図っておきたい

 

 

 

 

無限に採掘できる宝石の鉱山を狙って,AIプレイヤーのヘンドリック・ヨルゲンに宣戦布告。彼の領土は,ようやく商人段階に達したところなので楽勝と思ったが……

 前回,筆者はまんまと宝石の鉱山を入手した。しかし,実はこの鉱山には採掘量に限界があり,近い将来,宝石の供給がストップしてしまうことが判明している。そこで無限に採掘できる宝石の鉱山がないか探したところ,マップ内に2か所あるにはあったが,一つはすでにAIプレイヤーの開拓可能領域(市場の影響領域)となっており,もう一つは海賊の領土内である。
 こうなったら仕方がない,いよいよ戦争である。まず外交メニューで友好関係を破棄,交易を行っている場合は停止,そしてついに「宣戦布告」だ!
 ……結果的には,見事に宝石の鉱山を手に入れたが,その後は相次ぐAIプレイヤーの報復により大型戦艦を沈められては生産し,生産しては沈められ,という消耗戦に陥ってしまった。こうした事態を避け,確実な勝利を得るためには,大型戦艦8隻の艦隊を攻守それぞれに配備し,また撃沈された場合には即座に補充できるだけの設備,そしてそれらを支える資金力が必要となる。

 

さっそくヘンドリック・ヨルゲンの倉庫と市場を破壊して,新たにプレイヤーの倉庫を建て直し,宝石の鉱山を手に入れる。しかしこの直後から,ヘンドリック・ヨルゲンの報復が繰り返され,見事に消耗戦に陥ってしまった。数字だけを見るとプレイヤーのほうが勝っているのだが,AIプレイヤーはかなり特殊な思考ルーチンを持っているようだ

 

 

 

 

プレイヤーが貴族段階に到達してしばらく経つと,女王から「献金せよ」とのお達しが来る。最初の数回はともかく,5回目6回目ともなると,女王のために稼いでるような状態になり,気分が悪くなる

 貴族段階に入ってしばらく経つと,女王が「これまでの財政支援の見返り」という名目で献金の要求をしてくる。これが一度や二度ならともかく,回数が重なると累計金額も馬鹿にならなくなるため,拒否したくなるのも無理はない。
 ちなみに拒否してしまうと,女王は艦隊をマップ上に派遣してくる。この時点で再度,献金の要求があるが,さらに拒否すると女王の艦隊がプレイヤーの領土を攻撃し始めるのだ。なお,最初に派遣される女王の艦隊は,探査船4隻と,それほど強くないので比較的簡単に退けられるが,以降は飛躍的に強力な艦隊が登場するため,プレイヤーが準備不足の場合は消耗戦に陥る可能性が高い。女王の艦隊に打ち勝つのは「独立」への第一歩だが,上記の戦争同様,過剰と思えるほどの戦力とバックアップ体制が整うまでは,素直に献金し続けたほうが無難だろう。

 

女王が率いる探査船4隻の艦隊に,過剰とも思える戦力の大型戦艦4隻と小型戦艦2隻で応戦。逃げまどう女王の艦隊をしつこく追い続け,全艦撃沈した結果,女王が敗北を認めた

 

これで一安心と思いきや,女王はさらに強力な艦隊を引き連れて献金を迫る。気のせいか,額面も大きくなっているような…… 独立に必須となる「灯台」と「城の中心建物」。筆者の場合は,設置面積の関係で城を街の中心部に据えることができず,今は生産施設を集めた区域のど真ん中に置いている。このへんのレイアウトも美しく整えたいところだが

 

 また,しばしばプレイヤーの交易船などを攻撃してくる厄介な海賊だが,こちらも根絶やしにするのは相当に困難だ。海賊の島で周囲の防護を固める塔なら戦艦で攻撃可能だが,中心部の「海賊の砦」は,兵を上陸させて攻撃するしかない。さらに砦からは,倒しても倒しててもひっきりなしに敵兵が現れるため,攻め落とすためにはプレイヤー側も人海戦を覚悟しなければならない。
 実際のところ,「女王からの独立」または「海賊を滅ぼす」といった勝利条件の達成を狙うのでなければ,無理に状況に逆らわず,ボチボチ付き合っていったほうがいい。ああ,なんか現代社会を上手に生き抜くための処世術みたいだ。

 

すでに何度も海賊船を海に沈めているため,海賊との関係は最悪に。ここから友好な関係まで持っていくよりは,これまで通りの付き合いを続けるか,全滅させるか 海賊の島周囲を防護する塔は,あらかじめ海上から戦艦で破壊しておくと,上陸したあとが楽になるだろう。相手は動けないので,まさか負けたりはしないだろう 海賊の砦からは,次々と兵が繰り出される。海岸沿いにおびき寄せて戦艦に攻撃させるという戦術では埒が明かないので,大量の兵を上陸させて一気に叩くしかない

 

 

 

 

■■大陸新秩序(ガッハッハライター)■■
「さて,今週も町内会の面白話をお願いします」と大陸氏に振ってみたところ,「町内会ですよ,ちょ・う・な・い・か・い! そんな面白いことなんか,滅多に起こらないのが町内会というものでしょう!」と怒られてしまった。いやー,その割には毎週なかなか愉快な話を聞かせてもらっていたような……。そもそも,なんで連載第2回の打ち合わせのとき,いきなり町内会の話をしてくれたんですか? 「いやだって,為政者となって街を造るゲームじゃないですか。だからですよ!」。ええっ? 本編のテーマと関連性あったんですか。まったく気づいてませんでした。
タイトル 創世紀1701 日本語版
開発元 Sunflowers 発売元 ズー
発売日 2007/03/30 価格 9240円(税込)
 
動作環境 OS:Windows 2000/XP(+DirectX 9.0c),CPU:Pentium 4/2.20GHz以上[Pentium 4/3GHz以上推奨],メインメモリ:512MB以上[1GB以上推奨],グラフィックスメモリ:64MB以上[128MB以上推奨],HDD空き容量:3.5GB以上

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